せめてISに乗らせてくれませんかねぇ!? 作:とある物書きMr.R
「災難だったな。詳細な報告は後で聞くから、デブリーフィングが終わったら学園祭の残りを楽しんで来い」
学園祭の最中周囲にどんな『目』や『耳』があるか分からないため、私たちはISを解除した後、会長が手配した物流会社のトラックの荷台に乗って学園まで帰ってきたのだ。上記の言葉は出迎えてくれた織斑先生の言葉である。
正直に言うとテロリスト――『亡国企業』のオータムと名乗ったらしい。タイマンで会長とやりあえる程度には腕が立ったらしいが仮にも国家代表を小娘と侮って負けたとか――にむざむざ逃げられたのは悔しい。悔しいのだが、私の中には妙な安堵もある。仮にあの場で『亡国企業』のISとやりあったとして、果たして私たちは勝てただろうか。
実質3対1だった訳だしおそらく押し切ることはできたと思う。けれども私にはどうにもこちらの損害、この場合『戦死』という意味になるが、損害を出さずに切り抜けられたかと聞かれるとかなり厳しかったのではないかと感じてしまっている。
後からセシリアさんに聞いた話によると、私に向かってきた『曲がる』ビーム、アレは偏光制御射撃と呼ばれる技術で、BT兵器の高稼働時にのみ使用できるかなり難易度の高いモノらしい。
どれくらい難しいのかというと、BT適正の最高値を出しているのは現在英国代表候補生のセシリアさん。その彼女をもってしても偏光制御射撃はまだできていないと言えば、どれほどの難易度か想像もしやすいと思う。スポーツで例えるならオリンピックの代表クラスでもできない高難易度技を、どこの誰とも知らない人が気軽にくり出してきた、といった所か?
彼女にとっては相当ショックだったらしく、作戦後少しだけれど学園祭を楽しむ時間があったが、セシリアさんは本国への報告書を仕上げるといって自室に閉じこもってしまったとラウラさんからは聞いている。まぁ私も楽しめる気分ではなかったからほどほどで切り上げたんだけど。
そして一夜が明け、翌日の1限目を使って行われた全校集会では――
「は、はぁぁぁあああ!?」
「横暴だ! これは生徒会の横暴だ!」
「男子を独占するつもりかぁ!」
おそらくほぼ全校生徒に匹敵する数の女子から怒号が飛び交う混乱の坩堝と化していた。いやそうはならんやろ。
※※※※※
事の元凶は、やはりと言うべきか会長だった。
『学園祭は楽しめたかしら? そもそも出し物に全力出し過ぎて楽しむ暇が無かった……なんて結果だったら笑っちゃうけれど』
そう言いながら開かれた扇子には『本末転倒』の文字が。本当にいつあの文字を用意しているんだろう?
『さて、みんないい加減待ちくたびれたって顔してるわね。じゃあ発表しましょうか、【各部活対抗、男子生徒争奪戦】の結果を!』
その言葉と同時にアリーナの照明が落ち、音響からドラムロールが鳴りだす。準備良いなおい。
『男子生徒争奪戦、その優勝は……生徒会主催の参加型劇、シンデレラ!』
その瞬間、確かにアリーナの時間は止まった。
時間停止モノな大人のビデオの9割は偽物だが1割は本物という与太話を知っているだろうか。初めて聞いた時は鼻で笑ったけれど、もしかしたら会長は実は超能力者で今私たちは時間停止を喰らっているのかもしれない。なんてこった、ここはISじゃなくてよく似たパロA○の世界だったのか。
なんて馬鹿げた考えを吹き飛ばすように周囲から怒号が巻き起こり……話は冒頭へ戻る。
怒号が飛び交い、そろそろ言葉だけじゃなくて物も飛びそうだといった時、会長は飄々とした雰囲気のまま口を開いた。
『あら? 生徒会は参加申込書にちゃんと書いたわよ? 【劇への参加条件は生徒会に投票する事】って。その結果として多数の票が集まったのは立派な民意と言えるわよね?』
なんでだろう、ブーイングがさらに大きくなった気がする。
『とはいっても生徒会としては全校生徒の恨みは買いたくない。なので』
言葉を区切って扇子を開く会長。そこには『貸与』の文字が。は? 貸与? どういうこと?
『申し込みのあった部活に一定期間シキシマ君または織斑君を貸し出そうと思います。
ただし! どうせしばらくは申し込みが殺到すると思いますので、貸出しの順番は部活の実績に応じて考えたいと思います。スポーツの秋、芸術の秋。運動部も文化部も、実りの秋になることを期待します。以上、みんなの生徒会長でした~』
なんというかね、もう感心しちゃった。争奪戦の結果私や織斑がどこかの部活に所属する事になった場合、選ばれなかった部活からは不平不満が出るのは避けられないだろう。それを生徒会から各部活へ貸し出すという形にすることである程度公平に各部活は私たちという恩恵に預かれる。そして貸出の順番について部活の実績をいう条件が付けられた以上各部活は結果を求めざるを得ないし、生徒会、ひいては学園としても部活動実績が豪華になるのはありがたい。
なるほどね、よく考えられてるものだ。
私たちの意見が全く聞かれていないことを除けばなぁ!
事前に布仏先輩に用意してもらったマイクのスイッチを入れると、私は立ち上がって声を上げた。
「異議あり!!」
周りのクラスメート(特に隣にいた織斑)や他クラスの生徒の視線が集中する。思ったより多くの人に凝視されてちょっと恥ずかしくなってきた。が、ここまできたからにはもう止まれない。ええい男は度胸!
「会長の仰る意味はよく分かりました。私たちが各部活の皆さんから加入を望まれているのも理解しました。ですが! 私たちはまだISへの理解が十分とは言えない状況、部活動に興味はあってもまだ入ろうとは思えないのです。生徒会や各部活への派遣となると少なくとも私にとってはキャパオーバーなんです!」
『それで? 君個人の意見としては尊重したいけれど、学園全体の民意はどうするのかな?』
「はい。私もそこまでワガママを押し通すつもりはありません。――なので会長、私とISで勝負してください。私が勝てば、生徒会への加入は辞退させてもらいます。会長が勝てば、先ほどのお話はお受けしましょう」
『うーん、それだとおねーさんが有利すぎない? 前にも私が勝ってるし』
「なので私が勝てばこれくらいのワガママを聞いてほしいんですよ。全校生徒の皆さんもそれなら納得してくれるかもしれませんし」
と改めて周りを見渡すと、上級生のいる場所から「まぁ、それなら……」とか、「たっちゃんの相手? 何秒保つかしら」「おいおいおい、死んだわアイツ」とか聞こえてくる。おい最後のセリフ言ったの誰だ。
『決まりね。それじゃあいつやる? 私はいつでも――』
「今からやりましょう、私はいつでもいけます」
『お、強気だね。いいよ、やろうか』
歓声があがる。
さぁ、戦いの時間だ。
※※※※※
――Blinding lights are fading out from the night.(まばゆいばかりの光が夜から消えていく)
戦闘のセオリーは相手の位置を確認するところから始まる。敵の位置、数、彼我の距離。戦場の地形を把握し、そこに敵の情報を落とし込めば、その場でも作戦を練られる。
――コール、滞空索敵弾
夜明けの空に打ち上げられたセンサーが放物線の最高到達点に達し、後は落下するだけとなった時、パラソルが開き、センサーが周囲の敵情を探り始める。
今回の戦場も市街地。ただし前回会長と戦ったホープサイド新都市のような近未来チックな市街地ではなく、道路は石畳に覆われ、石造りの家が並ぶ中世ヨーロッパを彷彿とさせる街並みだ。感覚的には旧ブロア市街地が近い。
――Thunders calling to my ears all the time.(耳にはいつも雷鳴が鳴り響いている)
「敵機確認」
機体を動かす。慣れ親しんだシュライクの機体は私の操作に反応して、滑るように前へと動き出した。
思えば前回の会長との戦闘、とりあえず初見の相手に対応できるようにと私は標準型のクーガーで、特殊兵装にリペアユニットを持っていった。リペアユニット自体は悪くなかったけれど、クーガーを選んだのは結果としてマズかった。後から言えたこととはいえ、軽量型ほどのスピードは出せず、重量型ほどの装甲もないクーガーでは会長の機体に翻弄されるだけになってしまったのだ。
だからこそ、今回はシュライクを使う。手持ちの機体の中で最も乗り慣れた機体。現役だった頃しょっちゅう乗っていた機体でならまだチャンスはあるだろうという判断をした。
勝敗条件は前と変わらない。会長に絶対防御を発動させるほどのダメージを与えられれば私の勝ち。私が戦闘不能になれば会長の勝ちだ。一度戦う姿を見せておいて同じルールで戦おうというあたり、会長の自信が伺えるというものだ。多分一度手の内を見せた程度じゃ全く問題ないってことなんだろうけど、それはそれでちょっと腹立つな。
レティクルが赤く染まる。それは会長の機体――敵機が射撃武器の射程に入った事を示していた。
射撃開始。やや高いネイルガン独特の発射音と共に打ち出された長く太い釘が高速で会長に向けて飛んでいく。
「あら、挨拶もなし?」
「毎朝校門であいさつ運動でもやってくれれば考えますよ!」
「言ったわね? おねーさんその手の話本気にしちゃうわよ?」
見もせずに釘を躱した会長は返す刀で銃弾を放つ。大仰な動作で構えられた銃の射線から逃れるのは簡単だが、回避した先に何が伏せられているのかと考えると途端にややこしくなってくる。
そして、ややこしいのなら全部吹き飛ばしてしまえばいい。
――コール、フレアグレネード
フレアグレネードは起爆した周辺を数秒間熱で攻撃し続ける武器だ。固定目標には大きなダメージを与えられるが、逆に動き回る機体へのダメージというのは、乱戦になっている陣地周辺に放り込みでもしないかぎりそれほどでもなかったりする。
当たり前の話だが、ナノマシンは精密機械だ。軍用、というかISの武装になるくらいなのだから会長のそれは耐熱性もある程度は確保してあるだろうけど、極小の機械が軍用のブラストランナーをも数秒で撃破できる熱を浴び続けたらどうなるだろう?
あちこちから立ち昇る黒煙がその答えだ。ゲームのボーダーブレイクだったら設置武器の破壊でそれなりのポイントがもらえただろうに、残念。
「……やってくれるわね」
「とか言いつつ他にも手はあるんでしょう? 手札1つ無効化したくらいで喜べませんって」
言いながら建物の後ろに隠れる。案の定といったところか、先ほどまで自分がいた空間を銃弾が埋め尽くした。まともに食らっていたらかなりのダメージを負っていただろう。
完全に会長のナノマシンを無効化するのなら、罠の仕掛けようのない空中戦を挑むといった方法もあっただろう。でも考えてもみれば相手は国家代表に選ばれるほどのISパイロット。遮蔽物のない空中で撃ち勝てるとはどうにも思えなかった。
ただし機体は微妙に宙に浮かせる。ナノマシンによる爆破が最大でどれくらいの規模になるかは分からない(流石にそれはロシアの軍事機密だろうから会長も模擬戦で全力爆破はしないと思う)。もしもギガノト榴弾砲クラスの爆破範囲だったらこの高度でもお陀仏だろうけど、そしたら潔く諦めよう。
前回の敗因、それは私が罠の存在にこだわりすぎたからという点もある。地雷原に誘導しようとしたら動きが単調すぎて読まれた、だとするならば――!
――コール、46型指向性地雷
漢字の「只」のような形をした設置武器を呼び出す。これは少々特殊な地雷で、壁や天井にも貼り付けられるのだ、そしてセンサーの索敵範囲に敵機が侵入すると起爆する。完全にクレイモアですねどうもありがとうございました。
爆発範囲は狭いしアサルトチャージャーを噴かした軽量機がブースター全開で駆け抜ければノーダメージで済んでしまう事もある武器だ。
じゃあ、今回のマップのように入り組んだ場所なら? 指向性地雷は恐ろしい程の威力を発する。
デメリットももちろんある。設置した指向性地雷はピッピッと小さな電子音を発するため、周囲に気を配っていればそれなりに離れた所からでも存在が分かるのだ――周囲で戦闘が起きていたりするとその音を聞き逃してモロに爆破を喰らう事になるのだが(n敗)。敵本陣への侵攻時に味方が敵の迎撃を抑えている間にと進もうとして吹き飛ばされ、その上マップ外に転落して一発大破になった時なんか3秒はフリーズした。
まぁそんな間抜けの話はともかく、指向性地雷とはデメリットもあるものの、「音が聞こえる=近くに地雷がある→警戒のため相手の行動を縛れる」という真理的なメリットも見込める素敵武器なのだ。空中戦が多いIS相手じゃ基本的に使えないけれど、相手を市街戦に持ち込めれば十分チャンスはある。
(『チャンスはある』ってフレーズなんかフラグみたいだよなぁ……)
なんて考えていたのが良くなかったのかもしれない。狭い路地をランダムに動き回っていた私に、『上空から』銃弾が降り注いだ。両隣の建物の壁を削る弾が大半だが、何発かが機体に命中し、シールドエネルギーを削る。
「そんな場所で動き回るって、罠を仕掛けてるって言っているようなものだよ?」
「でしょうね、でもだからこそ会長は遮蔽物も無い上空に行ったんでしょう!」
――コール、セントリーガンAC
折り畳み式の自動機銃を呼び出すとそこらの民家の屋根に投げる。セントリーガンが屋根にくっついて起動し、会長の機体めがけて銃弾を撃ちだすよりも早く、私も次の武装を展開していた。
――コール、MSLスウォーム
強襲兵装の副武器、手持ちの出来るミサイルランチャー。流石に重火力兵装のミサイルランチャーと比べると威力、弾数共に劣るけれど、今はとにかく会長に回避機動を強要させられればそれで良い。
ロックオン完了と同時に引き金を引く。白煙を靡かせて飛んでいくミサイルには目もくれず、私はさらに次の武器を呼び出していた。
――コール、LAC-グロームβ
自分の機体ほどの長さのあるニュード機関砲。重火力兵装に許されたそれは長さや重量も相まって取り回しは最悪だけれど、相手の状況次第では高威力高精度のニュード塊を連射で相手に叩き込める頼もしい兵器に変わる!
屋根に置いたセントリーガン、間髪入れずに発射したミサイル複数発。それらをもって回避運動を強要させ、精度に優れた機関砲で確実にシールドエネルギーを削る。手持ちの武器の中で考えられるおおよそ最高に近いコンボは、
「なんっ……!?」
ミサイルの爆風を水の盾で受けるという会長の一手であっさりと無力化された。
「今のは良かったよ。ちょっとヒヤッとしちゃった」
「そんな感じ全然しないんですけど!?」
お返しとばかりに降り注ぐ銃弾は、まともな回避運動では決して躱しきれない。確実に数発は機体に当たり、少なくない量のシールドエネルギーを持っていくだろう。
だから
「んなろぅっ!!」
「……へぇ」
ここはどこまで行っても現実だ。ゲームじゃ絶対できない動き、例えばそう、民家の窓をブチ破り、窓がはまっている壁のへこみを支点に宙返りすることだってできるんだ。
まともじゃない回避運動。それでようやく命中確実の弾丸のほとんどを置き去りにすることができた。――クソ、それでも2発貰った。射撃の腕はセシリアさん並みかそれ以上。前回の戦いの最後の方でもずいぶんと手加減されていたようだ。
どうする? 距離を開けての射撃戦じゃ明らかにこっちの分が悪い。ある程度は食い下がれるだろうけどそう遠くない内にやられるのは確実だ。
ならば接近してのインファイトに持ち込む? 確かにそれなら会長に届く弾丸も増えるだろう。彼女に当てる弾よりも彼女から貰う弾の方が多いという確信があるが。なんてこった。結局ジリ貧かドカ貧の2択じゃないか。
まぁ、でもその2択しかないのだとしたら。
――Just take one deep breath(大きく息を吸い込み)
And hold it still until you see your enemies inside your scope(敵をスコープに捉えるまで動くな)
決断は一瞬。それまで持っていた武器を捨て、会長の方めがけて一気に突っ込む!
「破れかぶれ――な訳ないか。いいよ、おねーさんが受け止めてあげる!」
「ならこれをどうぞ!」
――コール、フレアグレネード
投擲の構えに入った私に会長はグレネードを警戒したのだろう、ナノマシン入りの水を盾に防御の姿勢を取る。それは正解だ。
でもね?
「っ! そういう……!」
「なんで分かんだよ」
フレアグレネードが炸裂し、熱風が広がったコンマ数秒で彼女はこちらの狙いを見抜いたらしい。シールドエネルギーが削れるのもお構いなしに防御から逃走に切り替えた。
そう、ナノマシンがフレアグレネードの熱に耐えられないのは緒戦で分かった。だから私は会長の盾、正確には盾を形作るナノマシンをぶっ壊す方向で攻めたんだ。もっとも、残念ながら会長に看破されて目標は完全には達成できなかった訳だけれども。いやマジでどんな読みしてるんだ。
(けれど、その間に距離は稼げた!)
――コール、VOLT-R
呼び出したのは強襲兵装の主武器、私が強襲に乗る時に愛用していたニュード系アサルトライフル、VOLT、その連射モデルだ。
ニュード系の武器というのは機械に対してより高いダメージを与えられる特性がある。それを利用して会長のナノマシンを徹底的に削り倒す!
秒間8発という高めの射撃レートで吐き出されるニュードの塊は、回避運動でそれなりの量が虚空に消えた。でも流石の会長といえども接近戦で放たれる銃弾を全て避けられるはずもない。有効になった弾の9割が盾に当たり、残りの1割が会長のシールドエネルギーを削る。ナノマシンがやられたことで形を保てなくなった水が重力に従って落ちていく。
「うん、認めるよシキシマ君。君は強い。
だからね。――ちょっと本気、出しちゃうね?」
「え?」
油断は無かった。確実に言える。私は会長の機体を照準に捉えていた。
なのに何故、会長に後ろを取られている!?
「ナノマシンを無力化する作戦、すっごく良かったわ。でも残念、ナノマシンが本当に無力化できているのかなんて、肉眼じゃ分からないわよね」
この人は何を言っているんだ。フレアグレネードとVOLTの射撃で確かに会長の盾、もっといえばナノマシンは削れていたはず。さっきだって盾の形成できなくなった水が――
「あぁっ!?」
「気が付いた? でも遅いわ。これ以上何かされる前に終わらせるわね」
そう、落ちていく水を私はてっきりただの水プラス壊れたナノマシンだと思っていた。けれどそれは見せかけ! 確かに私はナノマシンをそれなりに壊したのかもしれない、でもそれすらブラフだったとしたら?
周りに漂っていた雲、空中戦だからと気にもしていなかったそれが一斉に光り輝く。ゴロゴロという音は間違いなくアレだ。
「強かったよ、シキシマ君。またやろうね」
「くっそぉぉぉぉぁぁぁぁ!!!!」
雲を形成する氷の粒、そして雲に紛れたナノマシンによって引き起こされた疑似的な雷が機体を直撃し、かくして勝負の決着は文字通り一瞬で決まったのだった。
最後の技はオリジナルっていうかでっちあげですわ! そんな性能ねーから!って場合修正しますわ!!