綾小路がAクラス卒業ではなく童貞卒業を目指す話 作:ファウストの劫罰
「この体育祭。全ての中心にいたのは一之瀬だ。」
龍園は一之瀬帆波を潰すために動いた。
体育祭での勝利を捨てて、Bクラスのリストを入手してワンサイドゲームに持ち込んだ。
「リストなんて、そんな簡単に入手できるの?」
「Bクラスから裏切り者が出るとは考えづらいけど…」
「リストが簡単に入手できる条件が整っていたんだ。」
みーちゃんと松下の疑問に俺は簡潔に説明する。
夏休み最後の日に一之瀬と南雲がプールでデートしていると噂になった。
中学生を卒業して半年しか経っていないピカピカの高校生。
100年に一度のアイドルのように可愛い一之瀬から、人をダメ人間にしそうな天使のように優しくされれば恋に落ちてしまうのも仕方がないだろう。
南雲と一之瀬帆波の恋路はそういうクラスメイトに裏切りの余地を与えたのだ。
嫉妬心というのは怖いもので、好きがあっという間に嫌いに代わり、好意は敵意へと変貌を遂げる。
後は美味い話さえあれば簡単に乗ってくる。
例えば匿名で情報を提供するだけで、多額のプライベートポイントが貰えるとかな。
「一之瀬はモテるだろ。こんなことがあっても不思議じゃない」
「一之瀬さんがモテるっていう話の説得力凄いね…」
「まあ、それももう過去の話だけどな。」
「綾小路君。そういうのサラッと言えちゃうよね…」
かや乃は今日何度目かの苦笑いを浮かべるが、俺が同情なんてしないことを知っているみーちゃんは微動だにしない。
一之瀬帆波が一人で帰り道を寂しく歩いていようが、あちらこちらから誹謗中傷の声が聞こえてこようが俺の知ったことではない。
「話を続ける。次は南雲だ。奴は龍園と逆だ。一之瀬を救うために動いた。」
「最後の放送だよね。あれは忘れられないなあ。」
「ああ。だが、南雲が救うべく動き出したのは体育祭の最後だけだよな。」
「…体育祭の準備期間も2人が一緒にいたのを見たっていう目撃情報は耳にした。一之瀬さんの状況を南雲先輩は最初から知ってたってことだよね…」
かや乃とみーちゃんはただ俺の話を聞いて相槌を打っているだけ。
だが松下は違う。自分の情報と俺の情報を照らし合わせて分析している。
「では、何故南雲は最初は見捨てていた一之瀬を救おうとしたんだと思う?」
最後の最後で同情?いや南雲先輩がそんな温情を持っているとは思えない。
なら、自分の株を上げるため?…いや、それはない。あの放送は南雲先輩の悪い噂に根拠を持たせるものだった。
松下の脳内で一つ一つ処理をこなしていくのが見える。
中々の処理速度。Intel Core i7は少なくても搭載されているだろう。
「…意地悪。私じゃ答えに辿り着けないって分かってたでしょ」
松下を試すような真似をした俺を不満気に見てくる。
「拗ねるなよ。松下のその聞く姿勢を評価してのことだ」
「拗ねてない。」
みーちゃんのように分かりやすく表情を変えたり、かや乃のように明らかに口数が減ったりはしない。
だが、俺から見て明らかに松下は拗ねていた。
その対象は俺ではなく自分の未熟さにだ。
今の質問で松下は自分の今の実力を自覚してしまった。
その事実は俺の存在が自分にとって必要であることを改めて認識したことだろう。
そして、今の質問の答えは…
「南雲先輩率いる赤組が白組に負けたのは綾小路君がやったから…だよね」
さっきまで話を聞いていただけのかや乃が答えを持っている。
松下に考える時間を与えたにのは、かや乃やみーちゃんにもその姿勢を模倣させる意味もある。
人間の同調性はそのまま行動力に変わるからだ。
かや乃の答えは登場人物と勝ち負けで構成された、実に彼女らしいものだった。
だが、言葉足らずのその答えで十分だ。
「それって、もしかしてかや乃ちゃんが部活をやめたことに関係してる?」
きっかけさえあれば、情報の断片を持っている松下は真実に辿り着けるからだ。
南雲が率いる2年Aクラスに負け星がついたのは白組VS赤組の女子合同種目の時だ。
南雲の権力は性別の壁を越えられない。
鬼龍院先輩が赤組に出来た大きな穴をついて負けていくのを指を加えて眺めることしかできなかった。
彼の支配がどれだけ稚拙なもので、実力と到底呼べるものじゃないことが理解できただろう。
鬼龍院先輩の実力はこの学校でもトップクラス。
そもそも、俺の読みでは単純な身体能力と頭の良さだけで見れば南雲よりも上だ。
彼女が俺の交渉に二つ返事で乗った。
『南雲の悔しがる顔見たくないですか?』の一言であんなにやる気になるのは想定外だったが…。
「俺が作った隙は2年Dクラスの水泳部員の二人。かや乃の先輩に当たる生徒だ。」
「……」
2年Dクラス。それはある意味卒業まで残り半年の3年Dクラスより絶望的だ。
2年のクラスポイントには埋まらないほどの大差があり、Aクラスへの希望がない状態で残りの半分を過ごすことが確定しているからだ。
そんな2年Dクラスの先輩達が唯一この学校での心の拠り所にしていたのが趣味である部活だった。
学年が上がったタイミングで後輩が入部してきた。
仲間が増えることに喜びつつも、1年といえ、AクラスやBクラスの生徒に対しては劣等感を感じていたはず。
そんな中、同じDクラスかつ0ptスタートという前代未聞のどん底にいたかや乃は、可愛がり甲斐のある後輩だったのだ。
俺はこの水泳部にいた一ヶ月で、この事実を使えると思っていた。
「…まさか、それが理由でかや乃ちゃんに部活を辞めさせたの?」
複雑な心情を抱えて黙っているかや乃に代わって松下が俺に追及する。
「そうだ。」
俺が辞めさせた理由はな。
かや乃が部活を辞めたのは、俺と水泳を天秤にかけた時に俺に傾いた。それだけのことだ。
俺が水泳部に所属した一か月は無駄じゃなかった。
かや乃に俺といる時間に価値を見出させることに成功したからだ。
「…情じゃなくて利で動く。尊敬に値する徹底ぶりに言葉も出ないよ」
いや、言葉出てますよ、松下さん。なんなら、いつもより小難しい言葉出てます。
俺に人の心がないような指摘にみーちゃんの体が硬直するのが分かる。
俺の膝上を定位置として居座るみーちゃんを重くて邪魔だと思ったこともあるが、こういう声にならない声を拾える点は便利だな。
「これからも俺は利害で動く。だからこそ、俺はみーちゃんやかや乃に損させることはしない。」
「はぁ?でも、実際に…」
「待って、千秋ちゃん。部活を辞めたのは私の意思だから。理由は後で話すから。落ち着いて、ね?」
かや乃が毎日、水泳のために早起きしていたことを友達である松下は知っているだろう。
賢く生きている松下は俺に似た思考の持ち主だと思っていたが、存外そうでもないらしい。
俺とみーちゃんの関係も気にしていた節もあったしな。
かや乃とみーちゃんは松下にとって、既に特別な存在として昇華しているのかもしれない。
…俺がかや乃の大切にしていたものを軽々しく扱ったことに怒れる松下を少し羨ましく思う。
俺は利害で動く。
今後、一之瀬帆波が南雲にどう扱われようと、損が発生しないのであれば関与する気はない。
熱い松下を見ていると、そんな自分が冷たく思えた。
「かや乃がそういうなら詳細は本人の口から聞くのがいいだろ。」
「うん。気にせず話の続きを聞かせて。綾小路君」
いつの間にか、かや乃は松下の傍によって、どうどうと怒りをおさめようとしている。
まあ、この辺の話は俺のいないところで共有してもらった方が気持ちの整理もつくだろう。
「そうさせてもらう。なら、一旦話をまとめるぞ。南雲は、俺の策略で学年一位という結果を逃す形になった。そして、俺への苛立ちを抱える中、龍園によるショーが始まった。南雲はその被害者の一之瀬を助けることでその苛立ちを消化しようとしたんだ。」
「ん?待って。それ助ける理由になってなくない?」
「…なってるよ。一之瀬さんは清隆君が好きだから」
かや乃の追及にみーちゃんが答える。俺の周りの女性関係の事情はみーちゃんはよく知っている。
てか、俺が一之瀬帆波に好意を向けられている事実が俺の中で当たり前となって言葉が抜けていたな。
「え、それって…」
「…NTR…。」
かや乃のつぶやきに松下がドン引きしつつ答える。
松下とかや乃は身を寄せて、南雲がやろうとしていることに怯え始めた。
「清隆君。NTRって何ですか?」
「俺も分からん。国際組織の略称か何かだろう。NATOとかAPECとかあるだろ。後は…」
「WHOとかもありますよね。え?でもなんでそれが今…」
「それそれ。世界保健機関な。他の国際組織に比べて世界保健機関の覚えやすさって格別だよな~」
とある中学校の社会のテストの結果。他の回答に比べて、WHOの正答率は高かったらしいと俺調べの適当な情報も添えて必死に誤魔化しておく。
…勿論、俺はNTRの意味がそんなグローバルなものじゃないと知っている。
だが、みーちゃんに教える気にはなれなかった。
「話が脱線しているから戻すぞ。と言っても体育祭での出来事は終わりだが。次はこれからの展望を話す」
俺はまだ彼女達に伝えていない情報がある。
それは、一之瀬帆波の過去の情報を龍園に間接的に伝えたのは南雲だということだ。
これは生徒会に入るために一之瀬帆波が南雲にだけ話していた事実。
つまり、南雲は龍園に武器を渡し、その被害者を自分で助けたのだ。
不良を使って襲わせて、その被害者を勇敢に助け出して被害者を虜にする詐欺師の手口とまるで一緒だ。
…だが、今回のケースはそれに当てはまらない。
一之瀬帆波は南雲が詐欺師だという前情報を持っているからだ。
一之瀬帆波の過去の情報が最初に漏れたのは彼女本人に他ならないのだ。
「次の試験の内容は分からない。だが、どんな試験であってもBクラスを狙う。」
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…結局長い時間話し込んでしまったな。
深い夜も明けて、すっかり朝。
時間をかけた甲斐があってか、かや乃が部活を辞めたことが本人の心境の変化だと松下も納得してくれた。
「なあ。化粧品とかブランド物の話をするなら帰ってもいいか?」
「ダメっ!!」
まただ。俺が帰ろうとするとすぐにみーちゃんがしがみついて止めてくる。
「綾小路君。今の時代、男性でも化粧するんだよ?」
「そうそう。特に高校生なんて、気を抜くとすぐにニキビできちゃうからっ」
体育会系のかや乃はガサツなタイプだと思っていたが、そうでもないらしい。
水泳は肌の露出が多いスポーツだからか、肌への手入れは欠かさずやっているようだ。
「でも、清隆君。肌スベスベだよね?どういうケアしてるの?」
俺の手を持って、肌の感触を確かめるみーちゃん。
それ、多分触っている君の手の肌がスベスベすぎてそう感じているだけじゃないか?
頬とか生まれたての赤ちゃんくらいスベスベだぞ…。童顔ってレベルじゃない。
「特に何もやってないが…」
筋トレや柔軟の習慣があっても、肌の手入れの習慣なんて俺にはない。
「えー?これ天然っ!?」
みーちゃんの驚きに釣られて、かや乃や松下も俺に寄ってきて触り始める。
こいつら、深夜テンションすぎないか…。いや、もう朝だったわ。
「この肌、絶対チークのノリいい!!羨ましい…」
「てか、綾小路君、美形だし化粧すれば化けるよ絶対。」
「ちょっと、みーちゃん抑えてて。試しにファンデ塗ってみよう!!」
「…清隆ちゃん…絶対可愛い」
こいつら、俺が無抵抗なことに調子に乗りすぎだ。悪ノリがすぎる。
…って、誰が清隆ちゃんだ。こら。
「保湿も大事だが、肌を綺麗にするには結局睡眠が大事って聞いたことがあるな…。あれ、3人とも目の下に若干クマができてるが大丈夫か?」
3人は顔を見合わせて、受け入れがたい現実を確認する。
「い、1秒でも早く寝ないとっ。かや乃ちゃん泊まってていいよねっ!?」
もう朝だから。もう泊まった後だから。
表現としては休むが正解だから。…あれ、休むだとなんか下心感じるな…。
「くぁwせdrftgyふじこlp」
肌の危機を感じたかや乃は焦って歯磨きしながら喋る。
全力すぎて、何を喋っているのか全く理解できなかった。
「えっ皆が泊まるなら私も泊まるっ。あ、そうだ、清隆君も一緒に寝よ~」
「「何言ってんの!!みーちゃんっ!!」」
2人が焦って寝る準備してても、自分のペースを崩さなかったみーちゃんが当たり前のように俺を誘う。
ほんと、何言ってんだ…。
泊まるじゃなくて休むが正解だから。もう朝だから。
俺はシングルベッドに固まって寝る3人から逃げるように部屋を後にした。
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「一之瀬さん。普通に学校に来ているようね」
「そうだな。」
「…興味がなさそうに言うわね」
不登校になるようなタマじゃないだろう。一之瀬は。
体育祭が終わり、再び授業を繰り返す日常が始まった。
一之瀬は今までと同じように過ごしている。
自分からコミュニケーションを取ることも話しかられた時に優しく対応することも変わらない。
変わったのは周りの反応だけだ。
「話は変わるけれどあなた、一度お祓いに行った方がいいわよ」
「それは無理な相談だ。宗教上の理由でそういうのは禁止されているんだ」
「…なら忠告だけ。あなた、背後霊がとりついているわよ」
「へえ。ちなみにどんな霊なんだ?」
「性別は女性ね。あなた、女に恨まれて背中を刺されるような生き方でもしてるんじゃない?凄い形相してるわよ」
どんな形相なのか確認したいところだが、俺は霊感がないからそれも叶わないだろう。
てか、こいつ霊がどうこうにこじつけて言いたいこと言ってきてないか?
「女以外に情報はないのか?」
「あなたも見覚えのある顔ね。」
俺の交友関係は狭い。答えが限られてきたな。
…自分で言ってて悲しくなってきたな。
だが、それならアキネーター方式で答えを導きだせるはずだろう。
「じゃあ次の質問だ。それは1年Dクラスの生徒の誰かですか」
「印象が薄いから合っているかは分からないけど、多分そうね。」
「…身長は150cm以下ですか?」
「分からないわ。興味ないもの」
…こいつ余計な一言多くないか?
これ以上話すと変なしがらみができそうだ。
次で最後の質問にしよう。
「その女性は巨乳ですか?」
パンッッ!!!
俺の質問と同時に背後から勢いよく叩かれる。
鈴音が答える暇もなかった。
「おい、鈴音。霊が叩いてきたぞ」
「霊なんているわけがないでしょう?あなた馬鹿じゃないの」
お前が最初に言い始めたんですけどね。
「それで、いつまでこの茶番を続けるつもり?あ、ちなみにさっきの質問の答えはNOよ。」
パンッッ!!!パンッッ!!!
俺の背中に二連撃が飛んでくる。
い、今のは鈴音の方を叩くべきだろ…。
「それで彼女は何?」
「秘書を雇ったんだ。」
鈴音の質問に俺は素直に答えることにする。
俺の後ろには松下がぶっきらぼうに立っていた。
隣の席の鈴音は、怪しむような視線を交互に向ける。
「ちなみに業務中の私語は禁止にしてある。」
「…あなた、時折意味の分からないことするわよね」
「そうか?お前の兄さんも秘書をずっと連れているだろ。」
「あれは2人が生徒会だからでしょう?」
「どうだろうな。まあ、あと2週間もすれば答えは分かる」
「…どういうこと?」
俺の発言の意味がいまいちつかめない鈴音が目を細めた。
「生徒会の任期はあと少しで満了するからだと思うよ。堀北さん」
「…説明ありがとう。松下さん。」
先程の鈴音の発言からか、どこか怒気のこもった声に聞こえた。
いつもの軽いノリではなく、言葉が丁寧だった。
「ちなみに松下は任期満了後、2人が一緒に行動しなくなると思うか?」
「え、あれは間違いなく付き合ってるでしょ」
松下の意見は客観的に見てってことだろう。
俺は生徒会にいるため、2人は付き合っていないと知っているが、他人が見ればそう思うということだ。
「松下さん。それ根拠があっての発言かしら?本人達に認可が無いのであればその発言は印象操作に他ならないわよ。そもそも、他人の恋愛事情を吹聴する行為好きではないわね。」
オタクのような早口で松下の発展させすぎた発言を詰める鈴音。
松下もいきなりのことで対応が追いつかない。
こいつ、ブラコンすぎだろ…。
結局、挙動不審の松下を完膚なきまで言い伏せた鈴音は俺を見てこう言った。
「綾小路君。彼女クビにした方がいいわよ」
好き放題行った後、鈴音は髪をなびかせて席を立って教室を出ていった。
「な、なにっ。あの人!!!」
「鈴音は口プが強いからな。相手にするのは大変だぞ。」
「いや、そういうことじゃなくてさあ!!」
だいぶフラストレーションが溜まっているようだ。
「最初に言っただろう。元々、秘書設定は無理があるんだって。」
「いや、それは…だってさ…。」
松下はまだ俺と偽の交際関係を結ぶというていがどうしても受け入れられないようだ。
この半年間、俺と話す機会が多かったわけではない。
1対1で話したことなど、片手で数えるほどだ。
そんな松下がこれから俺に四六時中付き纏うと必ずいつか交際関係を疑われる。
「自分が言ったんだろう。会長と橘先輩は付き合ってるように見えるって。」
「…そうだよね。…よし、もう覚悟決めた。」
「じゃあ、次聞かれた時、俺は彼女だと紹介するがいいか?」
「…う、うん。…秘書やるより多分楽だよね…。」
まあ、鈴音はレアケースだけどな。
秘書ポジションが苦しいという建前で踏ん切りがついたならいいだろう。
結局松下は今まで交際関係を持ったことがないから、恥ずかしがっているだけだ。
「次の授業が始まるからもう行ったほうがいいんじゃないか?」
「そうする。」
まあ、今回の短い時間だけで、俺と鈴音の関係値は理解できただろう。
俺といれば松下が一人でいるだけでは手に入らない情報が無限に入ってくる。
これからが楽しみだ。
スポンジのようにその情報を吸収するのか。
それとも、途中でCPUが焼き切れて爆発するのか。
「…別に小さくないから」
松下は顔を赤くしてぼそぼそと文句を言う。
掘り返して言い逃げするなよ…。
次に顔を合わせるの気まずいだろうが…。
こうして俺の学校生活にまた一つ色が増えた。
そして、早くも2学期の折り返し地点を迎えようとしていた。
閑話休題みたいな話3本です。
更新の日にちがあくと、話を思い出す作業が発生する。
今回のように更新が速いことで、その事実に気付かされました。
正直、この話の1~3話くらいまではリメイクしたいくらい納得行ってないんですよね。
多分よう実の原作者のK先生も一巻についてはそう思ってそうですよね。