HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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振り返ってみてみると、UAは60万を突破し、お気に入りは3300を突破し、投票者は200人を優に超えていた。
ここまでくるともはや壮観ですね。長い間、応援してくださってありがとうございます。
至らぬ点もいろいろありますが、これからも御贔屓に。

前回ハジケまくってミカとバレーボールしたらほぼみんな黙り込んで感想欄が寂しくなってしまった。やはりミカとバレーボールは流れに無理があったのか……?


俺が、俺達がユスティナだ

 トリニティとゲヘナの境、とある旧教会跡地にて。

 ハスミ達にコハルを任せた俺は、セラの指示に従い第4サンクトゥムがあるという場所へと急行していた。

 ミカを見ることにすると言っていたユララ先輩からバイクを譲り受けて、そのまま運転している。

 進めば進むほど、見覚えのある景色が見えてくる気がする。

 というかこれって………バシリカへ続く道じゃないか?

 

「第4サンクトゥムの場所ってバシリカ跡地だったのか……」

 

 アリウス・バシリカなら覚えがある。ヒヨリが俺の娘になったことがきっかけで*1、サオリ達アリウススクワッドと共にベアおばを倒したんだったっけな。

 いやー、あの時はなんだかんだあったが、ベアおばを倒したのはすっきりしたぜ。ゴルデカに回収されたのだけが悔やまれる。そのあと黒服が処分したらしいが、アイツどんな最期を迎えたんだろうか。気になるが、まぁいいか。どーせベアおばだ、ロクな死に方はしていまい。

 そんな考え事をしているうちに、温泉開発部が綺麗に開発し塗装したバシリカへの入り口*2に、人だかりが集まっているのが見えた。救護騎士団とシスターフッドだろう。それに加えて、親しい人の姿も見えてくる。

 

「あれ? アギト先輩とアキだ」

 

「スバル? お前、トリニティ自治区の防衛だったハズでは…」

 

「そいつはもう粗方片付けて他の部員と正実に引き継ぎ終わってます。俺もサンクトゥム攻略戦に手を貸しますよ」

 

「まぁ♡ あたしの為に来てくれるなんて、さすがはスバルさんですね!」

 

 虚妄のサンクトゥムを破壊しなければ、色彩の侵攻は止まらない。

 ならば、俺がここに来て手を貸すのは当然の選択だとも。

 サンクトゥムの守護者もこちら側にはデータがある。ヒエロニムスだ。あの時と全く一緒ってことはないだろうが……パターンはある程度は予測できるから、脅威度は減っているハズ。

 

『良いのですか、スバルちゃん? 確かに、セラさんから自治区の防衛での活躍は耳にしましたが……』

 

「大丈夫だ、ハナコ。さっさと終わらせちまおうぜ」

 

『…では、スバルちゃんには後方の守りを―――』

 

「その役目、私達に任せて貰えないだろうか?」

 

「お?」

 

 俺とハナコの間に割って入ってきたのは、これまた聞き覚えのある声。

 やってきたのは…なんと、サオリ達アリウススクワッドではないか。

 サオリは、ハナコに自分たちにも戦わせて欲しいと言う。自分たちの所業からして信じられないかもしれないが、と付け加えて、それでも『友人のため』と馳せ参じたそうだ。

 サオリとハナコが話している間に、他の子に話しかけておくか。

 

「よう、ヒヨリ! ステーキの一件以来だな!」

 

「あっ……はい…すみません…」

 

「?」

 

「スバルさんは…こっちの状態の私は好き…じゃないですよね……」

 

 あれ。

 今日のヒヨリは、娘モードじゃないのか?

 おどおどとしていて、目を合わせようとしないヒヨリは、俺に「ママ」と懐いた彼女とは似ても似つかない。

 

「あー……まだ治っていないか。娘モードに」

 

「ねぇ、あの娘モードが平常運転みたいな言い方しないで」

 

 ジャパニーズジョークをかましたら速攻でミサキに突っ込まれた。

 まぁ、付き合いが長いから言えることだ。考えるに、今おどおどしてて「苦しいですね…つらいですね…」とか言い出しそうな今のヒヨリこそ、本来の彼女の性格なのだろう。

 

「悪い悪い。…ちなみにアツコは?」

 

「ここにいるよ」

 

「おっ、久しぶりだな」

 

「うん」

 

 彼女もまた、儚げな笑顔とCV花澤○菜の声で俺を歓迎してくれた。

 そうこうしているうちに、サオリが戻ってくる。

 なんでも、後方の守りは彼女たちに任せるという方針になったらしい。信用云々の問題も、アズサのおかげでなんとかなりそうだ。

 

「あとは、サクラコさんなのですが―――」

 

「お待たせしました」

 

「おう、待ったぜサク―――」

 

 サクラコ先輩、と言い切ることができなかった。

 何故なら今、彼女は……頭巾を被ったあまりにも際どいハイレグ。それも下半身部の急角度のみならず、上半身も腰~首元まで、さらに両手の五指に至るまでラバーめいた光沢ある黒い一枚の布地で全部覆われたハイレグレオタードと、全身タイツとシスター服を混ぜたようなデザインの服を着ていたからだ。

 

「サクラコ様、それは…!?」

 

「これは、最後の聖徒会長が残した、ユスティナ聖徒会の礼装……

 ………えぇ。これが、私の覚悟です」

 

 覚悟の姿だと…これが!?

 

「これまで続いてきた憎悪の連鎖を断ち切り、新しく―――」

 

『…サクラコさん』

「…サクラコ先輩」

 

「?」

 

 声が被り、映像のハナコと目が合った。

 思ったことは、一緒らしい。

 

 

それが、覚悟なのですか!? その、()()()な礼装が!!

 それが本当に、シスターフッドが受け継いだ、聖徒会の意思なのですか!!?

 

どうやら―――ユスティナ聖徒会はなかなかの強者だったようだ。

 まさか…その()()()()()()を堂々と認める、変態淑女の集まりだったとは!!!

 

「はい!!!?」

 

 流石だ、サクラコ先輩。

 それを引き継ぐということは、マリーやヒナタにもそれを着せるってことで良いんだな。

 気に入ったよサクラコ先輩。俺とハナコと先輩なら、トリニティを変えられるぜ!絶対!!!

 マリーもヒナタもドン引いているようだが、ここで流れは止めさせない!

 

「ええっと、何をおっしゃっているのか…!?」

 

『着るのにかなり勇気がいるとされる、ギリギリラインのハイレグレオタードを……!?

 歩くたびに後姿が気になって仕方ないであろう、非合理的な布面積のデザインを……!?』

 

「そうだハナコ!!!」

 

「スバルさん!?!?!?」

 

 状況が分からないまま置き去りにされているサクラコに、スバルがまた追撃を加える。

 

「俺は、この先のバシリカで複製となった過去のユスティナ聖徒会を見ていたから納得できる………! それは、畏れ多くもユスティナに名を連ねた、聖女バルバラの礼装のデザインなのだろう!!!?」

 

「はい!!!?」

 

『な、なんですって……!!?』

 

「更に……これをよく見ろ。この下…下着なんて存在できない!

 先輩、アンタここに……その礼装1枚で来ているってことか!!?」

 

『なななっ、なんですって…!?!?』

 

いったいなにをおっしゃっているのですか!?!?

 

「………」

「私たちの罪をお許しください…」

 

 なんてことをイッているんだマリー。ヒナタもなんとか言え。

 ここで罪を認める=バルバラへの冒涜行為だぞ。

 なんなら、他にもスケスケミニスカウエディングドレスのシスターとか濡れ濡れつるぺたスク水シスターとかいたから、そいつ等にも火の粉をかけかねないぞ。

 今すぐその懺悔の行為が誤っていましたと神に告白しなさい。

 

『なるほど…そういう事なら、私も覚悟を決めねばなりませんね……』

 

「ハナコさん?」

 

『サクラコさんの覚悟に見合った覚悟を、今ここで決めなければ!!』

 

「ハナコさん!!?」

 

 ハナコはサクラコ先輩の覚悟礼装を受け、あっという間に水着姿になった。

 俺らも俺らで覚悟を示さねばな。

 

「アキ、準備はイイな」

 

「はい。この時のために、スペシャル仕様にしましたので」

 

 俺とアキが制服を解き放つ。

 脱ぎ去った後に衆目に晒されたのは……俺は、某H○TLI○ITの水着だ。

 そしてアキは、ウェディングドレス仕様の、長いスカートのナイトドレスだ。布面積は大きいが、布自体が薄いから、エロチックさが失われていない! これは強いな……!!

 

なにをなさっているんですか!!?

 

これは強敵ですね…

 

何がですか!!?

 

「これが俺の水着の姿だ……『S.M.(エスエム)Revolution(レボリューション)』って呼んでくれていいんだぜ?」

 

「流石ですね、スバルさん!」

 

『S.M.Revolution………考えましたね…!』

 

 ハッハッハ。

 ハナコも度肝を抜かれて驚きを隠せてないし、アキからも大絶賛だ。

 まぁそういうアキもゴージャスなナイトドレスが似合ってて素敵だぜ。

 だからさぁ……こっちを見なさいマリー、ヒナタ。

 そんなんじゃあ戦えないぞ。

 

「それじゃあ、行くぞ!」

 

『えぇ…それでは始めましょうか!』

 

「こ、このまま開始しても良いのでしょうか…!?」

 

「当たり前だろマリー、イくぞ。

 ―――俺が…俺たちがガンダムだ!!

 

「がん…?」

 

「あっ間違えた。俺たちがユスティナだ!!

 

「お待ちなさいッッッ!!!」

 

 だが、この勢いに待ったをかける人がいた。というかミネ団長だった。

 わぁ団長水差すぅ。ブルアカの堀○由○さんだからって少しは空気を読んでほしい。

 

スバルさんも、ハナコさんも、アキさんもサクラコさんも……この重要な局面でそのようなふざけた格好をするなどとっ!!!

 

「わ、私もですか!!?」

 

「落ち着けミネ団長。サクラコ先輩はユスティナ聖徒会の礼装を引っ張り出してきたってイッてただろ。それに、俺達の姿もユスティナ聖徒会にいたシスターのリスペクトだ。これを真剣と言わずに何という」

 

そんなたわけた礼装がありますか!! 見苦しい嘘はやめなさい!!!

 

 事実である。

 なんなら、戦った本人であるスバルさえも知らないことだが、スケスケミニスカウェディングドレスのシスターと濡れ濡れつるぺたスク水シスターはバルバラの側近で知られた聖女・カタリナ&アガタである。

 ひとまず、激昂するミネ団長を宥めながら、先へ進む事にした。

 

「家〜畜どもが〜あつま〜って〜♪

 ピーキャーピーキャーさっわい〜でる〜♪」

 

「待ちなさい間島スバル。何を歌っているのです!

 その明らかに不穏で卑猥な歌詞は一体なんですか!」

 

「え? S○判定フォーラム

 

「今すぐやめなさいっ!」

 

「しょーがないなー、じゃあ別の歌にする?

 『チ○をもげ』か『○こうぜ☆パラ○イス』か…或いは」

 

「まず歌うのをやめなさい!!!」

 

 ミネ団長はノリが悪くて俺ちゃん泣きそうだよ。

 

 

 

*

 

 

 

 アリウス自治区を進んだ一行は、バシリカがあるという場所まで辿り着いた。

 そこには禍々しいタワーがあり、そしてそれを守護するかのように、ヒエロニムスが佇んでいた。かつてエデン条約の事件で戦ったソレとは色合いが違うが………それでも、そいつが放つ威圧感は、まさしくかつてのヒエロニムスのものだった。

 だが。シスターフッドと救護騎士団は、ヒエロニムス以外の要素で言葉を失っていた。

 

「これが…バシリカ……?」

 

「聞き及んでいたものとはまるで違いますね…」

 

「教会、というよりまるで旅館のような……」

 

「「」」

 

「あれ、どうしたサクラコ先輩?ミネ団長?」

 

 マリーやヒナタ、セリナ先輩がヘルヘイム温泉の外観に物珍しさを感じている中、サクラコ先輩とミネ団長は明らかに困惑した様子で絶句している。

 どうしたのか? 彼女達の様子からして、実際に行ったことがないかのようなリアクションだが……

 

「……知っていたんですか?」

 

「え? 何が―――」

 

なぜバシリカが!こんな!!風俗宿になっているのですか!!!

 

風俗宿って言うな!!? 温泉宿って言え!!!

 

 なんてこと言いやがる。

 言っておくがヘルヘイム温泉は健全な温泉宿だ!

 俺が男湯と女湯の間の衝立に穴を開けたこともあったが、アレはあの後埋められたんだぞ!

 それからというもの、KENZENな温泉宿として名が売れ始めてるんだ! それを奇妙な風評被害で潰されてたまるか!!

 

「というか! アレを立てたのは貴方でしょう間島スバル!」

 

「滅多なことを言うな! あんなん建てるのは温泉開発部しかいないだろうが!」

 

「温泉開発部!!? 誰ですかそんなテロリストを()()()()()()()()!!!」

 

「……………………俺だわ

 

元凶貴方じゃないですか!?!?!?!?

 

『スバルちゃん。ミネ団長。そろそろ』

 

「「!!!」」

 

 ミネ団長にヘルヘイム温泉爆誕の経緯について締め上げられる直前にかかってきたハナコの声で、ヒエロニムスに向き直る。

 すると、直前までの俺らの騒ぎを感知したのか、ゆっくりと動き出したヒエロニムスが、虚ろな顔をこちらに向けた。

 

 

After all, you're destroyers of chastity ……Unforgivable―――!」

 

「……致し方ありません。詳しい事はアレを救護してからにしましょう」

 

「異議なし。ヘルヘイムは貴重な観光資源だ。壊させはしねぇぞ」

 

「…………………参ります」

 

 こうして、俺たちの虚妄のサンクトゥム攻略戦―――VS.ヒエロニムスが始まった。

 

 

 

 

 

 この、ヒエロニムスとの戦闘。

 彼女たちが思っている以上に順調な戦いになった。

 相手は、かつてシャーレの先生を中心にゲヘナ・トリニティが手を組んでようやく倒せた怪物だったにも関わらずだ。

 何故かというと。

 

「セリナ先輩! その卵型の聖遺物に回復を!」

 

「良いんですか!?」

 

『こちらでも調べはついています!セリナさん、お願いします!』

 

 スバルが、聖遺物の効果を知っていたからだ。

 回復させると、聖遺物から放たれた緑色の光がヒエロニムスに届き……それと同時に、ヒエロニムスに攻撃が通りやすくなっていく。

 

Don't look at your student by a flirtatious glance―――!」

 

「くたばれェ! 『擬・覇王翔吼拳』!!!」

「救護の手をッ!!!」

「貴方のためなのです!!」

 

GUAAAAAAAAAAAAAAAAAA――――!!?」

 

 一挙手一投足の攻撃が、ヒエロニムスを揺るがせるレベルの攻撃力を誇る間島スバル。

 恐れを知らぬ戦士のごとく、最前線へ突っ込んでいくミネ。

 さらに、手堅く銃弾を叩き込んでくるうえ、銃撃のペースが上がっていくサクラコ。

 

Don't satisfy sexual desires with your students―――!!」

 

「サッちゃん!」

「あぁ!」

「ね、狙いますね……えへへ…」

「こいつが相手なんて、懐かしい…」

 

 そこに、合流したアリウススクワッドの支援攻撃も入ってくる。

 過酷な環境で極限まで鍛え上げられた戦術は、色彩によって復活したとはいえ、たかが戦術兵器に捉えきれるものではない。

 アツコとサオリが切り込み、生まれた隙にヒヨリが狙撃で、ミサキがミサイルで攻撃を叩き込み、ヒエロニムスの体力を削っていく。

 

「はああああっ!」

 

You must not have sex with students―――!!!」

 

「アギト先輩!今です!」

「任せろッ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

 

 そこに加えて、アキやアギトの攻撃も入る。

 どちらの攻撃も、ヒエロニムスを削りえる攻撃だ。ヒエロニムスは、楽器を乱雑に鳴らしたような不協和音にも似た悲鳴を上げた。

 どの生徒も、恰好や、過去や、経験してきたことに違いはある。

 だが、それでも現在を必死に生き、未来を切り開こうとする生徒たちだ。

 一度戦った相手に、彼女たちが後れを取ることは―――ない。

 

 

 

 

 

 

 ―――ヒエロニムス、討伐完了。

 

 いやー、これでトリニティのサンクトゥム攻略戦終わりか。なんか、あっけなかったな。

 ……驕っているわけじゃないが、俺がいるからなのだろうか?

 

 おそらく、この戦いは本来ではサクラコ先輩・ミネ団長・アリウススクワッドを中心としたメンバーでイく予定だったのかもしれない。そこに俺が入っちゃったから、戦力過剰になったとか?

 ……うーん、あんまりわからんし、結果オーライだからそこら辺は懸念しなくても良いのかなぁ。

 

『守護者の反応の消失を確認。お疲れさまでした』

 

「ありがとうございました、ハナコさん」

 

 現に、ほぼもう終わりかけな雰囲気が出ている。ヒエロニムスを倒して、あとは目の前の虚妄のサンクトゥムを壊すだけだから当然ではあるけれど。

 

 

 

 ―――だから、直前まで気付かなかったのだろう。

 

「―――!!! マリー!アキ!」

「へっ!? きゃあ!!」

「はわわっ!!?」

 

 俺ができたのは、たまたま近くにいたアキとマリーを抱え、無防備なサンクトゥムから距離を取ることだけだった。

 その直後、サンクトゥムのすぐそばに何かが降ってきた。

 

 瞬間、ゴオオオオオ、と轟く爆音とともに、ヘルヘイム温泉が揺れた。

 遅れて、全体に飛んでくる衝撃波を躱す。

 

「一体、なにが…!?」

 

「なんなんですか…!?」

 

『こ、これは………ッ!? て、敵性反応っ!

 誰か! 応答できますか! 状況の報告を!!』

 

「―――ハナコ、俺だ、スバルだ。

 ……今、目の前に奇妙な生物が爆発しながら降ってきた。被害、甚大だ」

 

 意味が分からんだろうが、ハナコに伝えたまんまの現象が起こった。

 俺は直前に気付いて退避したから、その爆発に巻き込まれずに済んだが……

 

「うぅぅ………」

 

「………」

 

「そんな、サクラコ様っ!」

「ミネ団長まで…!」

 

 今の爆発に巻き込まれたサクラコ先輩やミネ団長をはじめ、逃げ遅れた生徒たちは意識を失って温泉街の石畳に倒れ伏してしまった。

 その大爆発を引き起こした張本人が………爆煙が晴れたことで全貌が見えてきた。

 

 

 

 ―――ソイツは、一匹のぜん虫だった。

 

 赤黒い肌に神殿の柱ほどある胴体。

 大きさが小屋ひとつぶんくらいある全身から、奇妙なことにやせ細った人間の腕が一対だけ生えていて。

 頭部はかなり特徴的だ。花とタコの触手を足して2で割ったように分かれており、奥にあるであろう顎たちの中心からは、血走った一つ目が見えた。

 

 ブルアカには全く似合わない化け物。

 どちらかというとペル○ナやベヨ○ッタで登場しそうなグロテスクな怪物。

 だが、不思議なことに……俺は、ソイツの正体を、確信をもって言える。

 何故理解できたのかは分からない。しかし、俺は情報共有の意味も込めて―――化け物に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…久しぶりだな、()()()()。そんな姿になってまで俺が憎いか」

 

「「!!!?」」

『べ、ベアおば……!? それって、確か…!?』

 

 成程。トリニティの皆は本来の世界線において…ヒエロニムスだけじゃなくって、ここまで変わり果てたベアおばとも戦ったのか。でも、俺の知っているブルアカにこんなの出てこなかったような。

 

「なんと、おぞましい…! アリウスを支配していた大人が、こんな姿で復活していたなんて……!」

 

「下がってなマリー。ハナコとアキもサポート頼む。

 俺は―――この死にぞこないをブッ飛ばす!!!!」

 

GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

 しぶとい大人だぜ。粘着質なBBAは、嫌われるぞ?

 そんな軽口を叩きながら俺は、ベアおばとの最終決戦に身を投じることにした。

 

 ………この戦いは、本来の歯車から外れ、狂った結果生じた蛇足にして、血闘の一幕。

 その死闘の一部始終を、お届けする。目の当たりにする結末は、如何なるものか―――それはまだ、誰も知らない。

 

*1
本編『タダの話じゃなさそうだ』参照

*2
温泉開発部の開発風景については本編『首洗って待ってろ』参照




Tip!
バシリカ…じゃなくヘルヘイム温泉へ行くまでの道中戦のBGMには、スバル(ICV.水瀬いのり)のSM判定フォーラムが流れるぞ!しかも最後の道中戦後にはTVサイズのフルコーラスがカット不可能な状態で流れる!!シリアスぶち壊しだ!!!ちなみに規制音は「チーン」や「バキュン!」の代わりにコハル(CV.赤尾ひかる)の悲鳴が時折採用されている!



おまけ・この世界線での変化
①スバルのSM判定フォーラムが流れる
②ヒエロニムス戦がちょっと簡単になる。具体的にはストーリーモードで戦う時の体力が減る。
ベアトリーチェ(色彩)が現れる。エデン4章で出た化け物をより芋虫っぽくして、枯れ木のような腕がついている。この際の戦いは自由に編成して戦えるようになる。その影響もあってかストーリーヒエロニムスよりも強い。
ベアトリーチェが総力戦・大決戦で現れるようになる。枯れた樹木のような第一形態→芋虫のような第二形態の順で戦うようになる。

一番えっちぃのは?~決選投票編~

  • ワカモ
  • ツバキ
  • コハル
  • ハナコ
  • アコ
  • ヒナ
  • シグレ
  • モミジ
  • ユウカ
  • ノア
  • ホシノ
  • シロコ
  • アツコ
  • サオリ
  • ヒヨリ
  • カンナ
  • ミヤコ
  • シュン
  • キサキ
  • まだだ…まだ(上記以外は)終わらんよ!
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