どうもシロネンからセンテオトルになったものです
今私の
中南米の気候ではあまりない極寒の吹雪の中にいるようです
まぁ吹雪を実際に見たことはありませんが
今は
そうですきっと私は後で後悔することになろうとも
この場から逃げ出すことは許されないのです
そう・・・今私が花畑に案内している夫婦神
まさかまさかのトラロックご夫妻のご案内をしている最中なんです
それというのもマクイルショチトルが事前情報を何も報告せず
いきなり依頼者本人が納品される商品の確認に来るという
一大事なことを話してくれなかったからです
私の激しい動揺と動機はマヤウェルにも責任があります
気配を辿れなかったのかと言われれば何も言えないが
あぁ…この場所自体は熱いのか
は今も絶えず震え続けているというのに
「・・・・大丈夫か?」
「だだだだだ大丈夫です」
恐れ多くもトラロック神に不安をかけさせるとは
その事実だけで更に機構が震え始めたような気がする
私は動揺を表にも裏にも隠すことが出来ず
思考も機構も反応も揺れに揺れることしかできない
一歩一歩一言二言の挙動、動作、思案に対して
何も対処することが出来ずにいる
無礼はないかと不安で機構が埋め尽くされて仕方がない
そんなゆらゆらと立ち上る陽炎のように
茹だった機構と思考の先に
マクイルショチトルに対して何やら叱責をしている
トラロック神の配偶神 ショチケツァル様を見た
両手を細い腰に当て、柔らかな唇から白く小さな歯をのぞかせて
マクイルショチトルを非難しているショチケツァル
雨露すら濡らすこと躊躇いそうな艶やかな髪
花を柔らかく摘み取る細く丸い指先
空気や重さすら捉えられないほどの細い手足
まどろむ目 天空にも地上にも地下にもない色形
宝玉という名称さえ値しない
美しいという言葉 美しいという言葉でしか表せない
ショチケツァルを表すのに当たって美しいという言葉は当然になる
その文字は意味は当たり障りのない最低限の評価になる
・・・・男神の機構になったから思考すら
そうなっているのか私は何と不純な!
センテオトルになってから機構は熱いし
今も頭部の振動が鳴りやまない
頭部が照らされるように痛みが鳴り響いている
それはショチケツァル神を思考と視界に収めてから始まった
なんなんだこれは、テスカトリポカ神の所にいた時とも違う
これは一体何の思考なんだ これは一体誰の気持ちなんだ
いやセンテオトルである私が考えたのだから私である筈だ
シロネンの時にもこんな茹だる思考はなかった
眉をひそめて、目に力を入れて責めるように
睨みつけるようにショチケツァル神を見つめる
視線に気づいたのかショチケツァル神は
空気を感じさせないほど柔らかく花開いた
時間すら感じ獲させないほど花開くように微笑んだ
あぁ その欲望知らぬ笑みを 叩き潰してしまいたい
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ
抑えられない!頭部の陽炎が酷くなる
頭も視界も白い光がまばゆく点滅する
日差しが入ったかのように周囲が白く陰る
ゆらゆら ちかちか てらてら めらめら
ゆらりゆるりと視界が陽炎
熱くなる思考にあらがうように
足取りがゆらゆらと不安定ながらも足を進める
捨てきれないシロネンの残り香の場所へ
花など育てられない異物の夢の痕へ
花畑へ
元のままでは叶えられなかった夢の中へ
歩き歩き目的の場所に辿り着き
トラロック神とショチケツァル神に紹介をする
「此方になります」
一言一音を口から吐くたびに
喉も唇も熱くて仕方がない
二神を近くする視覚は今にも飛び出しそう
機構の内側は燃え盛るように熱い
指も手も足先も毛先も何もかもが熱い
いや本当に今日は暑い
機構が焼け落ちてしまいそうなほど熱い
ショチケツァル神は花畑に近づき花を指先で撫で
私を見つめて微笑んだ
その女神を視界に収めたとたん
機構と視界の点滅は激しさを増し
ついには過多な衝撃と情報を処理しきれず
私はそのまま後ろに倒れた
薄れゆく意識の中でセンテオトル!!と
必死に叫ぶマクイルショチトルの姿が見えた
あぁでも言葉は返せない・・・
もうぜんぶあつくなるから何も・・は・・なせ・・な・・い
機構が段々沈静化していく音と情報吸収を辞めようとする
思考停止(安全装置)に身を任せそのまま目を閉じた
綺麗な女だった 初めて美しいと思える女にあった
機構の底から視覚の隅から理解する前に見ていた
美しいという意味も
だが理解していたかと言われればそれは違った
未体験だった 体験していなかった 知覚していなかった
神として全能の知識は有していた
ありとあらゆる知覚は持っていた
だが経験は少なかった
全能であるが故の未経験
全てを有するが故の体験不足
なんということだ
美しい!!美しい!!!!あの女神は美しい!!
機構が熱くなる 機構の中心が暖かく動機をする 苦しい
苦しい 焼け焦げるようだ あの女神しか考えられなくなる
それはこの にはあるまじき失態だ
あってはいけない神としてのシステムが立ち行かなくなる
殺してしまおうか 神としての平等が立ち行かなくなる事態など
そのような異常事態などあってはいけない!!
にそのような不平等など存在してはいけない!!
俺は立ちゆく全ての存在に力を与えるもの
一方に夢中になるなど存在してはならない
許さない この俺にこのような思考をさせるとは
ただ一目見ただけで今までの行為が無駄になるとは
許さない許さない許さない許さない許さない許さない
許さないぞ ショチケツァル!!
誰かの叫びが聞こえた
淡々として苦しんだ音が聞こえた
どうにもならない先に縋って苦しんだ声
顔はわからなかった けど声と音の大きさからして
自身の異常事態に怒りを隠していなかった
美しい女神ショチケツァルを見ただけで
動揺と混乱と怒りを発生させた神は
異常事態解決に思考を重ねるのだった
神はおそらく夢をみない
見るとすればそれは既に経験した回顧録のはずだ
機構に蓄積された経験と体験からの過去の記録の自動閲覧
記録が勝手に再生されるだたの鑑賞
ただ一つ違うところがあるとすれば
この回顧録は私の体験と経験から再生されるものではなく
この再生は私の元になった神物 白いテスカトリポカ
ケツァルコアトルの記録ではなく 大元の神物
テスカトリポカ神の記録であるということだ
どうして私がテスカトリポカ神の記録を再生出来ているかはわからない
本当にこれがテスカトリポカ神の記録かと言われれば証拠はない
でも断言できるあの声は確かにテスカトリポカ神だった
機構の意識が段々とはっきりとしてくる
私のものではない回顧録から覚めていく
私はまだ自身の回顧録を再生できるほど
経験や体験はまだしていない
他の神達と比べてずっとテスカトリポカの庇護下にあったのだ
でもこれからは違う私はシロネンではない
今の私はケツァルコアトルの化身 センテオトル
白いテスカトリポカの化身であり独立した一人の神
違うのだ違うのだ昔の私とは力も権能も違う
だけどどうして
私の思考までもは変わらないのだろう
元の私に近づくことでテスカトリポカへの憧憬がなくなるという
恐怖心があったのは確かだでも心の何処かで一瞬でも
テスカトリポカへの憧憬を捨てて楽になれると
憧れに苛まれ続ける日々がなくなると考えてしまった
それはとても恐ろしい思考だった
シロネンの時には考えてもいなかったことだった
結局今もテスカトリポカへの憧れは尽きない
変わった今も捨てられないこの異常
もしかしたらこの憧れは一つの可能性かも知れない
この憧れがなくなった時私は全く違う神になるのかも知れない
もしかすれば他の神達と同じくよく見られる神の権能を手に入れて
ごく普通の神になれるかも知れないといどうしようもない
どうしようもない憧れへの挫折からの逃避
それでしか満たされることのない欲望からの逃げ道
欲しいものを手に入れようとしない諦めの
あれはお前にはふさわしくないと語りかける愚者と賢者の甘言
私は諦めることだけはしなかった
諦めることは出来なかった
だって今しかなかった今で叶えたかった
一瞬で焼き尽くされた私の大元
何も叶えられず焼き尽くされるぐらいなら
私は今のまま憧憬を捨てないまま
私は憧憬を持ち合わせたまま憧れを叶えたい
そうそれらは全て
テスカトリポカになる為に 彼の様になる為に
私は自分の思考で握った好機の糸を手放すわけにはいかない
たとえその糸の先に獲物を狩り捕る幸喜な蜘蛛がいたとしても
私はこの好機を手放さない
長い長い回顧録と思考から完全に目が覚めると
トラロック神とマクイルショチトルが私の顔を見つめていた
テスカトリポカ程とはいかないが両者とも中々に鍛え上げられていて
機構がとてもでかい、人間でいうところの成人男性ぐらいの幅はある
驚きと視界を埋め尽くす男神の幅に声を出せずにいると
トラロック神が口を開いてこういった
「センテオトル今日から君は私の庇護下に入る」
「へ」
「じゃあ私は帰るよ。ショチケツァルが神殿に帰っているからね」
何が何だかわからぬままトラロック神の庇護下に入ったようだ
折角独り立ち?したというのにまた誰かに守られるなんて!!
と考えていたのが見抜かれたのか
マクイルショチトルからは軽く小突かれた
両頬を膨らませ不満をあらわにすると
両手で両頬を押され溜まった空気はゆっくりと出て行った
トラロックご夫妻電撃訪問から次の日
私センテオトルはリュウゼツランが咲く花畑にて
酒の香りを漂わせたある女神と会話していた
その女神の名はマヤウェル
リュウゼツランの女神にして酩酊の権能を有する女神
彼女はマクイルショチトルとショチピリとの酒に関する商売で
たびたび神殿を訪れている、今はあの二人が酒の勘定及び
酒の鑑定をしていて暇になったので私の元に訪れたという訳だ
話し相手も立派な仕事のうち!張り切って話し相手をしよう!!
「テスカトリポカ神が毎日の様にプルケを飲んでいるって」
「テスカトリポカ神が酒を毎日飲んでいる!?」
テスカトリポカ神が毎日の酒を飲んでいるという
言葉の羅列事態に昨日以上の衝撃と混乱が走る
あの真面目なテスカトリポカ神が儀式でも祭日でもない
ごく一般的な日常において毎日酒を飲み続けている!?
一体何の冗談だとしか思えない
「といっても私の配偶神であるパテカトルから聞いた話だからね
どこまで信憑性があるか分かったものではないから」
パテカトルという神の名前が出たとたん一気に不安は消えた
何故ならその神は常に酔っぱらっており常に前後不覚で
意識朦朧としている酒の神だからだ
彼の前ではテスカトリポカもケツァルコアトルになってしまうぐらいだ
一度それを口にして両者に殺されかけたというのは最早伝説になっている
そして両者に殺されかけて何故死んでいないのかは永遠の謎である
パテカトル 酒の神 プルケの神
そしてマヤウェルの旦那さん
夫婦そろって酒関連の神なのだ
パテカトルは常に酒が入っているが
意思疎通が出来ないという訳ではなく
会話するときに呂律が回っていないので
「でも流石はテスカトリポカ神と言った所ね。
浴びるほど飲めど決して悪酔いはしないもの」
「浴びるほど飲んでいるんですか?」
「酒の購入量が尋常じゃないのよ
その量を一気に仕入れて、また仕入れるから」
「もう浴びるほど飲んでいるとしか考えられないってことですね」
「そういうこと」
テスカトリポカ神が大量の酒を購入している
テスカトリポカの神殿にいたころに仕入れていた
酒の購入量よりも格段に増えているということか
「まぁ私やパテカトルは懐が増えていいんだけどね」
「成程」
「資材を蓄えるのはいいことデース!!」
堅実的で抜け目のない夫婦神である
末恐ろしい神だこのような手腕を私も身に着けたいものだ
底抜けた明るい声を出せるぐらい胆力を身に着けたいものだ
・・・・語尾にデース?
この独特な話し方は
「「ケツァルコアトル神!!?」」
「はぁーい!私デース!お二人とも元気でしたカ?」
お兄さんは寂したっかデースと私を抱きしめ
頬ずりし始めた、マヤウェルはそれを生暖かい目でみて
頬ずりすることを満足し終えたケツァルコアトルは
先ほどの優し気な表情から一転して真剣な表情に戻る
「マヤウェル申し訳ないのですが
これからセンテオトルと重要なお話がありますので」
これから話すことを聞かせるわけにはいかないので
今日の所は帰ってほしいという頼みだろう
マヤウェルは最高神の突然の申し出にも動じず
そのまま部屋から退出した、出る間際私に向かって軽く掌をふっていた
マヤウェルが部屋から出て数秒、神殿から出ていって数分たったところで
ケツァルコアトルは私を床に優しく下ろしてくれた
目は警戒の色を露わにしている
「マヤウェルが完全に神殿から出たので話すとしましょうか」
「他の神が聞いてはいけない事なのですか」
「えぇっ・・・事態が深刻なので」
「それを私が聞いてもよろしいのですか」
「むしろ貴方が聞いておかなければいけない事なのです」
私が聞いておかなければいけない深刻な事態
ケツァルコアトル神に警戒の色を抱かせる程の
私が関わっている深刻な事態って一体何なんだ
「先日貴方は酷い高熱を出して気絶したことを覚えていますか?」
「はい耐えきろうと思ったのですが機構の冷却機能がうまくいかず」
「貴方の機構が高熱に耐えられず、強制的に活動を停止したんですよね」
「熱は上がるばかりで一向に下がらなかったんです」
「でしょうね」
ケツァルコアトル神は心底理解不能という
表情のまま苛立ちを隠さず話をつづけた
「センテオトル貴方には呪いがかけられています」
「まじない!!?」
「貴方に呪いをかけたのは…いえかけ続けているのは」
「・・・・・まさかっ」
「そうですあの陰湿蜘蛛野郎です!!!」
陰湿蜘蛛野郎
テスカトリポカ・・・だよな
昨日あなたの身に起こった不自然な高熱は!!
あの陰湿粘質蜘蛛野郎の呪いだったんです!!!
ケツァルコアトル神は不愉快さを隠さずに声を張り上げた
でも今の私にはそんな大きな声も聞こえてこない
テスカトリポカに対する不平不満も何も聞こえない
私の思考の中はテスカトリポカで一杯だった
「・・・・・」
あんまりな事態に思考が追い付かなくなる
テスカトリポカが 私を呪った?
テスカトリポカが 私を傷つけようとした?
テスカトリポカが 私を攻撃しようとした
テスカトリポカが 私を攻撃対象として見た?
テスカトリポカが 私だけを見て害そうした?
ケツァルコアトルでもなく白いテスカトリポカでもなく
ただのシロネン、ただのセンテオトル
逃亡者のシロネン、裏切りのセンテオトル
私だけを見てテスカトリポカはまじないをかけた??
なんてなんて恐ろしい
なんて恐ろしいんだ
これがテスカトリポカの敵になるということ
テスカトリポカの前に立つということ
いや足元にも立てていないかも知れないが
なんということだなんということだ!!
でも今はそれ以上にも
顔の薄暗い笑みが止まらなくて仕方がない
やっと!やっと!!ここまで来た!!
やっと!攻撃されるまでにきた!
やっと!私だけを見てくれた!!
なんて嬉しい!!なんて嬉しい
両手を顔に当て歓喜する
ケツァルコアトル神は何故喜ぶのか理解不能という
表情と混乱を隠せずにいたが
えぇっきっと誰にも理解できないんです
他の誰にも理解させる気はないんです
他の誰にもテスカトリポカが私を見てくれたのが
嬉しくて顔が熱くなったなんて誰にもわかりませんよ
まじないのせいで機構が熱くなったと
ケツァルコアトルには勘違いされてしまったのは
タイミングが悪かったという他ないだろう
あぁ・・・今テスカトリポカは一体何をしているんだろう
今ここにはいない憧れの神物を
思い浮かべるべく視界をゆっくりと閉じた
浴びる 浴びる 飲む 飲む 飲み干す 飲み干す
飲み干して酒を一滴残らず飲み干し器を干からびさせる
手をかけた呪いの為大量に仕入れた酒を飲み干す
何も嫁に逃げられたから八つ当たりの如く悪酔いしているわけではない
後宮から忽然と姿をけした俺の妻 幼い女神シロネン
もう一人の妻である大地と海の女神アトラトナン
アトラトナンは昨日俺の祭儀を咎めようとしたので
そういえばシロネンを見逃した仕置きをしていないことを思い出し
戦士ではない細い足首を逆に握り足首が一回転させた
機構の激しい損失に対する痛みを訴えながら泣き寝入りしたんだった
怪我をしたところは誰にも見せてはいない
今飲んでいるものを飲み干せば今日の分は終わりにつく
これを飲み干せばアトラトナンの足を癒しに後宮に赴こう
そもそも俺の行いを咎めたことが不適切な行動だったのだ
そもそもシロネンが俺から離れようとしたのがいけなかったのだ
シロネン シロネン シロネン
そうだ シロネンがいない シロネンがいなくなった
自らの意志で自らの欲望の為に神としての範囲を逸脱しようとしている
好奇心も知識欲も意欲も向上心も俺は認めよう大歓迎だ
だが駄目だ テスカトリポカの配偶神とあろう女神が
よりにもよってケツァルコアトルの匂いを権能をまとうとは
許さない 許さない 許されない
最高神として テスカトリポカとして 俺として
その行いを断じて認めない、この蛮行を許しはしない
こんな怒りはいつ以来だ、そうだあの女神だ
美しい花と工芸の女神 ショチケツァルを見た時以来だ
この中南米世界で一番美しい女神がいると聞き
ショチケツァルがいた神殿に訪れて以来だ
一目でショチケツァルだと理解した
一目でこの世で一番美しいと理解した
そして初めて生まれた不平等差に怒り狂った
何度殺してやろうかと迷った
何度柔らかな四肢を引き裂いてやろうかと迷った
だが弟分であるトラロックの妻になったと聞いたとき
不思議と頭が冷えたと同時に苛立ちに苛まれた
トラロックの妻になったならば害することは出来ない
トラロックの妻にならなければいかようにも出来たのに
全ての酒を飲み終えた後部屋から出て
一匹の蛇が慌てた様子で俺の手に絡みついてきた
どうした俺の分身よ
何か報告せざる負えない話でも入ったか?
はっ??シロネンの転生機構であるセンテオトルが
ショチケツァルの夫であるトラロックの庇護下に入った?
シロネンがトラロックの庇護下に入ったと聞いた瞬間
絡みついていた蛇は力が入った所為か息絶えていた
王に命懸けで報告した果報者を床にたたきつける
いやに冷静だった、やけに落ち着いて一つの結果を考えた
ケツァルコアトルを第二の太陽から引きずり降ろそう
あいつの犠牲なき世界は見ていて痛々しく腹立たしいかった
これは当然の結果だ、生贄亡き世界への当然の帰結
だから当然の結末の帰化の為に準備をしなくては
テスカトリポカは後宮へと進めていた足を引き返し
己が神殿を出て走り出した、走り出す方向には雨が降っている
雨が降り続ける神域 トラロックの神殿へと足を進めた
シロネンへの手向けと戯れとこらからの試練に
己が神殿の花籠に
花を一輪添える為にーーーーー。
このあついあこがれは だれにもないしょでひみつなんです