「アンチョビはP40に乗ってるだろうな。新兵器とは言え、慣れが必要だろう」
そんな事を思っている時、アヒルさんチームの磯部から無線が入る
『隊長!CV33とカルロベローチェ三両が十字路で陣取ってます!』
「………早すぎマセン?」
CV33はあんなに速かっただろうか………?
『南から突撃するぞ!』
『いいね~突撃』
『分かりました。ですが、進行ルートはこのままで行きます』
フム………
「磯部、相手はエンジンをつけてるか?」
『いや聞こえない。切ってるんじゃないか?』
「………ははっ!やってくれるねぇ………磯部、見ろ」
『?分かった』
そして磯部が出て来て
「ジャン!機銃で撃て!!」
『シーア!』
ダダダダダ………
撃つと、そのまま吹き飛ばされた。これは板だ
「戦車が吹き飛ばされましたよ!?」
「おー………流石コーチ」
「コーチになったつもりは無いけどね………やっぱり偽物か。考えたな。………三時方向敵車両。アヒルさんチーム、移動開始して」
「りょ、了解!」
「流石コーチですね………とても的確で」
「………ゲホゲホッ」
「大丈夫ですカ?」
「問題無い。喉がイガイガなんだ」
………本当は嘘だけど
「P40なんて分からないナ。イタリアの戦車は良く分からなイ」
「中でパスタでモ茹でてんじゃないカ?」
凄い偏見だ
『こちらウサギさんチーム、敵車両発見』
「ウサギさんチームへ、車載機銃で落とせ」
『へ?何でですか條原先輩?』
「撃てば分かる」
機銃の音がする
『戦車がバラバラになったよ!?』
「チッ、やっぱりそうか」
『………どうするの條原さん………?』
「………動かすとはこの事か。彼女等は待ってる。私が動くのを」
『………まさか』
「………動くしかないな。それに………私も本気出したいですしね♪」
優しい声に変わった―――が、言ってることはヤバかった
「ふふ、今頃デコイ達を見て立ち往生してる頃だろ」
「パッと見では分かりませんからね」
「心配なのは條原だ………あいつこう言うのは小細工に気付くのは本当に早いからなぁ………」
その心配は現実のものとなった
『姉さん!大変っス!』
「何があった!?」
『作戦がバレてるんすよ!』
「やっぱり條原か!早すぎるぞ!カルパッチョ、今すぐ動くぞ!」
「は、はい!」
「………砲弾は一発も使ってませんヨ?」
條原の戦車の前には白旗が上がったCV33達。ジャンが全て車載機銃で撃破した
「ジャンは軽装甲の奴には死ぬ気で反撃してるからな」
「軽戦車に恨みでモ………?」
「軽戦車、キライ、ツブス………ハッ!?」
戻った。その後は取り乱したことに謝ったジャン。………パンツァーハイってこの事?
「みほ、一気に決める。指示を願う」
『分かった。カメさんチーム、作戦を伝えます!』
「了解~』
「皆さん、ここで決めます!」
『おぉ!!』
「くそー!もう半分までやられたのか!?」
すると、カメさんチームの38tが姿を見せる
「せめて一両は倒すぞ!」
P40はカメさんチームを追いかけ、ある場所に来ると、Ⅳ号がP40を捉えた
「へ!?いや、こっちが当てれば勝ちなんだ!いけ!!」
砲撃したが、カス当たりでダメージ無し、あんこうチームが砲撃し、P40ブラック車を撃破した
「試合終了!大洗女子学園の勝利!!」
「ゴホ………ぷっ………」
………酷使はしていない筈なんだがなぁ………身体の限界が近い………くそ
「おーい條原ちゃーん、チョビ子が宴会するって~」
「………分かりました。直ぐ行きます」
そして、とある人物にメールを送り、待っていると
「………こうして会うのは久し振りですか?しほさん。千代さんはこの前振りですかね?」
「えぇ。そうね」
「それで、身体の事って?詳しく教えて欲しいわ」
「………その言葉の通りです。恐らく長くは持たないかと。それでお願いがあるんです。二人とも準決勝戦を見に来てくれませんか?」
「………どうしてそこまで戦車道を?」
「………守りたい物があるんです。戦車道は好きです。もうあんな顔を見られずに済みましたし………ですがもう1つ、ここが廃校になるからです」
「………成る程、愛さんらしい考え方ね。個人を犠牲にしても何かを守る………」
「………分かったわ。しほと見に行くわ。何があっても、助けるから」
「もし、準決勝で倒れなくても、終わった後を覚悟してください………それと、この事は」
「えぇ。『内密に』でしょ?」
「………内密にはするわ。でも、愛里寿の為にも死なせないわよ………」
「………はい。"まだ"死ぬつもりはありません。宜しくお願いします」
頭を下げた
「任されたわ」
「しほさんは、みほの事、もっと助けてやってくださいよ………分かりやすく」
「………これでも分かりやすいのよね」
「ふふっ、流石愛さん。周りを良く見ていますね」