HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
みんな、思っていること一緒なんだね……
「宇宙戦艦のコスチュームッッ!!?」
「ええ。丁度ハナコさんとセラさんがあなたをご指名ということでした」
「あいつらが…!」
エイミに連れられ、アビドスに埋まっていた宇宙戦艦―――ウトナピシュティムの箱舟にやってきた俺は、ヒマリからことのいきさつを聞いていた。
どうやら、俺がアビドスの皆とクロコについて情報共有したり、シャーレで武器の点検をしている間に、ヒマリ達はこの宇宙戦艦の解析を行っていたそうだ。
うぅむ……この辺りの記憶、俺にはないからなぁ………具体的な対策は全く分からなかった。前世でストーリーモードを進めていなかったことが悔やまれる。
まぁでも、彼女たちの状況は
「セラは……多分、オペレーターか何かの準備だよね?」
「出発までの時間の間に、マニュアルを覚える手筈になっております。並大抵の人物では出来ませんよ。まぁ…この超天才美少女の私には造作もない事でしたが」
「あいつも大変だってのに、俺はコスチュームデザインって、良いのかなぁ」
「遠慮はいりませんよ。エンジニア部も制作に関わるのですから」
「…もしかして、アイツらが言い出した系か?」
「はい♪」
「そのシーンがありありと思い浮かぶわ」
流石は俺のロマンをキヴォトスに顕現させてくれた人たちだ、この最終局面においてもロマンへの覚悟の向け方が違う。
そう思いながら、俺はエンジニア部が作業しているという部屋の前まで案内された。ここから先は自分で入れってことだろう。
「おーいエンジニア部、俺が…来……」
そこはまさしく戦場だった。
3人のエンジニア部がせわしなく部屋中を走り回り、布を織ったり裁断したり運んだりを繰り返している。
それを見て、納期前の前世の仕事場を思い出す程に、圧倒的に人手が足りていない、と確信した。
こんな状況下で、あの最終決戦オペレーターコスチュームを作っていたのか………!!!
「手伝いに来た!!! 俺に出来ることはあるか!!?」
「「「!!!」」」
声を張り上げた。
それだけで、3人のリアクションは顕著なものであった。
「布が足りない!持ってきて!」
「仕分けをお願いします!!」
「裁断できるか!? 簡単なやつだけでいい!」
「任せろ!!!」
俺はすぐさま、3人に頼まれた仕事を片っ端からこなす事にした。
そこから暫く、俺は地獄に身を投じた。
最終章のコスチュームは、想像以上に手間がかかっていたのだ。裁断してデザイン通り縫い付けるだけでなく、機械で何やら防水防弾、防刃仕様までつけようとしている。
俺の仕事が片付き、礼を言われたのは、日が沈み切ってからであった。
「ありがとう、助かったよ」
「後は私達の仕事です!」
「分かった。でも無理はするなよ。この宇宙戦艦のエンジニアは多分貴方達だ。いざって時に手元が狂ったら大変だ」
「そんなヘマはしないさ。スバルのお陰で徹夜は回避出来そうだからね」
来る前よりはいくぶんか気楽そうな雰囲気になったエンジニア部。
コスチュームが終わり、後は機械系統の最終調整だと張り切る彼女たちに手を振って、俺は部屋を後にした。
*
―――アビドス自治区は、星が良く見える。
だが、これを見るのも最後かもしれない。そんな最終決戦前夜。
俺はたまたま入った雑貨屋で、何かを探しているアヤネを見かけたのだ。
「アヤネ? なに探しているんだ?」
声をかけて初めて俺の存在に気がついたようで、アヤネはちょっと驚いた様子で俺を見た。
「あれ、スバルちゃん!?」
「よう」
「あ、えーっとね。コンタクトの保存液と洗浄液の補充に、と」
「コン…タク…ト…………だと……!?」
言葉を失った。
奥空さんよォーーーーーーーーーーッ、正気かァーテメーーーーッ!!?
まさかとは思ったが…最終章の土壇場でその赤縁のメガネを外そうとか思ってないだろうなーーッ!?
「ま…待つんだ、アヤネ。まさか、明日の決戦、コンタクトレンズで挑もうとしてるんじゃあないだろうな!?」
「え?」
「考え直せッ!!! 思い出してみろ……お前は普段、コンタクトなんか使っちゃあいないだろう!?」
「はいぃっ!?」
思い出した。
確かSNSで、アヤネがメガネを外したスチルが流れていたのを見た事を。
つまり……ここが、分岐点だって言うのか? アヤネがメガネを外すか、外さないかの……!
「す、スバルちゃん…なにか、誤解をしてない?」
「誤解? 明日コンタクトレンズを使うってワケじゃあないのか?」
「いえ、確かに使うけど…」
「なら誤解じゃあないじゃないか!」
「め、眼鏡も使うんです!」
「眼鏡も?」
おかしなことを言う。
普通、視力の矯正は眼鏡かコンタクトのどっちかだ。
どっちも使用なんてしたら、二重の矯正で視界がおかしくなるだろう。
それとも、伊達メガネでも使う気か?
そう問えば、アヤネは首を振った。
「『コンタクトをした上で度の入った眼鏡をかけても視界がおかしくならない発明品』を、エンジニア部のコトリさんが提供してくれたの」
「スピードワゴンッッッ!!!!*1」
余計なお節介を焼くんじゃあないよあのデカパイメガネっ子はよォォォ!!!
先生の先生に対してパイ○リさせるぞ!紙面で!!!
しっかし、カラクリが解けてきたぜ。
アヤネが眼鏡を外したのはコンタクトしてたからなのか!
そんで、眼鏡をかけている間はエンジニア部の発明品で矯正を調節していた、と………
なんて罪深いものを作ってしまったんだ。
そもそもメガネは『バフアイテム』なんだ。『リミッター』じゃあない。
“本気を出す時、メガネを外す”ってーのは、よくあるが解釈が違うんだよなぁ。
元大人時代、普通に眼鏡の世話になっていたモンだから、眼鏡の価値観が固まっちまっただけかもしれないが、それでもこれは声を大にして言わせていただく。
メガネっ子が眼鏡を外すべき時は―――『必要な時』と『OFFの時』だけだ!!!
顔を洗う時のアヤネのメモロビは納得したぜ。
眼鏡をかけたまま顔を洗うド阿呆はいないからな。
だが―――この決戦では外させん! 外させんぞ!!
「慣れないことをするんじゃあないぜアヤネ。眼鏡だけで行くべきだ」
「いえ! それでも……眼鏡が飛ばされてしまった時に、迷惑にならないようにと…!」
「眼鏡のかけ方の問題だろう。慣れないコンタクトが目に刺さった時のリスクは無視できない」
「す、スバルちゃんだって、眼鏡じゃなくてコンタクトじゃない!」
「俺は普段からヤッてるからいいの! アヤネは普段使いしてないでしょ、コンタクト!」
「でも…!」
「それに。俺たちの最終決戦は、勝つか滅ぶかの戦いだ………慣れない行動をした結果、命取りの隙を晒すかもしれない。
オペレーターのアヤネの重さは、俺とて承知している。簡単に想像できないくらい、重いってな。
プレッシャーをかけるわけじゃあないが、作戦参加者全員の命を握る可能性があることも忘れんなよ」
「うぅぅ………十分かかるよ、プレッシャー…」
あ、あれ?
プレッシャーかかっちまった。
別にそんなつもりはないんだが…俺は、アヤネに安易に眼鏡を取って欲しくなかっただけのハズなんだが……
「と、とにかくだ!
明日は絶対…眼鏡外すなよ」
最後に念を押すようにそう伝えて、俺は店を後にした。
………俺に出来ることはヤッた。最終的に眼鏡を外すか否かはアヤネの手に託される。
…これでいいのかなぁ? 手ごたえとかよく分からないけど! ワンチャン……ワンチャンないかなぁ!? 眼鏡っ子・メガネ取りキャンセル!!
*
先生を中心に立ち上げた、宇宙戦艦に乗ってアトラ・ハシースの箱舟へ飛んでいく作戦。
プレアデス性団から参加するのは―――3人だ。
まずは、セラ。
彼女は、ハナコ同様、オペレーターとして参加するそうだ。
とんでもない量のマニュアルを覚えてきたという。相変わらずとんでもないヤツだ。
次に……俺。
まぁクロコにあんな事を言ったし、そのクロコと事前に戦い情報を得たのは俺だけだ。俺が行くと言った際、誰も反対しなかった。
で、最後の一人だが―――
「や、やっぱりジブンじゃあない方が良いッスよ……」
「今更じたばたするんじゃあない。腹を決めろ、ノボリ。
一度はお前も決めたことじゃあないか」
プレアデス性団随一のタンク。補習授業部の特攻隊長。
鞠瑠璃ノボリ。彼女に決めた…………のだが。
この期に及んで、どうもノボリ特有の弱気が顔を出し始めおった。
そう、彼女……ノボリは、最初俺が指名した時、「ムリムリムリムリ!無理ッスよぉぉぉぉ~~~~ッ!!!」と弱音を吐きまくったのだが、俺とセラ、他のメンバーも全員で説得しまくってなんとか搭乗を決意させたのだが。どうやら…最終決戦前のこの夜になって、一度は固めた決意が、揺らぎつつあるようなのだ。
「ど……ど~~しても、ジブンじゃないとダメなんスかぁ…?」
「そこについても既に話したじゃあないか」
ユマやアギト先輩じゃダメなのか、というかもしれない。事実ノボリもそう反論した。だが、彼女たちには地上を離れられない理由があった。
アギト先輩は、トリニティを守る実力者の一角を担っている。俺らが宇宙戦艦で飛んで行っている間、キヴォトスが侵攻を受けない保証はない…というか襲撃され続ける可能性が高い。ある程度、戦力は残して行かざるを得ない。俺とセラがアトラ・ハシースの舟に行く以上、プレアデス性団のまとめ役も必要だしな。
ユマもそうだ。俺らとケルビムファウンデーションを繋ぐものが彼女しかいない以上、ユマが留守だとケルビムからの後方支援に支障が出るかもしれない。ユマ自身がイッていたことだが、ストップはしないだろうが滞るらしい。世界賭けた戦いでソレは不味い。
加えて、今回船に乗る面々を吟味した際、不足しているポジションがタンクだったというのも大きい。
アビドス廃校対策委員会と、ゲーム開発部、俺…となると、タンクがホシノおじさんしかいない。
俺がノボリを指名したのは、プレアデス性団の中で、タンクとしての戦い方を既に確立していたのがノボリしかいなかったからなのだ。
「まぁ…ここで話し続けるのも何だ。ちょいと……外に出ないか?」
「へ?」
だが………ノボリが欲しがっているものは、そういった理由じゃないように思えた。
こだわりが強すぎて未だに自分の作品を出せずにいるノボリだからこそ……なのだろうか。こういう、ここぞという“決断”をたった一人で求められる場面に弱い気がする。
説得だけしても意味がない………そう判断して、星を見るために、プレアデス性団の教室のベランダを出て、ノボリに「ついてこい」と言う。
外へ出てすぐに、満点の星空が見えた。最終決戦前に相応しい綺麗な夜空ってやつで、神様がいるのだとしたら本当に粋な事をする。
「さて…ノボリ。ちょっと話を聞いてくれ」
「話ッスか?」
「あぁ。漫画で知った、ある男の話だ」
そして、俺は話し始める。
とある奇妙な冒険に出てくる…情熱ある任侠の半生を。
―――そいつの人生観は、シンプルに生きることにあった。
眠ることを楽しみ、朝日の中の木の枝や雲の動きを見ることを楽しみ、ワインの香りを楽しみ、チーズを齧ることを楽しみ。
可愛い女の子がいれば罵られようが声をかけ。
小遣いが無くなれば、映画館の前で、映画スターの悪口を言いながら並んでいるヤツをぶん殴って金を巻き上げる。
決して上品な生き方じゃあないだろう。単純さは、愚直さとも言われる。
だが彼は、「あれこれ考えることは、恐怖を心の中に招くからよくない」としていた。
彼が17歳の時、ある出来事に学ぶ。
人は若いころ、足踏みをしたり、遠回りをしたりするけれど、結局は自分の向かうべき道を歩んでいくものだ、ということを。
よく晴れた夏の夜、彼はチンピラ共に女性が乱暴されている現場に出くわした。
彼は、考える間もなく女性を助けに入った。自動的に身体が動いていたということだ。
邪魔されたチンピラの激昂して撃った弾丸が全弾外れたとかいう偶然もあったが、最終的に助けに入った彼は、ゴロツキの一人から奪った弾丸で襲ってきた3人を全員撃ち殺したんだ。
そのあと捕まった彼は、正当防衛が認められずに有罪。すぐにギャングの男に釈放してもらって、スカウトを受けてギャングチームになったわけだが。
その男は、スカウトをした男とそのチームメンバーを見てこう言ったという………「これも運命か。マッ、結果オーライだぜ」…と。
「俺はこの男の人生を紙面で見て、共感したことが一つある」
「共感したこと……ッスか?」
「あぁ。『人間には、進むべき道がある』って部分さ」
俺のこの人生といい、セラやユマ、アギト先輩のウチへ入部した経緯といい、どうも運命を感じずにはいられない。
「だが…ここで重要なのは、『
「じ、ジブンの手で…」
「例え
ペルソナ5でも似たような文面を見た気がする。
確か…『運命は意志あるものを導き、意志なき者を引きずっていく』……だったか。誰の言葉かは忘れたが*2…さっき話した“男”の人生の事と組み合わせると、「まさか」と思わずにはいられない。
「今のお前には2つの道がある。
一つは、俺らと共に船へ乗る道。さもなくば、船を降りる道……………
どっちが正しいのかは、ぶっちゃけ俺にも解らん」
「ちょ、じょ、ジョーダンキツいッス…」
「ジョーダンでもテキトーでもなくマジなんだ。
大事なのは、ノボリ。お前自身が『
「納得…………」
分からないだろうか。
だが、きっとこのことはマジに重要なんだろう。
これが、連邦生徒会長が先生にイッていた「重要なのは経験よりも選択」という事なんだろうか。
俺も全部が全部分かっているとは言い難い。これも一つの「解釈」に過ぎないが………
「時間はあんま残っちゃいねぇが…この選択は念頭に置いてほしい」
「は…はいッス…」
「俺は、このまま補習授業部の元へと行ってくる。船に乗る前の挨拶をしにな。
一緒に行こう……とは言わないが、船に乗る決断が出来ているなら、急いだ方が良いぞ」
話をそう締めくくって、俺は補習授業部のいる場所へと向かっていく。
今頃ハナコが出発の挨拶をしているかな。俺も、ヒフミやコハル、アズサに話をしたいからな。
⋆
「『自分で決めろ』……………かぁ」
スバルとの話を終えた鞠瑠璃ノボリは、先程の話を反芻していた。
それと同時に、これまでの自分自身のありようも振り返っていた。
彼女は、これまで自分自身の作品を世に出したことがない。
すべて……「自分が納得いかないから」という理由でボツにしてきたのだ。
それについて、後悔は…していないと言えばちょっぴり嘘になるが、それよりも、自分の納得のいかない作品が、多くの人々を感動させられる訳がないとも思っていた。
それでも、ジブンの作品をよりよいものにするための努力は欠かしたことはない。例えジブン以外から“凝り性”と言われようが、それが自分なのだ。
「納得、して決める…」
そもそも、プレアデス性団がアトラ・ハシースの箱舟に乗り込むと決めた際、スバルに指名されたことがきっかけとはいえ、最終的に了承したのは自分なのだ。それをこんな突撃前日の土壇場で嫌がるなど、本来なら怒られても仕方がない。
夜風で冷えた頭は、しばらくの時間を置いたのちにその考えに至ることが出来た。
また、それ以上に重要なことも思い出せた。
「ジブンだけじゃあない…スバルさんとセラ先輩もあそこに乗りこむんだったな…」
今、自分で考えているかのように……あの二人は、恐怖も抱いているハズなんだ。
二人とも、恐怖に屈する姿が想像できないが……それでも、湧き上がる恐怖と戦っているハズだ、と。
そのことに思い当ってしまっては…………もう、怖いから降りる、なんて選択は取れそうになかった。
もしその“選択”をしたら…納得などできるわけがない。絶対に後悔すると、思ったから。
「情けない…情けないッスね……」
ノボリは、先程までの自分を猛省した。
きっと、これからもそうするだろう。
臆することは何度でもあるかもしれない。けれど…『納得して自分の進むべき道を選ぶ』ためには。
「―――
恐怖心に負けそうになるたびに、覚悟を決めるしかないのだろう。
この日、ノボリはうすうすそう思った。
Tip!
ノボリが覚悟を決めるシーンは、潘○ぐ○さんによる迫真のフルボイスシーンがゲームで流れるぞ!(存在しない記憶)
おまけ・メガネっ子が眼鏡を外すのは?
スバル「時と場合による。オフの時に外したり、顔を洗うなんかで必要な時に外すのは許すけど、『眼鏡を外してリミッター解除』は解釈違いだぜ」
ノボリ「反対派ッス。眼鏡にも眼鏡なりのこだわりがあるハズッスよね。それを『作画がメンドクサイから』って外させるのはNGッス」
マ ナ「別に良いのではないでしょうか。イケないシチュエーション…多くの人の怒りを買う禁断の技……そこからくる破滅も、また♡」
ア キ「眼鏡へのこだわりはあまり考えませんでしたが…もしメガネっ子を描くのであれば、初志は貫徹するべき、だとは思います」
セ ラ「エッチする時に眼鏡を外すのは、汚れない為にはアリかもしれません。しかし眼鏡=バフアイテムという考え方には賛成ですわね」
ユララ「うわぁ…眼鏡外すの賛成派なんだけどなぁ……意外と反対派って多いんだね…」
一番えっちぃのは?~決選投票編~
-
ワカモ
-
ツバキ
-
コハル
-
ハナコ
-
アコ
-
ヒナ
-
シグレ
-
モミジ
-
ユウカ
-
ノア
-
ホシノ
-
シロコ
-
アツコ
-
サオリ
-
ヒヨリ
-
カンナ
-
ミヤコ
-
シュン
-
キサキ
-
まだだ…まだ(上記以外は)終わらんよ!