今回は短め
毎回一万文字とか書けたらレポート苦労しないのよ
何処までも晴れ渡る空の下、水晶の華が咲く。
そして同時に、世界に旋律が鳴り響く*1。機械と化した神を目覚めさせるべく、友と奏でた旋律が。
「ざっけんなやワレェ!!!」*2
その旋律は友を呼ぶ旋律。世界に響き渡る音を聴いてカツキングが、クロスファイアが、5000VTが、パルサーが、数多のアウトレイジが、テスタ・ロッサが歴史より駆け付ける。
「アリスに何をした!!!」
藍色の華の形をした水晶。アリスの、なれの果て。砕けたそれに集る蝿を焼き尽くし、旋律の奔流は大元である麒麟のコードへ。
「テメエはここでクタバりな!!」
「お前には命を懸ける価値もない」
「ここで燃え尽きろ!!!」
テスタとアリスが命を賭してカツキングとブリティッシュの決闘を守りきったとき。クロスオーバーヨミを通してカツムゲンと
「シューゲイザー!!何があってその姿になったかは知らないけど、誰かを想うこと、誰かに想われることを忘れたお前に負けるわけがない!!」
無法者にも掟があった。信仰にも欲があった。悍ましき怪物となったそれには、支配しかなかった。ただ無意味の生命体。支配し、支配されて生きるだけの麒麟に無いものが彼らにあった。
支配に抗う
『ぬぅ、ぉおおおおお!!!!!』
そうしてシューゲイザーになだれ込む無法者の先頭に立つは二人。
「いくでテスタ!!!」
「ああ!!」
「「無法秘伝 悪・即・斬!!!」」*3
「ブルース*5!!ブルースはいるか!アリスを蘇らせてくれ!!」
「無理だぜ。普通に死んだのであれば蘇らせることはできるが、水晶の華になって死んだんだ。出来ることはないぜ」*6
「そんな…」
この世界にも、元の世界にも存在しなかった水晶の華。そうなって死んでしまった者は見たことないし、ましてや戻し方など分かるはずもない。
「どういう……ことなのだわ」
絶望が漂う中、純白の竜が飛来する。その腕に二人の人影を抱いて。
「コットン…それにゾロスター*7?なんだその姿は?お前程の男が神でも人でもない存在になってしまったのか……?」
「ゾロ・ア・スターで神でも人でもない存在になっとったやろ*8」
「き、貴様テスタ・ロッサ!!!よくも私のことを───*9」*10
「ゾロスター、黙って。そこの貴方、状況の説明を」
白竜が姿を変える。そもそもエモーショナル・ハードコアはオラクルとアウトレイジの戦いに関与していないのだから大半のアウトレイジはその存在すら知る由もないのだが、彼女が誰かを問いただしている場合ではない。
「そこのテスタの友であるアリスがシューゲイザーによって水晶の華になった。お前らのところの
「シュ、シューゲイザー様がそんなことをするはずがないのだわ……」
「じゃああのアリスはどう説明するんだ!!」
「わ、分からないのだわ……様子はおかしかったけれどシューゲイザー様には違いがないのだわ」
異形と化した神であれど、神を疑うことなど信心深き者には出来ない。信心深い信徒であればだが。
「この世界は私達の世界と違う。そしてシューゲイザーが来た世界もまた違うのだろう。であればコットン、貴様再び呼び出すがいい」
信心よりも欲が深い彼は神の
「呼び出すって誰を呼べばいいのだわ…」
「神だ。我らの教典に載っているだろう。そうだな……恐らく「俺」であれば水晶の世界でも抗っているに……おっと、これは裏教義の内容か*11」
「おい誰だこいつ」
「ゾロスターってもっとこう、バカな奴かと思ってたぜ」*12
「宣言、ライオネル様なのだわ*13!!」
一度目は偶然、二度目は奇跡、三度目は悪魔のいたずら。しかし四度起こせばそれは必然と言えるだろうか。
現れたのは巨大な剣と盾を持つ獅子の鎧を浮かべる
『コットンに…貴様ツラトゥストラか。クリス=タブラ=ラーサに水晶の華にされたはず……まあいい。して、何用だ』
「アリスを戻して欲しいのだわ」
『水晶の華か。俺なら出来る。出来るが……』
ゾロスターの見立ては正しかった。「
『すでに食われた水晶の華を戻しても死体が出来るだけだ』
「構わねえぜ。死体があるなら、いや、なくても良い。とにかくちゃんと死んでるなら、俺が蘇らせられるぜ」
*
「ずっと一人で、託す道のいないお前には分からない!」
「この龍の歴史は、お前一人で支配した鬼の歴史よりも重い!」
「3人だけじゃない!受け継がれてきた超獣たちの思いの歴史だ!その歴史を、潰させやしない!!」
馬を駆るガンマン、巨大な銃を背負うドラゴン、そして未来王龍。その力が合わさり、虹の柱が顕現した。
「これは、まさか龍の歴史の具現化か!? ならばその柱、もう一度壊させてもらう!」
だがジャオウガが柱に気を取られたその一瞬の隙を突いたモモキングがその虹の柱に、自分の身体ごとジャオウガを押し込む。
「グオオオ! モモキングよ、何をする気だ!!」
虹の柱に押しつけられたジャオウガがモモキングとともに柱と融合していく。
「まだだ……鬼の…歴史を……!」
しかし柱に引きずり込まれまいと最後の抵抗を試みるジャオウガにより、融合はうまくいかない。
「ダメだ! このままでは、新たな柱の完成よりも世界の鬼化の方が早い!!」
その時、光文明の女王の呼びかけに応えた5文明のクリーチャーたちが、ガイアハザードとともに集結する。
「鬼化を止めるのは我らに任せてくれ! 5文明の力を合わせて、自然文明の繭をロケットで空高くに打ち上げるのだ!!」
真海の覇王となったググッピーの号令の下、水文明の最後の砦、魔導管理室カリヤドネの奥に眠っていたロケットを繭を打ち上げるのに貸し出した。
ついに12体が揃った闇文明のムーゲッツがロケットに鬼化を防ぐ魔術を掛け、火文明が集めた燃料でU・S・A・AIDORUの合図で繭を乗せたロケットが打ち出される。
空高く打ち上がった自然文明の繭はやがてどんどんと巨大化しながら薄く広がって世界中の空を包むと、世界そのものを一つのタマシードと化し、その魂ごと鬼化を癒した。
「世界を繋ぐ柱が崩れて世界が崩壊するというのなら! お前には、オレとともにこの世界の新たな柱になってもらう! 喜べジャオウガ! お前の望みどおりこの世界はお前のものだ! ただしこの世界は……絶対に、絶対に壊させない!!」
「なんだと……そんな、馬鹿なことが! グアアアアアア!!」
5文明が力を合わせて*15打ち上げた繭の力により世界の鬼化が解除されたことで、ジャオウガはモモキングとともに虹の柱と融合していく。
こうして歴史を巡る戦いは終わった。龍の歴史と鬼の歴史、それらを背負う者を柱とすることで。
*
「………きれい」
目覚めて最初に思ったことはそれだった。青い青い空に聳える虹の柱。その姿を見て抱いた感想だ。
だけどすぐにそれは間違いだと悟る。あれは長い長い争いの歴史、それらを束ねたものなのだ。そして、その礎となるのは歴史を背負う者、恐らく会ったこともないモモキングとやら。
「結局、謝れなかった……」
彼に合う前に死んで───あれ、なんで私生きてる?
「アリス、目が覚めたんだな!」
「テス…タ……?」
目の前にいたのは、ずっと探していた彼。死後、それを認められなくて、受け入れられなくて、何処か彷徨っていた私の隣にいてくれた彼。
それだけじゃない。
それより、言わなきゃならないことがある。
「おかえり、皆」
「ちゃうやろ。逆や逆」
ああ、そう。彼らが求めているのは違う言葉か。
「ただいま、皆」
「「「「「「「「おう、おかえり!!!!」」」」」」」」
それから、彼にも言わないと。
「ただいま、テスタ」
「おかえり、アリス。そして俺も、ただいま」
「………おかえり」
きっと私は今、満面の笑みを浮かべているだろう。私のキャラではないけれど、今くらいは良い──
カシャリ
シャッター音が鳴り響く。音源を見れば「ヤベ、やってしまった」と言わんばかりの顔をしたキユリと、彼女の構えるカメラが。撮影もされているのか、動画撮影用のカメラを背負ったスノーフェアリー*16の姿もある。
「消しなさい」
「嫌ですよ。モモキングさんの裏で戦っていた少女なんて数字取れるに決まってるじゃないですか」
待て、その言い方だと取材を断ったあとも私達が戦っていた姿をこっそり撮影していたような……
「そうですよ?だって貴方たちの戦いが誰にも知られず消えていくなんて私的には許されません!!頑張りは多くの人に知ってもらって、評価してもらうべきです!だからこの動画を編集して全世界に配信するんです!!」
綺麗事言おうとしてるが結局盗撮な事実は変わってないけど?
「………それでは皆さん、お疲れ様でした〜!!!」
「待ちなさい!!」
クソっ、逃げ足速いわね。下半身魚のくせに!!
終わり終わり
アウトレイジ全員集合でハッピーエンド
アリスのラスト・バーストで発動した
アウトレイジ・メクレイド8じゃ一体しか出ないだろとか、ダンクローリーとかの高コストアウトレイジはどうすんだとかは禁句
オチがキユリの盗撮でいいのかは知らない
これで終わりだけど本家の覇王への道篇補完されたら新解釈とかでやり直すかもしれないしやらないかもしれない