仮面ライダーS《ソウル》   作:たぴおか&ナッツ

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どうも、たぴおか&ナッツです。

なんか、今回いつもより長く書けました。

それと、私の好きな二つの小説のキャラクターの名前も出ております。(ちなみに二つとも同じ作者さんが書いております)
分かる人がいたらいいなと思っております。


それでは、本編スタートです。


第三話【覚悟】トヘンシン

 Sideソウル

 

 よう、俺だ。

 俺と遠路はさっき危機を乗りきったんだが一つ気に入らねぇことがある。

 

「スマンかった!!あの時はあれが最善だったんだ!!冷蔵庫のプリンやるから、アームロックをといてくれ!!」

 

 せっかく作った朝食を無駄にしたことである。あれが原因でオレは限界以上に食べてグロッキーになったのだ。危うく食べ物を粗末にするところだったことを理解しているのか?

 プリン程度で許せるはずがないだろう。だから、条件を追加する。

 

「冷凍庫のバーゲンナッツアイスもつけろ。それで許してやらんこともない。」

 

 バーゲンナッツアイスとは北海道産のとれて十時間以内の新鮮なミルクと香ばしい高級ナッツを使ったアイスで、一番安いものでも千円(税込)はするのだ。

 ちなみに内容量は一五七グラムである。

 

「バ、バカを言うな!!あれは俺が楽しみにとっておいた期間限定、量数限定五十個の静岡産の高級抹茶をふんだんに使った一個五千円もする超高級品だぞ!!!」

 

 そんなことを言う遠路に対し俺はさらに間接を極める。

 

「お、折れる!!間接がまがっちゃいけない方にまがっちゃうぅぅぅ!!分かった!!やるから!!だからはやくといてくれぇぇぇぇ!!!!」

 

 許可はとった。遠路なんぞほっといて俺はバーゲンナッツアイスを食べねばならない。ああ、楽しみだ。

 

 

 Side out ソウル

 

 

 Side in遠路

 

 

 よう、さっきまで間接を極められていた遠路だ。

 

 まったく、あいつバケモンみてーな力で間接極めやがって……あと少しでも力が入っていたらもげてたぞ。

 これであいつがコネクターだというとことが本当だとほぼ確定したな。違ったとしても何かしらの人外の可能性が高い。マジだったのかよ……。

 

「~~~~♪~~~♪」

 

 当の本人は鼻歌なんぞ歌ってやがる。

 

「はぁ」

 

 こりゃ、ため息も出るわ。

 

 五千円もするアイスもとられるわ、間接を極められるわ、最悪だ。ああ、そういえば

 

「お前の名前を決めてなかったな。」

 

 ソウルは思い出したようにハッとする。

 

「あぁ、そういやぁそうだったなぁ。」

 

「いろいろ考えたが明日香なんてd「最終的に地球に帰化しそうな植物エイリアンみたいだから却下」えぇ、いいじゃんハッピーエンドなんだから……。ならルナなんt「なんか、最後の子供みたいだからヤダ」人でも駄目か……。じゃあ、もt「いけない!それ以上はいけない!あの人の小説は面白いけどな!駄目だぞ色々と!」元ネタ知ってんのかよ……。」

 

 考えていたものは全て却下されたが彼女とはよい話ができそうだ。

 しかし、困ってしまったのでふと思いついたものを苦し紛れに言ってみる。

 

「ならソプラでどうだ?」

 

「うーん、まぁ及第点ってとこか」

 

 必死に考えてやったのにこの態度はなんだよ。顔を背けるなよ。少し傷ついたがここは我慢だ。

 

「で、理由は?」

 

 そんなの決まっている。

 

「声だよ声。お前の声だよ。」

 

 ソプラはあまり理解できていないようなのでさらに説明する。

 

「お前の声って高いだろ。それが綺麗だと思ったから高い声という意味のソプラノから一文字ひいてソプラだよ。」

 

「なるほどな。いい名前をありがとな。」

 

 ソプラは納得したようで顔を赤くして涙を浮かべながら天使のような笑みをうかべる。

 ヤベェ、可愛い。シスコンの友人の気持ちも分かる気がする。

 

「どうした?遠路」

 

 そんなことを考えているとソプラが顔を心配そうにのぞきこんでいた。

 

「いや、何でもない。」

 

 そう答え、一つ提案する。

 

「お前って「ソプラだ!!」スマン、スマン。ソプラってこの町のことあまり知らなかったよな?」

 

「おう。そうだが?」

 

「なら、明日案内してやるよ。バイトもねえし。」

 

 俺がそう言うとソプラは目を輝かせて

 

「本当だな!!嘘だったら許さないからな!!!」

 

と興奮気味にいってきた。

 

 

←←←←←←←←次の日→→→→→→→→

 

 

 今日は朝早くからソプラに起こされて、ろくに朝飯も食べさせてもらえずに出掛けてソプラに町を案内している。

 駅や歴史博物館、少・中学校に果樹園と水族館・動物園そして、公園などを案内し、疲れて小腹もすいたので記憶(メモリー)という喫茶店で休憩している。

 店は店長が一人で切り盛りしており料理が絶品である。

 客は俺達以外(・・・・)おらず、すいてるようだ。

 

 ちなみに俺はコーヒーとソーセージとチーズのホットサンド、ソプラはアップルティーとシュガートーストを注文した。

 

 そして、俺は出来立てのホットサンドにかぶりつく。

 

「うん!うまい!」

 

 パリッという小気味のいい音がし、口の中でソーセージが溢れる肉汁とともにはじける。

 トロリと溶けたアツアツのチーズがソーセージに絡み旨味の洪水を起こす。それを香ばしく焦げたパンの風味が引き立てている。

 やはり、ソーセージとチーズは最高のコンビだ。

 ソプラも夢中で食べている。やはりかわいらしい。

 

「ひ、ひぃぃぃ!!た、たすけてくれぇぇぇ!!!」

 

 そんなことを考えていると店の奥から店長の悲鳴が聞こえてきた。

 

「どうしたんですか!!」

 

 心配して駆けつけると、そこには壁に叩きつけられ気絶した店長とつい一昨日俺を襲った蜘蛛のパワードがいた。

 

「な、なんでこんなところに、しかも前に俺を襲ったヤツが…………」

 

 前は暗くてよく見えなかったが、ソイツの見た目は女性のような体型をしており、頭部は黒いヘルメットをかぶったかのようなパワードの基本的特徴はもちろんのこと、全身が鋭角的で、腕は細く、腰にはスカートのような形状になった蜘蛛の脚がついている。そして、ベルトのバックルに当たる位置にSを横にしたような結晶がある。

 

 どうしようか……などと考えているとふと、《なぜ店長が人を一撃で殺せるような力を持ったパワードに攻撃され死んでいないのか》と不自然に思う。

 

「ギシャァァ!」

 

 そんな疑問を考える隙もなく蜘蛛のパワード――――略称として『スパイダー』としよう――――は俺に襲いかかってくる。

 

  不思議だ、《前よりもヤツの攻撃が遅く感じる》これならかわすことができる。

 

 一発、二発、三発とかわしていくがやはりきつい。

 だが、ここでやられたら店長共々殺される。逃げれば俺たちだけは生き残れる。

 

 俺はいい、一度死んでるから『そういう運命だった』と納得できる……訳がねぇ!!俺だって死にたくないし、店長にも死んでほしくない。

 

 だから、逃げられない。

 

 だから覚悟を決める!

 

「どうした!?」

 

 そんなとき、遅れてソプラが来た。これならと思い、ソプラに叫ぶ。

 

「よく来た!ぶっつけ本番だが《アレ》やるぞ!!」

 

 その声にソプラは返事をする。

 

「アレ?・……ああ!あれか!OK!!」

 

 その瞬間、ソプラの体が蒼い焔に包まれ、その形状をベルトに変え遠路の腰へ巻きつく。

 

 そして二人の声は一つになる。

 

 

「「変ンンン(コネクトォォォ)……!」」

 

 

「「(オン)ッ!!」」

 

 

 体が青く蒼い焔につつまれていく。

 

 

 

 俺のヒトとしての情報(外装)が剥がれ落ちる。

 

 

 

 ここからは、イメージ()が自分を確定()める。

 

 

 

 思い浮かべるのは子供のころ憧れた『仮面のヒーロー(存在しないもの)』。

 

 

 

 覚悟を持った正義の戦士。

 

 

 

 異形になっても戦い続ける強き者。

 

 

 

 受け継がれるその()

 

 

 

 

 

 

 

     『仮面ライダー』

 

 

 

 

 

 

 




2017/8/29 プロローグ~三話 改変完了。
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