HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
最終章、はじめます。
時と場合によってはオリチャーを発動するかも………あっやめて!石を投げないで!
確かにまだ最終章読めてないけど!その前提ストーリーが良すぎてキング・クリムゾンできないんだもん!しょーがないじゃんか!!!
青封筒はトラウマじゃない
―――ここは、どこだろうか。
どこまでも広く続いている草原。建築物は一切なく、山やら森やらは遠くに見えているが、近くに遮蔽物は一切ない。
あるとすれば……小さな木造の小屋とホームが線路の傍に建てられているだけの簡素な駅。そして……どこまでも続いてそうなその線路の上、ホームの傍で…現在進行形で電車が止まっている。
そのだだっ広い草原の真ん中、俺の目の前にポツンとある………ティーセットとケーキスタンド。そして、何かしらのタブレットが乗った、ティーテーブルの席に、誰か座っていた。
「お、おま……イヤ、貴方は……」
俺自身、確証はない。
俺のブルアカの記憶も絶対じゃあないし、何なら全先生の中で考えるに下から数えた方が早いというレベルのものだ。
でも、なんとなく……本当になんとなくだが、目の前の人物の正体に心当たりがあった。
透き通るような青髪に、連邦生徒会の制服を着た美女。こいつは、もしや……!
「連邦、生徒会長……!?」
「初めまして、間島スバルさん。
……それとも、“スバル先生”の方が良いですか?」
会長の言葉で、俺は確信した。
この人は…俺の正体を知っていると。
かつて“大人”であった俺の事を知っていると。
どうやって知ったかは気になるが、この人は俺に対する敵意を感じないから、変に隠す必要もないだろうな。
「………スバルでいい。俺に、“先生”を名乗る資格も…ましてや“大人”を自称する資格もない。
会長は……会長でいいか? それとも、アロナの方がいいか?」
「いえ、会長で結構ですよ。アロナと私は、非なる存在ですから」
どうやら、会長は自分=アロナと認める気はないようだ。
まぁ、俺から見ても連邦生徒会長=アロナ説はあくまで推察でしかないし、証拠も一切ないから、そこに突っかかる気はない。無関係じゃなさそうだけど……そこは仕方ない。
「それで……会長さんは、どうして俺をここに呼んだんだ?」
「おや……ここは何処とか、これは夢かとかは、聞かないんですね?」
「想像つくからな。
ここはベルベットルーム的な夢で、ここには貴女が俺を連れてきた。そういう事では?」
「ふふ…まぁ、そういう事にしましょうか」
美しく微笑むと、会長は俺を呼んだ理由について話し始める。
「さて。貴女をここにお呼びした理由ですが……
あなたの事を、話していただきたいと思ったからです」
「? 待てよ、あんたの事だ、そんな事分かりきっているんじゃあないか?」
「認識の擦り合わせを行いたいんです。
私から見たあなたと、あなた自身が考えるあなたに、違いがないかを確認するために」
すり合わせ、ねぇ。
まぁいいか。この人先生を選んだ人だし何ならアロナの正体説もあるし……とにかく悪いヤツじゃなさそうだ。
俺の事をどこで知ったのかは分からないが、話しても良いんじゃないかとは、思う。
「正直なところ…これからする話は、鼻で笑われるどころの話じゃあない。
頭が狂ったんじゃないかって思われて当然……そういうレベルで現実味のねー話だ」
「はい」
「だから、というべきか、なんというか………この話は、会長と先生を除いて、誰にも教えるつもりは一切ない。
それだけの覚悟を決めて話す。今の会長は誰にも漏らせないとは思うが……俺の覚悟だけは理解した上で聞いてくれ」
「勿論です、スバルさん」
俺をまっすぐ見つめる会長の返事が真剣そのものであることを察した後で、俺は話を始めた。
話題はズバリ―――俺が間島スバルになる前の話。かつて
⋆
「―――そんで、死んだと思ったらキヴォトスの生徒になっていた、ってワケだ」
会長に俺の前世をかいつまんで話し終えた後、会長の顔を見た俺は、少しビックリした。
何故なら……俺の話を親身になって聞いてくれた会長が……とても悲しそうな眼と
そんな会長を前に、薄い笑いが出てくるのが分かる。
「…まったく。なんて顔してんだよ。
別世界の、とある悪人の、しかもありふれた自滅の体験談だぜ?
お前さんにとっちゃあ、マジの
「……本気、なんですか?」
「なにがよ?」
「貴方は…そんなことを経験した上でなお、ご自分が悪人だと……そう仰るつもりですか?」
「当たり前だろ。
社会人の立場だった者から言わせてもらうけどね。こういう事は『よくあること』だったんだよ、かつての俺の世界ではね。
『脅されていただけ』『ボク私は悪くない』『そんなつもりはなかった』……確かにそう言えば片付く事だ。だがそいつをイッちゃあお仕舞いだろうが」
「でも…!」
「でももヘチマもないよ。あの時の“
まぁ流石にベアおばみたいに悪質かつ大規模じゃあないかもしれんけど、と付け足すが、気休めでしかないようだ。
「安心しろ。もう何か悪さをするつもりは一切ない。
俺は生徒として…元大人として…悪人だったヤツとして……先生の味方でい続けるし、あの人を裏切るようなマネはしないよ」
「……そこは、あまり心配していませんが」
「まぁ先生をエロ本のモデルにするのも、先生にハーレムを推奨するのもやめないけどな!!」
「より悪質じゃないですか!! 私達の先生をエッチに染めないでください!!」
真っ赤になりながら文句を言う会長。
その顔といい表情といい、とても可愛いよ。エロ本の材料にしてもよろしいでしょうか?いやするわ(決意)。
神秘的で大人しい印象から出たギャップあるその姿、年相応の学生さんなんだな。
普段から俺を含めた先生方に青封筒を叩きつけているとは到底思えない。
「あ!今すごい嫌味なこと考えたでしょう!?」
「……なんのことだ?
言っておくが青封筒はトラウマじゃないし爆死もアロナパンチも知らない」
「めちゃくちゃ知ってるじゃないですか!! そもそもガチャなんて当たらないの前提でしょう!
そんなバンバンスーパーレアが当たっちゃったらガチャの価値がなくなっちゃうじゃないですか!!」
「…確かに。それは道理だな」
「じゃあ―――」
「でもお前が言っていいことじゃない。
ジョーカー!マキシマムドライブ!!」
「あああ゛あ゛あ゛あ゛待って!!!タブレット持ってかないで!!マキシマムドライブしないで!!!」
スバルがテーブルに会ったタブレットを攫うと、連邦生徒会長はそれを必死で取り返そうと手を伸ばす。
それに伴いスバルが立ち上がって逃げると、会長は追いかける。やがて、タブレットを巡る二人のしょーもない争いが始まった。
連邦生徒会長が生み出した、謎の空間。そこに、キヴォトスの命運を背負っていた超人の姿も、異世界から来た元大人の姿も、連邦生徒会の長の姿も
「はぁ…はぁ…もう!勝手にこれ持って行かないでください!
大事なモノなんですよ!私にとっても、先生にとっても!!!」
「悪かった悪かった。
流石に爆死の元凶本人に『ガチャの爆死は仕方ない』なんて言われちゃったら、ついな」
「私はアロナじゃないって言ってますよね!?」
そうなのか? じゃあ妹かなにかなのだろうか。
そう思ってしまうくらいには、会長とアロナはよく似ていた。
さっき「アロナ=会長説」は根拠がないから話しても仕方ないと言及したが……つい、無意識的にそう思い込んじゃうの良くないな。
話を変えよう。
「じゃあさ、会長。
今度は、俺の質問に答えてくれ」
「何でしょうか?」
「俺はこれまで、さっき話した“記憶”を元に動いてきた」
「…」
「だが、俺が知っているのはここまでなんだよ」
アビドス編については、全部知っていたから、最善のタイミングで介入が出来た。
エデン条約編では、ミカとアリウス、ベアおばの関係を知っていたから、適切な対処ができ、死人を出さずに済んだ。
RABBIT小隊の件では、主役はミヤコ達で、俺は囮役をはじめとしたサポートに徹するだけだった。
パヴァーヌ編は、詳しい話を知らなかったが故に、先生に教えられるだけ教えて、丸投げしてしまった。
最終章は……まず最初から知らないのだ。
ブルアカ始めた当時にやってたイベントで、デカグラマトンを全部張り倒しつつ宇宙船――アトラ・ハシースの方舟だったっけか――に乗り込んで、攻略戦とかやってたのは知っているし、シロコテラーやプレナパデス*1がボス…に見せかけて無名の司祭がなんかヤッてたのは知ってるし、何ならシロコテラーとプレナパデスの正体も一応見た。
でもそれだけだ。俺は……アトラ・ハシースの方舟に乗り込んで戦いに持ち込むまでの
こんな記憶、俺以外誰も持っていないだろう。この情報を話すと決めているのは、会長を除けば先生だけだ。
今ここで話しても、なんにもならないのかもしれない。
「何が起こるか分からない。
カイザーがまたどっかにちょっかい出すかもしれないし、連邦生徒会内でトラブルが起こるかもしれない。
俺の知らないゲマトリアが悪さするかもしれないし、それ以外の悪人が、なにかトンデモない悪事をしでかすかもしれない」
不安を誤魔化すように、ケーキスタンドから取ったケーキを、フォークで崩して口に運ぶ。
夢の中のハズなのに、味覚は超明確で、夢というにはリアル過ぎた。だが、それが今は助かった。
味覚無しのケーキだったんじゃあ、最後まで話せるか分からん。
「何かしなきゃいけないのは分かっている。でも、焦って下手な事はしたくない。
………おかしいかもしれないが、今確かに俺が思っていることなんだ」
どうすればいいと思う?……とは、言わなかった。
そういう考え方は良くない。「これこれこうなんだけど、どう思う?」…くらいにまとめるのが社会人の常識なんだが。
……今は、それすらまとまらない。ヤバいな。
「…つまり、未来が見えないのが不安なのですか?」
「んー………まぁ、そうなるな」
なるほど、と何度か頷く会長。そして、俺を真っすぐ見つめる。
切り出しは、「私の考えが間違っていなければ…」であり。
俺は、会長からどんな言葉が出て来ても受け止めようと覚悟を決めて。
「きっと、今ここで私が答えても、意味がありません」
「ズコーッ!!」
まさかのノー解答!? そりゃあねぇぜ!
「おいおい、ここまで来て放置プレイはナシだろ!」
「回答を差し控えるのを放置プレイって言うのやめてくれます?
と、とにかく。それは
「はい?」
どういう意味だ?
会長のコチラを見る目は真剣そのものだ。
さっき青封筒にキレた俺にマキシマムドライブされかけた腹いせとかじゃあなさそうだ。
この問いに答えるのが別の人であるべき、だって………? それって、つまり聞く相手が違うってのか?
じゃあ、誰に聞けばいいんだ? 先生か? それとも他の生徒?
尋ねようにも、そんな空気じゃないし…訊いてもそこまで教えてくれなさそうだ。
「大丈夫です。
貴方は先程、先生の味方でい続けると言ってくださった。
どうか、そのままあの人の力になってあげてください」
代わりに返ってきたのは、先生を支えて欲しい、というエール。
それに対する返事は決まっている。
「当たり前だ」
大人の責務。
それは連綿と受け継がれてきた人々の想い。
これまで生きた全ての人々が、おそらくヤッてきたであろう大切なこと。
それ即ち―――子供を立派な大人に育て、自身が得てきたものを引き継ぐこと。
自身がそうして与えられて大人になったように………子供にも、自身の持つものを与え、継がせていく。
先生は、それが出来る人だ。あの人に師事した生徒達の未来は、少なくとも悪いようにはならないハズ。
そんな『立派な大人』の使命が、子供を導く事ならば。
俺みたいな『悪い大人』の責務が何か、など決まっている。
それは、無知なる者から搾取して、ソレを世の理と嘯くことではない。
ソレは、自分で選択した行動のツケと責任から、目を逸らしているだけに過ぎない。
悪に手を染めてしまった者。
望む望まないに関わらず、悪人となった者の責務。それは―――
「―――それと」
「?」
「貴方は…悪い人なんかじゃありませんよ」
ほう?
会長、貴方は…面白い冗談を言うみたいだな。
俺のことは、たった今話したはずなのに。
「…俺の話が理解できなかったのか?それとも、寝惚けてて話を聞き逃したか?」
「いいえ。話をしっかり聞いて、理解した上で、そう思ったんです」
「…ほう?」
「確かに貴方は、結果として人を傷つけました。
ですが、その背景は理解できるものですし、致し方ないと思うのです」
「うーん…」
そう言ってくれた会長に、嘘をついているとか、変に気遣っている様子は感じられなかった。
心の底から、本気で、会長はイッているのだろう。
さて、なんて返そうか。ぶっちゃけ、確かに前世の
究極的には「そう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな」って感じなんだが、会長を傷つけない、オブラートに包んだ表現がないものか。
「…ありがと、会長」
しばらく考えても、良い表現が思いつかなかった。
なので、とりあえず………お礼は言っておいた。
「ところでなんだけど会長」
「なんでしょう?」
「SRTを宙ぶらりんのまま放置した件はマジでどうにもならなかったのか?」
「………………………そ、それには深いワケが…」
「エクストリーム!!マキシマムドライブ!!」
「うわああ゛あ゛あ゛あああ!待って!色々事情があったんです!!仕方なかったんです! だからエクストリームしないでぇぇぇ!!!」
この後俺が目を覚ますまで滅茶苦茶
Tip!
この後、スバルは普通に朝起きたぞ!この夢で起こった件については、あんまり覚えはしなかったらしい!
時折あった会長とスバルの鬼ごっこだが、スバルの掛け声にはT木さんの声が重なって聞こえてくるし、会長は某駄女神並みの泣き顔で追いかけるアニメがあるらしいぞ!
おまけ・やはり会長=アロナ説?
スバル「会長、ちょっと『ききかんりー!』って言って貰ってもいいっすか?」
会 長「え、どうしてです?」
スバル「いーからいーから。会長の、ちょっといいとこ見てみたい?」
会 長「わ…分かりました。こほん。き…危機管理ー!」
スバル「……」
会 長「…」
スバル「会長。もっと、危機感持ってもらってもいいですか?」
会 長「なんでディスられたんですか今ぁ!!!?」
最終章後に見たいストーリーwithスバルは…?
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