HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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前回の話で先生との会話が大きく変更されていますので、まだ確認されてない方は其方を見た上で、今回を読んでください。
この度は、私の先生への理解不足で皆さんにご迷惑をおかけしました。


六星セラ:ライジング

 俺と先生の面談が終わった後、俺らは黒服から呼び出しを受けた。

 場所は、シャーレの屋上。そこで出会った、顔も服もボロボロの黒服から現状の説明を受けた。

 

 ゲマトリアが壊滅したこと。

 色彩という概念が侵略してきたこと。

 あらゆる命を死へと導く狼の神・アヌビス―――恐怖(teller)の領域へ反転した神秘を引き連れた色彩の嚮導者・プレナパテスが敵であること。

 黒服はそれらがどれだけ強大な敵かを説明するが、先生は大人の仕事だといって引くつもりはないらしい。

 それはそれとして、俺的に気になることがある。

 

「黒服。そんなヤベー存在は、どうして俺らの世界に来たんだ? 偶然か?」

 

「……実は、我々の中で、色彩を取り込もうとしてアレをこの世界に呼んだ愚か者がおりまして…」

 

「…………おい、まさか」

 

「えぇ。貴方が叩きのめしたマダムを復活させて話を聞いたところ、自分がやったと白状したので処分致しました」

 

ベアおばアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

 ベアおばァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!

 アイツ余計な事しかしてねぇじゃねぇか!! しかも自分の為だけに! 最ッ悪だぁぁ!!

 もっと本腰入れてあのBBA消しておくべきだったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

「……過ぎたことを言っても仕方ない。私は、私の仕事をするだけだよ」

 

「…………一つ、忠告しておきましょう、先生。その“大人のカード”…乱用すると、私達と同じになりますよ?」

 

「………」

 

「それと、間島スバルさん」

 

「お?」

 

「…過日に喫茶店で最後に申し上げたことは覚えていますか?」

 

 藪から棒に話を振られて戸惑ったが……喫茶店でした最後の会話。その内容。

 黒服が言っていることに、心当たりがまったくないでも無かったため、あぁ、あのことかと容易に思い出せた。

 

『貴女の神秘解放ですが……今軽く計算したところ、限度は2回です。

 2回…神秘解放を使った時、貴女の魂はこのキヴォトスから消滅する…

 

 ………なんで今ソレを言うかねぇ。

 そもそも、確か“知識”だと色彩は全てを滅ぼす存在…だったハズ。そんな超・非常事態で俺だけにこだわってる場合かよ。しくじったら、全部なくなるんだぞ。

 …まぁ、この事は先生にバレたら間違いなく『命は大切にすること』『2回目の切り札の発動は絶対に禁止します』とか言われそうだしな。

 俺だって死にたいワケじゃあない。黒服があの時言っていたことは、守れるに越したことはない。

 

「……覚えてるよ」

 

「ならば結構」

 

 それだけ言うと、黒服は話は終わったと言わんばかりにクックックと笑いながら謎の技術でワープして消えていった。

 この後は……分からないが、恐らくデカグラマトン(色彩)と戦うことになるのだろう。多分。

 俺がどこに配属されるかは分からないが………クロコとプレナパテスと戦うんだ。早い所作戦立ててブッ倒したいところだね。

 

「さて、先生。他の生徒呼んで作戦会議とイキましょうや」

 

「その前に、スバル」

 

「はい?」

 

「黒服と喫茶店でなんの話してたの?」

 

「あ」

 

 ヤッベ。そこ聞かれてたわ。

 この後、黒服に俺の正体聞かれたけどはぐらかした事を筆頭に、大人の戦いをした話を喋るハメになったのだが。

 案の定、「危険な事はしちゃ駄目」と叱られ、オマケに「神秘解放は1度も使っちゃいけません」と禁止令が出た。予想してたけど1度でも駄目とかキツすぎるぜ……

 

 

 

 

 

 あの後、キヴォトスで色彩による偽のサンクトゥムタワー……『虚妄のサンクトゥム』が6本建ったことが明らかになり、俺ら各学園は、分担してこの虚妄のサンクトゥムを破壊することになった。

 タイムリミットは2週間。場所はそれぞれ、アビドス砂漠・D.U.近郊の遊園地・ミレニアム郊外の閉鎖地域・トリニティとゲヘナの境界付近・ミレニアム近郊の新しい都市……そしてD.U.中心部。

 それぞれのサンクトゥムには守護者がおり、ハッキングからも物理的にもタワーを守っているヤツがいるらしい。まぁ、ここまではなんとなく分かった。

 

 その守護者を倒し、虚妄のサンクトゥムを破壊する為、俺達は分担してそれぞれの場所に行く必要があるそうだ。

 問題は……この間島スバル及びプレアデス性団はどこを攻略しなければならないか、だ。

 どこかに一点集中するか、分散させて協力させるか、或いは別行動を取るべきか。

 

「D.U.中心部の反応が一番大きいので、そこに戦力を割いた方が良いでしょう」

 

「でも、全部破壊しないといけないから―――」

 

「そういう事なら、第四サンクトゥムは―――」

 

「わたくしは、こう思うのですが―――」

 

 そこは、先生とリンちゃん、ハナコを始めとした頭脳班に任せるしかないな。

 他のメンバーは便利屋のカヨコに風紀委員のアコ、アビドスのアヤネとうちのセラ。後はナギサやヒマリが割り込んでくる程度だ。

 で、会議がひと段落着いた時、セラから告げられたのは。

 

「お姉様。わたくし達プレアデス性団は、遊撃部隊を任命されました」

 

「遊撃…」

 

「つまり、作戦開始時はトリニティ自治区を防衛しつつ、もしもの時は各サンクトゥムに応援に行く形になります」

 

「えぇと、高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処する……ってことで良いんスかね?」

 

おいやめろノボリ。失敗フラグをおっ立てるんじゃねぇよ!?」

 

 その台詞はそこはかとなく嫌な予感しかしないんだよ!

 確かにこれまでキヴォトスで経験してきた戦いは、いざという時はアドリブになったが、『とにかく臨機応変に』なんて戦い方があるワケがない。100歩譲ってあったとしても勝てる戦法ではない。

 

「とりあえず、帰ってナギサ達と話すぞ。ティーパーティーや正実との連携が絶対必要になるだろうぜ」

 

 基本方針を全て聞き終えた後、プレアデス性団とハナコは、トリニティへ戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 トリニティに戻ってから、虚妄のサンクトゥムの攻略を開始するまでの間は、静かな戦いへの準備期間であった。

 全員が全員、各々の武器を点検しているのを見た。ユマは実家と連絡をつけ、武器の流通をチェックしていると言うし、アギト先輩は汚部屋からありったけの武器を引っ張り出している。セラやハナコは毎日のようにナギサやセイアと会ってなにかを話しているようだ(俺もたまに混じっているから、話の内容はある程度は分かっているが)。

 

 ゲヘナとトリニティの境界にできたサンクトゥム―――第四サンクトゥム。トリニティ総合学園はそこを破壊する担当になったらしい。

 シスターフッドと救護騎士団でそこに向かい……ティーパーティーと正義実現委員会、自警団は自治区への侵攻を食い止める役割になった。俺達プレアデス性団はさっきも言った通り遊撃部隊だ。

 

「お姉様」

 

「セラ?」

 

 俺もまた、準備をしていた。

 これから先、激しい戦いになることは承知の上。

 それを大前提に、何が起きても大丈夫なようにしている最中で、セラに呼び出された。

 真剣なような、困っているような、迷っているような面持ちで。

 

「どうしたんだ? そんな顔して」

 

「大切なお話がありまして」

 

「分かった」

 

 だが、そんな彼女から大事な話があると……そう言われたからには。

 断る理由などありはしなかったのである。

 

 

 

 

 

 

 ――六星セラと間島スバルの出会いは、スバルが入学してまもなくのことであった。

 

 その時、セラは同級生にいじめられていたのである。

 そこに通りかかったスバルは、いじめっ子相手にこんなことを問うたのだ。

 

『なぁ、あんたら…どうしてその子をイジメてんだ?』

『はぁ? 貴方どちら様ですの? 何故そのようなことを答えなくてはいけないんですの?』

『まぁまぁ……1年生ですよね? この人は、私達に黙って抜け駆けをしようとしたのよ。だから―――』

 

 イジメの意図を尋ねる言葉に対して、自分達の勝手な解釈を含めた答えを返そうとしたイジメグループのリーダー格は……無知な1年生を使い勝手のいい手駒にしようとする前に、スバルの『擬・榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)』によって爆破され、白目を晒す羽目になった。

 

『あ……が……』

『目線が泳いだな。表情筋も緊張している。その他嘘をついているサインが丸見えだ。

 早く本当のことを言えよ。質問は既に拷問に変わっているんだぜ……ッ!!』

 

 その後、スバルはいじめっ子達をひとり残らずブチのめし、セラには一切手を出さずに、「大丈夫か?」と声をかけ、少しばかり会話してから去っていった。

 あまりに直情的で、凶暴で、恐ろしい襲撃ではあったが、理不尽な理由でイジメられていたセラにとっては救いの手に見えた。

 ただ……それとは別に。戦いの最中についた、全身の傷が―――セラには印象に残ってもいた。

 

 それからというもの、セラはスバルを「お姉様」と慕い、スバルの活動を最も近くで応援してきた。

 部活を作ろうと言い、出来上がった部をスバルと共にまとめ上げ、仲間を集め、あらゆるもの(意味深)を創り出して(意味深)きた。時には自らの身を挺してボロボロになってでも仲間を守るために戦ったし、スバルと共に戦場を駆けたこともあった。先程までなんかは、先生を取り戻すために、スバルと肩を並べてカイザーと戦った。

 

 その中で、セラは気付いてしまった。

 スバルが、限界を超えて無茶をする人であることに。

 無論、スバルが物凄く強いことは知っている。その強さは近くで何度も目の当たりにしたし、何度も助けられた。

 だが……だからこそ、無茶をしてしまう。

 スバルは、他と比べて圧倒的に強い。だから、普通では無茶といえるような真似も、「これくらい俺なら出来て当然」と言わんばかりに、あっけなく、あっさりと出来てしまう。しかも彼女に、無茶をしている自覚が全くない。

 

『躊躇うな! 目の前の敵に集中しろ!!』

 

 ―――先の戦いの時、元トリニティの生徒に手錠をはめられ、袋叩きにされたときなんかいい例だ。

 あの時も、身動きが取れず、ロケットランチャーを撃ち込まれそうになったにも関わらず、俺はいいからお前らは自分の役目を果たせと言ってのけた。銃撃が致命傷にならないキヴォトス人でもなかなかあのような判断は咄嗟に出来ない。

 

「…セラ?」

 

「……っ」

 

 それに続いてセラの脳裏によみがえるのは、作戦会議のさなか、先生や先輩のアギトに言われたことであった。

 自分が気付いた、スバルの無茶を張り通す姿に、どうすればいいかわからない、と伝えた時。二人は、セラの背を間違いなく押してくれた。

 

『私はこれまでずっと一人で行動していた。ティーパーティーでも、シスターフッドでも、仕事の邪魔をされることが嫌だったからだ。

 その所為か、人を使うというか頼る事がいまだに苦手だ…………セラ、お前は性団の中で一番他人の本質を見ている。私やスバルには出来ない事だ、だからお前は副団長になれたのだと思う…だから自信を持て!お前は決して弱くない!!』

 

『セラは、どうしたい? スバルに、なんて伝えたい?……それがわかれば、自ずと何をしたいかは見えてくると思うよ。手伝って欲しかったら教えてね。力になるから』

 

 二人の言葉を脳裏で反芻してのち。

 セラは……意を決して、話を始めた。

 

「言おうか、言うまいか、悩んでいましたが…言います。

 わたくし、お姉様を一度も、()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「!! 確かに……セラの学年を初めて聞いた時は、びっくりした記憶がある。秒で慣れたが…」

 

「もっと早く言っておくべきだったんだ……自分の勇気のなさが恥ずかしい……」

 

 これまで、自分はスバルを慕うと言いつつ、彼女の決めた道を後ろから歩くだけだった。

 確かにそれは楽な生き方なのかもしれないが……人の道では決してない。

 自らの意思を放棄して……それは正しい生き方なのだろうか?

 堕落しきったその心で、性欲=正義を、貫けるのだろうか?

 

「―――お姉様が、路地裏からわたくしを救ってくださった日から、お姉様を尊敬する一方で、自分に自信が無かったのですわ。

 わたくしは、お姉様と違って、一騎当千の戦力も無ければ、学園の垣根を越えて誰かを乗らせる口車も持っておらず……あなたに勝る点などあるはずがない、と思ってましたから」

 

「そ…そう、だったのか………」

 

「でも……いろいろな方々が、未曽有の危機を前に団結して…いざ戦う……そうなる前の、最後のチャンス…今こそ、勇気を出すチャンスかもしれない。ですから……」

 

 そこまで言って、セラはスバルに向き直った。

 驚きに目を見開いているスバルには、どのように見えているのか、セラには解らない。

 だが、セラは勇気を出して、言いたいことを…言おうと決めたことを、言う。

 

「………お姉様……いいえ、()()()()()()

 この時ばかりは、上級生として……叱らせてください。」

 

「お、おう………」

 

 言う方も、言われる方も緊張するこの一瞬。

 セラは、ひとつ大きな深呼吸をして、言葉を発した。

 

苦しくはないですか? 先生が、ご自分が、傷ついていって……

 

「………」

 

つらい時くらい、大丈夫なんて言わないで!ちゃんとつらいって言いなさい!!

 

「―――」

 

 それは、生まれて初めての“お説教”だった。

 人に礼儀正しく…そう教えられたセラが、迷いながら、だがそれを認めながら、スバルを叱りつけた。

 それは、今までのセラでは考えられない、感情の爆発であった。

 

「セラ……」

 

つらい時につらいって言えない人なんて、ホンモノの()()になりますよ!!

 

 そこまで言って、全身が固まる。

 スバルが、なんて返すのか、わからないからだ。

 気分を害するかもしれない。それで見限られるかもしれない。

 それでも……ここまで言ったのは、必要だから。

 後悔は、しない。

 

 やがて……スバルは、驚きの表情から、どんどん穏やかな表情になって。

 

「……」

 

「……」

 

「ありがと、()()()()

 

 笑顔で、そう言った。

 セラの勇気は、スバルの中にあった何かに響いたようであった。

 スバルは今ここで初めて、セラに先輩と付けたが、そこに他人行儀のようなよそよそしさは一切感じられなかった。これまでの活動で築いた、ゆるぎない信頼が、そこにはあった。

 

「…じゃあ、行こうか。そろそろ、防衛戦が始まる」

 

 憑き物が落ちたように、そこまで言って踵を返す。

 セラの……スバルの先輩として、上級生として、振り絞った勇気が…功を奏した結果であった。

 彼女はもう、スバルの背を追うだけの妹分ではない。

 間違いなく、先程までのセラとは、一味も二味も成長した証であった。

 

 

「…………」

「(お…お姉様にあんなこと言っちゃったあああぁぁぁぁーーーーーーッ!! ど、どどっどっどのようにお詫びすれば良いんですか!? というかお詫び出来るんですかコレ!!? はぁぁぁわわわわわわわわわわわどうどうどうすればばあばばばばっばばばばばばばばばばばばばば―――)」

 

 

 ―――一人で百面相をしていなければ完璧だったのだが。




Tip!
このシーン、本当は良いシーンのはずなのに、「受け継がれる順一郎の意思」とか「平成35年」とか「ジオジオしてきたな…」と散々ネタにされてしまうぞ!プレアデス性団だからって許されると思ってるのか!許すけど!!



おまけ・プレアデス性団は先生に抱かれても良いの?

セ ラ「わ、わたくしは両刀ですから、そう言うのも吝かではありませんが……お姉様が望むのなら、別に構いません♡」
ノボリ「じっジブンっスかぁぁぁ!? いやいや、ジブンよりもその、いい人いますって!絶対!///」
ユ マ「次期ケルビムファウンデーションを担う者の素質は十分かと。大丈夫です先生、私ならあっという間に立派な後継者に育て上げてみせます!!//」
アギト「せ、先生と、かぁ………まぁ、好ましい男性ではあるが……好みの年齢層じゃ…なんでもない」
ユララ「あーしは良いかなぁ。別に嫌いじゃないんよ。ただ、皆みたいにガッツリイけないんよ。タイプとちょっと違うのかなぁ…」
ア キ「あたしはスバルさん一筋です。男の人と、というのがどうしても……」
クオン「想いはある…が、先生に無理を強いることは出来ないよ」
スバル「俺以外ならいくらでも抱いてほしいと思ってる。それで出来たハーレムでエロ漫画描くの」
先 生「ハーレムなんかしないよ!?!?!?」
スバル「ケチー」
先 生「ケチじゃないっっっ!!!」

一番えっちぃのは?~決選投票編~

  • ワカモ
  • ツバキ
  • コハル
  • ハナコ
  • アコ
  • ヒナ
  • シグレ
  • モミジ
  • ユウカ
  • ノア
  • ホシノ
  • シロコ
  • アツコ
  • サオリ
  • ヒヨリ
  • カンナ
  • ミヤコ
  • シュン
  • キサキ
  • まだだ…まだ(上記以外は)終わらんよ!
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