TSして戦車道で頑張るお話   作:東ドイツ空軍航空部隊

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新メンバーです!

 

 

 

 

「……こんなところにあったんだな。しかも三式中戦車と来た」

 

 

森の中でも、山の中でもなく、駐車場にポツンと置かれた三式中戦車『チヌ』。どうやって誰にも気づかれずに配置したのかが不明だが、あるだけよしとしようか

 

 

「こんな所に三式中戦車が」

 

 

「あれ?これ使えるんですか!?」

 

 

「ずっと置きっぱなしになってたから、使えないだと思ってました…………」

 

 

「え?」

 

 

おいおい……こんなにほぼ完璧な状態で置いてあるチヌを使えないって……うちには自動車部とか言う最強の集まりがいるからね

 

 

「壊れてても使えますから…次はちゃんと教えて?」

 

 

『はい』

 

 

日本戦車、三式中戦車チヌ。今までの日本戦車の中でも火力はある方だった。75mm砲を搭載し、チハやチヘでは破壊困難であったM4シャーマンを貫通可能にさせたのがチヌだ。キングチーハーもあったが、明らかに重量がかさみにかさんだと言うことで試作で留まった。しかしその頃は戦況が悪化している真っ最中。日本陸軍の主力は大戦初期から後期までチハやチハ改が主力であったため、チヌは本土決戦用として配備されたが一度も戦火を交える事なく終戦を迎えた悲しき戦車だ。

 

 

そのチヌは自動車部の手により格納庫に移動させられる。

 

 

「ポルシェティーガーは自動車部の皆さんい乗ってもらうとして……」

 

 

「自動車部ぐらいだな。あの戦車に乗るのは」

 

 

どんな使い方をしてくるのやら……

 

 

「コーナリングは任せて」

 

 

「ドリフトドリフト!!」

 

 

やめなさい……あんな足回りが命のP虎なんかに…

 

 

「戦車じゃ、無理でしょ」

 

 

「してみたいんだけどなぁ〜」

 

 

「ミューが低い場所でモーメントを利用すれば出来なくもないけど、雨が降ればなおいいねー」

 

 

「アクセルバックはどうかな?」

 

 

「ラリーのローカルテクニックだねぇ」

 

 

ナカジマ達の話に、みほは苦笑いをしていた。まあ話に追いつけないのは分かるけど。猫田はホースでチヌを洗車していた

 

 

「「うわぁーっ!カッコいいーっ!」」

 

 

ショートヘアーでピンクのカチューシャと桃の眼帯をした少女と、そばかすをしたおさげの少女が戦車を見て感動していた。

 

 

「彼女達が?」

 

 

「はい。みんなオンラインの戦車ゲームしてる仲間です」

 

 

へえ……こりゃまた凄いな

 

 

「あ、僕ねこにゃーです」

 

 

「あ、貴女が!?ももがーです!」

 

 

「私、ぴよたんです」

 

 

ねこにゃーが名乗ると、ももがーと名乗った少女は慌てながら頭を下げ、逆に、ぴよたんは落ち着いた様子で名乗る。

 

 

「おおっ!ももがーにぴよたんさん!リアルでは初めまして」

 

 

「本物の戦車を動かせるなんて、マジでヤバイー!」

 

 

挨拶を交わした3人は、其々の心境を語り合う。新しく入ったメンバーのチーム名は、ポルシェティーガーの自動車部は『レオポンさんチーム』ねこにゃー達ネットゲーチームは『アリクイさんチーム』となった。

 

 

 

 

 

 

 

その後は整備と補強を勧める戦車道履修生一同。最初は動かすのも苦労していたのに、今は熟練の戦車乗りとなっている。これほど成長を実感できる場所があるか?

 

 

「……ふうトリアエズここまでデスカ」

 

 

「ジャン、リョウ。補強は済んだ?」

 

 

「ええ。APCR弾も数発入荷出来ましたシ。基本的にAPHEBC、APCRで戦うことになると予想しますネ」

 

 

Tー34ー85 Gai。中国国内で地味に改良された戦車。演習と練習試合、2回戦目以外使っていなかったが強い戦車だ。高威力のDshk 12.7mm機関銃はアメリカのHB 12.7mmよりも仰角範囲が大きく、対空としても使える戦車(尚、飛んでいるのは戦車道連盟の銀河しか飛んでいない模様)。基本的に相手の履帯を切るのに役立つだろう。ただし、マガジンが少ないせいかすぐに撃ち切ってしまうため注意が必要だ

 

 

基本的にプラウダが使っているTー34ー85と差ほど変わらないため、普通の運用をしていけば良いだろう

 

 

そして、みほ達の方を見ると、IV号がH型になっていた

 

 

「IV号H型か」

 

 

「はい!マークIVスペシャルです!」

 

 

IV号戦車H型か…… War Thunderドイツ陸でお世話になる戦車だ。作者もお勧めする戦車だぞ!APCBC弾は強力で、炸薬も入ってるから威力には困らない戦車だ。III号戦車?知らないっすね

 

 

 

「麻子どこ行ってたのよ」

 

 

「これ、お婆から差し入れのおはぎ」

 

 

「退院されたんですか」

 

 

と背負っていた風呂敷をおはぎをみんなに差し出す。

 

 

「うん、みんなによろしくって」

 

 

「よかった」

 

 

「決勝戦は観に来るって」

 

 

冷泉も心なしか嬉しそうだ。気合いが入ってるかのように見える。すると五十鈴が

 

 

「あ!みほさん、わたくし今日はこれで失礼させていただいていいですか?」

 

「あ?うん」

 

「華、何かあるの?」

 

いつもより早く切り上げたいと申し出た五十鈴に疑問も持った武部が聞くと、

 

 

「実は、土曜日から生け花の展示会が……」

 

 

「華さんが生けたお花も展示されるの?」

 

 

「はい」

 

 

「おー、観に行くよ」

 

 

「本当ですか!じゃあ、是非!!」

 

 

と言うことで五十鈴の生け花の展示会に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

そして、土曜日

 

 

「わぁー、素敵」

 

 

「お花の香り」

 

 

「いつも鉄と油の匂いだからり嗅いでますからね、私達」

 

 

「華さんのお花は…」

 

 

「ん?あ!あれじゃない!?」

 

 

五十鈴の作品を探していると武部がそれらしい物に指を指した。おお…斬新ですね

 

 

「すご〜い」

 

 

「戦車にお花が」

 

 

これが、五十鈴の力強い花か…!

 

 

「来てくれてありがとう」

 

 

「華さん!」

 

 

着物姿の五十鈴が出迎えてくれた。なんというか……

 

 

「綺麗です……」

 

 

「……へ?」

 

 

おっと……本音が出ちゃった。ついつい口を塞いだが時すでに遅かった

 

 

「ふふっ、ありがとうございます。篠原さん」

 

 

…すんごい気まずいッッ!!誰か!タスケテクダサイ!と思っていたら、五十鈴の母らしき人が来た

 

 

「……この凄く素敵です。力強くてでも、優しい感じがする。まるで、華さんみたいに」

 

 

「この花はみなさんが、生けさせてくれたんです」

 

 

「そうなんですよ!!この子が生ける花は、纏まってはいるけれど個性と新しさに欠ける花でした。こんなに大胆で力強い作品が出来たのは、戦車道のおかげかも知れないわね?」

 

 

「お母様……」

 

 

「私とは、違う……貴女の新境地ね…」

 

 

「!……はい!」

 

 

「それにしても、あの戦車型の花器には驚いたわ!!」

 

 

「特別に頼んで作ってもらったんです」

 

 

「まぁ、ふっふっふっ」

 

 

これが親子愛か……凄いなあ

 

 

「華さん」

 

 

「……はい」

 

 

「いつでも戻ってらっしゃい。待ってるわ」

 

 

「!はい!」

 

 

……戻ってらっしゃいって…ああ、なんとなく会話で分かった。みほ達も喜んでいる。

 

 

……俺居る必要あった?

 

 

だけど、とても楽しかった土曜日である事に間違いはなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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