デスゲーム出身PK狩りがいろいろやる話 作:ゴリ押しこそ至高
背中の両手剣を抜いて、羽を出して速度を落とさず離陸。
周りの木より高い位置に上昇すると、先のちょっとした広場に戦闘が見えたので一気に加速。
サラマンダーの6人組がシルフの3人組を襲っている。緑の炎が一つあったので、1人やられてしまったようだ。
とりあえず速度を十分にのせた膝蹴りを1番近い相手に叩き込む。
「ぶえっ!?」
「は!??」
「うわ何なんなのもう!」
シルフの方まで脅かしてしまったらしい。
「脅かしてごめん。おれ味方」
「う、うん…私も普通にびっくりしちゃった。ごめんね」
「おおりゃー!」
フカ次郎も追いついてきたらしい。別のサラマンダーに斬りかかったが避けられている。
「フカさん!」
「遅いよフ…えっ知り合い?」
「リーファじゃん!この辺に戻って来てたのかよおっひさー!」
「おっひさー!じゃない後ろ後ろ!」
「どわあ!あっぶねーかすった!」
フカ次郎をこっちに退避させ、改めて相手と向き合う。
「これで人数は互角だよ。そっちのライトになってる子の復活が終わればこっちが有利まである」
「オマエ状況見えてたか?そっちの連中は人数不利とはいえ防戦一方だ。しかもやられたそいつはニュービーだ。復活させても枷にしかなんねーぞ?不意打ち一発で調子乗ったか?」
「あいにくとおれが気にしてるのはそっちのやられた子が戦力になるかどうかじゃないよ?…復活待機時間が過ぎて初心者にデスペナルティが行くのが嫌なだけだ。枷扱いなら復活させてあげようか?有利が欲しいでしょ?」
「…てめえ舐めてんのか?」
「もっとわかりやすく言った方が良いかな?時間があればこっちが勝つよ。確実に」
「何を根拠に言ってんだ?」
「シルフ領を真後ろにして誰も後ろを警戒してないあたりかな。警戒してるとしたら索敵スキルも無い挙句目も節穴みたいだね。おれならアンタの立場だったら全速力でスタコラサッサだ」
その言葉に何人かの敵が後ろを振り向く。
その隙に、後ろを向いた奴の内の固まっていた3人に突撃して首を刎ね飛ばす。
「あと、敵の言葉に惑わされる馬鹿が複数いる事だね。まさか3人も持っていけるとは思わなかったけど…」
「なっ…えっ?…はあ!?」
「もしかして初心者さんだった?ごめんね」
「……おおう…容赦ねー…」
「フカさん、あの人何者なんですか?」
「えーと………弟子…?」
「なんで疑問形?いつも自信満々に師匠を自称し」
「おい!てめえ不意打ちなんて卑怯な真似しといて何にこやかにくっちゃべってんだ!ぶっ殺すぞ!」
「…初心者含むパーティを人数有利をとって嬲るのは卑怯じゃ無くて、不意打ちは卑怯なんだ?御指導どうもアリガトウ。実はコンバートしてきたばかりなんだ。サラマンダーのパーティ狩る時には参考にさせてもらうよ」
「どうしようリーファちゃん。私の弟子、狂犬かつ結構変な子かも知れねえ」
「フカさんもだいぶ変な人なので大丈夫じゃないですか?」
「どういう意味じゃ小娘」
「…あのー、リーファちゃん?もうあのニュービーの子蘇生させちゃうけど良いよね?」
「あ、うん衝撃的すぎて忘れてた…お願いねレコン」
「了解」
空中で相手3人と向かい合う。
「で、人数逆転したけどどうする?」
「……退くしかねえな。…普段だったらな」
「普段だったら?」
「お察しの通り、オマエが瞬殺した奴らは初心者ってわけじゃないが、戦闘が得意ってワケじゃねえ。オレがキャリーしてた」
「それで?」
「オレが全武装を解除してオマエにキルされる。代わりにアイツらの蘇生及び撤退を許して欲しい。キャリーしてる相手にデスペナルティを負わせたくねえ」
「信用があると思う?アンタが復活させたあの3人含めた他の奴らが斬りかからない保証なんかないでしょ」
「それに関しちゃオレは土下座してでも頼み込む立場だ。さっきの卑怯発言も撤回する。すまねえ」
「……ヘイ師匠!会話は聞こえてたでしょ!どうするの!」
「ここまでやって私に振るのかよ!」
「オレの所属パーティのリーダーはフカだよ。それに、こういう時にどうするのかのレクチャーしてよ。師匠でしょ?」
「……リーファ達がそいつらを許せばな」
「えっ……どうする?リーファちゃん」
「レコンはどうしたい?今日はパーティリーダーはレコンだから決めて良いよ」
「うーん…PK狙えるレベルの人に恩を売るのは悪くないし…今回は見逃そうか」
「ウチのリーダーはこう言ってますよフカさん」
「おっけー。へい!そこのイケメン!そいつら蘇生してさっさと帰んな!あとキミ結構漢気あるね!突然だけど彼女とか欲しくない?」
「ええ…なんで急に逆ナン?後オレ普通にリアルに彼女いるし」
「なんだよリア充かよ!予定変更だアオバ!そいつ叩っ斬れ!」
「指示に私情はさみすぎでしょ。シンプルにやだよ。…それじゃまたねサラマンダーのお兄さん」
「出来ればオマエら師弟には会いたくねえよ」
「「どういう意味で?」」
「そういうとこだと思うよ。弟子が師匠に似たのか逆か知らないけど」
「うん、2人には悪いけど僕もリーファちゃんに同意だね」
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