せめてISに乗らせてくれませんかねぇ!?   作:とある物書きMr.R

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週2投稿だけど案外進まなかったりする。


申し訳ないが、今回は説明回みたいなものだ。

 ボーデヴィッヒさんの事は今の私にはどうしようもない。じゃあ今の私にできることとは何か。残念ながらあまり多くないが、それでも機体を手足のように動かせるまで訓練することはできる。まして私のブラストは3つも兵装がある上に機体のタイプも軽量・標準・重量とおれまた3つに分かれる。今の所軽量機のシュライク1本で訓練をしているが、いずれは他の機体も動かすことになるだろう。

 夏の臨海学校では軍用のヤバいISと戦うイベントもあるのだ。少しでもレベルアップを図らないといけない。

 

 そういえば、チップどうしようかな……とりあえず屈伸は義務だから積むとして。

 

 

「だああぁぁもう! 考える事が多すぎる!」

 

 

 夜、自室に戻った私はやる事をリストに書き出し、思わず叫んでいた。

 

 

・ボーデヴィッヒさんの事。見守るだけか干渉するか。

・ブラストの訓練。シュライクのみだとこの先やっていけないだろうし武装も少ない。

・機体制御チップ。どれを付けるか。

・デュノアさんの事。今は自分のキャパシティーが足りないからどの道動けない。

 

 

 まぁ待て。メタな考え方になるけれどここは『インフィニット・ストラトス』の世界で、ありがたいことに原作主人公である織斑だっている。

 なら最悪、ボーデヴィッヒさんとデュノアさんは彼に何とかしてもらい、私は自分の生存のために機体の訓練とチップの選定にリソースを費やしたっていいのかもしれない。

 大人としてやるべき事をやるんじゃなかったのかって? できないことまで請け負った挙句全てをおじゃんにする方が害悪だからね、仕方ないね(自己弁護)

 もちろんやれそうな事はやるつもりだ。全く何もしないっていうのも決まりが悪いからね。

 

 メモ帳に書き出した『ボーデヴィッヒさん』と『デュノアさん』の隣にそれぞれ『3』と『4』と書き込む。

 問題は残る『ブラストの訓練』と『チップの選定』だけれど、これはもう昼と夜で分けるしかないだろう。夜に機体の組み合わせやチップの選定を行い、それを昼に試す。そうやって試行錯誤していくしかないだろう。

 

 

 それと、この前織斑先生にお披露目した時も思ったのだが、シュライクに乗り慣れている分、ヘヴィガードのような重量機どころか標準型のクーガーですら挙動が重く感じられてしまう。訓練だったら多少もたつくくらいで済むが、模擬戦だったとしても戦闘では致命的な隙になるだろう。

 圧倒的に時間が足りない。必ずしも毎回アリーナの予約が取れる訳ではないのだ。タッグマッチトーナメントがいつかは覚えていないが、いざとなったら防御を捨ててでも一番乗り慣れているシュライクで出場するしかない。

 

 

(正直焦るけど、どうせ今は夜だし機体を動かせない。なら今やれることをやるしかない、か)

 

 

 別のメモに書き起こしたチップと機体パーツの一覧。この世界にボーダーブレイクの攻略サイトが存在しない以上、自分で作るしかないというのも地味に辛い。

 

 

 機体パーツ(チップ容量)編

 軽量機

 シュライクⅠ型  頭3.0枚 胴3.0枚 腕1.1枚 脚2.0枚

 シュライクⅡ型  頭3.1枚 胴3.1枚 腕0.6枚 脚2.0枚

 中量機

クーガーⅠ型   頭2.0枚 胴2.0枚 腕1.5枚 脚2.2枚

 クーガーⅡ型   頭2.2枚 胴2.0枚 腕1.6枚 脚2.2枚

 ツェーブラ38  頭2.3枚 胴2.0枚 腕1.7枚 脚2.6枚

 ツェーブラ39  頭2.6枚 胴1.9枚 腕1.6枚 脚2.6枚

 重量機

ヘヴィガードⅠ型 頭2.2枚 胴1.7枚 腕2.2枚 脚2.7枚

 ヘヴィガードⅢ型 頭1.9枚 胴1.9枚 腕2.3枚 脚2.6枚

 

 

 書き出した機体パーツの一覧を見て、今更だけれどキメラはまだ早いと思った。今の手持ちで考えると、下手にキメラにするよりも全身シュライク、全身ヘヴィガードなど、統一した方がたぶん強い。

 そして手持ちのチップだが……

 

 手持ちチップ

 特殊機能(特定の条件で自動的に発動する追加機能が付与される)

 ・被弾方向表示(被弾した時にどの方向から攻撃されたか分かる):コスト1

 

 機体強化(機体や武器の能力を向上させる。ただし上限もある)

 ・装甲Ⅰ(機体の装甲パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・射撃補正Ⅰ(機体の射撃補正パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・索敵Ⅰ(機体の索敵パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・ロックオンⅠ(機体のロックオンパラメータが少し上昇する):コスト1

 ・ブースターⅠ(機体のブースターパラメータが少し上昇する):コスト1

 ・SP供給率Ⅰ(機体のSP供給率パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・反動吸収Ⅰ(機体の反動吸収パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・リロードⅠ(機体のリロードパラメータが少し上昇する):コスト1

 ・武器変更Ⅰ(機体の武器変更パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・歩行/通常移動Ⅰ(機体の歩行/通常移動パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・ダッシュ/高速移動Ⅰ(機体のダッシュ/高速移動パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・重量耐性Ⅰ(機体の重量耐性パラメータが少し上昇する):コスト1

 ・対実弾防御Ⅰ(実弾によるダメージを少し軽減する):コスト1

 ・対爆発防御Ⅰ(爆発によるダメージを少し軽減する):コスト1

 ・対近接防御Ⅰ(近接武器によるダメージを少し軽減する):コスト1

 

 アクション(特定操作で発動する特殊アクションを行えるようになる)

 ・しゃがみⅠ(しゃがむ。それだけ):コスト1

 ・しゃがみⅡ(しゃがむ。その際に射撃の集弾性が向上する):コスト2

 ・クイックターン(180度回転する。若干の硬直時間あり):コスト1

 ・タックルⅠ(体当たり攻撃を繰り出す):コスト1

 

 

 思ったよりあった。というのが正直なところだ。個人的には機体強化のチップがかなり充実しているのが助かる。

 ほとんどのチップに『Ⅰ』の記載があるから分かると思うが、実際はこの上位チップが存在する。早く使いたいものだ。

 

 さて、ここから色々と組み合わせていく訳だが、どうしたものか。

 

 

 なんやかんやと考え、たどり着いた結論は――

 

 

 ※※※※※

 

 

 アリーナに立った私の機体は、ぱっと見では前と変わらないシュライクⅠ型に見えるかもしれない。

 ただ、腕部と脚部パーツをシュライクⅡ型に変更した事によって、装甲の薄さと引き換えにリロード性能の向上と武器交換にかかる時間の短縮、あと歩行スピードも上昇した。装甲はもう諦めたよ……あと腕部の軽量化によって反動制御もしにくくなっている。互いに弾をばら撒き合う射撃戦では下手な鉄砲なんとやらを実施するしかないだろう。

 若干の機動性向上と引き換えに色々と失った私の機体だが、そこをカバーするのがチップである。今の私の機体は頭と胴が3枚、腕が0.6枚、脚が2枚で合計8.6枚、小数点以下切り捨てで8枚のチップを積める。そんな中私が選んだチップが、

 

・しゃがみⅠ

・射撃補正Ⅰ

・ロックオンⅠ

・ブースターⅠ

・SP供給率Ⅰ

・ダッシュ/高速移動Ⅰ

・対実弾防御Ⅰ

・対爆発防御Ⅰ

 

 の8枚だ。何かの特殊効果が発揮されるわけでもないしゃがみⅠを積むのはとあるテクニックに必要だから。あとは腕部パーツのアレさを誤魔化すための射撃補正にロックオン。機動性を高め、それを持続させるためのブースターとダッシュ。紙装甲にさらに薄皮を貼るための各種防御だ。ビーム? 連射の効く実弾兵器や回避の難しい爆発を何とか和らげるためおチップだ。ビーム兵器を連射してくる時点でやべー奴だからそこは諦めている。

 

 訓練用ターゲットが出現した。支援兵装のシュライクが構えるのはアッパーネイル。エイム力が弱点な私は手数で押す!

 

 連射、連射、連射! 多少の無駄弾はどうしようもない。アッパーネイルは一発の威力を高める代わりにリロードが遅くなったりしているが、シュライクの腕部パーツはリロード性能が高いんだ……!

 

 次々にターゲットを撃ち抜いていくと今度はセントリーガンが出現。弾幕を形成してくる。

 

 

「確かに正確だけど……ッ!」

 

 

 セントリーガンが狙ってくるのは『今の』私の位置だ。ブースターのエネルギーに気を付けてさえいれば早々当たらない!

 

 ここで活きてくるのが『しゃがみ』チップの存在だ。

 

 ブラスト・ランナーはダッシュする時にエネルギーを消費する。これは当然だろう。そしてずっとダッシュし続ければ段々スピードは上がるが、最高速度に達するまでどうしても数秒かかる。短い距離を素早く移動するには、瞬間的に高速を発揮する『ダッシュした瞬間』を繰り返せばいい。

 

 ダッシュ、ダッシュダッシュ!

 

 

「ぬっ……! んんんん~~!」

 

 

 機体の機能である程度Gは軽減されるが、それでも全身を押さえつけられるような圧がかかる。

 ダッシュを何回もしていれば当然エネルギーが空になってしまう。ではエネルギーを回復させるには? 止まるか、歩くか、何かしらのアクションを挟む必要がある。

 そのアクションに、『しゃがみ』は有効なのだ。

 

 グングングンと前進した機体がいきなりカクンとしゃがむのは一見異様に見えるかもしれないが、この際外の目は無視だ。

 

 移動と急停止を繰り返す私にセントリーガンは追いつけない。

 

 

 この日の訓練は、私が全てのターゲットを過去最速のペースで破壊して終了になった。




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