「愛………ちゃん?」
………ん?
あぁ………幻聴か。それか夢のどっちかだろう。疲れてるんだな
と思っていたら、声の主に腹を殴られる
「ぐほっ!?」
目が覚めた………目が覚めたぞ―………って
「み………ほさん………?」
「うん………!そうだよ………!愛ちゃん!」
と胸に突撃された。痛い
「痛いです。みほさん………」
「うぅ………さん呼びは変わらない………」
にしても身長伸びたなぁ………
と思っていたら頭を撫でてくる。ヤメロォ!!
「♪」
うぅ………やめてくれよぉみほー………
「みぽりん、その子と知り合い?」
「うん。條原愛さん。ずっと前からの幼馴染」
「幼馴染なんですか」
「へぇー。宜しくね!愛ちゃん!私は武部沙織だよ!宜しくね~」
「愛さんですか。私は五十鈴華と言います。宜しくお願いします」
「よ………宜しく………」
「も~うそんなに固くならないで良いのに~」
そう言っていたらチャイムが鳴る。はっや
「急ぎましょう!」
華さんの声で、教室まで走ることになった。
さーて………俺も行く………ゲホゲホ!………くっそ、タイミングがわりぃ。
俺の手には"血"がついていた
―――これは誰にも言えんな
そう言えば何故みほは大洗なんかに………?
………こう言うことか。黒森峰十連覇ならず―――。みほの行動は賛否両論って訳か。優勝は出来なかったのは確かに残念だろう。しかし、命を捨てた人が居て手に入れる勝利なぞ誰が喜ぶのだろうか………?
………めんどくさいな。考えるだけめんどくさいな。人助けた位でグチグチ言ってたら何も始まらんで
ちょっとだけ授業をサボり、外でたそがれていると
『え〜、全校生徒の皆さんは至急体育館に集まってください』
杏会長さんからの校内放送だった。ま、俺には関係無いんだけどね!!
『因みに條原ちゃん、来なかったらどうなるか分かってるよね?』
………行かないと大変なことになる
原作通り、戦車道のムービーである。
んー………いつでもやれる用意はあるんだが………やるエンジンが掛からない。ずっとエンストを起こし続けてる
そして、ムービーが終わると杏会長さんが
「必修選択科目で戦車道を復活させるから。もし選んでくれたら特典を付けるよ〜。単位3倍とか遅刻200日免除とかね〜。」
………フフッ………。釣っとるのぉ………笑っちまうぜ
とまぁ、オリエンテーションはこれで終わった
生徒会室にて
「條原ちゃん、本当に戦車道はしないの?後悔してるんじゃないの?」
「………何故そんなにこだわるんですか?俺………私は戦車は好きさ。でも、あんな目で見られるのはもう御免なんです。………もう良いですか?失礼します」
俺は生徒会室から出た。それを見ていた杏は
「條原ちゃんは背負い込みすぎなんだよなぁ………」
「やっていいのだろうか………戦車道なんて………」
木に座り込んだ俺。だが、これはチャンスだと睨んだ。
「………分かった。良いだろう。やってやろうじゃないか」
男の口調になっていたが、関係無かった。
「もしもし」
『………條原さん?』
「お久し振りですね。千代さん」
『電話を掛けてきたってことは、覚悟が決まったと言うことかしら?』
「………えぇ。今更過去を振り返る暇があるなら行動しようと思いました。私の戦車、大洗女子学園に送ってくれませんか?」
『えぇ。確か………T-34-85GaiとType59で良かったかしら?と言っても全部貴女のお父さんからのプレゼントよ』
「はい。それで構いません」