仮面ライダーディーパ   作:瓜生史郎

53 / 59
王都での日常chapter⑥

「な、なにこれ!!」

 僕は周りにいた人に見せていたが、全員首を振って知らない知らないという素振りを見せていた。

 

「ど、どういうこと!?なんで剣が!?」

 レイナはエリーゼを問いただすが、「いや私も知らないです!」と困惑した様子だった。隣にいたヴァレリオも「アンビリバボー!」口が開きっぱなしである。

 

「アウリス、あれなんなんですの!?」

 

「私に聞かれても!!!」

 アウリスやネレイスも同じく困惑した様子で二人であーだこーだと言い合っていた。

 

 しかも驚いていたのはここにいる皆だけではなかったようで。

 

「えぇぇ!!!ソゲン君!?なんてもの生み出してるんですかー!?」

 天界で見ていたエクスシアも驚きのあまり手に持っていたカップを床に落としてしまう。

 

「あー!!お気に入りのカップがー!!ソゲン君のバカーー!!!!」

 

「あわわわ……、私の作った武器がーー!!」

 エレノアもせっかく苦労して作った武器がなぜか別のものに変貌してしまい肩を落とし涙を流す。

 

「な、なんだかよくわからないけど……!!こいつの名前はディーパ・ソードガンだ!よし決まり!」

(なんだか、私もよくわからないけど採用!)

 

 僕は地面に突き刺していたイグニスブレードを左手で抜き、ディーパ・ソードガンを右手で持つ。

 それに対してさすがに待ちくたびれたのかファンタズマソルダード達は素早い動きでこちらに襲い掛かる。

 

(ソゲン君来るよ!!)

 セレステの声でこちらに襲い掛かってきているのに気付くと、僕はすかさずディーパ・ソードガンの持ち手を引っ張り刀身を収納すると、銃弾を放つ引き金が現れガンモードへと変形する。

 

「くらえ!!!」

 引き金を引くと炎をまとった炎をまとった弾丸が何発も発射され、3人に全発命中する。

 さすがに新しい武器の性能前では、ファンタズマソルダード達もなすすべがないようだ。

 

「効いてますわ!!」

 

「ゲンいけー!」

 

「これならいける!!ソゲン一気にたたみかけろ!!」

 アウリスの声を合図に今度は持ち手を突き上げるように下から押しソードモードへと変形させファンタズマソルダードに斬りかかる。

 

「でやぁぁぁぁぁ!!!!」

 起き上がったファンタズマソルダード達に追い打ちをかけるようにイグニスブレードとディーパ・ソードガンで交互に3人を切り裂いていく。

 

「「「ぐわぁぁぁぁ……」」」

 

「予想外の事案が発生、直ちに撤退をする!」

 リーダ格であろう一人がそう言うと二人は頷いてそこから立ち去ろうとする。

 

「逃がすわけがないだろ?」

 

「そうですわ」

3人の前に3人の精霊が立ちはだかる。そしてさらに周りを囲むように騎士団の3人とレグナーが聖剣をそれぞれ構えていた。

 

「くッ……撤退は不可能、戦闘を継続……」

 

(ソゲン君!これで決めよ!)

「おっけー!!!」

 ドライバーからカードを抜き、ディーパ・ソードガンにセットをする。

≪ignis! power!≫

 ディーパ・ソードガンから音声が流れると、刀身が赤い炎を纏い、さらに左手に持っていたイグニスブレードも同じく赤い炎を纏う。

 

「はぁぁぁぁぁ!!!おりゃあああああ!!!!」

 まるで日本舞踊を踊っているかのように二つの剣を振り回し3人を一刀両断をする。3人は断末魔のような叫び声を上げ爆発すると変身が解除され、その場で倒れ込んだ。

 

「ふぅ……」

 僕はドライバーを脱着し、新しい武器ディーパ・ソードガンを見つめる。これが僕だけの新しいディーパの武器……。

 

「それにしても、なんでオリハルコンの武器がディーパの武器になったんですの?」

 

「さぁ?」

 

「ソゲン君のディーパだけのオリジナル能力とか?」

 あり得るな、この間のオディオに言い放った台詞でドライバーが共鳴して僕だけのオリジナル能力が覚醒、なんてことなんだろうか?まぁそんな訳ないか……。

 

 その頃レイナとヴァレリオは二人で一緒に3人のファンタズマソルダードだった3人を縄で縛る。

 

「副団長こいつらどうしますか?」

 

「そうね……とりあえず本部の地下牢に連れて行って、目覚めるまで監禁するしかないわね」

 

「こいつら仮面の下は……」

 エリーゼは恐る恐る震えた手で仮面をゆっくりとると、現れたのは普通の男性の人間の顔だった。

 とりあえずは一安心である。人外だったり腐食したような顔が現れたらトラウマ間違いなしだったであろう。

 

「それにしてもこいつら……なんであんなのに変身してたんですかねー」

 ヴァレリオは仮面を取った3人の顔を間近で見つめる。

 

「しるか」

 レグナーは3人の体を調べながらそういう。

 

「こいつら貴方達知ってるの?」

レイナはマジマジと見つめるヴァレリオの後ろから声をかける、それに対してヴァレリオは

「いえ、知らないです」と返す。レグナーも「俺もだ」と同じく言う。

 

「貴方達仲良いわね……」

 レイナとエリーゼは「ですよね」「だよね」と言い合う二人を呆れた様子で見ていた。

 

「レイナさん、大丈夫ですか?」

 僕は3人の騎士団の元へ4人の精霊とともに駆け寄る僕。その後ろをエレノアも追いかけてきた。

 

「ええ大丈夫よ、ありがとうね……来てくれて」

 

「いえ……困ったときはお互い様です」

 

「ソゲン君に助けられてばっかだね……」

 レイナは少し顔を赤くして僕をずっと見つめていた。

 

「あれー?ソゲン君、次はレイナさんを落としちゃうのー?」

 

「い、いや違いますって!!!」

 

「気を付けろよ、ソゲン~レイナは難攻不落だぞ?だってレイナには……」

 

「いやぁ!!!言わないで!!!!!」

 レグナーの言葉を聞いて顔を真っ赤にしたレイナは鞘に入った剣で頭をぶったたいた。

 

「そ……そんな……ことで……」

 目を回しながらその場にドシャっと鈍い音を立てながら倒れる。それほど言われたくないことなのか……。

 

「副団長、そろそろ……」

 丁度3人を馬車の荷台に乗せ終わった、エリーゼがレイナを呼びに来る。操縦席にはヴァレリオが既にスタンバイしており、いつでも出発できる状態だった。

 

「じゃあまたね、ソゲン君」

 レイナとエリーゼは荷台に乗ると、ヴァレリオは馬の合図を送りそのまま本部へと走り去って行く。

 その後「じゃあ私達もこれで」と言いミレイユもレグナーを引きずりながら去って行った。

 

「あの……」

 

「エレノアさん、まだいたんですね、てっきりもう帰ったのかと……」

 そう言うとエレノアは頬を膨らませて「帰ってないです!!」と言い張った。最初に出会った時のあのたじたじはなんだったんだろう……?

 

「あの、せっかく作ってもらったのにごめんなさい……」

 せっかく丹精込めて作ってもらったオリハルコンソードをよくわからないディーパ専用の武器に作り替えてしまったことを謝る。不良の事故?だったとは形を変えてしまうのはさすがに申し訳ない……。

 

「い……いいんです……私が作ったという事実は……変わりませんから……」

そう言ってエレノアは僕の隣を通って店へ帰ろうとする、そして通り過ぎ様に……

 

「……その剣を見て、たまに私の事思い出してください……」

 小声で僕の顔の近くでそう囁くと「それでは、また……」と言いながら去って行った。

本当に最初のあのたじたじ具合はなんだったんだよ……。あれ?なんか後ろからすごいオーラを感じるんだけど……、なんかすごくまずい予感……。

 

「ねぇソゲン君……?いつの間に鍛冶屋の人と仲良くなってたの?」

 

「しかも、あの感じ相当口説いてた感じでしたわね……」

 ギクッ……この精霊相当鋭い……、確かにちょっと口説いたけど……いやあれは口説いたと言えるのかな?

 

「ゲン、めっちゃお願いしてた、君しかいないんだとか……言って」

 

「ちょっとおおおおお!!!!!?????」

 エンデルさん澄ました顔してなんてこと言ってくれてるんだぁぁぁぁ???

 

「はぁ……ソゲン……お前ってやつは……」

 アウリスは呆れた表情で頭に手を当ててため息を付いていた。違う……違うんだ……。

 

「ソゲン君……?もっと詳しく聞きたいなー、ソゲンの口からね♡」

 

「そうですわね……ソゲン早く屋敷へ戻りましょうか……そこでじーっくりと……」

 2人は僕の両腕を持ち、ずるずると引きずって屋敷の方角へと歩いていく。

 

「痛い!!痛い!!本当に腕がちぎれる!!」

 

「「うるさい!!!!」」

 その様子を後ろから見ていたアウリスはエンデルに「後でまた話を聞かせてくれるか?」と言うとエンデルは「おっけー」と言いアウリスに、鍛冶屋での事を話しながら僕の後ろを歩いてきていたのだった。はぁ……これは当分口説いたことを脅し文句に使われそうだ……。

 

 

 

「あーあー、やられちゃったー」

 建物の影から事の顛末を全て見ていたデルヴォイドはがっかりとした様子だった。

 ディーパと同じ能力を持つ量産型の兵士のようではあるが、さすがにディーパには敵わないようだ。どこから来たのかは全く分からないが……、大体の予想はつく恐らくはやつであろう。

 

「さて……、私の出番だね……、そう簡単にはいかせないよ……ディーパ♡」

 デルヴォイドは不敵な笑みを浮かべて、黒い羽を散らせながらその場から消え去った。

 

「私の幻惑で発狂するといい……」

 

 

 同じころ紫色の髪の毛少女ゼフィラも王都に来ていていた。

 

「さーて、フィーのドライバーはどこにあるかなー」

 長いサイドテールにした紫色の髪を揺らし、可愛らしいドレスを着て町を歩く姿は正に  町娘と言った感じで普段の怪盗のような服装や雰囲気とかけ離れた姿は彼女の変装技術の高さと言える。だけど……

 

「……広すぎてわかんないな……流石に無理か……」

 このだだっ広い王都を一人で探すのはさすがに無理だ……、とあきらめかけていた時だった。

 

「そういえば、精霊の騎士様王都に屋敷を構えたらしいですよ?」

 

「本当?精霊の騎士様が居てくれれば安心ねー、またこの前の事があるかもしれないし」

 

 何の話をしているんだろう?王都の精霊の騎士?どういうことだろう……??

 

「ねー?その話詳しく聞かせてくれる?私ここに来たばっかりだから……色々教えて

ほしいな♪」

精霊で誰が好き?

  • セレステ
  • ネレイス
  • アウリス
  • エンデル
  • フォンセ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。