ぶらざー・ざ・いくよ!   作:賢いダチョウ

8 / 10

【必見】
新話投稿と同時に小説全体に大きく編集と削除を加えました
少し内容がかわったなーと思った方々、大変申し負けございません!!!
お手数おかけしますがもう一度1話から話を見直して頂けると自分的には幸いです
読みやすくし直したつもりなので何とぞよろしくお願いします

今回はいわゆるリョウ回ってやつです



#8世界のYAMADA

 

時間を少し遡る

 

「おい、山田」

「ん?」

 

「今日から俺ベース始める」

 

俺はベースを始める

音楽を始める者が選ぶのは大半がギター

 

その中、俺が選んだのはベース

 

「その言葉を待ってた。実波にはベーシストの素質がある」

「そうなんだ。よく分かんないけど」

「ベースはもう買ったの?」

「まだ、今日買いに行く」

「ならば私のオススメを紹介しよう。私についてきて」

 

オススメの楽器屋さんに行くのか

正直こういうのはありがたい

御茶ノ水とかかな?

 

「なにか要望とかある?」

「あー、シンプルで使いやすそうなのがいい」

「色とかは?」

「暗めの色」

「なるほど......その条件に合うものを見つけた。よし、今から行こう」

「へいへい」

 

楽器のことになると山田は頼りになるんだな

いつもはクズなのに

 

そして俺たちは歩いて向かう

 

「ここから近いの?」

「うんすぐそこ。あと、今日から始めるなら他の機材も買うべき。アンプとかシールドとか」

「ほー、そうなの......山田って楽器のことになると意外と頼りになるのね。ほんの少しだけだけど見直したかも」

「私は常に何事にも真剣、そんな素晴らしい私は貢がれるべき存在。だから実波、お金ちょうだい」

「それでいつも台無し」

 

山田は自分を褒められると

その後にいつもクズめいたことを言い出す

 

前まではそういう性格なのかと思っていたが

照れ隠しな要素も加わっていることに最近気がついた

 

「よし着いた。ここ」

「えっ、ここ?」

「うん、早く入って」

 

だってここ……

 

高級住宅街だよ??

 

「オススメの所に連れてってあげるって、お金持ちの家から楽器を盗むってこと!?!?いやいや、いくら後輩から金をたかるようなクズだとしてもさすがにそれはダメ」

「ちがう、ここ私の家」

「......えっ??うそっ」

「ほんと」

 

いやいやいや

だってあの山田だよ?

いつも金欠で腹鳴らし散らかして後輩にたかってる山田だよ?

 

そんなやつがお金持ちの家の娘なわけ.....

 

「実波、ぼーっとしてないで早く入って」

 

山田は門の扉を指紋認証で開け、中に入っていった

 

えぇ、まじで.....

うそですうそですわ

 

そうして俺は山田の後を追い、家に入った

 

「おかえり!!リョウちゃん♡♡」

「......」

「......えっ??」

 

家にいたのは山田のお母さん

 

山田に似た整った顔つきで

でも山田とは違う表現豊かな表情

いつも見る山田の姿からは想像もつかない母親像だった

 

「リョウちゃん、おやつにマリベルのチョコレートあるけど食べ.........って、その男の子は誰!?!?」

 

山田へのとびきりの笑顔が俺を見るにつれて

驚きを隠せない表情に変化していった

 

この人表情が豊かだな

山田と違って

 

「初めまして喜多実波と言います。今日はお邪魔します」

「はい早く私の部屋に来て」

「!?家に来てすぐに自室に入れるなんてやはりそうゆうこと.....ダメよリョウちゃん!!まだそんなの早いわ」

「うるさい。実波、早く行くよ」

 

山田はそう言って俺の腕を引っ張る

そのときの山田は少し耳が赤くなっていた

ぷぷぷ、恥ずかしがってやんのー

 

「お前のお母さんいつもあんな感じ?」

「本当にやめてほしい。めっちゃうざいしだるい」

 

なるほど。山田は絶賛反抗期

でも高校生にもなって“ちゃん”づけはやめてほしいのは分かる

こんな家に住めるなんて、山田のお父さんはなんの仕事をしてるんだろうか

 

「ここが私の部屋」

「す、すげぇ......!!汚い.....」

 

仮にも女の子の部屋にこんなこと言うのはあれだか

楽器や音楽関連の機材が部屋に散らかっていて

とてもじゃないけど女の子の部屋には見えなかった

 

「楽器散らかしたままはだめでしょ」

「私的にこれは揃えてある。そうそう、実波に見せたかったベースはこれ」

 

山田は部屋にある楽器の中から1つのベースを俺に渡した

 

「おぉ、これは......!!」

 

 

めちゃめちゃカッコイイ

 

 

ダークブラウンのような色の渋いベース

 

「これはYAMAHAのTRBX504と言うやつで、楽器本来の耐久性と力強いサウンドを兼ね備えながら豊かな想像力と斬新なアイディアの基に音、演奏性、外観、全てにおいてプレイヤーの限界を超えられるベースを目指して作られた。ヤマハの革新的なデザイン、精密な工学技術、熟練した職人の技、一切の妥協を許さないプレイヤーのための楽器“TRBX“、TRBXは太く力強い音を核とししつ、個性を失わない柔軟な音作りが可能。高い演奏性と軽量化を実現する設計構造により、圧倒的に高いポテンシャルと信頼性を獲得。音楽ジャンルを越えて、全てのプレイヤーが待ち望んでいたベース。スリムなシェイプから、想像を超えるパワフルな低音立体的なカットを施したボディは、軽量化と心地よいフィット感を実現しながら、充分な体積を確保し、パワフルな低音を生む。握りやすいネックは、スムーズなフィンガリングを可能にし、難易度の高い演奏をサポート。アクティブ・パッシブ切り替えスイッチを搭載していて......ゴボッゴボッ」

「お前の楽器へのオタクさがやばいのは分かった。ほら早く水飲めよ」

 

俺は持ってきたレモンティーを山田に渡す

山田はそれを豪快にグビグビと飲む

 

ん、飲みかけだって?関節キス?

 

そんなんどーでもいいよこんなやつには

喋りすぎて顔面蒼白になってるようなやつだよ?

 

「ゴクゴク フゥ......で、どう?これなかなかいいベースだと思うけど」

「俺これほしい。めっちゃかっこいいし、いくらなら売ってくれんの?」

「ふっふっふ、落ち着け若造よ。これの本当の値段は6万だけど親友サービスとして3万で売ってあげる」

 

なんか勝手に親友にされてんだけど

でも店で売ってる値段の半額で買えるってことはかなりお得なのでは

 

「じゃあこれ買う、ほいお金」

「まいど」

 

こうして俺はベースを手に入れて一安心

かと思いきや

 

 

「そこの君!!リョウちゃんとはどんな関係なんだ!?!?」

 

 

山田の両親が大声を上げながら部屋に入ってきた

今度は山田のお父さんらしき人もいる

山田のお父さんは白衣を着ていて、いかにも真面目そうな人だった

 

なるほど仕事は医者か。ならお金持ちなのも納得

でもあれ?今仕事中じゃ

 

「勝手に入ってこないで」

「でも、リョウちゃん。部屋に男の子がいるなんて聞いたらお父さん心配で仕事から飛び出してきちゃったよ」

 

仕事を放り投げてくるなんて

とんでもない医者だなおい

 

「そうよ!!いくら彼氏だとしても高校生の男女、何があるか....」

「実波は彼氏じゃない」

「本当に??リョウちゃんとってもかわいいから変な男がついてきちゃいそうでお父さん心配」

「大丈夫だからほんとにやめて....実波もなんか言って」

 

山田は顔だけでなく耳までも真っ赤だった

これは長いこといじれそうだな

じゃなくて

 

「はい、リョウ先輩とはそんな関係じゃないです。今日はお邪魔してすみません」

「そうなのか?なら良かったよ。君名前はなんと言うんだい?制服的に下高の生徒ではないよね?」

「秀華校1年の喜多実波といいます。俺は先輩が働いてるライブハウスでバイトしているバイト仲間です。リョウ先輩にはいつもお世話になってます」

「そうか....ならリョウちゃんのバイト先での話を僕たちに聞かせてくれないか?リョウちゃん僕たちに全然話をしてくれなくてね」

「もちろんいいですよ」

「もうやめて......」

 

この後2人にバイトでの山田の様子をたっぷり話した

 

山田の両親と話をして分かったことがある

山田の両親は山田に甘い。とても甘い

こんな感じにベタベタされたら親に反抗したくなるの気持ちも分かる

 

「────そんな感じでバンドでも頑張ってますよ」

「ありがとね実波くん、リョウちゃんのかわいいところまた知れてよかったわ」

「......」

 

山田は終始黙ったままだった

 

「実波、早くスターリーへ行こう」

「おい引っ張るなよ.....では今日はお邪魔しました」

「また来てね。今度はご飯なんてどうかしら?」

「楽しみにしてます」

「実波ももうやめて....」

 

そして俺たちはスターリーへ向かう

 

「いやーまさか山田の両親があんなに過保護だとは」

「もう家には帰りたくない.....そうだ。喜多家に居候させてもらえばいいのでは?ご飯も寝床もタダ」

「絶対入れてやんねーよ」

 

こいつを1回でも家に入れたら終わりだ

そのまま住処にされて食い潰されるに決まってる

 

「グー...お腹減った。何か持ってない?」

「何もない。なんかコンビニで買えよ」

「お金がない」

「おい、さっきのベース代は?」

「もう借金返済に回した」

「最低だ」

 

こいつ、どんだけ借金してるんだよ

 

「あ、目の前に草が」

「だからどうした......っておい!?」

「モグモグ」

「こいつやばぁ」

 

山田が急に目の前に生えていた草を食い始めた

いくら金がないからと言って飢えをしのぐためにここまでするのか

どんな思考回路をしてるんだ

 

「大丈夫、これはヨモギ。食べれる草」

「だとしてもやばいよこいつ」

「実波も食べる?」

「いらんわ!!」

 

こいつにはプライドがないのか

人間としての

 

「ねぇ実波」

「なに、草は食わない」

「違う、さっき親の前で私のこと『リョウ先輩』って言ったよね?」

「それはだって親の前だったし」

 

親も当然山田だし

年下が呼び捨てで言ってるのもなんか言われそうだったし

 

「ならこれからも名前で呼んでほしい。“先輩”はいらないから」

 

つまり『リョウ』と呼べってこと?

いやこいつは山田だろ

 

「まぁ気が向いたら呼んでやる」

「呼ばないなら実波がPAさんのこといつもいかがわしい目で見てること、バンドのみんなにバラすから」

「はぁ!?なんで....べ、別に見てねーし!!」

「実波ってああいう人が好みなんだね。もしかして年上好き?」

「やめて、もうやめてくれ....」

「さっきの仕返し」

 

山田が悪戯にクスッと笑う

確かにバイト中、少しだけ...ほんの少しだけ

PAさんのこと見てた気がするけどさ

 

いかがわしい目....そんな風に見えてたのか

 

もっとうまくやらなくては

 

「じゃあ仕方なく呼んでやる....リョウ」

「うん、やっぱこっちの方がしっくりくる」

「あっそ、ほら道草食ってないで早く行くぞ」

「意外とこの草いける モグモグ」

 

そして俺たちはスターリーへ向かった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

────────ってな感じで

今日からベース始めることになった」

「サプラーイズ」

「.......」

 

俺とリョウはネタばらし風に事の経緯を伝えた

あれ、反応薄いな

もっと驚くと思ったのに

 

「....1ついいかしら?リョウ先輩のお家に行ったというのは私の聞き間違いじゃないわよね?」

「?だからベース貰いに行ったんだって」

 

郁代が真顔で俺に問いかける

俺がベース始めることについてはなにか言ってくれないのかな

 

「......ずるい」

「えっ?」

「私もリョウ先輩のお家行きたかったー!!!」

「そっちかよ!!」

 

全く呆れた

 

「実波だけずるいわよ抜け駆けして!!」

「別に遊びに行ったわけじゃねーし」

「先輩!!今度は私も連れてって下さい!!」

「ダメ」

「そんな....」

「だってこいつの親は.....ガッ」

「実波は黙ってて」

 

くそっ、なんでこの赤いのと青いのは気に入らないと口を手で無理やり押さえつけて黙らせるんだよ

 

「.....プハッ てかリョウ、そんなことより早く教えろよ」

「ふん、弟子のくせに生意気。私の教えについてこれる?手加減しないよ」

「しかもちゃっかり名前呼びになってるし....」

「き、喜多さん。まだこっちの練習終わってないですよ.....」

 

 

 

こうして俺たちヘタクソ姉弟の練習が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 




これはラブコメ展開なのか?
タグ付けした方がいいですかね

喜多実波プロフィールɴᴇᴡ

【少し下ネタ閲覧注意】
女性のタイプは年上
年上のお姉さん感がある人がタイプです
胸とお尻ならお尻派+足
アメリカは日本よりも比較的お尻派が多いので留学中に性癖が曲がりました
部屋にお姉さん系のエロ本もあります
それは郁代にバレました

リョウと同じくらいのポーカーフェイス
1番表情が変わるのは郁代と一緒にいるとき



今回はほぼ山田中心になりましたが
今後虹夏や喜多ちゃん、ぼっちちゃんそれぞれが中心の話も書くつもりなので楽しみにしててください

ベースは本当にあるやつです
デザインがかっこよかったのでそれにしました


次は結束バンド活動回
実波をどう絡ませるかが迷いどころ

誰のヒロイン回が見たい?

  • 後藤ひとり
  • 伊地知虹夏
  • 喜多郁代
  • 山田リョウ
  • 伊地知星歌
  • PAさん
  • 廣井きくり
  • イライザ
  • 銀ちゃん
  • 1号2号
  • 大槻ヨヨコ
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