ぐだりました!信彦くん   作:リューオ

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祭りの前日譚

~バトラパーティ会場~

 

熱気が凄い会場に煙火筒の設置作業をする

 

「わぁ~…凄い熱気…」

 

「見てるこっちも暑くなってくるのじゃ…」

 

「その情熱は一体どこから…。あぁ…熱い…!熱すぎます…!」

 

「しれっと撃破されてんじゃねーよ、カウシーディヤ」

 

「入間様!信彦様!下準備完了です!」

 

どうやら設置が終わったみたいだ

 

「ふー…。間に合ってよかったよ」

 

「ギリギリでしたけどね」

 

「でも、理想の花火に…」

 

「何アレ」

 

「ちっさ」

 

「なるほど。君達は花火を披露するんだね?本当によく頑張ってるねぇ…」

 

他の生徒はそんな事言うが、民族衣装のような上着を着て、腰に杭と金槌を下げた赤い髪の俺が来た

 

「お前がアブピッシャーか」

 

「あぁ、そうだ。芻霊呪法が使えるぞ」

 

「ところで、キリヲ先輩は?」

 

「何か個人的な準備があるとかで、どこかへ…」

 

「準備?」

 

そんな訳で、俺と入間でパイセンを探す事になった

 

「うーん、先輩どこに行ったんだろ。明日の事で話が」

 

指輪が引き寄せられ、触れた壁が動いて扉が現れる

 

「エバラのごまだれ♪」

 

「と、扉!?入っていいのかな…」

 

中にキリヲパイセンがいた

 

「パイセン?この部屋で何してんだ?」

 

「なんや君達かぁ。えらいびっくりしたわー、どうやって入ってきたん?」

 

「入間は指輪に引っ張られ、俺はついて来ただけだ」

 

「前にもあったなあ、そんな事」

 

「はい。結構離れてても反応するんですね。で、ここって…」

 

「秘密基地や。おいで」

 

ついて行くと様々な道具があった

 

「ようこそ。魔具研の墓場へ」

 

墓場…?

 

「先輩から教えてもろうた場所でな」

 

「え、先輩って電話の?」

 

「せや。何でも当時は学校にバレたらまずいおかしなもんばっかり作ってたらしくて…。隠れてここで作業してたらしいけど…、今はガラクタしかないわ」

 

「エリミネイターに掃除してもらうのはどう?」

 

「今度お願いしてもええかもなぁ」

 

「じゃあ、ここで何の準備を?」

 

「知りたい?これを知ったらもう後戻りはできんよ、ええか。ほな…」

 

パイセンがロープを引っ張るとカーテンが開き、中央広場が良く見える

 

「わぁ!凄い!」

 

「凄い景色だ」

 

「びっくりしたやろー。学校の中央3年塔のすぐ下見てみ。アレが『開催の鐘』。前夜祭の終了と共に、鐘が鳴って本祭が始まるんよ。あんぽんたーん!」

 

突然、パイセンは大声を出した

 

「どうした急に」

 

「あっはっは、大丈夫や。特殊なガラスやから聞こえへんよ。向こうからはこっちが見えへん。だーれも気づいてへんやろ?」

 

「ホントだ」

 

「マジックミラー?」

 

「入間君、信彦君、前に言うたの覚えてとる?弱い悪魔でも使える魔具を作って、上も下もない世界になったらええなって。こっから見たら、誰がハイランクで誰がローランクなんか、ちぃっとも分からん。みぃんな同じ、差ぁなんかあらへん。キレイやと思うわ。時々無性に見たなるんよ」

 

(こんなはしゃいでる先輩、初めて見た)

 

差が無い世界…か。人間界も差がなったら、アンフェアは生まれなかったんだろうな

 

「ここに来たのは心の準備みたいなもんや。緊張しぃでな」

 

「先輩、バトラパーティで特賞狙いませんか!」

 

「特…え?」

 

「む、難しいですよね…やっぱり」

 

「そらなぁ。特賞なんてバトラの中でもハイランクの悪魔が集まったトップクラスが取るもんやし、僕らみたいな弱小バトラには夢のまた夢…」

 

「だからこそ!弱小だからこそ!僕らが特賞を撮ったらハイランクの皆さんもビックリする筈です!学校の皆にキリヲ先輩の努力を証明する。それこそがキリヲ先輩の野望に近づく事になると思うんです。し、しましょう!」

 

「heh。良い事言うじゃねぇか」

 

「…それは、素敵な考え方やね!しかし、見た目に寄らず凄い事言いよるなぁ、入間君は」

 

「そ、そうですかね」

 

「ホントそれ」

 

「ホンマとんでもない野心家や。君と僕は…ホンマにお揃いなんやな」

 

「えっと…?」

 

「何でもないよ。さ、もう行こうか。準備を5人にまかせっきりはアカンしな。あ、ここの事は内緒やで」

 

俺らは部屋を出て現場に戻る

 

「あ、お帰りー」

 

「入間様!信彦様!アミィ先輩」

 

「発射台、出来た!」

 

煙火筒がデコレーションされてた

 

「クララらしさ全開だね…」

 

「うん、頑張った!」

 

「止めたのですが…」

 

「華やかでいいじゃないか」

 

「ふふ、組み立てはばっちりやな」

 

「えぇ!?これで行くんですか!?」

 

「頑張ろな」

 

「はい!」

 

「うーす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

前夜祭が開催され、偵察という体で会場を見て回る事にしてるし、絶級達も自由行動させてる

いい匂いがすると思ったら、焼きそばの屋台からだった

 

「らっしゃあせーい!いいか!我ら食物バトラはこの焼きそばで特賞を得る!」

 

「ウスッ」

 

「目玉はこの鬼盛だ!会場全体に匂いを届け、チャレンジャーを集う!我ら渾身の一品!食えるものなら食ってみろ!」

 

「それをくれるか?」

 

「それを貰おうかな」

 

焼きそば鬼盛にチャレンジするのはアビニベーシャとハービセルだった

 

「お前らがチャレンジするのか?ああん?ぎゃはははははははは!(ゾバッ)」

 

暴食コンビをバカにするように笑うが、あっという間に完食して皿を突き出す

 

「「おかわり」」

 

「わんこ蕎麦じゃねぇんだよバカタレ」

 

「団長!もう材料がありません!」

 

「ア、アイツ鬼です!悪魔です!」

 

とうとう団員は泣いてしまい、屋台がつぶれてしまう

 

「お前らに言っとくけど、アビニベーシャは執着の化身。本来の姿じゃない上に、この魔界全体を食物に変えられてないだけマシだと思った方がいい。ハービセルのモフモフのコートは暴食一家(グラトニーファミリー)と言って、赤い本体を含めて世界そのものを物理的に食らい尽くすんだ。この魔界自体を物理的に食らい尽くさないだけ、ありがたく思えよな」

 

オグリ以上に食うからなアイツ。てか、オグリ要素入ってるんじゃ…?

 

「ヌッハッハッ、いい食いっぷりだな彼らは。特賞は(うぬ)がいただくがな!」

 

「サブノック君!」

 

歩いてるとサブロに会った

 

「何を言う!特賞は我が魔具研究バトラこそが相応しい!」

 

「「ぐぬぬぬぬぬぬ…!」」

 

「オメーらいっぺん落ち着けや(パァンッ!パァンッ!)」

 

「「ぐはっ!」」

 

火花を散らしてる2人にマリーのハンドガン*1で黙らせる。非殺傷弾だけど、2人が頭から煙を出しながらヤムチャ状態になってた

 

「アズ君!?サブノック君!?」

 

2人はフラフラの状態で起き上がる

 

「ぜ、前夜祭は楽しまねばなァ…。教師陣がバトラに本格的に審査するのは明日の本祭…。前夜祭は明日への英気を養い備える学生の祭りだ…」

 

「お前は本祭で何すんのさ」

 

「よくぞ聞いた!ズバリ魔王活劇!過去の魔王の逸話を舞台で披露する!最高傑作よ!特賞間違いなし!」

 

「おっと、それはどうかな」

 

今度はジャズに会う

 

「よっ」

 

「級友!」

 

「ジャズ君!」

 

「皆もいるよ」

 

そこにはクラスメイトの皆がいた

 

「わーい!大集合!」

 

「うふふ。ブラブラしてたら、いつの間にか集まっちゃったの」

 

「運命を感じますね!お「はいはい、その辺にするっすよ~」

 

仲正モラルがカムイを掴み上げる

 

「モラルさん!」

 

「言っておくっすけど、ストライカーへの対応を間違えると地獄を見る事になるっすよ」

 

「ちょ、モラル!」

 

「10歳の頃に組織を壊滅させたのは本当の事じゃないっすか」

 

「そりゃそうなんだけどさぁ…」

 

人間界での出来事だなんて言える訳ねぇだろ…

未だに勝てんの吉田沙保里だけだぞ。この前までは

 

「臨戦態勢の信彦様と戦った事があるのですが…、アレは確実に殺すと言わんばかりの狂気を感じましたね」

 

(うぬ)も戦った事あるが…、我々悪魔もすら恐怖する程だったぞ…」

 

「まぁ、俺は『血が出るなら確実に殺す』スタイルだし」

 

俺の戦闘スタイルに皆はドン引きする

閑話休題(話が進まねぇ)

 

「ウチは新魔術をお披露目するよ。石から水を生成するショーだ」

 

「おお~」

 

「ウチは体感型ゲームが出来るよ!幻術帽子をアレンジして仮想冒険するの!熱中しすぎると帰って来れないけど」

 

「VR?」

 

…折角だし、ゼンゼロの模擬戦闘システム*2入れてみるか

それと零号ホロウ*3に要警戒狩り*4

 

「他にも水中サーカスや魔獣闘技とか、今年はレベルが高そうだよ。とにかく、目立ったもん勝ちだろうね!」

 

そういや、コルロがサーカスバトラに入りたがってたな

 

「何だ、ニヤニヤして」

 

「え、いや「もう行った方がいいんじゃね?」あ、うん」

 

「イルマ!ノブヒコ!ヌシらの披露、楽しみにしているぞ!」

 

「うん!してて!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~煙火筒前~

 

「では説明します、作戦名は『即撃必勝』。狙うは学校中央広場の注目。皆が集まり、前夜祭終了と同時に鳴る本祭開始の鐘、これが鳴り終わった瞬間に花火を打ち上げる」

 

「要はスタートダッシュを出し抜き、本祭は小さめの花火を打ち上げてアピールするんじゃな」

 

「はい」

 

「まさに即撃だね」

 

「ここから中央広場は少し遠いですが、音と光で充分目立つはずです」

 

「組み立ては万全。発射もスムーズに点火5秒で打ち上がる設計で、点火担当はアリスだったな」

 

クララが導火線を持ったので、俺がはたきおとす*5

中を覗くとあるべき花火玉がなかった

 

「…あれ、花火玉が無い。どこいったんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー…、重たいなぁ、この玉…。さて、最後の祭りを始めよか」

*1
デザートイーグル。威力がある

*2
VRの奴。強化素材を獲得できる

*3
高難易度コンテンツ。旧都を呑み込み壊滅させた巨大なホロウ

*4
週ボス。現状4体のボスと戦える

*5
道具を無効化するポケモンの技。ランクマでよく見かける気がする

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