ギルガメッシュ王と戦い、何だかんだあって友達を二人手に入れた。
そんな私だが今―――
「イヤッホー!!」
「フハハハハハ! やるではないか! だが、この我のライディングには勝てん!」
「ハハハ。ボクもまだまだ行けるよ。」
新たな友ことギルガメッシュ、エルキドゥと一緒にバイクレースをしていた。
◆◇◆◇◆
話は戦いが終わった数日後に遡る。
「フハハハハハ! 暇を持て余していた故、来てやったぞ!」
いきなりギルがエルキドゥを連れてやって来た。
「ヤッホー、ギル、エルキドゥ。いきなり来てどうしたの?」
「退屈だったらしくてね、ギルに誘われたんだ。ボクも君に会いたいと思っていたし、特に用はないけど会いに来たんだ。ダメだったかな?」
「いや全然!」
「おい! いいからさっさと何か暇を潰せる面白いものを出せ! 我がわざわざ来てやったのだ。せいぜい我を楽しませろ!」
相変わらずめちゃくちゃ言うなこの王様!
「面白いものかぁ。……あ! 前に未来ノ書で見たアレ、やってみよっかな?」
私は前世の記憶がもう断片的にしか無く、ちょくちょく未来ノ書を見て未来の知識を頭に入れている。その時に見つけたものだ。
「アレ?」
「バイクっていうんだけどね。まぁ私達にとっては普通に走った方が速いけど、速く移動するための乗り物なんだ。走るのとはまた別の爽快感があるらしいし、私が改造すれば走るより速くする事は出来るから、面白いかなって。ギルの趣味に合うかは分からないけど。」
「良い。暇つぶしにはなるだろうさ。」
ギルが了承し、バイクで遊ぶ事になった。
そしてその勢いのまま、バイクを作り、乗り方を学び、実際に乗ってみて――三人共ドハマりした。そのまま私がコースを整え、レースをすることになったのだ。
◆◇◆◇◆
三人共同時に最後のカーブを抜ける。
「私特製のバイクはここからが本領! この直線で突っ切る!」
「フハハハハハ! 我がバイクと我のライディングが合わされば、不可能など無い! 貴様らには退場してもらうとしよう、【
「えー!? ずるい!!」
「フハハハハハ! 俺がルールだ!」
「じゃあボクも。【
コース上で、鎖と武器が飛び交う。幸い、エルキドゥは天の鎖を防御に使っているが、ギルは思い切り狙ってきている。何とか躱しているが、そのせいで加速が出来ない。
「卑怯だよギル〜!!」
「フハハハハハ! 勝てば良かろうなのだ!」
――ゴールまで1キロ。
「クッ! こうなったら……エンジン全開!!」
私は攻撃を躱すのを止め、バイクを加速させた。
――ゴールまで500メートル。
「フハハハハハ!バカめ、よい的だ!!」
「ゴールは阻止させてもらうよ!」
鎖と武器が後方から迫る。
――ゴールまで200メートル。
「【アレスト】!」
武器と鎖が止まる。
「なっ!!」
「しまった!」
私のバイクがゴールの門を潜った。
◆◇◆◇◆
「アハハ。ボクの負けだよ。」
「いやぁ、まさか直接攻撃されるなんて思わなかったよ~。」
「フン! クレナ、エルキドゥ、もう一度だ!! 我のライディングと、再度改造した我がバイクで独走してくれる!!」
「え!? ちょっとは休憩しようよ!?」
「たわけ! だらしないぞ! さっさと位置につけ!!」
「もー! ギルはホントにめちゃくちゃなんだから!!」
―――この後、10回以上連続でレースすることになった。
◆◇◆◇◆
ギル、エルキドゥと友達になって数年が経った。
この数年間、バイクレースとかの未来の遊びをしたり、魔獣狩りをしたり、冒険してみたり、気持ち悪い神様をぶっ殺したり、色々な事をやった。
私達の仲も深まり、その関係はかなり遠くの村にも知れ渡っていった。
「クレナよ。」
今日は一人でやって来たギルが話しかけてくる。
「何?」
「――我が妻となれ。」
……ん?
「……ん?」
「我が妻となれと言ったのだ。王に2度も言わせるな。」
「いやいやいや! 冗談だよね!? いきなりなに!?」
「我はお前が気に入ったのだ。その魂、他の女神どもとは違うその精神性、何より共にいて飽きぬ。――よって妃になれ。王の寵愛をくれてやる。……光栄であろう?」
「なわけあるかー!!!」
『バチン!!』
私からの
「ほんはひへへふほほははひほ?(そんなにてれることはないぞ?)」
頬を腫らしたまま、ギルが言う。
「はぁ。治してあげるから、今日の所は帰って。」
そう言ってギルの顔に治癒魔術をかける。
「フハハハハハ! 返事はいつでもいいぞ! お前は生娘故、考える時間が必要であろうよ!」
「うるさい! 帰って!」
ギルを帰らせる。
「はぁ。何でこんないきなり……。」
ギルのことだ、一度振っても照れただけとか勘違いして諦めないだろう。一度決めたら達成するまでやるのがギルだ。
べつにギルが悪いわけじゃない。むしろ、結婚相手としては、そこそこ良い部類に入るのではないかと思う。結構身内に甘そうだし。
ただ、私は前世含めて男性とのお付き合いなどしてこなかったのだ。いきなりそんな事言われても困るし、残念ながらギルのことは異性として見ていない。友達としては普通に好きだが、付き合ったり結婚したりするまでではない。
……よし。当分はいつものように過ごしつつ、ギルのアタックをかわしていこう。うん、それがいい。未来の私が何とかしてくれる。
「はぁ。私、面倒事嫌いなのに何でこんなに面倒事ばかり起こるんだろ。」
私の神殿に、そんな独り言が響いた。
すみません。ギルガメッシュのキャラがかなりアレになってます。この展開入れたかった。後悔はしてる。