デスゲーム出身PK狩りがいろいろやる話   作:ゴリ押しこそ至高

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旅立ち〈2〉

メッセージアプリの通知が店に鳴り響く。

 

「おれだ。…師匠からだ」

 

「師匠?なんの師匠なんだ?」

 

「ALOだよ。ログインしてすぐのおれに突然ナンパしてきたイカれた女性だよ。悪人では無いけど変人だね」

 

「……キャラ濃い人なのね」

 

「攻略の鬼とか黒の剣士とかの二つ名がある時点で結構キャラ濃いんじゃ無いかな?アスナ達もさ」

 

「たしかにこの二人はキャラ濃い方だな」

 

「アンドリューさんも結構濃い人だと思うよ?」

 

「そうか?」

 

「「たしかにエギル(さん)も結構濃いと思う」」

 

「…まあオレ達全員キャラ濃いって事だな。で?その師匠さんはなんの要件だ?デートか?」

 

「まあ一緒にお出掛けではあるよ。ちょっと世界樹の根元にね」

 

「ああ、なるほど道中での協力を頼んでたのか。結構キツいぞ〜?シルフ領から世界樹は」

 

「キリトの時より人数多いから大丈夫だと思う。……というかキリトが波乱万丈な道のり過ぎるんだよ。普通に進んでてなんでサーバー最強とデュエルになるんだ」

 

「キリトくんそんな事してたの?揉めたとは聞いたけど内容デュエル?話し合いじゃなくて?」

 

「やっぱりお前、トラブルに縁があるよな。第1層からビーター名乗る羽目になったりよ」

 

「………まあ様々なトラブルがあってこそアスナと結ばれているから結果オーライって事に…なっ?」

 

「良い話風にまとめたつもりかもしれないけど、シルフ領でもそこそこ噂になってるよ?これから先最強を倒した黒づくめスプリガンとしてPvP連中からつけ回されるんじゃないかな。種族間抗争のしがらみも前より無くなってる訳だし」

 

「そん時は受けてたつさ。負けたって死ぬ訳じゃないしな」

 

「…………そうだね。SAOとは違う。………ご馳走様、アンドリューさんお会計お願いします。今日はアスナの分もおれが」

 

「おっと、ならお前の分はサービスで今日は無料だ。どうせコーヒー2杯しか飲んでねえしな。……まいど!じゃあ世界樹の下で会うのを楽しみにしてるぜ」

 

「おれも楽しみにしてます。キリトとアスナも、またね」

 

「ええ、またねアオバ」

 

「ALOで合流出来たらお互い道中見つけたクエストにでも行こうぜ!またな!」

 

3人に手を振って店を出る。バイクのヘルメットが地味に冷え切っている。

 

「…SAOとは違う。死ぬ訳じゃない。………わかっちゃいるんだよ。けど表情がさあ……あそこまで思い出させるもんだとさあ…誰に言い訳してるんだろ」

 

 

 

 

「お、きたきた!おーいリーファ!こっちこっちー!」

 

「やっほうフカさん!アオバさんもお久しぶり!」

 

「協力ありがとうリーファ。心強いよ」

 

「それほどでも〜……レコンも来たがってたんだけどね」

 

「あー…リアルだと2人とも受験生なんだっけ?で、レコンは推薦とか無しの受験だから忙しいと。大変だねえ若い子は」

 

「フカ、若い子は大変とかの言い回しはなんかババクサイぞ」

 

「失敬な弟子だねお前は!これでもぴちぴちのJDじゃい!」

 

「あはは…まあひとまず出発しましょうか!」

 

「おー!いやあ楽しみだねえ!SAO出身者って未だにアオバ以外に会って無いからさあ」

 

「腕は期待して良いよ。でっけえギルドの副団長やってた奴とか、SAO最初のフロアボスのラストアタックを取った男とか、SAOの出来事を本にまとめたりするならそれの主役を張れそうな人達だからね」

 

「すっご………なんでそんなのと知り合いなんだ」

 

「お兄ちゃんも知ってそうなくらいすごい人達だなあ。今度聞いてみようかな」

 

「あーリーファのおにーさんもSAO帰還者なんだっけ?」

 

「そうそう!兄もすごい強いですよ!空中戦だったら互角なんですけど、地上戦だったら多分私より強いです!向こうに着いたら紹介しますね!」

 

「へえ…PvPトップレベルのリーファにそこまで言わせるのか。楽しみにしてるよ」




ちなみに最後のセリフの時にアオバが考えているのは、

(SAO出身なのに対人がリーファ以上…?PKプレイヤーじゃないだろうな…)

とかです。

次回、番外編
「キリト、死にたくなる」
「アスナ、赤面する」
「エギル、大笑いする」
の三本です。
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