キユリの朝までラジオ 作:短編連投カクナム
「こんにちゆりゆりゆりゆりぃ!
今週もやっていきますよ、キユリの朝までラジオ!
今回のゲストは、この方です!」
「知識の青! ブレインブルー!
ブレイクあるところに我らあり! シールド戦隊トリガージャー!」
「と言う訳で、本日は大人気(?)ヒーロー『トリガージャー』の一員である、ブレインブルーさんに来ていただきました! わ~、名乗り初めて見ました!」
いつものようにセルフ拍手で盛り上げるキユリ。ブレインブルーは満更でもない様子だ。
「やっぱり、名乗りっていいですよね! 私もなにか名乗りとか欲しいです」
「毎回やっているようなものではありませんか? ほら、冒頭の・・・・・・」
「『こんにちゆりゆり~』ですか? これは挨拶ですし、最近ちょっとマンネリ化してる気がしてまして・・・・・・。
こう、いい感じに可愛くて印象に残る名乗りとか、ないですかね?」
「ふむ、そうですね・・・・・・『文明は水、だけど燃えがち! 炎上キユリ!』とかどうです?」
「絶対イヤですけど!? というか、いつ私が炎上したんですか!?」
「この前のファンフェスの時に、会場でやたらと主張が激しかったと、《光牙忍ハヤブサマル》殿から聞いていますが」
「ハヤブサマルさん!? しかもそれ、私が水瓶で移動してたからじゃないですか!
私、外に出るときは下半身は水に浸けておかないとなんですよ!」
今のスタジオも、キユリ用に調整されたものだったりする。水文明であるブレインブルーには特に影響もないが。
「なるほど。それが建前だとしまして、本音は?」
「目立ちたかったからです! ハッ、しまった!?」
両手で口元を覆うキユリ。ブレインブルーはしたり顔である。
「冗談はさておき、目立つと言えばですが!」
「本当に冗談だったのでしょうか。
「目立つと言えばですが!」
キユリは強引に話を変えた。
「目立つと言えばですが、『トリガージャー』の皆さん、その・・・・・・イメチェンしました?
なんかこう、よりクリーチャーらしくなったと言いますか。トラップグリーンさんとかハンドパープルさんとか、敵側みたいな見た目になってません?」
「何かと思えば、それですか。
俗に言う、『フォームチェンジ』と言うヤツです。我々も戦い続けて五年、激化する戦いに適応するために、本来のクリーチャーとしての力を発揮した姿となる必要があったのですよ」
ブレインブルーはモノクルを光らせてそう解説する。
「じゃあ、皆さんの種族にある『シノビ』って、どうしたんです? 『トリガージャー』にそんなイメージなかったんですけど・・・・・・」
「無論、早着替えるのためです」
「早着替え!?」
「ええ。我々も変身して戦うのに、手間取ってはいられませんから。
それと、文明を問わずに窮地に駆けつける存在、と言えばシノビでしょう? そういうことです」
そういうことらしい。
「な、なるほど?
ところで、『トリガージャー』の皆さんって、なにと戦ってるんですか? 戦隊と言えば敵役は居ると思いますが」
「無論、ありとあらゆるクリーチャーと。
ブレイクあるところにすかさず参上するのが我らトリガージャー。シールドをブレイクするような悪しきクリーチャーたちは、それ即ち敵です」
「暴論にも程がありませんか!? え、じゃあ殆どのクリーチャーを敵認定してるって事です!?」
「最近の『ヌル・ブレイカー』の方々は敵ではありません。彼らはブレイクをしませんから」
「それ以外は敵ってことじゃないですかー!?」
キユリが愕然としていると、ブレインブルーの腰のベルトが光り出す。
「おや、出動ですか。
では、すみませんが私はこれで。とうっ!」
跳躍と共にどこかへと消えていったブレインブルー。キユリは、それを眺めることしかできない。
「・・・・・・あの人たちの方が、よっぽど悪みたいな思想してませんか!?」
キユリの叫びが響く中、配信は終了した。
一発ネタ
「本日のゲストは、
「よっ!
ところで、一回しゃべっちゃったからあなたはもうしゃべれないよ?」
「っ!? ・・・・・・! ・・・・・・っ!!??」