なんか大学入学前の3月まじで天国だよね
受験から解放されて謎のパワーが無限に湧いてくる!?
結束バンド絡ませます
高校に入学してから2週間
中学からの友達が結構多くて新しい友達もすぐできた。高校生活の滑り出しとしては順調
けれどどうやら弟は違うらしい
弟曰くみんな話しかけに行けば話してくれるが自分の席には話しかけに来てくれないらしい
えっ、なんで?
私が言うのもあれだけど実波は結構顔いいし人柄も悪くないからどんどん話しかけられに来そうなのに
やっぱアメリカと日本の感性が合わないのかな?と思ったけど日本帰ってきて違和感を感じたことはないらしく
日本の学生は謙虚すぎる
と嘆いていた
けど、‘’あの”実波にもこんなことがあるんだとも私は同時に思った
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実波は昔からすごい
スポーツだって勉強だってなんだってやり始めれば全て満点にこなす。まあ、やり始めればだけど
実波は興味があることとないことがかなり顕著。けれど興味を持ったことに対する追求は血肉を貪るハイエナの如く。これを才能というのだろうか
そして彼は自身の才能に天狗になることなく、ましは未知の新天地へと自ら恐れず進んで行く。そんな彼の背中に自分は本当に同じ双子なのだろうかと劣等感を感じずにはいられなかった
私は良くてみんなの平均より上くらいしか取れない
それでも恵まれていると言う人も多いだろうが私は1つのことに突出することができない。そんな自分にはない才能を持つ者が身内にいて、私を恵まれていると思う者は決して多くはないだろう
私はそんな才能に尊敬を超えてむしろ恐怖すら感じる
正直、弟がアメリカから帰ってくるときは少し怖かった。昔はまだ子供らしい好奇心と可愛らしさがあった。けれど彼ももう15歳。精神も身体もぐっと大人に近付いているだろうし彼の成長速度は計り知れない
そして弟が帰ってきた
走っていった両親のあとを追いそっとドアから彼を見る。たしかに彼は大きく成長していた。身長は父親を越して顔も日本人にしては彫りの深い大人な男性の顔に変化していた
けど両親に抱かれていた彼の優しい笑顔は昔と全く変わらない
そうだ実波は昔からこんなんだった。自分の姉弟をこれほどまでに警戒していた自分を恥じる
そして彼の元へと向かった
彼のアメリカでの生活を聞くとやはりすごい
彼のホストファミリーは最初かなり素っ気なくて英語も不自由なのでかなり苦戦したらしい。がたった数週間で本当の家族のように迎えてくれるようになったとか
また中学ではビジネス学を専攻し、中学生でありながら新たな法則を発見してとある組織から賞を貰ったとか。取材も受けたらしい
彼の存在がどんどん遠くなって行く
そんな遠くなる彼を危惧して昔の私はアメリカに行く彼を引き止めようとしたのかもしれない
いや絶対そうだ
実際彼は大きく成長した。けれど彼自身のあの昔からの優しい性格は何一つ変わっていない
不思議にも彼がはるか遠い存在になったようには思えなかった
そうだ彼は
私の大切な“家族”なんだ
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「ほら早く!!」
私は弟の手を強引に引っ張る
「別に服なんか家に沢山あんじゃん」
「あの服たちはもう古いの、この前にイソスタで見たような流行りの服がほしいの!!!」
「なんで俺までついてくる必要あんの?」
「実波は服の種類が少なすぎる。これからパーカーなんかで外出するつもり?」
「はいはい俺の服はダサいですよー」
実波の服のレパートリーはとにかく少ない。秋と冬はパーカー、春と夏は半袖だけだと彼から聞いたときは驚いた。こんなんじゃ恋人ができたときに苦労するわよ!!
服のことを指摘された弟はとうとう抵抗するのを諦めた
素直でよろしい
そして私たちが向かうのは下北沢駅の近くにあるデパート
下北と言えば古着。お目当ての服があればいいんだけど。あと実波に似合いそうな服とか
そして2人で歩いていると響き渡る演奏が耳に入った。そこでは路上ライブが行われているようだった
下北系のバンドって言うやつかな? と別にバンドに興味の無かった私はあまり気にも止めていなかったが
とある人物に目を奪われる。それは
スーツのようなタキシードのような大人な雰囲気溢れる服装に引き込まれるような瞭然たる真っ青な髪、それらの要素を最大限に活かすキリッとしたユニセックスな顔立ち
楽器はギターに見えるが奏でる音は明らかにギターではない重音で、それがよりいっそう演奏の完成度を高めていた
このミステリアスな雰囲気と風貌は私の好みに突き刺さった。私の鼓動は速くなる
一目惚れ
「......郁代?」
そう不安そうに言葉を投げかける実波に反応することができなかった。私はあの人の演奏が終わるまでずっと立ち止まりそれを聞いていた
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「ありがとうございました」
私の名前は山田リョウ。下北沢のはかない天才ベーシスト。今日路上ライブをしている
今回で3回目くらいになるのかな。今回はまあまあ人止まってくれたし成功の部類に入ると思う
そんな自分へのご褒美として後で虹夏に奢ってくれるように頼んでみよう
そして機材の片付けをしていると赤髪の2人の男女が近付いてくる。どちらともかなりの美形
「あ、あの!!!」
笑顔が似合いそうなかわいらしい女の子が私に言葉を切り出す。私は早く帰りたいんだけどな
「...はい、なんですか」
「私......あなたの演奏に感動しました!!」キターン!!
うっ目が。なんか発光してない?これが陽キャ?
こ、こういう時はバンドを宣伝
「それはありがとうございます。私‘’はむきたす”というバンドでベースをやってる山田リョウと申します。もし良かったライブ見に来てください」
「礼儀もしっかりしてるなんて...すてき」
よし宣伝はばっちり。この子は簡単に悪い男に騙されそうな雰囲気醸し出してるからしっかりお金落としてくれるはず
隣の美形男子くんにも宣伝しておこう
「隣の男性さんももし良かったら来てください」
「あぁ......」
あれ?こっちはあんまり反応が良くないな
私のベースで完全に私の虜になったはずなのに
「これからもあなたを応援します!!!」キターン!!
うっ、また目が
発光するのやめて。目がチカチカする......
そしてその赤髪の男女は立ち去っていった
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俺、喜多実波は1人頭を悩ませていた
あの男。山田リョウ......こいつはだめだ
【彼氏にしてはいけない3B】
‘’美容師” ‘’バーテンダー” ‘’バンドマン”
そしてあいつ。あいつは見るからに女の子から金だけ搾り取りその後平気で捨ててそうなクズの匂いがぷんぷんする
俺はあのときあの男に警戒心MAXになった
郁代が頬を赤らめながら止まったときは嫌な予感がしたよ。郁代は昔から惚れ癖がある。中学のときは次子がいたから大丈夫だったらしいが
まさか今日不意打ちを食らうことになるとは
郁代、お前......
完全に悪い男に騙される哀れな女の子じゃないか!?!?
くそっ、不覚。しかし惚れてしまった今後悔してももう遅い
そうなれば俺の使命は
‘’なんとしてもこのベーシストの郁代への接近を防ぐこと”
俺は深く決心する
そして郁代惚れ事件から1週間後
「ねぇ実波」
「ん?なんだよ」
「それか私......今からギター始める!!!!」
「へ?」
なぜか急に郁代が変なこと言い出した
いや普通の理由で始めるのなら別にいいんだよ。別に“普通”ならね
十中八九あいつ関連なんだろうけど。一応理由を聞いてみるか
「この前見た路上ライブのかっこいい人、リョウ先輩!!覚えてるでしょ?」
「そりゃ、もちろん覚えてるよ(別の意味で)」
「でもあの人この前いたバンド辞めちゃったんだって。でも、また新しくバンド始めるらしくてちょうど今ギターボーカル募集してて......」
「まさか」
「そう私……そのバンドでギターボーカルやりまーす!!!」キターン!!!
えぇぇぇ.........
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「ほー、ここが郁代のバンドの城ねぇ......すごい暗い。ここは魔境?」
俺たちは今郁代のバンドの集合場所となっている‘’Starry”というライブハウスの入口に来ていた。ここの入口は地下へと繋がっていてかなりダークな雰囲気を醸し出している。地下への階段が魔の入口みたいだ
「実波は別について来なくて良かったのに......」
「うっさい、おまえの行動にはツッコミ所が多すぎる。ギターやるって言うけどやった事ない人をそう簡単に入れてくれる?そんな初心者大歓迎の飲みサーみたいな....」
「さぁ早く入りましょ!!!」
「無視すんなよ」
「こんにちは!!」
郁代が挨拶をしながらドアを開ける。郁代の後を追って俺も続く
なんか薄暗いところ
ん?えっ。あの黒髪おねーさんかなり綺麗だけどピアスの数凄いな。でもあのゴリゴリピアスに大人な魅力を感じるのは......ごめんなんかよく分からなくなってきた
無論どこかにあの青い敵がいるはず。なのでここに来たときから警戒網を張っている
「喜多ちゃーん!!!」
郁代の名前が呼ばれた方向に俺たちは振り向く。そこには黄色の髪をサイドレールにして束ねる笑顔が素敵な女の人がいた
「伊地知先輩こんにちは」
伊地知先輩と言うらしい。その人の方に向かう
この人がバンドメンバーか。しかしふと思った。先輩の名前伊地知って名前言いにくくない?イジチ...イチジ...イシヂ
「あっ、君が双子の弟くん??」
そんなことを考えていると彼女に話しかけられた
「はい、郁代の弟の喜多実波です。初めまして先輩」
「うん初めまして!!あたしは下北沢高校2年伊地知虹夏。バンドではドラムをやってるんだ」
「へぇ、そうなんですね......俺の特技は郁代のモノマネできます」キターン!!!
「おぉ、すごいね。なんか......オーラをとても感じる!!さすが双子だ!!」
「私いつもこんなに輝いているんですか!?」
急なノリにも容易に乗ってくる。この人とは仲良くなれそう
「ところで、青い......山田先輩はどこへ??」
集合時間は今であっているはずなのにあいつの姿がどこにも見当たらない。まさか結成してすぐ遅刻か?あのクズ(まだ仮定)
「あ〜、あいついっつも遅刻かサボりだから」
ほらやっぱり。やはり近付けてはいけないクズ男だ
「ところで実波くん」
「はい、なんですか?」
「今日はどうして喜多ちゃんについてきたの??」
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今日はあたしとリョウが初めて組んだバンドの記念すべき初ミーティング
この前バンドに入ってくれたギターボーカルの喜多ちゃんも参加する。やっとバンドができるだ!!
約束の時間通りに喜多ちゃんはやってきた。その陽気な声の方向に目を向けると喜多ちゃんの後ろを続く人物が見えた。あの子があの実波くんか
喜多ちゃんの男性版のような男の子。あの子が喜多ちゃんが連絡してきた弟くんか。すごい美形。双子だしやっぱ喜多ちゃんに似てるな〜
でもなんか少しピリついてる?
眉間に少しシワよってるしうちのライブハウスが気に食わなかったのかな?
話をしてみた感じだと礼儀正しくていい子そうな感じだったけど。なにかをずっと警戒してる様子だった
でもあれ?なんで喜多ちゃんについてきたんだろう?ちょっと聞いてみようかな
「どうして喜多ちゃんについてきたの?」
「それはですね、あの〜、このバンドってギター弾けなガッ!!......」
すると突然喜多ちゃんが美波くんの口を手で強引に塞ぐ。喜多ちゃんは彼の口を塞いだ状態であたしに笑顔で答えた
「なんでもないですよ〜。ただ実波は私のことが心配でついてきちゃったんですよ。かわいい弟ですよね〜」
いや死に物狂いで手離そうとしてるよ!?!?息できてる??
そして喜多ちゃんが実波くんの耳元で何かを囁く。すると彼はすんと静かになった
どうゆうこと??喜多家ではこれが普通なの!?
「そ、そうなんだねー」
「はい!!!」キターン!!
まあ、いっか
「実波くんも何か楽器は弾けるの?」
喜多ちゃんに解放された実波くんは喜多ちゃんの笑顔に怯えながら答える
「いや、俺は、チラッ 何も......弾けないですね......チラッ」
なぜだ。なぜ君は逐一喜多ちゃんの顔色を確認しているんだ
するとスターリーのドアが空いた
「ごめん、遅れた」
制服の姿のリョウが遅れて参加する
やっと来たよ。かなり遅い。まぁいつもの事だけど
リョウが来た瞬間実波くんの顔に警戒の色が見えた。気のせいかな?
「リョウ先輩!!今日はどうしたんですか!?」
「来る途中でいい古着屋見つけたから」
「ミーティングよりお洒落を優先するなんて......素敵です先輩!!!」
あれ?もしかして喜多ちゃんってヤバい子?
すると
「えっ!?!?」
突然実波くんは驚いたような声を上げる
「虹夏、この人は?」
「この子は喜多ちゃんの弟の実波くんだよ」
「ふーん」
「先輩の路上ライブのとき私の隣にいましたよ!!」
「へーそうだっけ」
覚えてないんかい!!リョウの自由さには全く骨が折れる。後であたしが実波くんに謝っとこう
「お、おい!!おまえ!?」
「ん?」
実波くんは声を上げる
彼の声はなぜか震えていた
うんそうだよ実波くん。この際だから遅刻魔のリョウにガツンと言っちゃえ!!
「おまえ......女だったの!?」
............えっ????
原作の穴埋めした感じデスター
山田と実波は犬猿の仲みたいな感じを想像してます。徐々に多く書けるようになってきて今回5000字強です
次は6000字を目標に頑張ります!!
次回から原作に合流