HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
アリウス温泉郷。
ヘルヘイム温泉とも呼ばれるその場所にて、一人の生徒が先生を呼び止めた。
メッシュの入った金色の髪に、特徴的なヘイロー、トリニティの制服を着た生徒………スバルだ。
普段は先生やほかの生徒たちを困らせる言動をする彼女だったが、今回目の前にいる彼女は真剣そのもの。親しいものが見ても誰だお前はと言いそうなレベルで真面目に見えることだろう。
スバルが口を開く。
「ベアトリーチェ……どっかで聞いたことある名前だったから調べてみたんだが、ダンテの『神曲』に出てくるらしい」
「煉獄を巡ったダンテを天国篇へ導いて、神へ至る手助けをする女性として描かれている」
「ダンテは、9歳の頃に出会った超絶美女に一目ぼれをし、結果理想の女性としてベアトリーチェを落とし込んだんだろうな」
「ダンテの初恋は叶わず、モデルになったベアトリーチェも若くして亡くなったと言う。無論ダンテの心労は計り知れないものだろうな………」
「これは俺の考えだが、ベアトリーチェが『神曲』で天国の淑女として描かれたのは、ダンテのあまりにも辛い初恋の経験から来てるんじゃあなかろうか」
「あの女は…何を思ってダンテが愛したこの名を名乗っていたのだろうな」
「導いてほしいってェ誰かの祈りがあったのか、それともただの偶然か……はたまた、自分だったら迷える人を天国へ導けると思ったのだろうか?」
「前者2つならともかく―――後者だったら思い上がりにもほどがあると思わないか?」
「先生。言われるまでもないと思うが……容赦は要らないぜ。アレはもう、人間じゃねえ。憎悪に囚われた怪物だ。マエストロからも許可を取ってある……引導を渡してやれってな」
「だから、先生……遠慮なく葬送してやろうぜ。それがダンテの為でもある」
―――ベアトリーチェが何故このような姿になったのか。
それは、色彩がゲマトリアを襲撃する前に遡る。
『…色彩がこちらに向かってきている?』
『えぇ…「シャーレ」も「名もなき神」も「箱舟」もすべて消え去る。いかがでしょう?これが最も確実な方法かと』
ゲマトリアの拠点にて。
信じられないことを聞き返すかのように尋ねる黒服に、ベアトリーチェは答えた。
その身体は、両腕・下半身・顔の約半分が鈍い銀色の機械で補われており、「ドラゴンボール」に出てきたメカフリーザのような出で立ちだ。
―――そう。エデン条約を巡る一件で間島スバルに原型を留めぬほど叩きのめされたベアトリーチェは、その後ゴルコンダとデカルコマニーの手によって一命をとりとめていたのだ。
しかし、そのようにして復活したベアトリーチェは、神秘の探求などもうどうでも良いと言う。
偉大なる絶対者になるためには、「破壊」と「創造」の権限を所有しなければならないと。敵対しているハズの色彩を呼び寄せるべきだと。そして。
「この方策が……この方策こそが……あの、先生と間島スバルを消し去る唯一の方法…!!!」
己の憎悪こそが、正しいのだとおぞましくも告げた。
「何という体たらく。理性をも失ったか、ベアトリーチェ」
「…そうですか。あなたは自身の憎悪に飲み込まれてしまったのですね。………とても残念です」
「口を慎みなさい。私には…色彩の力が宿っているのですよ?」
「そのようですね。ゴルコンダ、彼女を送り届けてあげなさい」
「ええ。楽しい時間でしたよ、マダム」
「!? うぐっああああアアアアアアアアーーーーーーーー!!!!」
だが、ゲマトリアもただ手をこまねいていたわけもなく。
ベアトリーチェは、ゴルコンダの発明である、異空間へ転送する装置によって、追放されるという体で処刑されたのであった。
―――本来の時空であったなら。
追放される時点で、彼女はこの世界から退場していただろう。
だが、この時、ベアトリーチェの憎悪は、本編以上に膨れ上がり、それが“色彩”の一部によって増幅され、転送された直後のベアトリーチェの肉体に大きな変化をもたらしたのだ。
胴体は肥大化し、身にこもった力は何倍にもなり、『色彩』を感じ取ることによって、キヴォトスに舞い戻ることが出来てしまったのだ。
代償として、完全に理性がなくなり、憎悪の感情のまま破壊と殺戮をもたらす凶虫に変貌してしまったが―――彼女にとっては、些細な事。
……否、最早打算など出来なくなっていた。そこまで知能が堕ちて……先生と間島スバルを排除するという本能のみで動く怪物に成り果ててしまった。
こうして…ベアトリーチェは、虚妄のサンクトゥムを破壊せんとした間島スバル及び、トリニティの生徒たちに襲い掛かったのである。
⋆
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
「さぁ、やろうか! 死にぞこないのBBAめ!!」
正面切って宣言する。
ベアおばも正気を失いながらもこちらを殺す気満々なのか、殺気の籠った鳴き声を発した。
その周囲に光が浮かんだと思えば、一瞬でこちらに飛んでくる。
「!!」
即座に回避!
直後、元いた場所が大爆発を起こした。
何をしたかは知らんが、面倒な力を持って戻ってきたようだ。
「『擬・―――」
いよいよヤバいな。
そう考え、小手調べで……かつ、そこそこダメージが期待できる技を…放つ!
「―――五連釘パンチ』ッ!!」
叩き込まれた場所から5連続でダメージが入り、内側から敵を破壊する必殺技。
モロに撃ち込まれたベアおばの身体が、ダメージが入る度にビクンビクンと揺れる。
しかし。
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
「…ちっ、全然効いてねぇな」
ならばこれはどうか。
機剣ストライフを召喚。即座にバラして、第一の剣を構える。
こちらを見て放ってくる爆発を避けながら、すれ違いざまに一閃!
「『擬・
一刀から放つ、鉄さえ断ち切る居合技。
さらに、ここに追い打ちをかける!
「『擬・フォトンエッジ』!」
光速で駆け抜ける剣の連撃。
それに切り刻まれた傷を確認する前に、次の攻撃を放つ。
「『擬・音の呼吸・伍の型・鳴弦奏々』ッッ!!!」
二刀で構えた剣を、立て続けに振るう。
振るった直後に、爆発が起こる。その爆風に乗り、また剣を振る。爆発する。
剣撃、爆発、剣撃、爆発……鳴りやむことのない攻撃の連鎖。
それを前に、ベアおばの身体が吹き飛ぶ。手ごたえは―――あった。
だが。
「GAAAAARRRRRURURURU……」
「チッ……これもダメか…!」
あっという間に再生しやがる。
ここまでヤッても、深手どころかかすり傷さえも与えている気配はない。
この段階で、ベアおばのことで考えたくない仮説が浮かんできた。
「あの野郎……色彩から
何をもらったかは知らないが、ここにきて力押しだけで勝てるか怪しくなってきやがった。
面倒な奴め。情けない大人のくせに……
そう思ったが、ベアおばがまた光り輝く爆発の攻撃を放とうとしているのを見て……
「………待て、あいつ
小さな光が動き出す。
だが、その方向は―――俺に向かってじゃあない。
なら……どこに向かって?
「きゃああああああああああ!!?」
爆発が轟く。続いて、マリーの悲鳴が聞こえた。
続いて、視界の端で倒れこむ姿が。
即座に、イチバン当たってほしくなかった可能性が脳裏をよぎる。
こいつ…俺が戦えるとみるや、戦えないヤツを狙って攻撃してきやがった!?
「―――ベアおばぁぁぁああああああああああああああ!!!!」
この期に及んでなんて野郎だ!!
理性なぞまったくなさそうなナリと鳴き声をしているくせに………いや、それとも理性がないから、合理的に弱いやつから狙おうとしているのかもしれん。
いずれにせよ………落ちるところまで落ちたということか、クソッタレめ!!
「GOOOOOOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
マリーを狙っていることが俺にバレたのを悟ったのか、再びベアおばの攻撃の矛先が変わる。
狙いは………倒れて動かないミネ団長とサクラコ先輩!!
「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおっ!!!」
トコトン卑怯な奴め! こんな害虫に負けてたまるか!
その一心で、俺は倒れている二人を庇う形で、今にも攻撃を放ってきそうなベアおばの前に飛び込んでいった。
そして………その直後。絶対に避けられない……避けてはいけない波動砲が、俺を襲った。
⋆
「「スバルさんっ!」」
マリーとアキの声が被った。
無理もない。あれだけ強かったスバルの攻撃にビクともしなかった怪物が、スバルに攻撃を当てたのだから。
いくら危険とはいえ、その安否が気になるのも無理はないだろう。
駆け寄った二人は……息を吞んだ。
「はぁ……はぁ…」
「「…!!?」」
何故なら―――スバルが、これまでにないほどの大怪我をしていたのだから。
全身が血と煤で汚れ、息も荒く…左手に至っては、だらんと力なく垂れさがって、その指先から血が滴り落ちている。まぎれもなく、スバルがダメージを負った証拠であった。
「『覇気』全力で纏ってコレかよ……あんのBBAめ……ここまでの力を手に入れやがったのか…!」
「そんな…!」
マリーは言葉を失う。
スバルに先程助けられただけでなく、自分の所属する団体の長の為に、ここまでの大怪我を負うことが信じられないのだ。銃撃には無駄に頑丈なぶん、死を連想しそうな怪我には耐性がないのかもしれない。
アキも心情的にはほぼ同じである。スバルがここまで大怪我をするなど、完全に予想外だ。
「き…危険です、スバルさんっ!
撤退した方が―――」
「…できるのか?」
「え?」
「倒れてる奴ら全員回収して、撤退を?
俺なら時間を稼げるが、狙われない可能性はゼロじゃあねぇ」
ベアトリーチェの先の奇襲で、戦闘不能になった者はミネとサクラコだけではない。多くのシスターフッドや救護騎士団の面々も巻き込まれている。
幸いにも巻き込まれなかった救護騎士団――セリナなど――が救出に回っているが、どう見ても人手が足りていない。
これらを守りつつ、ベアトリーチェの注意を向けて、凌ぎ切る……それは、例えスバルが万全でも困難だろう。
「う、ぅぅぅ…」
「どの道選択肢はあまりねぇ。早く逃げるか逃がすかしろ。でないと…」
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
「――クソ、目ざとくなりやがって!」
有無を言わせず、マリーに向かって放たれた爆弾が、スバルの右手で弾き飛ばされた。
空中で爆発して難を逃れたものの、この状況が長続きしないのは変わらない。
スバルは思った。せめて時間を稼いでくれる人がいれば……と。
その時だった。ベアトリーチェに、銃弾が撃ち込まれたのは。
「GUUOOO!?」
「い、今のは…!?」
「アリウススクワッド、合流した。支援を開始する」
「酷いね、かつてのウチみたいじゃん」
「あぁ…スバルさん、そんなに傷ついて……痛いですねぇ、苦しいですねぇ…」
「助けに来たよ」
「お前ら…!」
アリウススクワッド、合流。
状況はあまり分かっていなかったが、一目見て異常な異形に弾丸を撃ち込んでおけば間違いなかった。
そして、それは正確だ。彼女たちは知らなかったことだが、この状況を生み出したのは、芋虫の怪物と化したベアトリーチェなのだから。
「これが、マダム……!? 信じられないな…」
「ほんっとうに、しつこい女…」
「あぁぁ……これじゃあもう痛い苦しいどころじゃないじゃないですかぁ……」
助かった。
俺はそう思った。これで……“アレ”を使える。
いまだに拭えない不安感をいつもの自信で塗りつぶして、アキに向き直る。
スクワッドが作ってくれたチャンスを、無駄にはしたくない。
「アキ、ハナコに繋げ」
「え? えぇ、はい…!」
『アキちゃん、スバルちゃん!? どうしましたか!?』
……ずっと脳裏によぎっていたことがある。
本当なら、使うつもりはなかった。最低でも
だが、そうも言っていられない状況になった。ベアおばが俺の手すら焼く力を手に入れていたなど完全に想定外。しかも、知能が落ちているとはいえ戦えないヤツ・弱そうなヤツを狙って攻撃し、俺に庇わせる狡猾さまで備え付けとは嫌になる。
「ぐおおおおおおおおおっ!!?」
「リーダー!?」
不味い、こう考えている間にサオリがベアおばに吹っ飛ばされた。もうあんま時間はねぇ。
「ハナコ、先生に伝言してほしいことがある」
『な、何ですか?』
「『約束を破る、スマン』…だ」
『ちょ、ちょっと待ってください! 何ですかソレは!? いきなりそんなこと言われても―――』
ハナコの引き留める声をスルーして俺は自身の中を探り始めた。
細かな不安はある。時間はどれくらい持つのかとか、これを以てしてもベアおばに勝てなかったらどうしようとか、そもそも上手く使えなかったらどうしよう、とか………。
だが、やれるかやれないかじゃあない、
ここで引いてもベアおばは追ってくる! それに虚妄のサンクトゥムを壊せなかったら原作のアトラ・ハシースの船戦に突入する前に滅ぼされてアウト………だ!
腹を決めろ!! 全力で俺の中のトリガーを見つけろ! そして……解き放て!
「見つけた………!」
そして俺は………覚悟を決めて、言葉を紡いだ。
「神秘解放―――魔王・戦神!!!」
次の瞬間、アリウス温泉郷に暴風が吹き荒れた。
スバルのそばにいたマリーやアキ、その場に立っていたすべての生徒はもちろん、芋虫の巨躯となったベアトリーチェも、そして映像越しにそれを見ていたハナコも。
突然吹き荒れた風と…続いて、眩く輝きだした激しくも神々しい光に、言葉を失った。
その異変の中心にいたスバルには……明らかな変化が現れていた。
先程までの傷は、ひとつ残らず再生していき。使えなくなったハズの爛れた左手には、生命力が戻り。夜の星空の翼は、まるで宇宙の海のように輝きを増し。そして、もう片側の背から……ダイヤモンドと黄金の輝きを足して二乗したかのような、派手な翼が生えそろっていた。
生徒の本来の力を発揮する神秘解放。
トリニティの魔王とも称される彼女の、100%、いや120%の本気の姿は……魔王というよりも神が降臨したかのように、近寄りがたく美しかった。
「スバル、さん……その姿は…?」
「話はあとだマリー。
…さぁてベアおば、覚悟しろ。二度とキヴォトスに立てないようにしてやるぜ」
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
ベアトリーチェは咆哮した。追い求めていた仇敵が、これまで通りの傲岸不遜な笑みを浮かべていたのだ。許せるハズもない。
枯れ木のような腕を振り上げる。それに呼応するかのように、爆発する光が生み出された。
その数は、先程までの比ではない。数えきれないほどの高火力の爆弾の種……それでもって、周囲の生徒ごとスバルを葬らんとしていた。
そして、ベアトリーチェの腕が振り下ろされようとして―――
―――その、右半身と爆弾の光が、一瞬にして消し飛んだ。
「GYIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?!?!?」
遅れてやってきた激痛に、ベアトリーチェは醜い身体をよじらせる。
ベアトリーチェだけではない。彼女が背に守っていたハズの、虚妄のサンクトゥム……それが、跡形もなく粉々になっているではないか。
この場にいた誰もが、何が起こったのかが分からなかった。分かったことは、たった今、右腕を振り上げているスバルが、いつの間にか持っていた片手剣を使って起こしたことだろう、ということだ。
「…うおっ、いつの間にこんなものを」
当の本人はというと、ベアトリーチェなど眼中にもなく、知らぬ間に右手に握られていた、シャープな片手剣の形状に驚いていた。
その剣は、誰もその効果を知らぬものであったが、なぜかスバルだけには、見覚えのないこの剣の名と効果が手に取るように分かった。
―――
その剣で付けた傷を、確定した事象とする……要するに再生不可能の傷を与えられる剣だ。
「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA…AAAAAAAAッ!!!」
その証拠に、現在進行形でもがき苦しんでいるベアトリーチェが、消し飛ばされた右半身を、未だにまったく再生できていない。
神秘解放前のスバルや、アリウススクワッドが与えたダメージは、涼しい顔で全再生していたのにも関わらず、だ。
そして……スバルは、もう片方の手にも、
「おいお前ら、避けるなよ」
「え?」
そして、十字架の剣を振るい、マリーやアキ、倒れているサクラコやミネを始めとした味方全員を斬りつける。
突然の味方への攻撃に驚いたものの―――その直後に起こる、体の変化に気付いた。
「き…傷が治っていく!?」
十字架の剣―――
その剣で斬った者の傷をなかったことにする…まさしく奇跡の剣だ。
味方が治っていくのを確認したスバルは、一歩、また一歩とベアトリーチェに近づく。
「HAXTU……!?」
傷を一切再生できずにもがいていたベアトリーチェだが、己に近づいてくるスバルに動きを止めた。そこで…スバルの目が見えてしまった。
それは……完全な無。まるで虫でも潰すかのような、無感情な瞳。自身に一切の興味などなく、唯々無機質なソレに、ベアトリーチェは生物としての本能を感じ取った。
―――殺される!!!
「HIXTU…GWAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!!!!!!」
即座に選んだのは、逃走。
だが、右半身を消し飛ばされている状態で、マトモに逃げられるわけもない。
動きは緩慢で、だが死にかけの芋虫のように這う姿からはスバルに恐怖しているのを感じた。
それほど圧倒的な実力差のある生物を前に、どうして逃げずにいられようか。
「哀れだな」
だが、それを赦すスバルではない。
彼女は、無機質な瞳のまま
光り輝いたのちに虚空に現れたのは、一振りの日本刀。連綿と継がれた神業で鍛え上げられた鋼の色と地球上の自然の美しさを全て詰め込んだかのような虹色に輝く刀を手に取ると、スバルは腰を落とし、居合の構えを取った。
「アイツを
そして、逃げ惑うベアトリーチェの背に向かって。
「終わりだ」
抜刀した。
その瞬間から数秒間……その場にいた全員が、息を呑むことさえ忘れ、ただただその場にいた。
何も……風の音さえ聞こえない、沈黙が、どれくらい流れただろうか。不意に、ベアトリーチェに異変が訪れた。
「UGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
芋虫の巨体が、ぐずぐずに崩れ始める。
悲鳴を上げながら、小さくなっていく。まるで、世界から存在そのものが消しゴムか何かで消去されていくかのように。
「MAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAJIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIMAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAASUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUBAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUーーーーーーー………!!!!!!」
恐ろしい呪詛の悲鳴が轟く。
だが、消されまいと抵抗するかのようなその叫びも、原型を留めず崩れ消え去っていくのに伴って、小さくなっていく。
やがて、最後の肉片が消滅すると、おぞましい呪いのような悲鳴は、聞こえなくなった。
ベアトリーチェは、先の一閃で消滅したのだ。
まるで―――“生徒を搾取する大人は存在してはならない”という真実で上書きされたかのように。
「―――ふぅー。なんとかなって良かった」
この場の全員が「戦いが終わった」と自覚したのは、スバルが
―――第四サンクトゥム攻略戦、終幕。
Tip!
スバルの神秘解放は、元の実力の優に300%以上の力が出るという!だがこれも最低値だそうで、実際にどれくらい強いかはフリーザの最終形態が第一形態の何倍強いか分からないのと同じレベルで不明だそうだぞ!
おまけ・スバルメス堕ち概念について
スバル「おいなんで俺が先生にメスにされてんだ!?」
シロコ「ん、シスターも覚悟を決めるべし」
スバル「嫌だぁ!俺はハーレム先生と抱かれる皆をエロ漫画にして後方腕組み理解者面をしたいだけなのぉ!俺がハーレムに混ざるのは解釈違いなの!許して!!」
ヒ ナ「駄目よ。人を散々辱めて自分だけ逃げようなんて許さないわ」
ホシノ「そういう事だから…ねぇ?」
スバル「HA☆NA☆SE!離せっつってんだろゲヘナシロモップにアビドスユメモドキ!! 先生は俺以外の生徒を抱いててくれー!!」
ホシノ「うへへぇ〜、プレアデスエロバーンのくせに生意気だぁ〜…シロコちゃん、ヒナちゃん、ちょっとスバルちゃんにお灸添えようか」
ヒ ナ「えぇ」
シロコ「ん」
スバル「誰か助けてぇ!!?」
セ ラ「ホシノさん、お手伝いします!」
スバル「セラさんンンンンンンンンン!?!?!?」
先 生「……盛り上がってる所悪いけどまず私はハーレム作らないからね!?」
一番えっちぃのは?~決選投票編~
-
ワカモ
-
ツバキ
-
コハル
-
ハナコ
-
アコ
-
ヒナ
-
シグレ
-
モミジ
-
ユウカ
-
ノア
-
ホシノ
-
シロコ
-
アツコ
-
サオリ
-
ヒヨリ
-
カンナ
-
ミヤコ
-
シュン
-
キサキ
-
まだだ…まだ(上記以外は)終わらんよ!