まだ先の話だけど、文化祭ライブ後に喜多姉弟に名前呼びされて挟まれるぼっちちゃんが見てみたいと突然思った
投稿めちゃくちゃ遅れました
最近入学やら新歓やらでとても忙しくて時間がなかったので大変申し訳ないです
大学バカ楽しい
俺たちの集合場所は若者が多く賑わう下北沢駅
女4人に男1人の集団は周りの目を引く光景だろう
だが注目される原因はそれではなかった
「ゆゆゆ、許してください!!」
「後藤さん!?」
「急にどうした!?」
後藤さんはなぜか俺たちと目が合うと途端にどこからかフリップを取り出し、それを首にかけながら俺たちに土下座をした
首にかけてあるフリップには『私は約束通りに歌詞をかき上げらませんでした』と書いてある
どうゆうこと?
「調子に乗ったくせに全然歌詞書きあげてこない私を呼び出して吊るし上げる会では?」
「そんなわけないでしょ、それに周りも見てるから土下座はやめて....」
俺たちを見る周りの目線が痛い
「じゃあ今日集まったのは?」
「この前思い付かなかったけどまだあったんだよ、バンドらしいこと」
先輩は後藤さんにどんな連絡をしたんだよ
どう連絡したらこんなジャージ土下座女子が爆誕するんだよ
「アー写を撮ろう!!!」
あーしゃ?
「あー?」
「アーティスト写真だって」
「今ある結束バンドのアー写は────────
というか女子たちみんな服装オシャレだな
郁代は最近のトレンドを取り入れた女の子らしい服装だし、リョウは黒色をベースとしたカッコいい服装をしていて、伊地知先輩は紫の服にチョーカーを首につけて大人っぽさを感じる服装
謎のデカリボンを腕に巻いてるのは少し気になるけど
みんなオシャレだなー
ん?後藤さん?
後藤さんはいつものだよ??
───────って、ん?実波くんどうしたの?」
「えっ。いや、そのー…」
みんなの服装を見てたら伊地知先輩に話しかけられた
ここにくる前での出来事で気まずくて声がどもってしまう
「そんなジロジロ見てなにを、あっ……
実波くんのムッツリスケベ....」
「へっ?」
なんかエロい目で見てると勘違いされた!?
「ち、違いますよ!?ただ服装を見てただけです!!」
「えーほんとかなー?でもエッチな実波くんの言葉は信用できないなー」
「だから違いますって!!」
この人、めちゃくちゃイジってくるやん
なんかさらに周りの目線がキツくなった気がする
特に男性からの
「なに実波は虹夏に手を出したの?ロックだね」
「ちげーし、手なんか出してないわ!!」
「それがですねリョウ先輩、実はさっき……」
「あーあ!!それも言わんでいい!!」
「周りの目が痛いから大声で騒ぐのはやめて」
「…ごめんなさい」
そしてさっきあったことを全て暴露された
リョウはニヤニヤし始め、後藤さんは顔を赤く染める
もう終わった
「ぷぷ、いつもは無表情なのにムッツリなんだ?実波はエッチだね」
「そうです、実波はエッチな子なんですよ」
「き、喜多くんはエッチな子…」
「もうやめて」
リョウと郁代だけでなく後藤さんまで
もうお嫁にいけない
「まぁその話は置いといて....それじゃアー写撮影の旅にレッツラゴー!!!」
「おー!!!」
「お、おー」
「…おぉ」
名前が結束バンドとは思えないようなバラバラの掛け声で俺たちのアー写撮影が始まった
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下北の街並み
若者で多く賑わう商店街、雑に置かれた自転車の列、外に服が並ぶ古着屋、ひと気のない路地裏、落書きされたシャッター、階段、フェンス、植物の前、そして公園
色んな場所で撮ってみたけどいまいちまだピンとくる写真がない
綺麗には撮れてるけどバンドらしさってのをあまり伝わってこない
駆け出しバンドのアー写ならこんなもんなのか?
「今日楽器持ってくればよかったわね」
「あっ、たしかに楽器持ってた方がさらにかっこよくなりそうですけど」
「君たちはね」
「えっ」
伊地知先輩が意味深に言う
「絵になるのはギターとベースだけでドラムは可哀想なことになるんだよ。手に持つのはドラムスティックだけだよ?」
「かわいいじゃん」
「じゃあ今日だけ楽器交換しよー?」
「カッコ悪いからやだ」
「むー!!!」
伊地知先輩は可愛い雄叫びをあげながらリョウを追いかけ回す
なにやってんだか
でもなんかの記事で見たことがある
ドラムは他の弦楽器たちと比べて疎外感を感じることが多々あるとか
今の俺には『ならドラムごと掲げ上げればいいじゃないですか』とは言えなかった
言ったらまたどんなにイジられることやら
あれ?後藤さんは
後藤さんの姿が見当たらない
後ろを振り返ると少し遠くに壁を見て立ち止まる後藤さんを見つけた
「後藤さんどうしたの?」
「あ、喜多くん」
後藤さん立ち止まった壁
大きな木がポップな雰囲気で落書きされた壁
これはアー写で使えそうだな
「この壁アー写に使えそうじゃない?」
「わ、私もそう思いました」
「おー、すごいよ後藤さん!!これはお手柄だ」
「え、えへへ。このくらいお茶の子さいさいですよー」
少し褒めただけなのにイキリぼっちになってしまった
「よしじゃあ先輩たちを呼びに行こう」
「は、はい」
俺たちは2人並んで歩きながら先輩の元へ向かう
そういえば後藤さんと2人きりになるの学校外だとめったにないな
「……」
後藤さんは話を切り出したいみたいだけどうまく切り出せない様子
俺が話しかけてもいいけど彼女の訓練だと思って彼女の目をじっと見つめながら彼女が話を切り出すのを待つ
「えっ!!な、なんで目を見るんですか!?」
「別にー、なんでもないよー??」
少し後藤さんをイジってみたい
「後藤さんの目って水色なんだ。綺麗な目」
「き、きれい!?!?」
「うんとっても、それに後藤さん顔がいいから普通の服着たらだいぶ可愛くなると思うんだよなー」
「か、かわ…!?」
「後藤さんは自分の造形にもっと自信持った方がいいよ。今度ジャージじゃなくて制服で登校してみたら?絶対制服似合うのに」
「うぅ、あ、あぅ…」
後藤さんは顔を真っ赤にして悶えた後、身体が縮んでツチノコになってしまった
ツチノコぼっちかわいい
そして俺はツチノコを抱えて先輩たちの元へ向かった
「せんぱーい」
「どうしたの実波くん?」
他の3人はアンティークな雰囲気のあるCDショップの前にいた
ここの壁も悪くない
「さっき後藤さんが良さげな壁を見つけたんですよ。ねっ、後藤さん」
「キュー」
「えっ!!それもしかしてぼっちちゃん!?」
手に抱えたツチノコを撫でながら俺は報告する
このツチノコかわいすぎない?
この子うちペットにしたい
「きゃー!!とっても可愛い!!写真撮ってもいいかしら?」
「それよりこの子うちのペットにしよう。どう郁代?」
「もちろんいいわ!!大事に育てましょ!!」
「ぼっちちゃんを飼っちゃだめでしょ!?そもそもなんでぼっちちゃんはツチノコになってるの!?」
「後藤さんは褒められゲージを大幅に超えるとツチノコになるみたいです」
「いやツッコミどころが多すぎる!?!?」
少し時間が経つとツチノコは後藤さんに戻ってしまった
ツチノコ飼ってみたかったな
「で、ぼっちちゃんが良さげな壁見つけてくれたって?でかしたぼっちちゃん!!」
そして来た道を少し戻ると
「これかー、確かに良さげな壁だねー!!」
「だってよ。良かったね後藤さん」
「あっ、は、はい…」
後藤さんは顔を赤らめながら俯く
相変わらず俺と目を合わせてくれない
なんでなんだろう
「それじゃ撮るよー!!」
左から郁代、リョウ、伊地知先輩、後藤さん、俺の並び
ポーズはバラバラ
パシャッ! Σ
俺たちは写真を確認する
なんか統一感がない写真だな
「んーメンバーのキャラは出てるけどいまいちバンド感が....もうちょっとバンドっぽさを感じる要素がほしいなぁ」
「バンドマンのお手本たる存在こと私の表情の真似をしてみて」
「どっから出てくるのその自信」
「でもリョウ先輩の言う通りにすれば間違いないですよ。ねっ!!後藤さん?」
「あっ、はい」
「ふぁ....」
「そこ眠そうにしない!!」
だってこのくだり正直ダルいんだもん。リョウの変な提案がうまくいくはずがないのに郁代が馬鹿正直に肯定するし後藤さんは性格上否定できないし
「そこのイスで仮眠とってるんで終わったら起こしてください」
「いやいや君もメンバーでしょ!?!?」
「あいつの提案が上手くいくわけないでしょ、あとは頑張ってください....」
「おい寝るなー!!起きろー!!」
伊地知先輩に腕を無理やり引っ張られて起こされる
この人意外と力強いな
ドラマーはやはり筋肉が付くのか
俺も負けられん
そして俺たちはリョウの言うバンドマンのお手本たる顔をして再度写真を撮る
パシャッ! Σ
「何かお通夜みたい」
「ほれ見たことか」
撮れた写真はとてもバンドグループの写真とは思えなかった
なんだあの目と表情
浮気相手を殺す5秒前みたいな顔じゃねえか。ヒュンッてなったわ。どこがとは言わんが
「にしても喜多ちゃんはどの写真でも可愛いねー」
「そんな事ないですよ」
そんな事あるって顔してるじゃん
「あるある!!何ていうか写真慣れしてるっていうか」
「ああ、それはよくイソスタに写真とか色々上げるからかも?ほらっ!!」
郁代は自身のアカウントをみなに見せる
でた郁代のイソスタアカウント
「おおーさすがはSNS担当大臣」
「ふん、しょーもな」
「実波ー?なにか言ったかしらー??」
「別になんでも。ただ、それのなにが楽しいのかなーと思っただけ」
郁代のアカウントの投稿数は593でフォロワーも1000人を超えていた
多すぎだろ
暇かよ
「友達に楽しいを共有してるのよ。あっちが楽しいとこっちまで楽しくなるでしょ?まだお子ちゃまな実波には分からないかもだけどー?」
「ふん、SNSの友達なんて表面上しか繋がってないんだからいないも同然。てかイソスタの友達に楽しいを共有するんじゃなくて目の前の友達と共有しろよ」
「むー!!」
「まぁまぁ、喜多ちゃんも実波くんも落ち着いて」
双子がバチバチに言い合ってると伊地知先輩に止められた
郁代にはSNS中毒になってほしくないだけなのに
「ところでぼっちちゃんは?」
「あ、あそこにツチノコ化した後藤さんが」
「え、また!?!?」
後藤さんはなぜかまたツチノコになっていた
やっぱりツチノコぼっちかわいい
後藤さんが戻ってくるまで待つ
「後藤さんどうしたのかしら」
「あれじゃない?青春コンプレックスだっけ?それが郁代のやつを見て発動したんじゃ」
「そうなのね....後藤さんと最近一緒に撮った写真イソスタに上げたのになー」
そんな写真さっきあったか?
「どの写真のこと?」
「これよ!!」
そして見せてきたのは郁代の投稿で8割郁代の顔、隣に写るピンクの頭頂部が2割の写真の投稿だった
「ほぼ写ってないじゃん」
「だって逃げちゃうんだもん」
おそらく後藤さんと写真を撮りたいのが理由の半分で自分の綺麗な顔写真をしれっと上げたいのが本当の理由なのだろう。これだからイソスタは
「そうだ!!実波も私と写真撮らない?同じ顔だからいいねがたくさん来るはずよ」
「いやそんな理由で....」
「いいから早く!!」
強引に腕を引っ張られカメラの枠内に入れられる
「はいチーズ」
「ういー」
郁代と同じポーズを左右対象にして撮る。枠内に写る俺たちの顔は男女の差はあるもののとてもよく似ていた
「この写真とてもいいわ!!いいねがたくさん来そうだし」
「へいへい、それはどうも」
そんなこんなにしてると後藤さんがツチノコから人間に戻ってきた
アー写撮影再開
「うーん、なかなかいいの決まんないね」
「あ、ジャンプとかどうです?絵になるしみんなの素の感じとか出そうですけど」
「それ良い!!喜多ちゃん天才!!」
「有識者が言っていた。OPでジャンプするアニメは神アニメと」
急にどうした
「つまりアー写でジャンプすれば神バンドになれるのでは?」
「なにがつまりだよ」
「全然よく分かんないけど、とりあえずやってみよー!!」
今度はジャンプをして撮るらしい。あんまジャンプしすぎるとカメラの枠内から外れそうだし小ジャンブで行こう
「5、4、3....」
「よし、ん?えっ、手!?」
ジャンプしようとしたら入ってきた伊地知先輩に急に手を握られる
急な出来事に動揺していたらいつの間にか写真が撮られていた
絶対やばい顔になってる
「待って!!今の写真はダメ!!」
「えっどうして?」
「とにかくダメ!!早く消して!!」
しかしリョウは目にも止まらぬ速さでスマホを奪い取り写真を確認する
「どれどれ....ぷぷ」
「どんなんですか?先輩....ぷぷ」
「あたしも見たーい....ぷぷ」
俺、帰ろうかな
「この実波の顔見て。傑作」
「うわ、最悪....」
そこに映し出されたのは先輩に手を握られて顔を赤くしている俺の顔
恥ずかしい
「あれー?もしかして実波くんは手を握られただけで赤くなっちゃったのかなー??ほれほれ」
「少し動揺しただけだし、そんなことで恥ずかしがるわけないでしょ」
「えー?ほんとかなー??」
「しかもあっ、ぼっちのパンツが」
「えっ」
「実波は見ちゃダメ!!」
「ガッ」
郁代に無理やり目を塞がれる
こいついつも強引すぎない??
「これはとんでもない写真撮れちゃったなー?」
「実波のウブ顔にぼっちのパンツ....これからの結束バンドで語り継がれていく写真になった」
「まじで消して」
「無価値なものを映してすみません....消してください」
「実波くんはともかく、ぼっちちゃんにはもっとかわいい反応期待してたのに....」
そしてもう一度写真を撮るため先輩と手を握る
「くっ」
「あれー?やっぱ恥ずかしいんだ?男の子だねー」
「....ちくしょう」
いつか絶対
伊地知先輩をイジリ倒してやる....!!
いやダジャレじゃないよ?
2度目もあってか今度は普通の顔をして写真を撮れることができた
「いいねえ。バンド感に青春っぽさがプラスされたね!!」
「写真のデータ貰ってもいいですか?」
「あっ、私も」
後で俺も送ってもらお
「うん、バンドらしくなってきた!!人気バンドへの夢にまた1歩近づいたね!!」
バンドとしてまだ1歩も進んでない気がするんですが。まだライブとかもしてないし
「よーし、夏にライブ(議定)とデモCD(議定)して冬にファーストアルバム(未定)下北沢発祥のエモエモなエモロックバンドになるぞー!!」
先見据えてすぎだろ。夏にライブは多分できるとして冬のファーストアルバムはまだ結構キツいんじゃ
「あれ?リョウは?」
「気付いたらもう」
「ほんと自由なんだから」
伊地知先輩、あいつに結構甘いですよね
先輩は悪い男に捕まりそうです
「じゃあ今日はありがとね、かいさーん!!」
この後どうしようかな
郁代はこれから駅前で友達とご飯行くらしいし、帰って筋トレでもしようかな
そう考えていると
「き、喜多くん」
「ん?どうした後藤さん?」
後藤さんに引き止められた
「あっ、そ、その、歌詞を書いてきたので見ていただきたいと思いまして....」
「歌詞?あー、オリジナルソングのやつ?」
「お、お願いします!!」
後藤さんからノートを受け取る
ノートの表紙にはBocchi☆と書いてあった
この名前気に入ってるんかい
いやいやそこじゃない
そしてページをめくり歌詞の書いてあるページを探す
すると、とあるページで手が止まった
「後藤さん」
「は、はい!!」
「この....Bocchi☆のサイン、俺的に少し子供っぽい気がする。少し崩すとかひねりを入れるとかしたら結構良くなりそうだけど」
「そ、そのページじゃないです!!次のページを見てください!!」
だってさシンプルすぎるんだもん
あ、あったこれか
そして歌詞を読み込んでいく
「....」
なるほど。これはロックにあまり触れてきていない俺でも分かる
「後藤さん」
「は、はい!!」
「これ、後藤さんの本心じゃないよね」
「....はい」
この歌詞には後藤さんが好きじゃなさそうな青春らしい言葉が散りばめられ、全体的に歌詞も薄っぺらい
「ロックを全然知らない俺が言うのもあれだけど、これじゃバンドとしてはだめな気がする」
「は、はい分かりました....」
「作曲担当のリョウに相談してみたらどうかな」
「はい、そうしてみます....」
後藤さんがしょんぼりしちゃった
「ごめんね、力になれなくて」
「い、いえ....いい歌詞を書けない私が悪いので」
なんか申し訳ない
俺も少しロックを勉強してみようかな
「あっ、リョウ先輩からロイン来ました」
「なんて返信来た?」
「えーと、今から近くのカフェに来てほしいって....」
「あそこの新しくオープンした店か」
あいつ、いつの間にそんなとこにいたのか
「き、喜多くんも一緒に来てください!!」
「なんで俺まで?」
「オシャレカフェなんて所に陰キャ1人なんかが入るのことなんてできません!!!」
「えぇ....」
そして俺たちはリョウのいるカフェへと向かった
リョウのカフェのところまで書く予定だったんですが長くなったので分割しました
小悪魔虹夏ちゃんを顔が真っ赤になるまでイジリ倒したいなー!!どこでやろうかな
次は星歌と実波を少し絡ませたい
まじで今まで絡みがなくて