キユリの朝までラジオ   作:短編連投カクナム

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メジャーどころを書いた後は、マイナー気味のクリーチャーを書きたくなりますよね。


ゲスト《春眠(しゅんみん)妖精(ようせい)プラム》

「こんにちらむらむ~!

 今週も、始まりました、プラムのおやすみラジオ☆ 今回のゲストは──」

「わー、わー!? なに急に始めてるんですかプラムちゃん! これ私の番組ですよ!?」

 打ち合わせに全く無いことを始めたゲストに、キユリは開幕から声を上げた。

「ゴメンゴメン、ちょっと悪戯心が出ちゃって☆」

「出ちゃって、じゃないですよ!? 思わず叫んじゃったじゃないですか!」

 (なお)、まだ叫んでいる。

「あはは、ホントにゴメンね?」

「全くもう・・・・・・リスナーさんも多分驚いてますよ。

 ドッキリ番組じゃないんですからね、コレ」

 激おこな様子のキユリだ。ゲキオコ・マロン。

「そもそもこの配信(ラジオ)ってリスナーを快眠に導く番組じゃなかった?」

「当初はその予定だったんですけどねー、どこで間違えたんでしょう?」

 ハキリちゃんをゲストにするまでは良かったはず、とキユリは首を傾げる。

「でも、プラムちゃんならリスナーの皆さんを快眠しせられますよね! なんてったって『春眠』妖精ですし!」

「うーん、それはちょっとプラムには期待が重いかなー☆ なんて・・・・・・」

 冒頭のお返しとばかりにプレッシャーを与えるキユリ。

「いやー、楽しみですねー! 私もウッカリ寝ちゃうかもしれません!」

「か、勘弁してくれないかなー☆」

 そうしたら本当にプラムのラジオだ。放送事故である。

「ふふふ、配信の主は私ですよ? 開始できるのも、終了ボタンを押せるのも・・・・・・」

「ぷ、プラム困っちゃうな~☆」

「ついでにそのキャラ剥がしてやりますよー!」

「さ、流石に勘弁して欲しいなっ☆ というかキャラじゃないし!?」

 まだ笑顔は保てているが、冷や汗が浮かんでいる。

「そ、そういえば、キユリちゃんは歌とかやらないの?」

「露骨に話を逸らしましたね」

「そ、ソンナコトナイヨ? 気になっただけだから!」

「苦しすぎる言い訳ですね・・・・・・」

 声もうわずっていた。

「確かに、《アクア・ウタッテミタ》さんとか、歌を中心に『Instant(インスタント) Wave(ウェーブ)』で活動をしている人もいますけど・・・・・・」

 最近は歌だけでなくハイクも流行っているらしい。

「今までこんな感じで配信してきてるのに、わざわざ歌とか別のことを始めるのも、なんだかなーって気がしません?」

「そ、そういうものなのかな?」

「そういうものです」

 若干ものぐさっぽくも聞こえるが、そういうことらしい。

「なので、歌とか踊りとか、そういうのは別の人に任せます。プラムちゃんとか」

「プラム、チームには所属してないから、『Instant Wave』には投稿できないんだけどね」

「ではその分、リスナーの皆さんに宣伝しておきましょう! どうぞ!」

「プラムの1st シングル《フェアリー・ソング》好評発売中っ☆ みんな、聞いてねっ☆」

 シームレスに宣伝を挟む。その後、特に問題なく配信は終了した。




一発ネタ
「こんにちゆりゆり~!
 本日のゲストは、《困惑の影トラブル・アルケミスト》さんです!」
「また、やってもうた。
 具体的には、配信機器の破壊を、やってもうた」
「えっちょっ!? なんかマイクとか色々煙吹き出してるんですけど!?
 ぎゃーーーーー!?」
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