キユリの朝までラジオ 作:短編連投カクナム
「こんにちゆりゆり~、キユリのASMラジオの時間だよ~!
さて、前回は大人気だったハキリちゃんに再びゲストとして来て頂きましたが!(存在しない記憶)
今日のゲストは、この方!」
「モルト・・・・・・絶対に逃さないわよ!
私はブラックアイラ、よろしくね」
「ということで、本日は《爆闇黒ブラックアイラ》さんに来ていただきました~!」
「いぇ~い! モルト、見てる~?」
カメラに向かって両手を振るブラックアイラ。ノリがとても軽い。
「全世界に向けて配信してますから、モルトさんも見てるかもしれませんね! どの世界かはさて置き!」
最近Instant Waveの枠を超えた活躍をするようになったキユリの発言に、ブラックアイラは感激する。
「え、じゃあモルト以外の目を抉り出せば、色んな世界のモルトのためだけのラジオになるってこと!?」
「なんてこと言い出してるんですか⁉」
「そうよね。耳も削がないと、私たちの声が聞かれちゃうわね」
「聞いてないし!? この
自身の想定の枠を超えたブラックアイラの愛の重さに、キユリは驚愕する。
「そうね、まずはこのラジオを乗っ取って、『ブラックアイラのモルト♡ラジオ』とかにしましょうか」
「《コンプライーグル》さんが飛んで来そうな発言は
しかも一方的にモルトさんに聞かせるんですね!?」
「確かに。《モルトとブラックアイラの永遠ラジオ》とか、良いわよね」
「もしかして今、賛同を求められました? このチャンネルを乗っ取ろうとしてる
どこかのフォーエバー・プリンセスにいちゃもん付けられそうな名前である。
「そ、そう言えば!
元のアイラさんはドラグナーなのに、ブラックアイラさんはサムライなんですね。ドラグハートが無いからですかね?」
「さぁ? 知らないわ」
《コンプライーグル》の気配を感じて話題を転換したキユリだが、ブラックアイラは取り合わない。
「一説に寄ると、ドラグナーの源流がサムライだからではという噂もありますが・・・・・・」
「種族なんてどうでもいい。モルト以外のことに、興味なんてないもの」
「よく今回のゲストを引き受けてくれましたね!?」
「え? これってモルトへのアピールタイムでしょ?
モルト、私、アイラに負けないから! 待ってて!」
「もう本家は結婚して、子供も居るんですが・・・・・・」
「そんなの関係ないわ。それに、世界っていくつもあるんでしょう? なら、私とモルトが結ばれる世界だってあるはずよ」
「並行世界って、そんな便利なものじゃないと思いますが・・・・・・」
便利な言葉だ。パラレル・マスターズ。
「でも、私が好きなのは、あくまであの世界のモルトだし・・・・・・。
別に他の世界の私とモルトがくっついても、意味ないよね。はぁーあ」
「急にテンション下がりましたね・・・・・・」
「それに、あの世界だと私ってもう消滅してるし・・・・・・今の私って、どういう存在なのかしら」
「て、哲学的ですね」
「こんなことしてられないわ! モルトに会えるのは今だけかも知れないし、行かなくっちゃ!」
「え、え!?」
急に一念発起しスタジオから飛び出すブラックアイラ。突然のことに、キユリは絵面的にも精神的にも置いてけぼりだ。
「・・・・・・え? あ、えっと!
今日の配信はここまでにします! また来週~!」
冷や汗をかいたキユリは、笑顔と共に配信を終わった。流石のプロ根性である。
一発ネタ
「本日のゲストは、
「 」
「あ、このヒト喋らないんでした! どうしよう!?」