チート貰って転生した先がfate世界だった話   作:なゆさん

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日記形式も使ってみようと思ったので書いてみた。


村で暮らしてたら女神に成って女神がやって来た話

 転生して7日目

どうやら本格的に私の神殿を作る気らしい。村人達は建築家だという男を中心に工事を始めた。

別に作らなくてもいいんだけど、「遠慮しないで下さい」だの何だの言われて、結局説得出来なかった。

事故とか起こして欲しくないので、安全に大きな建物を建てられる方法を教えてあげた。

 

 

 転生して11日

畑に猪が現れた。超巨大な猪だ。多分、魔猪ってやつだろう。

村人を襲う前に、私が魔術で身体強化して、前世で習ってた八極拳で倒した。

実は私、全国レベルの八極拳の使い手だ。もちろん、某愉悦神父を目指して日々精進していた。この程度の猪、私の敵ではなぁい!! わっはっはー!!

 

 

 

 転生して20日

未来ノ書を使って、色々な魔術を覚えた。私はどこぞの赤いツンデレお嬢様みたく全属性適性持ってるらしいので、覚えられるのは覚えた。魔力量もあるし、私強くね?「私は最強ー♪」って言ってもいいんじゃね?

 

 

 

 転生して3ヶ月

この体は物覚えが凄くいい。前世じゃ絶対に覚えられない何気ない事とかものすごい量の情報とかも覚えられる。

何なら、一ヶ月前の晩ご飯も思い出せる。(前世では飲めなかった酒で酔ってしまって記憶がとんでいる所もいくつかあるが。)

ただ、前世の記憶がかなり薄れてきている。

未来ノ書もこの世界の知識しか記さないので、もうfateシリーズの事も忘れてしまうかも知れない。

まぁ、前世の知識に頼った事そんなにないからこれからの生活への影響については大丈夫だと思うけど。

 

 

 

 転生して半年

村人ともだいぶ打ち解けた。相変わらず崇拝されているが、ある程度は気軽に接してくれる。

ホントはもっと友達感覚で話せる人が欲しいけど、しょうがない。それは高望みというものだ。

また、この村にちょくちょくやって来る魔獣の素材等を使って、私の服を作った。そしたらそれを村の女性達が真似して、狩りで捕まえた獣の素材を加工して、服とか武器を作り始めた。魔獣はまだ私しか倒せないけど、ただの獣は村の狩り人達がかなりの数狩ってくるからね。村人達も強くなってるし、そのうち魔獣も倒せそうだ。

私も未来ノ書の知識(村人たちが理解出来るレベル)の一部を村人にプレゼントした。

 

 

 転生して1年

最近、近くの鉱山から珍しい宝石が採れた。神代の有り余る大気中の魔力を吸収してできた、神代のでもほんの一部の地域にのみ存在する幻の宝石。ここメソポタミアでは、ここ以外にこの宝石が採れる所は多分そうそうないだろう。この宝石は色々役に立つし、この村の特産品にしても良いかも知れない。

 

 

 

 転生して3年

村の住人がかなり増えてきた。村の規模で言うなら私が来た時の5倍以上には成長している。どうやら私が来た事でこの村の生活の質が良くなり、その結果それを商人等から聞きつけた人々が移住してきているようだ。

結果、労働力が増え、私の神殿が完成してしまった。私の未来ノ書の知識を使って建てられたソレはかなりの大きさ、遠くからでもよく分かる程の大きさをしていた。

こんなの建てて何になるんだと思ったし、私が今日からここに住まなきゃならなくなった。広すぎる家など不便なだけだと思ったが、私には魔術がある。色々改造したりして、住みやすくすればいいかな。

 

 

 転生して10年

私は最近、魔術の開発にハマっている。

魔術師というのは基本的に根源を目指し魔術の研究をするものだ。私は根源など興味ないのだが、せっかく魔術回路もあるし、最近神殿にはめ込んだ宝石に魔術を刻んでみたくなったので、試しに研究をしてみる事にした結果、そのままのめり込んだのだ。

今は私なりの魔術体系を構築中。私専用の魔術がどのように進化するか、楽しみだ。

 

 

 転生して30年

魔術刻印がかなり仕上がってきた。

通常、魔術師は何世代も魔術刻印を継ぐ事で、長い年月を掛け、魔術を極めていく。だが私には、未来ノ書というズル技がある。この知識を上手く使えば魔術の研究も、通常何十年もかかる研究が、一ヶ月と経たずに終わる事すらある。

結果、私の魔術刻印は、何代も研鑽を重ねた魔術師の家系の魔術刻印に迫る程仕上がった。

私に刻まれた魔術は【停止】。簡単に言えば全てを止める魔術だ。実戦使用したことはないが、相手に触れさえすれば、私の魔術を跳ね除ける程の魔力抵抗がない限り、心臓を止める事だって出来る。生物以外で魔力を帯びていないものなら、触れなくても無制限に止められる。魔力を帯びたものならその分私も魔力を込める必要があるが、止めることはできる。

このまま研究を続ければ、時間を止める事だって出来るだろう。

………ただ、もう研究も飽きてきた。そろそろやめようかな、と思っている。最近研究も停滞気味だし。

研究というものはモチベーションの維持が不可欠なのだ。

 

 

 転生して50年

私、神様に成っちゃった。

ちょっと何言ってるか分かんないと思うかも知れないが、神性を手に入れてしまったのだ。

多分理由は村人が増えまくった事と、村人全員が私を信仰している事。

ぶっちゃけ神に成ったって神性を得た分少し強くなるだけで今までとたいして変わらない。ただ他の神様がどういう行動とってくるのかが気になるなぁ。面倒事にならないといいんだけど。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

――面倒事が起きた。神様に成って5年後、いつものように神殿から村人たちを見守っていると、村(もはや都市である)に張り巡らせている結界に反応があった。もの凄い勢いで何かが結界に衝突したのだ。

今まで見てきた魔獣ではこんな速度は出ない。何者がやって来たのかと急いで向かう。

 

「いったーい!! 何なのこのクソ硬い結界!! ふざけんじゃないわよ!!」

 

そこには、見覚えのある顔があった。まだfate世界の記憶はうっすら残っている。いや、魔術で記憶にある限りのキャラの顔を写した粘土板を神殿に置いているから、かろうじて顔と名前だけ覚えているというのが正確だ。

結界に怒鳴り散らす女は間違い無く【遠坂凛】だ。だが、彼女はメソポタミアには居ない。この顔でメソポタミアに居るのは、

 

「こんにちは。突然こんな田舎村に何の御用ですか? 愛と美の女神、イシュタル様」

 

そう、汚い遠坂こと女神イシュタルだ。

 

「あら。こんな場所にバカでかい神殿作って神に成ったって言うからどんな勘違い女かと思ったけど、礼儀はしっかりしているのね。完全な寿命のないホムンクルスなんて珍しいし。この私の事も知っているなんて、中々良い心がけじゃない。」

 

やはり、少し目立ち過ぎたようだ。ある程度私も名が売れてしまっているらしい。

――というか私ホムンクルスだったんだ。知らなかった。

 

「ありがとうございます。では、もう一度質問させてください。何の御用ですか?」

「そうよ! アンタの村か都市か知らないけど、珍しい宝石が特産らしいじゃない!」

「まぁ、そうですが」

 

ん? 何か嫌な予感がするぞ…?

 

「私に全て寄越しなさい!」

「は?」

 

私は、突然の爆弾発言に素で声をあげてしまった。

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