もしブルアカがノベルゲーで、バッドエンド好き転生者が混入していたら。   作:産業革命

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本編
もしブルアカがノベルゲーで、バッドエンド好き転生者が混入していたら。


 人という光は、絶望と言う闇の中でこそ、その美しい輝きを魅せるモノだ。

 

 

 

 そうは思いませんか?先生。

_____________________

 

 

 学園都市キヴォトス――それは生徒達の楽園にして、最後の神秘が残る場所。

 

 普通の学園都市と大きく違うのは、そこの生徒達は人間とは比べ物にならないような耐久性を誇るが故に発生する銃火器による銃撃戦、あるいはそれ以上の兵器による抗争が絶えない魔境であることだった。

 

 そんなキヴォトスだったが、都市に存在する数多の学園を統括する組織である『連邦生徒会』によって、これまで平穏(?)を維持してきた……。

 

 

 

 

 

 ドカーン!!(シャーレへの襲撃音)

 

 しかし突然、その組織の長である連邦生徒会長が失踪。管理者が居なくなった生徒会は大混乱に陥り、行政機能や都市機能は麻痺。

 

 それに加えてキヴォトス特有のヒャッハー!な連中による騒動も合わさって収拾は困難を極める状況に。

 

 もうダメだ…おしまいだぁ……

 

 

 

 

 

 ところがどっこい、後々の救世主ともなる御方『先生』が登場!!

 

 この混乱を収拾させる鍵を求めてシャーレへ急行、そこで暴れまわる不良達をあっという間に一網打尽!

 

 その後、失踪したという連邦生徒会長から託されたという謎のマシン『シッテムの箱』によって行政権も回復し、一時的ですが日常を取り戻したのです。

 

 

 

 

 

 ……え?さっきからブルアカのプロローグの内容を語ってるオマエは誰かって?

 

 あぁ、これは失礼しました。では、自己紹介を。

 

 私、連邦生徒会副会長を務めさせております、『鬼灯 アザミ』と申します。

 

 

 

 …はい?原作に連邦生徒会副会長という役職はないし、そんな生徒も存在していなかった?

 

 簡単に言えば、何の因果か転生したら大好きなブルアカ世界にいて、折角なので原作キャラとお近づきになろうと頑張った結果ですよ。

 

 その過程も簡単に纏めると、連邦生徒会に入る為に学業と射撃技術を努力して、入ってからもコミュニケーションと事務仕事で有能さをアピールして、副会長という存在しなかったポストを会長から用意されるほどに信頼と実績を得てきました。これだけです。

 

 鍛錬や事務仕事は辛かったけど、なんだかんだで各学園の上層部や生徒達とは仲良くなれたのでOKです。

 

 

 

 まぁそんなことはどうでもいいんですよ。本当に。

 

 大事な事は私が転生者で、愉悦部で、連邦生徒会副会長で生徒達と友好関係があるという事です。この要素だけ覚えれば問題ありません。

 

 これまで散々我慢してきましたが、先生がやってきた今こそ、我が野望は動き出す…。

 

 

 

 …はい、ここまで言えば皆さんもうお分かりですよね。

 

 

 

 

 

 そうだね。絶望だね!!

 

 私、前世でブルアカをやってた時からずっと思っていたんです。生徒達が魅せてくれるバッドエンドの極上な絶望顔がもっと見たいって。(早口)

 

 あの生徒達の希望や望みが潰えた時の甘美な絶叫も、先生の責務や大人の責任を果たせなかった時の素晴らしい表情、そのすべてがふつくしい…。

 

 

 

 因みに今は先生がシャーレにやってきたばかり。即ちプロローグを終えたばかりで、これからが本当のブルーアーカイブの始まりです。

 

 そう、全ての始まりです。キヴォトスにおける全ての友情も、青春も、物語も、陰謀も、結末も。そして私が望む未来(バッドエンド)も。

 

 嗚呼、やっと、やっと私の願いが叶う時が来たのです!この時の為だけに今まで生きてきたと言っても過言ではありません。

 

 副会長という権力と何処かの防衛室長の謀略を利用して、表と裏の戦力のパワーバランス調整をしたので内乱準備もOK。

 

 行政面も私が死んだら崩壊する程度の仕事量があり、尚且つ都市機能の権限は私が完全に握っているので崩壊までの期間は問題なし。

 

 関係者への遺言も残しているので、仕込みも万全です。

 

 あとは対策委員会編で絶望させてもいいし、アリスを巡るミレニアムの騒動でも、エデン条約でも、SRTの事件でも、完璧なハッピーエンドで終わった始発点でも……。

 

 

 

 

 

 私という存在を心に刻み付けるような、永遠に記憶に残る死に方をしなくては。

 

 先生の信念と決意が揺らぐ程の死に様を、この時の為だけに仲良くしていた生徒達の泣き叫ぶ様な終幕を飾りましょう。

 

 自殺、焼死、毒死、暗殺死、圧死、刺殺、銃殺、拷問死、廃人、反転……どれもこれも素敵で選び難いですね。

 

 

 

 

 

 だから先生、皆さん。申し訳ないですが…

 

 その絶望した顔を私に魅せてください♡

 

_____________________

 

○鬼灯 アザミ

 

「先生、何でも仰ってくださいね。」

 

・プロフィール

 

学園連邦生徒会
役職連邦生徒会副会長
学年3年
年齢17歳
趣味人助け

 

・人物

 

 行方不明となった連邦生徒会長に代わり、会長代行を務めている人物。名前の基となった鬼灯を思わせるような赤髪が特徴的。

 

 初登場はプロローグからであり、何と副会長であるにも関わらずシャーレ奪還戦(チュートリアル)に参加するという武闘派。又、プロフィールによるとキヴォトスでもトップクラスの戦闘能力の持ち主であるらしく、その戦力は連邦生徒会が誇る保有戦力であるSRT特殊学園2個中隊に匹敵する程なのだとか。

 

 キヴォトス全体を統括する連邦生徒会の副会長という肩書通り各学園とのパイプが太く、本人自身の実力と交友関係からキヴォトス屈指の有名人であり権力者である。現在ではそれに加えて会長代行という立場から常に忙しそうにしているが、何かと先生の書類仕事の手伝いをしているらしい。

 

 ストーリーでは対策委員会編から連邦生徒会代表として登場し、アビドスとゲヘナの仲介役として、及びカイザーコーポレーションに対する調査への協力を依頼しにアビドスへ来たりと出番が多い。そしてその度に何かと先生を気に掛けるような態度と行動を見せており、先生に対しては何処かの算術使い生徒並みに友好的。

 

 

 

 

 

 そして、多くの先生が真っ先に失うであろう生徒の筆頭であり、物語における数々のバッドエンドの引き金となっている生徒である。

 

・武器

 

 使用武器はウェブリーMkⅣリボルバーをモチーフとする『The future』と連邦生徒会の徽章入りの大楯を使用。大楯は折り畳み式ではなく非常に嵩張りそうで持ち運びにくそうだが、彼女は特に気にしていないようだ。

 

・性能

 

 「副会長として…!」

 

 

初期レアリティ攻撃防御役割ポジションクラス武器種
☆☆☆神秘重装甲STRIKERFRONTタンクHG

 

 プロフィールの性能とは異なり、そのステータスはHPと防御値に全振りした防御特化型で、EXスキルは一定時間に受けたダメージを3倍にして敵一体に反撃するカウンター技。

 

 地形特性も全て平均的であり、この時点でも既に優秀と言わざる負えないのだが、彼女で特に優秀なのが通常スキルであり、防御バフ、ヘイト取、自己回復とタンク役に求められる全ての技能を所持していること。これによってスキルやレベルを全てマックスにすれば、誇張や冗談抜きで無敵要塞と化す。

 

 タンクとしては最高クラスの性能を誇る生徒であるが、唯一の欠点として回転式拳銃ゆえの弾切れとワーストクラスの低い攻撃値がある。

 

・余談

 

 ご存知の通り、このゲームは主人公たる『先生』の決断や行動によって話が展開する戦闘要素をプラスしたノベルゲームである。それ故にその時々の選択によって結末が変化していくのだが、その選択によって生徒が死んだり廃人化してしまうとバッドエンドとなってしまう。

 

 このバッドエンドはストーリー選択によるバッドエンドと戦闘中の死亡によるバッドエンドの2種類が存在するのだが、何と彼女が死んだ場合は問答無用でキヴォトス崩壊バッドエンド直行となる。

 

 通常の生徒の場合なら余程の重要キャラでない限りは戦闘によるバッドエンドが殆どなのだが、戦闘においてはその完璧ともいえる防御性能で彼女が死ぬことはまずない。

 

 因みに戦力が揃っていない序盤のアビドス編では彼女で如何にアビドス生徒を守れるかが鍵となるのだが、彼女抜きでの攻略はほぼ不可能。カイザー謹製の戦車と戦闘ヘリとオートマタの群れがスチームローラーしてくる。

 

 彼女の場合問題となるのは、ストーリー選択における死亡率の高さである。特にカイザーグループ関連と生徒会関連、各学園の重要キャラ関係の選択は鬼門。

 

 簡単に言えば、彼女の周囲の関係や背景を知らない先生の選択によって、数多くの陰謀が彼女と先生に襲い掛かる。

 

 先生や生徒を庇って死亡したりするのは序の口で、カイザーグループに拉致されての拷問死や暗殺死、連邦生徒会で不信任決議されてからの有罪判決で処刑、ゲマトリアによって実験動物にされる、果てには先生からも自身の存在を否定されて自殺…等々、死亡シーンに事欠かさない生徒である。

 

 長々と書いたが、彼女を失う最大の原因は、戦闘での死亡ではなく敬愛する先生の決断が原因だったりする。

 




誰か続き書いてくれませんか…?
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