デスゲーム出身PK狩りがいろいろやる話 作:ゴリ押しこそ至高
「殴られても文句は言えない事をした。本当にごめん」
「何?なんのことなの?私、勧誘の時に何かされたの?」
「…?キリトから聞いてないの?」
「アオバ。アスナには『何があったか』は話したけど『何をするつもりだったか』までは話して無いんだよ」
「お前はオレ達が黙ってても、いざアスナと会ったら自分から言い出すだろうからな。オレとキリトで相談して、変にマイナスの先入観を与えないようにって配慮だ」
「なるほどそういう事情か。…アスナ、簡潔に伝えるね。…須郷の一件で、おれは須郷の悪事を知っていたし、利用するつもりだったし、君の名前を交渉の材料として使うつもりだった。はっきり言ってなんでこの話をした時にキリトが殴りかかってこなかったか不思議なくらい」
「未遂だったし、最終的には奴の拘束に貢献してくれてるからな。それにこの件の処遇は俺じゃなくてアスナが決めるべきだろ?利用されそうだったのは俺じゃなくてアスナだ」
「………正直、戸惑ってるよ。キリトくんから聞いた話じゃ、あなたはキリトくんを助けてくれた恩人だもの」
「そんなの結果論だよ。キリトがあの夜襲われなかったら、おれが攻撃に巻き込まれなかったらどうするつもりだったか…キリトとアンドリューさんはわかるでしょ?全部話したんだから」
「…犯罪に加担してでもやりたい事があったなら、なんで大人しくオレの店で全部計画を打ち明けた?お前のやりたい事はオレたちに話さない方がやりやすいハズだろう」
「それは………」
沈黙するしかできなかった。
言われて初めて気がついた。
はっきり言ってキリトたちに全部打ち明けるよりも、適当に嘘でもついておけばPoHを追うには良かったハズだ。
…………どんな理由だったっけ?
「…よし!この話は一旦結論を保留にしましょう!」
「……………え?」
「私、貴方の事をまだよく知らないもの。キリトくんの手当てをしてくれた良い人で、私を利用して何かやろうとしてた人、この二点が私の貴方への印象」
「利用しようとした時点で悪い人判定じゃないの?」
「動機も事情も大雑把にしか知らないもの。これからALOでも会う事になるし、この店に頻繁に来れるって事は行動範囲もそんなに変わらないんだから、いくらでも話す機会はある!」
「おれが逃げないとでも?」
「逃げるような奴だったら俺と連絡先の交換なんかしてないし、エギルの厳つい顔にビビらず啖呵きったりしないだろ」
「誰が厳つい顔だ」
「とにかく!これから貴方の事、色々教えてね?………少なくとも責任感は強いタイプみたいだから、現状の私のスタンスは責めたりしないけど許してあげない!って感じかな?」
「………わかった、それでいこう」
「よし!じゃあ早速好きなメニューから教えて貰おうかな!エギルさん、注文お願いしても良いですか?」
「あいよ」
「………な、なあアオバ?コーヒーに入れるシロップ…多く無いか?」
「ミルクも結構入れたわよね…?そんなに苦いのが苦手ならココアとかの方がいいんじゃ…」
「ほら見ろ。やっぱりつっこまれるじゃないか」
「だからこれでも少しづつ減らしてるんだって。このペースなら三年後にはブラックが飲めるようになるよ」
「若くして糖尿病になるぞ。もうココアと言わずにルイボスティーとかにしておけ」