HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
前回のアンケートに答えてくれた人のうち、10人に1人くらいの割合でコハル混じってて草でした。
あと、これまでトリニティの風紀委員会を「正義実行委員会」と書いていました。「正義実“現”委員会」でしたね。謹んでお詫びします。
今回の昔の話というのは、スバルの過去とかじゃなくて、ただのファーストコンタクトです。
きっかけは、その日の当番が久しぶりに見た顔だったというのがあった。
「よう、久しぶりだなヒナちゃん!」
「…間島スバル………!!」
「そんな顔しないのヒナちゃん。
ただ、どんな男がタイプか聞きたいだけなんだから!」
「…っ、まだ諦めてないの、その話題……!?」
「あったり前じゃないですか。まだちゃんと答えを貰ってないんですよー?」
色白な肌と床につきそうな長い髪をした、ちんまい女の子。
ただのちみっ子と侮る事なかれ。
この人―――ヒナ先輩は、ゲヘナ学園において、テロリストを取り締まる武装集団……ゲヘナ風紀委員会のトップ・風紀委員長の椅子に就いている者だ。
特筆すべきは、その戦闘力。ヒナ先輩が風紀委員全体の戦力の半分を占めていると言っても過言ではない程の実力と実績を持っている。
つまり滅茶苦茶強いのだ。
「あれ、スバルとヒナって面識あったの?」
「まぁ、初対面ってワケじゃありませんね」
そこに通りかかった先生の問いかけには、俺が答える。ヒナ先輩もおおむね間違ってないとでもいうように軽く頷いた。
「じゃあ、どうやって知り合ったの?」
「あーっとな…」
ヒナに目を配ると、別に話しても良いとでも言うかのような表情をする。
そこでようやく、俺はこの委員長と何故面識があるのかを先生に語ったのである。
*
それは、まだ俺がコルトパイソンを買う前の事だった。
ゲヘナ学区で同人誌を売っていた日のことだ。
ゲヘナ学園は自由を校風にするだけあって、トリニティでは必要な書類の提出みたいな面倒な手続きナシでものを売れる。
だから、俺は堂々とエロ同人(当時は『俺の優雅な幼馴染*1』と『JK華ちゃんの花散らし*2』しかなかったが)の販売を行っていた。
流石ゲヘナというべきか、年齢制限なんぞくそくらえと言わんばかりに、俺の本を買いに来た生徒はトリニティやミレニアム以上だった。つまり初っ端から売れ行きが良かったんだ。
だから、これまでにはないくらい気分が良かったんだ。……あの事件が起こるまでは。
ドカァァァァン!!!
「どわー!!?」
突如、たまたま隣にあった店――確か洋食屋だったか――が爆破されてな。
それだけなら俺も別に気にはしなかっただろう。この爆発で、ダメージなど受けていないしな。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああっ!?!?!?!? 俺の本がァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!?」
ただ、問題は俺の本………それが、燃えてしまった事にあった。
必死になって火を消しに消したから、すべて燃えてしまうという大惨事は避ける事が出来たものの、それでも在庫の3分の1くらいが、燃え移った炎に焼かれて、真っ黒こげになってしまったのだ。
「うぅぅぅ……俺の本……」
「くそ、またやられた!」
「美食研究会だ!」
「ちっくしょう、材料全部燃やされた!」
「………」
丹精込めて描いて刷った本が燃やされて悲しみに暮れていたが、俺は聞き逃さなかった。あの爆発を……俺の本が燃えるきっかけを作った下手人を。
「おい、そこのお前!」
「えっ!? な、なんですか!? プリンスメロン先生……」
「美食研究会って何だ!? メンバーと見た目は!?」
「え、えっと、えっとですね……」
そいつらを制裁するべく、たまたま俺の元に同人誌を買いに来てくださった方々に、美食研究会のメンバーを聞いて回ったのであった。
その後、全速力で探し回れば美食研究会はあっさり見つかった。聞き込みしたメンバーの名前と大まかな外見も一致している。
ジュンコとアカリは前世から知っていたが部員は全部で4人いたんだな。巻き角にくせっ毛の、最後尾を走る方が
ジュンコとアカリもハルナに追走している。まぁいい、俺の本の仇だ。全員まとめて料理してくれるわ。
「ドラァ!!!」
「ぶっ!!?」
「「「!!!」」」
殿を走っていたイズミの頭を掴み、地面に叩きつけてブレーキをかけさせ、更に踏みつける形で着地。
周囲一帯の地面に亀裂が走り、地割れが起こる。
流石に残り三人も、何事かと立ち止まって振り返る位はしたようだ。
「美食研究会……だな?」
「トリニティの制服…!?」
「どうして、ここにトリニティの生徒が…!?」
「お前らを……ブッ飛ばしに来た!!!」
その一言で俺を敵と判断したのだろう。
銃口を向けてくる。だが、生中な銃弾など俺には効かない。
足をコマのように擦りつける。足元から「イデデデデ!」と声が聞こえるが関係ない。
三人が発砲すると同時に、足がオレンジ色の炎に包まれた。
俺の国の諺には、こんな言葉がある。「本を燃やす輩は、燃やされて然るべき」と*3。
悪いな、俺は料理とか得意じゃないから、火加減は期待するなよ。その代わり、キッチリ全員まとめて、綺麗にオロしてやるからよ!!
「『
銃弾を搔い潜って肉薄し、燃え盛る右足を叩き込む。
狙いは―――地面に埋めたイズミに最も近かった、ジュンコだ。
「―――『
「う゛ぁッ……」
彼女の腹に、見事な網目のような焼き跡ができる。
衝撃を殺しきれなかったジュンコは、錐揉み回転しながら、近くのビルへと突っ込んでいった。
一撃。しかも信じられない火力で後輩を戦闘不能にされたアカリとハルナに、ここでようやく焦りの色が見え始める。
「ハルナちゃん…!」
「えぇ…風紀委員長並みですわね…何故こんな女が…」
今更怖気づいたか? だが残念。
俺は、俺の本を、エロを、燃やすやつは絶対にゆ゛る゛さ゛ん゛ッ!!!
「次は貴様だ、
「くっ…」
アカリはここで、なんと回避を完全に捨て、突進する俺に一発の弾を撃ちだしてきた。
叩き落とそうとしたところ、なんと大爆発。これ、ゲームにあったEXスキルか。
あの時はレベル上げの任務で大変世話になった、が……
この程度の爆発で、俺を止められると思っていたのか!!
「オラァァッ!!」
「な―――」
爆炎を逆に煙幕として利用してやった。
隙だらけの全身に絶え間なく、同時と言ってもいいレベルで蹴りをブチ込んでいく。
〆に、トドメの後ろ回し蹴りが、強烈に突き刺さった。
「『
「アカリさん! このッ!」
アカリをブッ飛ばし、残すはハルナのみ。
とっさに俺の方向へ
そして、もう片方の手を拳に、ハルナの鳩尾に打ち込んだ。
「が…はっ」
「オカズにもなったことのない貴様らが―――人のオカズを燃やすんじゃねぇッ!」
そのまま打ち上げる。
そして、トドメの一撃!
打ち上げた彼女が、そのまま自由落下に従って落ちてくる所に、最後の蹴りを放った!
「『
体がくの字に曲がった。
俺の蹴りをクリーンヒットで受けたハルナは、レーザービームのように飛んでいって、アカリとほぼ同じ着弾点……別のビル群の根本に直撃し、派手にコンクリートを壊して埋まっていった。
……これで、全員か。制裁完了だ。
「……神が性別を創り、悪魔が性技を創る。
今回の料理は、ちーっとばかし、
足の炎を踏み消して、ふぅ、と息をついた。
割と派手に暴れたからか、それとも俺の本の仇を取れたからか、妙にスッキリした気分だ。
例えるなら……そうだな。あんまり期待せず、ものの試しのついでに入った街中の小さな料理屋で、案外美味い料理を味わった後のような。
そんな充実感があった。
俺の周囲を、変な敵意を出して迫ってくる奴がいなかったら、もっと良い気分だったかもしれないが。
「……時に、さっきから俺を見ている奴。
俺になんの用だ? 俺の活躍でも見て、サインでも貰いに来たか?」
その一言で、ぞろぞろと出てくるは、ゲヘナの制服をキチッと整えた生徒達。
そして、それを率いるツインテの女の子だった。腕章からして、どこの身分かは明らかだ。というかめっちゃ見覚えある。イオリだったっけ?先生に足舐められた子じゃん。
「…あー、風紀委員か!」
「話が早いな。さて、我々についてきて貰おうか」
「えっ、俺? 悪いけど、こっちも仕事があるんだ。この場で軽く事情聴取じゃダメなの?」
「ダメだな。お前、自分のやった事が分かっていないのか?」
呆れたような問いかけにムッとする。
俺が何をしたかって? そんなの決まっているだろう。
「美食研究会をブチのめしたんだよ。聞いたぜ、各方面にご迷惑をかけるテロリストだったんだろ?
安心しろ、さっき俺がひとり残らず倒しておいた。そこら辺探せば、伸びてる姿を見つけられるハズだぜ」
「それだけじゃあない。
通報が来たんだよ。『美食研究会とトリニティ生が大暴れして
「え?……………あ」
もう一度周りを見渡してみて、そこで気づいた。
イズミを埋めた際に、クレーターが出来ている事。そこかしこに地割れが起こっていること。
ジュンコや、アカリや、ハルナが突っ込んだビル達が、崩れそうな程ボロボロになっていること。
戦いの余波で、あらゆる建物にヒビが入っちゃっていること。
…………と、とりあえず弁明だけでもしておくか。
「あー…美食研究会が大暴れするよかマシな被害だろう。あいつ等が抵抗したからこうなったんだ。文句はさっさと捕まらなかった
「ふざけているのか貴様…!?」
「あっ!あと、街の修繕費も、こいつらにツケといてくれ。」
「反省の意思ナシか……!」
あれ?ちゃんと説明したハズなのに、銃を向けられたんですけど!?
俺、美食研究会をふん捕まえたって言ったよね? 正しく伝わらなかったのか?
まだだ。発砲さえしてこなければ会話のチャンスはまだある。落ち着いて、落ち着いて……!
「ま、待ってくれ! 俺はただ、偉大なる叡智を燃やしたツケを美食研究会に払わせただけなんだ!
決して、テロとか怪しい行動をした訳じゃない! 普通に捕まえようとしただけで……」
「普通に捕まえようとしただけで街が半壊する訳ないだろう! 撃ち方はじめっ!」
くそっ! 撃ってきやがった!
説得失敗した!一体なぜだ!? 俺は事実しか言ってないのに!
文句を言ってもしょうがない。あっちは完全に俺を敵として見てやがる。
攻撃してきたんなら、俺も迎え撃つしかない。
俺は肉体言語も堪能なのよ!
「『
「な、消えた!?」
「そんなばかな!」
「探せ!」
「近くにいるハズだ!」
甘い。俺はもう、お前ら風紀委員の軍のど真ん中にいるんだよ!
そして、敵陣の中央で放つ技は―――
「『擬・流派東方不敗』」
東方不敗とドモンが生涯をかけて鍛え上げた拳。
俺のは見様見真似といっていい、流派と名乗るにはおこがましいものだが、エロという正義のため。
敗けるわけにはいかない! ゆえに不敗! ゆえに東方不敗!!
連続して繰り出す拳が、次々と風紀委員達をブッ飛ばしていく。
「流派東方不敗は!! 王者の風よ!
全新!系列! 天破侠乱!!
見よ、東方は、赤く燃えている!!」
「「「「きゃああああああああああああああああああ!!!?」」」」
「何、だと……!?」
イオリに話しかける。
「銃を抜いて撃ったからには、(社会的な)命を賭けろよ…?」
「なに……!?(命を…!?)」
「お前は絶対いい(同人誌の)ネタになるだろうぜ……!」
「ね、ネタだと…!?(私をネタにアコちゃんやヒナ委員長を揺する気か!?)」
これ以上抵抗すると、お前をネタにナマモノ同人誌を描いて売りさばくぞ。
そう言えば、イオリも諦めてくれるだろう。
俺の言葉に動揺しているさまが見える。明らかに効いている。
……が、覚悟を決めたようなその目は何だ?
「ここで貴様の思うがままにされる訳にはいかない! 人質になるくらいなら、命尽きるまで戦ってやる!」
「ハァ!!?」
なんで戦う気マンマンなの!?
俺は諦めて欲しいから言ったんですけど!
本当にイオリの足舐め同人誌を描くぞ!?
くっ…こうなったらテキトーに当て身でも食らわせて気絶させるしかない!
突撃してきたイオリの銃弾をかわしつつ、首の後ろに回り込む。
力は出来る限り抜いて、速度はそれなり。
この一撃で、意識を落とす!
だが、それは命中することはなかった。
脇から入ってきた小さな手が、俺の手刀を防いだからだ。
「させない」
「な…」
「ヒナ委員長……!?」
その小さな少女には、見覚えがあった。
体躯に見合わないデカいマシンガンに、白っぽい髪、角……その容姿は、俺の乏しい脳内ブルアカ辞典にも載っていた。
ゲヘナの風紀を取り締まるトップ。空崎ヒナだ。
「イオリ、美食研究会を回収して離れてて」
「でも…!」
「アコから報告があった。一瞬で
あのトリニティ生、間違いなく強い。多分私じゃないと手に負えない」
「…分かった……!」
ヒナが一言二言イオリに言うと、頷いてどこかへ去っていくイオリ。
よかった。ようやく話の通じそうな人がやってきた。
「あー……対話の意思はあるか?」
「そうね。色々聞きたいところだけど……まず、どうしてトリニティ生が
「本を売っていた。ここは規制が他と比べて緩いからな。お得意様の一つになっていて助かっている」
「そう………美食研究会を追っていた理由は?」
「アイツら、俺の本を燃やしやがったんだ。許せねぇ蛮行だよ。だからシバき倒しておいた」
「……この街の惨状も、その時に起こったと?」
「そうだ(多分)!!」
そこまで堂々と伝えると、ヒナは少し考えるような素振りをしてから、こう言った。
「まずは…美食研究会確保の協力、感謝する。アレは本来、私達の責務だった。他校…それも条約を結ぶトリニティに手伝ってもらう形になってしまったのも、申し訳なかった」
「良いって! 今回はたまたま利害が一致しただけ―――」
「ただし」
あれ。良い話で終わる流れじゃなかったのか?
ヒナの目が鋭くなってんだけど。嘘でしょ?
話し合い、まさかの終わり!?
「街を破壊した責任は取って貰う」
「な―――」
「逃げても構わない。出来るものなら」
ば、馬鹿な!
完全に俺を捕まえる気マンマンじゃねーか!
何故だ!?やっぱり、美食研究会オロした時に、街を壊し過ぎたのか!?
くそ、だが俺は諦めねーぞ! こんな所で捕まってたまるか!!
「ま、待て! まだ言いたいことがある!!」
「……何? 下らないことだったら撃つ」
大丈夫。絶対に無視できない質問だ。
これで時間を稼いで、ゲヘナ学区から脱出する!
「お前、どんな男がタイプだ?」
「…」
返事は機銃掃射だった。
「何故だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」
ダッシュしながら、ヒナの機銃の射線から逃れていく。
反撃したいが、ヒナの弾幕の射程がバカにならない。
ならば全身を『武装色』でガードして無理矢理突っ込むか?
最初はそう思ったが………
「ぐっ…一発一発が重い……」
どういうわけか、弾の威力が他の風紀委員と訳が違った。
弾頭か?銃の性能か?それともまさか、覇気を使っている訳はないよな?
詳しい事は分からないが、今の俺にとって、ヒナの弾幕は決して無視できないということだ。
逃走しながら、武器になるものを探す。
このままでは、ヒナを撒くことは出来ない。
接近戦なら自信があるが、ヒナを倒すことより逃げる事が優先だ。それに、自分のとこなら兎も角、よその風紀委員長を倒すのは何かマズい気がする。
いずれにせよ、逃げるために道具が必要ってワケだ。
そこまで考えて目に入ったのは、土産屋。
そこに入って、お目当てのモノを
「釣りはいらない!」
「え!? ちょ、お客さっ―――」
店主のおっさんを無視して裏口から脱出。
ヒナはついて……来ているか。
時間が勿体ないんでな、さっさと撒かせてもらうぞ。
「観念した?」
「まさか。俺は絶対にこっから逃げるぞ」
「無駄。逃げる事は出来ない」
早速使わせてもらう時が来た。
先程買った物………木刀の一本を抜いて、『擬・武装色の覇気』を纏わせる。木目のある木の色が、あっという間に鋼鉄のように光沢のある真っ黒な色に変色していく。
大上段に構えた、その剣から放つ技。それは。
「『擬・
「!!?」
木刀を振るった瞬間、その剣先から、三日月状のエネルギーがヒナに向けてまっすぐ飛んでいく。
ヒナは、その現象に少し目を見開いたが、最低限の動きで躱して見せる。
知っていたが、なかなか強いな。
「そんなお遊びでは私は倒せない」
再びヒナがマシンガンでぶっ放してくる。
あらゆる広範囲の、盾代わりに使えそうな壁やら何やらが破壊されていく。
跳弾まで起こり、エグイ密度だ。だが、俺もさっき、もう2本の木刀に、『武装色』を通した後だ。
口で1本加え、両手で2本木刀を持つ。世界一有名な三刀流の剣士のスタイルだ。
そして、そこから三本の剣を振るった。
「『擬・三刀流』―――」
飛ぶ斬撃はさっきのだけじゃない。
お遊びかどうかはその身で判断しな。
こっちも全力の覇気をもって放ってやるからな!
「―――『百八
放ったのは、三本の剣による、飛ぶ斬撃。
木刀から放ったハズのそれは、ヒナの弾丸を巻き込んでは斬り刻み、落としていく。
まるで真剣のような切れ味のそれを見たヒナは、流石にモロに受けたら己が危ないと悟ったのか、大きく横っ飛びに逃げた。
その隙を見計らった俺は、地面に穴を開けて、地面を掘り進んで逃げたのである。
これが、ヒナと俺のファーストコンタクトっちゃあそうなのかもな。
⋆
「―――とまぁ、こんな出会い方だったね」
「…スバルは、派手に暴れてくれた。あの一件で半壊した街、まだ復興が終わってないんだもの」
「イヤ美食研究会にツケとけば良かったじゃんよ、修繕費をよォ~」
「もう払わせた。直しても直しても誰かが壊すからキリがないの」
「……スゲーな、ヒナちゃんトコ…」
俺とヒナの馴れ初めを大まかに聞いた先生は、満足そうに頷いてから、こう言った。
「スバルは、ゲヘナ学区でも本を売ってたんだね」
「まぁーな。でも、まだヒナちゃんに聞けてないのよ、どんな男がタイプなのかを」
「言う訳ない。何を言ってるのスバルは」
「スバルはね、好きな異性のタイプを知りたいんだよ。それで仲良くなれるか判断してるんだって」
「ますます意味が分からない!?」
先生からも、俺の「どんな男がタイプだ?」の言葉の真意を教えてくれているが、ヒナは教えようとしてくれないな。これでは、
「ヒナちゃん、じゃあこうしよう。俺から、先生の女の趣味を教えよう。代わりに、ヒナちゃんの男のタイプを教えてくれ」
「スバルっ!!?」
「〜〜っ!?!?!?!?!?」
ヒナが赤面した。
あれ、ひょっとして気になる系?
「…………なんで、先生の好みをスバルが知っている訳」
「んなモン、聞いたからに決まってんだろ」
「ま、ま、待つんだスバルッ! どうしてそれを!?
どうしても教えないといけないのか! それを!!」
「他にいい案が浮かびませんでした、スミマセン。
でも何なら、先生が直接ヒナちゃんに教えますか? これこれこんな女の子が好みだ〜って」
「そ、それはそれでセクハラな気がする……!!」
でしょう?だったら、大人しくそこで見ていてくださいな。
落ち着いてから、後でヒナの男のタイプを教えますから。
ヒナもヒナで、もしこの提案に乗ったら、ちゃんと先生のタイプは教えますよ。そこで嘘はつきません。
……と言っておくと、迷いに迷った様子のヒナが、顔を真っ赤に染め上げながら、ひとつの答えを出した。
「わ、私は―――」
その答えに、俺は大満足だ。
Tip!
この後、ヒナはスバルに“友達”認定されたぞ!あと、先生の趣味もバッチリ交換したそうだ! ちなみに先生は後日、スバルからの手紙でヒナの男の趣味を知ったそうだぞ!
おまけ・イオリのナマモノはどうなったのか
先 生「イオリの同人誌は…もしかして、描いたの?」
スバル「あー…何だかんだまだ描いてませんでしたね。次回作のネタとして、前向きに検討しておきますわ」
イオリ「やめろォ!!!!!!!!!」
後日、イオリ(っぽい女の子)×先生(みたいな人)の足舐め同人誌がマジで創刊された。イオリは怒り狂い、スバルを見つける度にケンカをふっかけるようになったが、スバルはすっとぼけながら返り討ちにしているそうだ。
(この小説を読みに来た)お前、どんな女がタイプだァ?
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計算と太ももの強い会計の子
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目的の為なら銀行や先生を襲っちゃう狼娘
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RPGが大好きな純粋っ子
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楽観的でだらけたおじさんっ子
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天真爛漫で、お姫様みたいな子
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胸とタッパが小さいけど戦闘力の高い子
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愛が重くて、ちょっとシャイな狐娘
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顔は怖いけど、実は乙女の夢を秘めている子
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胸もタッパも大きい大型犬メイドさん
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ここぞという時に眼鏡を外す眼鏡っ娘
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ペロロ様が大好きな女の子
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ペロロ様が大好きな女の子が大好きな子
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横からおっぱいがはみ出た、首輪の似合う子
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ミレニアム一の超天才病弱美少女ハッカー
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内心ビクビクな便利屋の美人社長
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ウサギが大好きな小隊長ちゃん
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クールで目つきの鋭い猫派の課長
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イタズラと無茶ブリがお馴染みの小悪魔っ子
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自分を主殿と敬う狐耳くノ一娘
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それ以外(コメントでさり気なく)