キユリの朝までラジオ   作:短編連投カクナム

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キユリのサプライ&プロモ《サイバー・ブレイン》記念


ゲスト《(かす)妖精(ようせい)ジャスミン》

「こんにちゆりゆり〜!

 今週も始まりました。キユリの朝まで~ラジオ! 今日のゲストは、《霞み妖精ジャスミン》ちゃんです!」

「こんにちは。ジャスミンです」

「はいどうもこんにちは。いや〜こうして一対一でお話しするのって初めてですかね?」

「あ、そうかも。ガーベラちゃんのお茶会とか、《エンドレス・フローズン・カーニバル》とか、会う機会は多かったんだけど」

「あとお花見もしたりしましまよね!」

「あったね〜」

 同じ種族ということもあってか何かと関わりの多い二人は、ほぼ初めての会話ながら共通の話題が多かった。

「あの時、何でか私だけ集合時間が早かったんだよね」

「え、ジャスミンちゃんが場所取りを!?

 もしかして春バージョンの《フェアリー・ライフ》ってそういうことだったんですか!?」

「うふふ。冗談だよ」

「で、ですよね〜」

「私、お呼ばれしてないから。春夏秋冬ずっと一人・・・・・・」

「まさかのボッチ!? 季節の《フェアリー・ライフ》にジャスミンちゃんしか映ってないのにそんな事情が・・・・・・!?」

「うふふ。冗談だよ」

「で、ですよね〜!」

 苦い笑いでそう頷くキユリ。微笑むジャスミンの感情は、長い前髪に隠れて読み取りづらい。

「お、お茶会で思い出しましたけど! 私たちの仲間(スノーフェアリー)も随分と増えましたよね。私も結構新参者ですけど」

「そうだね。最近だとウェッジちゃんとか、《氷駆の妖精(カーリング・フェアリー)》ちゃんとかかな?」

「ですね! いや〜みんな可愛くて誰をゲストに呼ぼうか迷っちゃいますね!」

「あと、アカネちゃんとか」

「可愛いですよね〜あの子も。まぁゲストには呼べないんですが・・・・・・」

「あれ、そうなの? 何かアカネちゃんを困らせるようなことしちゃったとか? マニフェストさんにしたみたいに」

「マニフェストさんはキユリとズッ友ですが!??」

 まずキユリ側が何かしでかした、という前提なことに、彼女は憤慨する。

「こほん。

 そうじゃなくて、このスタジオの大きさの問題ですね。ここ、サイズ的にコスト3までしか入れないので」

「あ、そういう感じだったんだ」

 知られざる裏事情にちょっと驚く。《チアスカーレット アカネ》はコスト5のため入れないらしい。

「えっと、お部屋のサイズを大きくしたりは出来ないの?」

「うーん、やり過ぎると放送終了(プレミアム殿堂入り)しちゃいますからね〜。まぁそうなったらドヤ顔で温泉に浸かってやりますが!」

 目標はプレミアム殿堂の前例(パーフェクト・ネイチャー)を超えることだ。

「えっと・・・・・・頑張ってね?」

「えぇ! そのためにも、ジャスミンちゃんに協力して欲しいことがあるんですが・・・・・・」

「? 協力して欲しいこと?」

「はい。ご存知の通り、私のチャンネル登録者って100億人じゃないですか」

「う、うん。そうだね」

 ジャスミンは苦笑した。

「私としては、これからもどんどんバズレンダしてもらって、チャンネル登録者を増やしていきたいんですけど、最近なんでか伸び悩んでいまして」

「うん」

「なのでジャスミンちゃんにメイドコスプレでもして貰おうかと思いまして」

「うん、そういうところじゃないかな・・・・・・」

 ゲストを使って登録者を増やそうとする辺りに性格が出ている。

「でも、なんで私がメイド? メイドならハキリちゃんとか居るよね」

「ふっふっふ。

 私、知っているんですよ。デュエデミー賞の授賞式の時、ジャスミンちゃん達がメイドの格好してたの!」

「あー、そんなこともあったね・・・・・・」

 思い出すように遠くを見るジャスミンに、キユリは「ぐっへっへ」と変な笑いをする。変な笑い。

「ジャスミンちゃんがメイド服着て『マナはいかがですか、ご主人様?』なんて囁やけば、登録者が増えるのは間違いなし・・・・・・ついでにちょーっとお着替えがあったり放送事故があったりするかもですけど〜?」

「もしもしコンプライーグルさん?」

「なっ!? ちょ、ちょっと待ってください、今のはあくまで冗談と言いますか案であって実際に配信するかどうかはこれから建設的かつ健全な話し合いで、ってもう来てる!?!? ギャーーー!?!?!?」

 ──配信は終了しました。




一発ネタ
「本日のゲストは、コンプライーグルさんです! なんで!?」
「・・・・・・(無言の垢BUN)」
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