時刻は0:00:00……1、2、3とカウントを続けている。
あれ?
モモ「ログアウトしない?」
ペロ「サーバーダウンが延期になったとか?」
竿 「いや、それならいつも通りGMから発表があると思いますよ」
モモンガはそれを聞き、ログアウトするための方法を探す。
何故かコンソールが浮かび上がらず使えないため、コンソールを使用しなくてもできる強制アクセスやチャット機能、GMコール、強制終了などを虱潰しに試していく。しかしどれもが不発に終わり、一切の感触すらない。まるで完全にシステムから切り離されてしまったかのよう。
何が起こっているのか分からない焦りがありつつも、二人に向き直る。
もしかしたらこんな状態になっているのは自分だけかもしれないのだ。彼らの一人だけでもGMに連絡が取れれば何か分かるかもしれない。
モモ「サオウさん、ぺロロンチーノさん、コンソールが使えないんですけどお二人はどうですか?」
ペロ「あれ、これどうやって使うんでしたっけ?何も出ないぞ?」
竿 「いや、俺も使えません。どうなってるんだ?」
モモ「チャット機能もGMコールも使えない、強制終了も...ダメでした。一体どうなっているんだ……」
GMからの連絡もなくこちらからも連絡ができない今、自分たち以外…つまり外がどうなっているのかが気になった。ナザリック地下大墳墓に何か異常がないか確認すると同時に、外の様子も見に行った方が良いだろう。
サオウとぺロロンチーノに声を掛けようとして、しかしその前に聞き覚えのない涼やかな声がこちらに響いてきた。
「どうかなさいましたか、モモンガ様、ぺロロンチーノ様、.....サオウ様っ!?なぜ裸なのですかっ!」
アルベドが話しかけてきた。だが、そんなことなど気にも留めず、バッとほぼ同時に二人はサオウを見る。
そこには先ほどまでインナーを着ていたはずのサオウが上半身だけでなく、下半身すらも丸出しにしていた。
後ろに控えるNPCたちがざわざわしている。
自然に会話していたため、サオウ自身も今気が付いた。
先ほどまでは薄着とはいえ上も下も着ていたのである。サオウは焦る。
装備を急いで着ようとしてもコマンドが出てこない、なのでサオウは.......
「アルベド、これは着ていないのではないっ!俺の域に達していないから貴様には見えないのだ!」
モモンガとぺロロンチーノは唖然とする。どう見ても裸の男が、とんでもない言い訳をしだしたのだ。アルベドはモモンガとぺロロンチーノに困った顔で、助けを求める。しかし、
モモ「....アルベド、お前にはこれが見えないのか?先ほどからサオウさんは非常にかっこいい装備を身に着けているではないか?」
ぺロ「ああ....たっちみーさんを思い出しますね...」
アルベドはそれに驚く。二人には確かに見えてるものが自分には見えない。
「申し訳ありませんっ!サオウ様にとんでもない無礼を!この失態は死をもってお詫びいたします!」
急にアルベドは斧を取り出し、自身の首に押し付ける。
慌てたサオウは、裸のままアルベドに詰め寄る。
「アルベド、貴様は死んで詫びることしかできないのか?貴様は次に繋げようとする努力をなぜしない?」
もっともらしいことを裸で言うので、モモンガもぺロロンチーノも吹き出しそうになりながらも我慢する。
「しかしだ。貴様から裸に見えるなら仕方がないな。貴様が見える装備を俺は持っていないかもしれない。なので貴様にも見える服を持ってきてくれないか?」
アルベドは了承し、顔を真っ赤にしたまま。玉座の間を出ていった。
竿 「これはどういうことだと思います?」
ペロ「サオウさんが名実ともに裸の王様になったことですか?」
竿 「いや、アルベドが喋りだしたことですよ!」
モモ「確かに変ですね。アルベドといい、全裸なあなたも....」
竿 「……何が起こっているかわかりませんが、事態の把握が必要です。 手分けを……いや、さっきみたいにNPCがコミュニケーションを取れるなら、ナザリック内外の情報収集をさせましょう。」
サオウはアルベドから聖遺物級の服を受け取り、その後モモンガたちは彼女に現状動かすことが出来る階層守護者全員を第六階層の闘技場に集めるよう指示する。セバスにはプレアデスと共にナザリック周辺の調査と第九階層の警備をするよう命令した。
つづく
二日連続で上げたら体調悪くなりました。
小説って読むのも書くのもかなり体力使いますね。
週1くらいがちょうどいいかも