HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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さぁ始まりました。
カイザージェネラル、お前の罪を数えろ。


機械に人権はない

 D.U.地区のとある一角。

 連邦捜査部シャーレの建物が近くにあるそこでは、普段とは違う雰囲気が醸し出されていた。

 

「はぁ〜あ、あと4時間はこうか」

 

「おい、警戒を絶やすな」

 

 カイザーPMCの兵士達……日常では見られない筈の彼らが、当然のようにシャーレ付近を警備していた。

 侵入者を何時でも撃てるように武器を手にして、目を光らせているが、彼らがシャーレを守っている目的は決して崇高なものではない。

 

「もうじき連邦生徒会から発表がある。

 学園都市が企業都市になったら、もっと仕事が増えるんだぞ。この程度で音を上げるな」

 

「おう…まぁ、その分給料が上がると信じてやりますか」

 

 カイザーグループによる連邦生徒会の征服・支配。

 自らに楯突いた愚かな大人と無知な子供達からキヴォトスの支配権を奪う。その為に起こした…言わばクーデターである。

 彼らは、カイザージェネラル、という幹部に付き従い、命令のままD.U.地区を守っている兵のひとりであった。

 

「ん?今、物音が…」

 

「連邦生徒会の連中だったら厄介だ。見てこいカルロ」

 

「わかったよ。…ったく、仕方ねーな…」

 

 カルロと呼ばれたカイザーの機械兵は、言われるがままに路地裏へ1人で哨戒に行くことにした。

 ―――この判断が、命取りになることを知らずに。

 

「まったく、アイツは心配性すぎんだよ。

 ジェネラルが連邦生徒会を占領したんだ。こんなところに逃げられたヤツがいるわけないじゃないか」

 

「なーん」

 

「ほら見ろ、猫じゃないかこんなの」

 

 猫の鳴き声に安堵した機械兵の後ろに、2人の人影が降り立った。

 機械兵は、後ろを振り向いてその人影の正体を確認する―――ことさえ叶わなかった。何故なら、そうする前にその2人に攻撃を叩き込まれたからだ。

 彼が最期に感じたのは、少しの浮遊感と、直後に地面に叩きつけられる感覚だけだった。

 

 

 

 

 

 

「……言われた通り全弾撃ち込んだんスけど…良かったんですか? こんなバラバラにして」

 

「問題ねぇ。所詮はカイザーの道具だ」

 

「やりすぎですスバルちゃん!!」

 

 路地裏に物音(byアキ&クオン)と猫の声マネ(byユマ。めちゃくちゃ似ててビビった)で誘い出したカイザーのオートマタを1体、ノボリとともに奇襲してスクラップの粗大ゴミに分解したところなのだが、セリナ先輩に度を越していると怒られてしまった。

 何故だ? 俺らはただ、自律稼働しているロボットを破☆壊しただけだというのに。

 

「そうか? 『擬・五連釘パンチ』撃ち込んで粉々にしただけだが、三連に押さえた方が良かったか? もしくは『二重の極み』か?」

 

「そうじゃなくって…この人どうするんですか?」

 

「え、セリナ先輩……たかがロボットでしょう?」

 

「え…?」

 

「え?」

 

 思ったことを言ったら、セリナ先輩から「何言ってんのお前」みたいな顔をされた。

 ノボリもすさまじくビックリな顔をしている。……………え、マジ? 俺、なんかおかしなこと言ったか?

 

「スバルちゃん…機械にも人権はあるんですよ。常識じゃないですか」

 

「え!? イヤイヤイヤイヤ、それは嘘だよ!? 機械に人権はないって!」

 

SNSで言ったら大炎上確定の差別発言ですよ!?

 

そうなの!?!?!?」 

 

 嘘だろ。

 人権ってのは人間の権利って書いて人権だろ?

 機械に人権を保証するとか、ター○ネータ○やマ○リックスでも聞いたことがないわ!? 確かにさ、キヴォトスのモブ市民は大体犬か猫かロボットだよ? でもそんなことある!?

 ……いやぁ、キヴォトスっておかしいんだな………今に始まったことじゃあないけど。

 

「…わかったよ。できるだけ善処する」

 

 こういったスバルの言葉は本心であった。

 だが、この小説を読んでいる君達に問いたい。もし「今からルンバやペッパー君を人間として扱いなさい」と言われて、完璧に人間扱いできるだろうか?

 ……答えは否である。スバルは、人間のような思考・判断・言動ができる機械が存在しない地球で過ごした二十数年間が記憶の中で根付いていた。それはつまり、我々の世界の機械への価値観が根付いていることに他ならず。

 

「おいカルロ、いつまでこんな路地うrゴボォォォォ!?!?!?

「ヤッベ、ついブッ飛ばしちまった」

「またバラバラじゃないですか!」

「で、でも見ろ! さっきより部品がデカいぞ!」

「それでも人間だったら致命傷ッスね」

「う……! でもロボットは……いやなんでもない…」

「今なんて言おうとしたんですか!!」

 

 ロボット兵やオートマタのような機械=NOT人間の価値観の根底は、そう簡単に変わりそうになさそうだ。

 

 

 ロボット兵を2人破☆壊してしまい、とうとう手加減ミスって殺しちまったかと思ったが、ユマやノボリ、クオンが言う事には「メモリーチップがあれば新しい機体で復活できる」ということらしい。

 つまり、そのメモリーチップさえ壊さなければあとはどこをどれだけ破壊してもいいのか*1………!!!

 

「さて、次だ」

 

「それにしても…本当にカイザーの兵がこんなところにまで来ているなんて…」

 

「ここまで来ると、お姉様の推測が真実味を帯びてきましたわね…」

 

「俺の推測じゃねえ、セリナ先輩とノドカの目撃証言だ」

 

 こんな感じで監視しているカイザー兵を倒していく。

 ちなみに俺は、最初の2機を破☆壊した時点でセリナ先輩から猛反対をくらい、もしもの時のフォロー役と称して撃破係をクオンと交代せざるを得なくなった。

 以降、俺はただクオンとノボリがカイザーのモブ機械兵を奇襲して戦闘不能にしているのを、後ろから見ているだけの存在と化してしまった。

 

「な、なぁセラ。俺になにか出来ることは―――」

 

「大丈夫ですわお姉様。貴女はわたくし達の後ろでどっしり構えていてくださいませ」

 

「扱いが完全にラストエリクサーじゃん……」

 

 これ、先生が助け出されるまで俺の出番ない系じゃないよな?

 イヤ、まだ気は抜けないな。そもそも、先生がどこに捕まっているのかさえ分からない。

 まずはシャーレ付近を探して、何か情報か、事情を知ってそうなヤツを探さないと―――

 と、そんなことを考えながら進軍していた時。俺の瞳に入ってきたのは。

 

 

「――――」

 

 

 ……たった一人の狐耳の少女が、カイザーPMCの部隊に袋叩きに遭いそうな光景だった。

 

 

 

 

 

 

 尾刃カンナが緊急事態を感じたのは、1時間ほど前だった。

 カイザーPMCが連邦生徒会を襲撃し、行政委員会を解散させ、サンクトゥムタワーを掌握。

 そしてカイザーはD.U.地区に戒厳令を敷き、物流や交通、通信は遮断され、D.U.地区を陸の孤島にしたのである。

 カンナは大急ぎで自身の権限でヴァルキューレの機密情報にアクセスし、その結果、先生はカイザーの手中に落ちたヴァルキューレ警察学校第3分校の地下に幽閉されていることを知った。

 

 そうして、1人先生を助けようとしたところ……カイザーの部隊に捕まり、身を狙われた。

 当然だ、組織の健全性はともあれ、今のカンナは組織に反しているも同然だ。

 捕まったら一巻の終わりだ。ゆえに、カンナは必死に抵抗した。カイザーの大所帯の部隊相手に瞬殺されなかったのは、流石ヴァルキューレ公安局長というべきか。

 しかし、多勢に無勢。たった一人では、カイザーPMCの部隊ではどうにもならない。

 前に進むこともままならず、銃弾を受けて傷ついていく身体。

 

「いい加減諦めろ!」

 

「カイザーに逆らうつもりかクソガキめ!」

 

 どうしようもないのかもしれない。だが、こんなところで倒れるわけにはいかない。

 カンナは、諦めを誤魔化すかのように心を奮い立たせる。

 玉砕覚悟で、コイツ等を倒そうと。

 そう、銃を抜いたところで。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「ぐわぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?!?」」」」

 

 目の前のカイザー兵が、粉々になった。

 自分は何もしていない。だが、まだ見えるカイザーの生き残りの驚愕の表情からして、奴らが何かをしたわけでもない。

 一体誰が、と思ったところで。

 

「“カンナ、生きてるか?”」

 

 片翼の天使が目前に現れた。

 金髪に黒いメッシュ、傲岸不遜なその表情……それらを一切崩すことなく、彼女―――間島スバルは告げる。

 

「“セリナ先輩、ケガ人1人。トリアージは多分黄色。ユマ、手伝ってやれ。クオン、アキ、ノボリは戦闘。相手はガラクタだ、好きに暴れろ。セラ、3人のフォローを頼む”」

 

「「「「「「了解!!!」」」」」」

 

 的確に指示を出し、それを受けた生徒が素早く動いていく。まるで、個々が己の最適な動きを知っているかのように。

 カンナには、そのスバルの姿に、別の人間を重ねていた。

 

 自分にはまだ、正義を貫けると言ってくれた恩師。自分が、この行動をとるきっかけをくれた人。

 理由は分からない。その人と目の前の少女は、性格も、見た目も、性別さえも、全然違う筈なのに……重なったのだ。

 だからだろうか。カンナは、無意識に、その人物の名前を呟いていた。

 

 

「……先、生?」

 

「……オイオイ、聖人(先生)悪人(おれ)を間違えるとか相当重傷じゃあねーか。セリナ先輩、カンナは頭打ってるかもしんねーぞ」

 

「ほ、ほんとですか!? 今診ます!」

 

 スバルはこの時、めちゃくちゃドキっとした。

 自分が元先生(プレイヤー)だったのを、いつ見抜かれたのだと。

 それと同時に、カンナが重傷なのもしっかり見ていた。というか一目見ただけで大怪我なのは明らかだったのだが。だから、『ダメージを受けて朦朧としたカンナの見間違い』ということにした。

 

 セリナとユマがカンナを診始めた頃。

 スバルに前線を任された4人は、スバルの命のままに大暴れをしていた。

 

 まず、ノボリ。彼女は、カイザー部隊との戦いの最前線……タンクとして二丁拳銃を手に戦っていた。

 

「うわ!なんだコイツ」

「弾が当たらな――ぐはっ!」

 

「はっはー! チョロいッスねぇ!」

 

 ソードロマネスク&ゴシックノード。

 オートマチックとリボルバーの二丁拳銃が遠くからカイザーの兵を次々と貫いている……わけではない。ノボリは射撃のセンスが某生活安全局のヴァルキューレ生並みになく、普通に撃っても当たらない。

 ならばどうしているのかというと………銃撃の合間をすり抜けて、銃口を敵に密着させて発砲する……いわば零距離射撃だ。これなら銃の腕など関係ない。

 無論、そのためには危険な弾幕の中を通り抜ける必要があるのだが、それを可能にしているのはノボリの類稀なる回避のセンスあってこそであった。

 

「ほーら、次ィ!」

 

「くそ、こいつらただのトリニティ生じゃないぞ!?」

 

「お嬢様学校の生徒かと思ってたらつけ上がりやがって!」

 

「まったく、止まって見えるッスねぇ! これならアギト先輩の方が万倍はキツかったッスよぉぉ!!」

 

 カイザーの部隊が撃っても撃っても、どれだけ弾幕を張っても、ノボリの身体には傷1つつかない。

 彼女の並外れた回避センスに加え、カイザー部隊全体の視線を釘付けにする必殺技(EXスキル)を使っていることもあり、まるで弾丸のほうからノボリを避けているかのようだ。

 その隙を突いたのは、同じくプレアデス性団にして、正義実現委員会のメンバーでもある、龍崎クオンであった。

 

「そこだッ!」

 

「ぐわぁ!?」

「何ィ!?」

「武器が!?」

 

「残念ながら…我々はただの箱入り娘の群れではない、ということだ!」

 

 特殊な爆薬を使用した手榴弾……それによって、カイザーPMC達の装備が融解していく。

 それによって、銃身が歪み、装備の可動部分が故障し、戦いに支障が出ていく。壊れた装備で、ただでさえ素早いノボリを捉えられるわけがない。

 

「今だ、アキ!」

 

「は~い!」

 

「ぎゃあああああ!!」

「なんだあの痴jぐああああああああああああああ!!?」

 

 そこで隙が生まれたところを狙い撃つのは、なぜかナイトドレス姿になっているアキだ。

 手に持っているサブマシンガン(スターリングSMG)によって扇状に放たれる、銃弾の嵐。或いは…アキの(ナイト)ドレス姿と合わせて、銃弾の円舞とでもいうべきだろうか。

 

「ふふ…この戦場を、美しく、魅惑に、彩りましょう?」

 

「「「ぎゃああああああああああああああああ!!!!」」」

 

 機械兵が派手に吹き飛び、満身創痍の兵の上に積み重なる。

 これは最早、戦いというより蹂躙であった。

 その蹂躙劇を取り仕切っていたのは、この戦場で1人。

 

「な……なんなんだ、お前らは!?」

 

「プレアデス性団。……ただの、物書きの集まりですわ」

 

「お前らみたいな物書きがいるか―――ぎゃっ!?」

 

 六星セラ。

 彼女は先程から、ノボリとクオンとアキにそれぞれ指示し、カイザーPMCとの戦いを有利に持っていたのである。

 ノボリには、どこに突っ込んで切り込めばいいかと、壊滅的な銃の腕で攻撃を当てる方法を。

 クオンには、持っていた特殊弾頭の中から、使用すべき弾頭と使用すべき対象を。

 アキには、己の切り札(EXスキル)の使用タイミングを。

 それぞれ予め決めておき、カイザーの部隊と戦う時にはどう戦うかをそれぞれ決めていたのだ。

 

 それだけではない。

 彼女達は……かつて、エデン条約の調印式で起こった襲撃事件において……アリウスの部隊と戦った経験を持っているのだ。

 決して良い記憶ではなかったが……その経験が、この土壇場でモノを言っているのは確実であった。そこもまた、勝敗を分けた一因と言うべきだろう。

 

「わたくし達、先を急いでおりますので…失礼」

 

 カイザーPMCの部隊長を黙らせたセラの元に、無傷のノボリとクオン、何故か元の制服姿に戻っているアキが集まる。

 4人とも、戦闘後の土埃こそ被っているが、目立った怪我はない様子だった。

 

 

 

 

 

 

 ……俺の部員、スゲェな!!?

 あんなに強くなってること、ある!?

 

 カンナを救護するセリナ先輩とそれを手伝うユマを見守りながら、他の4人の戦いを見た感想がこれだった。

 た、確かにアイツら、アリウスの件で痛い目を見ているけど、俺はそれ以降これといって戦闘訓練とか修行に付き合わせたことなんてなかったんだぞ…!?

 まさかアレが、キヴォトス人の本気………?

 

「スバルさん、何をお考えですか?」

 

 そんなことを考えていると、いつの間にかユマが隣に立っていた。

 どうやら、カンナの応急処置も終わりを迎えるらしい。

 

「…セラ達、修行したのかなってよ。アイツら、カイザー相手にもう一方的にボコってんじゃん」

 

「全ては貴女がキッカケなんですよ」

 

「俺が?」

 

「貴女の規格外の強さに救われた件から、自分達も出来るだけ強くなろうという気風が強くなりまして。

 アリウスの部隊にいいようにやられたこともあって、スバルさんにおんぶにだっこのままでは隣に立てないと」

 

「そんなことが……無茶はしてないよな?」

 

「スケジュールに過度な訓練は組みませんでした。セラ副部長の意向です」

 

 確かに最近、プレアデス性団の活動を休む部員が増えてるなと思ってたけれど……訓練に充てていたっていうのかよ。

 その理由が、俺に並び立つためと言われると、嬉しいような、俺みたいな無茶はして欲しくないような……。

 だがいずれにせよ、その結果がセラ・ノボリ・クオン・アキ全員がほぼ無傷での勝利となると、俺も嬉しい。

 

「よくやったな、お前ら」

 

「「「はい!!!」」」

 

「スバル、その人、見たことあるぞ。確か…」

 

「ヴァルキューレ公安局の局長だ。つまり…今回のカイザーの件で、なにか知ってるかもしれないって人だ」

 

「「「「「「!!!!」」」」」」

 

 ヴァルキューレといえば、先生を拉致したかもしれないと俺以外から少なからず疑われていた組織だ。

 その公安局のトップ、ともなれば、内情を何かしら知っている可能性が高い。ここでカイザーの大軍に襲われていたことも含めて。

 今の彼女―――尾刃カンナは、セリナ先輩の応急処置中に味方が来たと安心したのか、気絶しているようだが。

 

「安全な場所に移して、起きるのを待とう。話を聞いてから動いた方が良い」

 

 

 

 

 

 

 見つかりにくい場所に移動してから暫く………カンナは目覚め頭に、俺達に頭を下げた。

 

「援護、感謝する……貴方達は、トリニティか?」

 

「そうだ」

 

「助けてもらったところで不躾だが、どうしてここにトリニティの生徒が?」

 

「実はだな―――」

 

 目を覚ましたカンナに、俺達は事情を説明する。

 サンクトゥムタワーにて連邦生徒会の大事な会議があってD.U.地区に来た事。会議に出席するハズだった先生と連絡が取れなくなっている事に気付いた事。個人的に調べた結果ヴァルキューレとカイザーが怪しくなってきた事。少しでも調べるためにとシャーレの前に来たところでカンナとカイザーの部隊に出くわした事、全てだ。

 

 俺達の話を聞いて合点が言った様子のカンナは、今度は彼女自身の事情を話してくれた。

 ―――それは、今の俺達が最も求めている情報であった。カイザーが連邦生徒会にクーデターを起こした事、戒厳令を出して通信等をシャットダウンしたこと、先生がカイザーに囚われ…ヴァルキューレ警察学校第3分校の地下に幽閉されていること。

 

「今言った事を信じるか否かは、お前達次第だ」

 

「何をイッてるんですか尾刃局長。乗り掛かった舟です、協力させて貰いますよ」

 

「………即答か。感謝する。ただ、たまたま居合わせたお前たちに助力を求めたのは私だ。その責任は全て負う」

 

 そう言ったカンナは、刻一刻を争う状況なのか、そのまま立ち上がって第3分校の方向へと歩いていく。

 さっきまでケガで眠っていた為かセリナ先輩が心配していたが、俺達が止める理由もない。カンナについていく形で、今度こそ先生を助けに行く。

 

 ……しっかし、警察のお偉いさんみたいなことを言いやがって。お前はまだ18かそこいらの子供だろうが。

 先生を助けたら、甘えさせて先生の生徒ハーレムの一員にしてやるから覚悟しろ。

 

「…時に局長。これは確認のためにお尋ねするんで、半分聞き流す程度に聞いて欲しいんですが」

 

「何だ?」

 

「機械に人権ってあるんですか?」

 

「は? 何故今そんな常識の話をする?」

 

「やっぱりあるのかよ……おかしいだろキヴォトス…

 …と、なると破壊はマズいか……四肢の粉砕程度に留めた方が良いな

 

オイ今なんて言った?

 

 どうでも良いだろカンナ。カイザーの人権よりも先生の人権だ。

*1
そういう所である




Tip!
今回取り扱った人権云々は例のごとくフィールド魔法『独自設定』だ!
まぁキヴォトスだから、なんとなくの概念みたいなのはあるかもしれないけど、ほぼ守られないよな!!


おまけ・そんなにあり得ないこと?

カンナ「キヴォトスには機械だけでなく犬・猫・鳥の姿をした一般人が多く生活しています。人の姿だけが人間など……そうですね、かつての時代のアパルトヘイトや白豪主義、白人至上主義並の差別発言と捉えられかねません」
スバル「超ド級の差別発言じゃねーか!?!?」
セ ラ「ネットに流れる前に知れて良かったですね、お姉様」
先 生「私も気をつけなくっちゃな…」

※アパルトヘイト…南アフリカでやってた政策。生活のあらゆる場面で白人と黒人に分け黒人を徹底的に差別した。無論今はもうない。制度を消したのはご存知ネルソン・マンデラ。
※白豪主義…19〜20世紀オーストラリアにあった、白人以外のアジア系移民を制限して仕事にも就かせにくくした政策。当然今は廃止している。
※白人至上主義…ヨーロッパを中心として各地に広まっていった差別思想。今では基本的に禁止されるべきものとして扱われているが、潜在意識的に根深く残っていて、あらゆる問題の火種になりかねない、という状態。

※当然ながら、拙作のオリジナル設定です!!

先生ストーカー倶楽部の名誉会長は?

  • ワープ魔法使い・セリナ
  • NOZOKI魔・ノドカ
  • 盗聴の鬼・コタマ
  • ん、先生を襲う・シロコ
  • 災厄の狐・ワカモ
  • 主殿の忍び・イズナ
  • その他(意見のコメントを!)
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