仮面ライダーディーパ   作:瓜生史郎

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地の精霊chapter④

アウレリアの家に戻った僕とアウリス今までの事を全て話した。そうするとアウレリアは僕達の行動に感銘を受けたのか、目に涙を浮かべた。

 

「エンデルのためにそこまで……ありがとうございます」

 

「まぁ、その分町に迷惑をかけしまうことになってしまいますけどね……」

オリハルコンがいつ見つかるかわからないからその分町の経済を止めてしまうことになってしまう。

 そうならためにも当たり前ではあるが掘り当てた鉄鉱石やミスリルも全て町に寄付し、ゴーレム達に運搬させる必要がある。まぁそれも町の長の許しがでればの話だが……。

 

 

「何にせよ、これ以上経済を止めるわけにはいかないオリハルコンも探しつつ

経済も回復させる」

 そういうとアウリスも首を縦に振り「あぁ、そうだな」と一言言った、これでこの町の危機もなんとかなりそうだ。

 「ふぅ……」と一息吐くと、お腹から「ぐーっ」と空腹の音が鳴った。アウリスとアウレリアはその音を聞いて「あははは」と声を出して笑った。

 

「そろそろ晩御飯のお時間ですねー、避ければごちそうになってください私からのささやかお礼です」

 そういってアウレリアは立ち上がると台所に向かって料理の準備を始めた。

 それを見たアウリスも立ち上がり「私も手伝おう」と言ってアウリスも台所に立った。

 

「僕も何か手伝おうか?」

 そういうとアウリスは「君は休んでてくれ」と優しく断る、「

 いやそんなわけには」と言うとアウレリアも「ソゲンさんに手伝ってもらうとお礼になりませんから」とこちらにも断られてしまう。

 

「それじゃあ、お言葉に甘えて」

 僕はソファに座ってできるの待つことにする。

 

 

 

 場所は変わって採石場の洞窟内。

 

「ゴードン、見つからないね」

 

「そう簡単に見つかるわけないだろう」

 洞窟の地層をエンデルは拳から放たれる衝撃波で少しずつ削っていく、その隣ではゴーレムが出て地層を削りながら鉄鉱石をそこら中に放り投げるといった作業をしている。だが出てくる鉱石は鉄鉱石ばかりでたまにミスリルが出てくるだけだった。

 

「この前、追い出した鎧を着た男覚えているか?」

 

「誰だっけ?」

 どうやらいつもの癖で寝ぼけて霊術を使ったようだ、呆れたようにゴードンはため息を付いて説明を始める。

 

「今日、その男がまた来たどうやら君のために力を貸してくれるそうだ」

 

「……」

 

「今村と掛け合ってくれてる、その男が協力してくれれば……」

 

「別に必要ない……」

 

「でも……」

 

「うるさい!必要ない!」

 そういってゴードンを突き飛ばすエンデル、ゴードンは「はぁ……」とまた深いため息を付いてしまった。

 父の一件以来、ゴードン以外の事を信じられなくなってしまった彼女、どうにかしてまた昔のエンデルに戻ってくれないだろうか?そうゴードンは思っていた。

 

「ごめん、ゴードンやりすぎた」

 

「いや、いいんだ」

 そういってエンデルのかざしてくれた手を振り払い立ち上がるゴードン、そしてもう一度エンデルと一緒に並び採掘作業に戻る。

 

 

 

「ふぅ、おいしかった」

 アウレリアもセレステと並ぶくらい料理の腕だった。

 アウリスが作った薬草のスープもとても美味だった。

 できれば毎日セレステと交代で作ってほしいくらいだ。

 

「そういえば、セレステとネレイス大丈夫かな?」

 僕は二人の様子を見に行こうと用意された自分の部屋を出ようとドアが開けようとドアノブを触るると、僕がひねる前にドアノブが動いた。

 

「やぁ、夜分遅くにすまないね」

 

「アウリスか」

 

「どこかへいくのか?」

 

「いや、二人の様子を見に行こうと思って……」

 

「二人は大丈夫だ、私が見ているから安心してくれ」

 

「わかった、じゃあ二人の事はアウリスに頼もうかな?」

 そういうとアウリスは「任せてくれ」と一言いって、拳を握りしめ胸をぽんと叩いた。

 

 

 

「はぁ~気持ち良かった~」

 エアリア温泉街、温泉を堪能したフォンセが外にある椅子に座りながら温泉まんじゅうをほおっばていた。

 そういえば何か大事なことを忘れているような?

 

「やばッ!!早くアイアンベインに行かないと……!!」

 そう、ディーパの後を追いかけるためにアイアンベインに行かないといけない、フォンセはそれを忘れていて

 エアリア温泉街でかなりの時間滞在してしまっていたのだ。

 

「行かないと!」

 そう言って立ち上がると、突如として頭の中に不気味な声が響いた。

 行け……フォンセ!!

 

「私に指図しないで……!!」

 

 いけ……!!ディーパを探せ!!

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 痛い、痛い……頭が締め付けられるように痛い……意識が遠のく……!!

 

「お嬢ちゃん?大丈夫かい?」

 温泉街に来たおじいさんが意識をなくしたように項垂れるフォンセに向かって語り掛ける。

 

「いえ、大丈夫」

 フォンセはそういって立ち上がり、黒い靄のようになり消える。

 

「もうすぐ始まる……!!」

 

 

 

 

 

「ソゲン……」

 アウリスが僕の顔に近づけて凝視する、「うーん」と言って手をおでこに当てたり、両手を両方の頬を触ったりした。

 

「あの、何か?」

 

「すごく疲れた顔をしている」

 

「いや別に僕は何ともないよ?」

 僕はそう言ってマッスルポーズをしたり、激しく体を動かしたりする。

 だが急に体に力が入らなくなり倒れそうになると「おっと危ない!」と言いアウリスが支える。

 

「ご、ごめん……」

 

「やっぱり……こっちへ来なさい」

 アウリスに連れ行かれるがまま僕はソファへと引っ張られる。

 

「ほら、おいで!」

 膝をポンポンと叩き笑顔でこちらへおいでおいでと手招きしている。

 

「いや……それはちょっと……」

 

「なに!?私の膝枕じゃ満足できないって言うのか!?」

 そう言ってアウリスは立ち上がり僕に向かって唇を噛め、目から涙を流し顔を覆った。 僕は「い、いやそんなわけじゃ」と慌ててアウリスを慰めようと近く。

 

「なーんちゃって、本当に泣いたかと思ったか?」

 そういってベロを出して残念でしたーと言わんばかりの顔をしている、こいつネレイスみたいなことを!!

 

「お前なぁ!」

 アウリスに近づこうとした時だった、急に体に力が入らなくなりフラッと前に倒れこむとそのままアウリスを巻き込んでしまう。

 

「いてて……大丈夫か?」

 

「あぁ……大丈夫なんだが、その顔が近いというか……」

 そう今僕は倒れて仰向けになっているアウリスの上に僕が馬乗りになってる状態だ。

 そのおかげであともう少しで口づけできそうな距離に顔がある。

 

「あぁ、ごめん!!すぐよけるから!!」

 

「いいんだ」

 僕は慌てて立ち上がってアウリスから離れた、その後アウリスも遅れて立ち上がり顔を真っ赤にしている。

 とても申し訳ないことをした……反省、反省。

 

「本当にごめん」

 

「別に気にしてない、お互い今日の事は忘れよう」

「あぁ」と言ってふと入り口のドアを見ると、ちゃんと閉めたはずなのに少し開いていたのだ。

 

「あれ?アウリスちゃんと閉めたよな?」

 

「あぁ、どうやらアウレリアさんに見られてしまったようだな、明日の朝謝らないと……」

 僕ら二人は深くため息をついた、明日の朝アウレリアさんに何言われそうだなぁ……

 

 

 アイロンベインに来てから3日目の朝。

 

「ふわぁ~、おはようございます」

 机に座っている二人に挨拶をすると、二人はそれぞれ「おはよう」と返す。

 

 

「ソゲンさん、昨日夜部屋からどしんって音がしましたが大丈夫ですか?」

 

「大丈夫です……あはは……」

 僕が顔からだらだらと汗を流しながら答えていると、隣のアウリスも顔を真っ赤にしながら「大丈夫です」と答えている。

 あれ?なんかおかしくないか?僕はアウリスに耳打ちする。

 

「なぁ昨日、部屋のドア開けたのアウレリアさんではないんじゃないか?」

 

「たしかに……」

 もしアウレリアが部屋に来ていたのなら昨日の事を音がしましたが大丈夫ですか?なんて言わないはずだ。

 では昨日部屋に来たのは……?

 

「ま、まぁ私が閉め忘れたなんてこともあるだろうし……」

 そう言ってアウリスは顔赤くしながら机にあったパンにバターを殴るように塗った、アウレリア以外の誰かに見られて相当恥ずかしかったようだ。

 さて僕も食べようと机に座ろうとする

 

「ソゲンさん、パジャマ濡れてますよ?」

 そう言われてパジャマを触ってみると、たしかにほんのりと生乾きのように濡れている。

 

「ソゲン、もしかして寝ぼけて水でも浴びたか?」

 そう言って「ぷー」と笑うの堪えている、まぁ確かに疲れていたしそれも……

 いやあるわけないか、とりあえずこのまま着ていても風邪を引いてしまうので着替えに部屋へ戻ることにする。

 

「邪魔するニャ!!ここにソゲンはいるかニャ!!」

 突如としてバーンと音を立てて入ってきたのはリリアンだった、僕を見つけるなり

「大事な話があるニャ!!」とずかずかとアウレリアの部屋に入ってくる。

 いやちゃんとアウレリアさんの許可もらって入って来いよ。

 

 

「で、大事な話ってなんだよ」

 

「採石場でオリハルコンを探してもいいという許可下りたニャ」

 

「本当か!?」

 リリアンは「にゃはは」とニコニコ笑いながら許可書を机に提示した。

 そこには町の長の名前と赤い印、それとリリアンの名前と赤い印の二つがあった。

 

「ありがとう、リリアン。恩に切る……」

 

「まぁこれもソゲン君が精霊の騎士だから下りたのニャ……再三言うけど、もしゴーレムやエンデルが何かすれば全てソゲン君の責任となるけどそれでもいいニャ?」

 

「わかってるさ」

 これも全て僕を信用してくれてこそ降りた許可だ……裏切らないようにしないと。

 

「それと一つ……」

 リリアンはものすごく申し訳なさそうに両方の人指し指を前でツンツンとしている。

 

「まだ何かあるのか?」

 

「実は……この許可証5日しか期限がないのニャ……」

 

「いっ……5日だと!?」

 アウリスは机をばん!!と叩きリリアンにを問い詰める。

 

「仕方ないのニャ!!上からの指示なんだから!!5日という期限も本当は3日だったのニャ……それを私が無理言って一週間してもらったのニャ……」

 

「そ、そうだったか……すまない……」

 5日か……それまでに見つかればいいが……。

 

「もし5日で見つからなければどうするんだ?」

 

「すごく申し上げにくいのニャだけど……、ソゲン君に自ら精霊とゴーレムを処罰してもらうことになるニャ……」

 

「そんな……」

 アウレリアは手で口を抑えて絶句の表情を浮かべる。

 

「まぁ元々の依頼がゴーレム退治だったからな……、それを無理を言ってこうしてもらってるわけだし、もうこれ以上わがままは言えない」

 

「わかってくれて良かったニャ……」

 

「ソゲンさん、本当に信じてもいいんですよね?」

 

「はい、僕を信じてください!!」

 僕を決意を込めて言うと、アウレリアは安堵の表情を浮かべ「ありがとうございます」と呟いた。5日でオリハルコンを見つければいいだけ、ただそれだけだ最悪な結末になんてさせるものか!!

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