惚れ薬を飲んだトレーナー君   作:how-kyou

2 / 2
サブタイ通り、前から読まないと絶対分からないです!


カフェぇぇ!愛しているんだぁぁぁ!!

---カフェぇぇ!愛しているんだぁぁぁ!!---

 

『…ぐへへへぇ!!カフェめぇ〜的確に頚椎に愛らしいチョップをしてきてぇ……おかげさまでヘヴンリーィィィ!心地よかったじゃないかぁ!!!』

 

「ひ、ひぇっ…トレーナー君!ず、随分と早いお目覚めだねぇ…!?」

 

ムクリと起き上がり、恍惚の表情を浮かべるトレーナー。

その表情を見てしまい、ドン引きするアグネスタキオン。

 

(…カフェは的確に急所を捉えていたように見えた。私もたまに喰らう、かなり痛そうなアッパー…のはずなのだが…やけに回復が早いねぇ!!)

 

しかしそれも束の間、興味の方が勝ったようである。

 

『フフフフフ…心の底からアツいパトスがほとばしる……今、俺は神話になるぜぇぇぇ』

 

目玉はギンギラリン。

そんな状態でマンハッタンカフェを追いかけようとする。

 

「げ…見つかったら私も怒られてしまうじゃないかっ!トレーナー君、ちょっと待つんだ!!」ガシッ

 

『な〜ん〜な〜ん…だあっ!!?』バッ

 

「うわあっ!?目つき怖っ!!」パッ

 

正しく直視の魔眼とでも言おうか、至近距離で叫ばれ、睨まれ…結果的にアグネスタキオンは手を離してしまった!

 

『今行くぜぇぇぇ!?マンハッタンカフェェェ!!尻尾を洗ってぇ、いや俺に洗わさせろぉぉぉヒャッハァァァァァ‼︎‼︎‼︎』スタスタ

 

「…やけに高いテンションの割には…歩いていってるじゃないか、さては思いの外ダメージがあるな?」

 

小声で呟く。

去っていく姿を、冷静沈着に見ることができたアグネスタキオン。

 

彼女は考える。

1つは自身が怒られず、2つは無事に事態が収束し……そして3つ、全てが終わったあと…改めてトレーナーが自分を見てくれる方法を。

 

【アグネスタキオン!アグネスタキオン!!大至急生徒会室まで!!!繰り返す…!!!】

 

「やれやれ…私はなんにも悪くないんだがねぇ…」

 

1つ目は早速、届かぬ願いとなったようだ。

なお悪いのは概ねアグネスタキオンである。

 

---

 

ところ変わってマンハッタンカフェ。

 

彼女は旧理科準備室から、距離を置くことに成功していた。

 

「はぁ……ふぅ、ここまで来れば大丈夫でしょうか…」

 

生粋のステイヤーである彼女の息が乱れている。

察するところ、相当の距離を走ったようだ。

それもかなりの力を込めて。

 

「……それにしても、毎度のことながらなぜトレーナーさんはあんな状態になってしまっているんでしょうか?」

 

マンハッタンカフェは近くのベンチに座り、思考をまとめる。

 

「原因は間違いなく、タキオンさん……しかし、今回のはより一層強烈ですね……何がきっかけであんな反応になったんでしょう」

 

アグネスタキオンの反応を見ていたマンハッタンカフェは、これが彼女にとっても想定外の出来事だったのだろうと理解した。

 

「願わくば、私がこうして隠れている内に解決してほしいものですね…」

 

『……フェー…カフェー……コッチニイルンダナー…コッチカラコーヒーノカオリガスルゾォォォ‼︎』

 

「…嘘でしょう!?」

 

マンハッタンカフェの耳には、撒いたはずのトレーナーの声が聞こえてきた。

おかしい、全力で走ったのに。なぜ?

などの思いで、頭の中がいっぱいになる。

 

だがそれも少しの間。

マンハッタンカフェの頭はすぐに切り替えられる。

 

「…香りで追いかけてくるとか、とんだ変態じゃないですか。全く…」

 

今度はバレないように距離を空ける。

そう決意を固め、トレーナーの声がした方を見ると決める。

 

 

さて ここで、現在マンハッタンカフェが置かれている状況をまとめてみよう。

今いる場所は、離れの校舎の屋上。

先ほど腰掛けていたのは、そこにあるベンチである。

 

……分かっただろうか?

つまり、追いかけてきたとしても「地上から見上げる」必要のある、そんな場所にマンハッタンカフェは陣取っていたのである。

 

…普通、何かを追いかける時は一直線、進む方向に視野狭窄になるものである。

しかし、

 

「…ひっ!?」

 

『ミィィイツゥゥケタァァァァ!』

 

「嘘でしょう…何で目が合うんですかっ!?」

 

目がかちあってしまった。

 

「…まだ、距離は有ります……逃げましょう!!」

 

---

 

階段を降り、再び学内を走り出したマンハッタンカフェ。

しかし、

 

「……くっ、速い……!!」

 

『ちょマテヨォォォォォ…』シュタタタタ

 

中々離せずにいた。

このまま持久勝ちを狙うしかないのだろうか…。

マンハッタンカフェがそう思い始めた時だった。

 

「お!よー、カフェ!何してんだ??学内徒競走??」

 

あるウマ娘が並走してきた!

 

(…面倒な時に、面倒な要素が増えましたね…!!)

 

マンハッタンカフェは、天をキッと睨み、恨む。

私が何をしたって言うんですか、と。

 

その時、日の光のように、輝いたオトモダチが彼女の脳内に静かに語りかける!!

 

(なに、カフェ?トレーナーが自分を追いかけてきて離せない??…カフェ、それは無理矢理引き離そうとするからだ……逆に考えるんだ、アゲちゃってもいいさと…)

 

(はっ倒しますよ?……いや、待ってください。…たしかに、ここで彼女を上手くぶつければ)

 

チョンチョン

 

「ん?どうしたカフェ??」

 

「…ポッケさん。後でいつものファミレスでパフェを奢ってあげます……後ろから来ているのを抑えてください」

 




落ちどうしようかなーー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。