HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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~ある世界線のSNS一幕~
某声優①「Mさん(スバルの声優)に『SM判定フォーラム歌います!』って言われた。ビックリしすぎてお、おうって返しちゃったけどダメだよ。君がこっちに来てはいけない」
某声優②「やっちまったなお前」
①「申し訳なさすぎてなんて言えばいいかわからない」
②「草」


某声優③「Sさんに『SM判定フォーラムを歌うことになりました!』って言ったら信じられないような顔で見られました。正気じゃない自覚はまぁある。」



さて、この最終章の一つの見せ場を書かなくては…!


アトラ・ハシース箱舟占領戦 その②

 アトラ・ハシースの箱舟の、第一エリアを無事占領できた俺たちは、続いて第二エリアの占領に向かう。

 

『そこを左です!』

 

「OK!」

 

 リンちゃんのナビをもとに、ノンストップで走り抜ける。

 相変わらず、道中で無名の守護者達が妨害にやってくるが、先生の指示を受けながら、俺はそれに臆することなく突破。

 次元エンジンに徐々に近づいていっている。そうして、妨害を蹴散らしていくうちに、あっという間に防衛システムが見えてきた。

 

「見えた!アレが―――」

 

「1個目と同じ造形だな。ありがたく、破壊させてもらおうか!」

 

 せり出てきた亀の甲羅のようなシステム。

 だが、その強度は俺の全力をもってすればわけはないことはさっき証明した。

 もう一度、あの『擬・六王銃』で破壊してやろう。そう思って、金属の床を踏み込み―――

 

 

 

 

 

 踏み込もうとして、足が抜けた。

 

「!!?」

 

 何かと思って下を見て……俺の足元に、ぽっかりと穴が開いている。

 馬鹿な、さっきまでそんな穴はなかったハズだ!

 

「スバルっ!」

 

 先生の声が聞こえる。

 俺の身体が、重力に従って落ちていく。

 このままではマズい。そう思い、六式の空飛ぶ歩行術『月歩』を使おうとした。

 だが、落ちていく俺に無名の守護者の機械触手が脚に絡まってきた!

 

「何ィィィーーーーーーーーーッ!! クソ、こんな時に!」

 

 気付いて触手を切り落とし、絡んできた無名の守護者を粉々にするのにさほど時間はかからない。

 だが、重力に従って落ちながら無粋なロボットのドタマに拳を叩き込みつつ上を見れば、ワープはもう既に閉じ切っていた。

 

 

 

 

 

 

「…やっぱり、ここまで来たんだね」

 

 スバルをワープで先生と分断した張本人・シロコ*テラーは、諦めたような、感情の籠らない口調でそう言った。

 先生は、苦々しい表情でシロコ*テラーを見返す。彼は、スバルがアビドスの少女たちに告げた推測も聞いていた。なので、「目の前のシロコは、スバルの考え通り別世界からきたシロコかもしれない」という可能性を想定はしていた。例え、荒唐無稽な結論だったとしても。

 

「君は、どこから来たの?」

 

「…………そんなことを知って何になるの? 結末は変わらない。教えても意味はない」

 

「この世界のシロコはどこ?」

 

「生きてはいる。連れ戻したかったら進めばいい。運命は変わらないけど」

 

 それだけ言って、ワープを開いて去っていく。

 

 

「次元エンジンは好きにすればいい」

 

「!!?」

 

「私はさっきの生徒……間島スバル、だっけ? あの人を始末してくる。あれは危険。私も知らないし」

 

「させないッ!」

 

 先生は手を伸ばす。ひとえに、生徒を守るために。

 だが、先生の手が届くよりも先に、シロコ*テラーがワープに入り、閉じ切ってしまう方が先であった。

 先生は歯噛みする。手が届かなかったことに。自分が守るべき生徒を、むざむざ攫われてしまったことに。……先程まで目の前にいた生徒が、一体何者なのかが分からないこと自体に。

 

『先生!間島スバルさんの反応が消失しました!!』

 

『お待ちなさい七神さんッ! 今、お姉様の反応が消えたと言いましたかッ!?』

 

『ろ、六星さん!? 貴女は箱舟の調整を頼んでいた筈…』

 

『それはヴェリタスとエンジニア部に任せました!

 それよりお姉様です!一体なにが―――』

 

「急ごう、リンちゃん、セラ」

 

『『先生!?』』

 

 スバルを置いておいて、次元エンジンに専念しようという先生の判断。

 ナビゲートしていたリンやスバルの危機と聞いて割り込んできたセラにとっては、スバルを切ったかのように見えたのだろう。

 だが、先生の心情は違う。スバルはあらゆる意味で問題児だが、決してそのような意味で言ったのではない。

 

「あのシロコは『スバルを始末してくる』と言った。つまり、スバルと戦っている間は、私たちに手出しできないはず」

 

『…確かに、スバルさんの戦闘力を考えれば、こちらの妨害をしながら彼女の相手は厳しいとは思いますが』

 

「まだ、スバルはこの船のどこかにいるハズだよ。シロコと一緒でね。もし今のワープだけで始末できていたのなら、あんなことを言いながら去る必要はない。

 こう考えよう。『スバルが時間を稼いでいる間に、次元エンジンを破壊してアトラ・ハシースの箱舟を占領する。そうすれば、スバルもシロコも助かる目が出るハズだ』ってね」

 

『…お姉様はまだ生きている、と?

 信じても宜しいのですか、先生…?』

 

「あのシロコとスバルの戦いを見ていたセラなら、信じられないかな?」

 

 取り乱したセラを落ち着かせるように言い聞かせる。

 セラは、シャーレに集まる前のスバルとシロコ*テラーの遭遇戦を思い出す。

 ……確かに、あの様子なら、簡単にやられるとは思えない。実際に見ているからこそ下せる、セラの判断であった。

 

『…わたくしも、お姉様を信じるしかない、ということですか』

 

『先生の言う通り、急ぐしかないようですね』

 

『ノボリを向かわせます。現着までどうか辛抱を』

 

 未だ、スバルを心配している。

 だが現段階では、信じるしかないようだ。

 それは、不安を押し殺すためか…はたまた、スバルの健闘とシロコの無事を信じるがゆえなのか。あるいは―――その両方なのだろうか。

 間もなくしてノボリが到着する。彼女はセラから事情を聞いていたらしく、先生に心配そうな目を向けながらこう言った。

 

「セラに頼まれて来たんスけど………ジブンで良かったんスか? 自慢ですらないけど…銃なんてマトモに当てられないッスよ?」

 

「大丈夫。私に任せて。

 アロナ、ノボリの弾道を分析して、射撃の補助を行ってほしい」

 

『わかりました! ノボリさんのナビゲートを開始します!』

 

「おぉ…! センセイさえいれば、マトモに戦えるかもしれないってことですね…!」

 

 壊滅的な銃の腕を自覚しており、接射以外で敵にダメージを与えられないノボリではあったが、先生の指揮があれば自分でも銃撃戦ができる。

 そう信じて、ノボリは先生の指揮下に入り、次元エンジンの防衛システムに挑みかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やったァァーーーーっ!! 射程距離が10センチ伸びたぁぁぁーーーーーっ!!!

 

「『『………………』』」

 

 どうしてこうなった。

 防衛システムの残骸が転がる中、無邪気に喜ぶノボリの後ろで、頭を抱える先生と通信越しに絶句するリン&セラはそう思った。

 

 結論から言えば、防衛システムを突破し、第2の次元エンジンを破壊することはできた。そこはいい。

 だが問題は、先生が指揮をし、アロナが弾道の修正をナビゲートしても尚、ノボリの壊滅的な銃センスは治らなかったという点である。

 全く無意味というわけでもないし、なんなら射程距離が2倍になったのだが………そもそも、ノボリの射撃における射程距離は10センチ。2倍になってもたかが知れている。

 

『先生……』

 

「ごめん。これが限界みたい」

 

『お力になれず申し訳ありません………』

 

 なにか言いたげなリンに、申し訳なさそうに呟くしか出来ない先生とアロナ。

 それを労うように、慰めの言葉を発したのは、セラだった。

 

『いいえ、先生。わたくしもリンさんも、貴方を疑ってなどおりませんわ。ただ、その…………ノボリの銃の腕は知っていたのですが、ここまで予想を下回ると…』

 

「予想を下回る!!? 酷いッスよ副部長!!!」

 

 ハッキリ言って、セラが言ったのは正論であるし、先生もアロナも頑張った方である。

 本来なら、サポートだけで射程距離2倍など、めざましい成果である。…………元の値がアレだっただけで。

 

『…今は先を急ぎましょう』

 

「そうだね。ノボリ、この短期間でよく頑張った。残りの次元エンジンは一つだよ。急ごう」

 

「あっ…そうでした! スバルさん、きっとあのシロコと戦ってるんスよね!」

 

『先生、本当にお上手ですわね…』

 

 ノボリにしては頑張った方ではあるが、今はスバルがいなくなった以上、急ぐ必要がある。

 たった一言でノボリの成長を褒めて終わりにするのは心苦しいが、そうするしかない。

 そう判断して、生徒を連れて残りのエンジンのエリア―――第三エリアに向かう先生達であった。

 

 

 

 

 

 

 着地した後、周りを確認したら、見たこともない機械の部屋内にいた。

 

「ここは…」

 

「ここは第4エリア。貴方の世界のシロコもこのエリアにいる」

 

 第4エリア…つまり中央か。

 先生たちはおそらくいま第2エリアを攻略中だ。つまり……

 

「戦力は第2エリアと第3エリアに集中させる。

 他の人たちはすぐに助けに来れないし、来れたとしてもかなりの時間がかかるはず」

 

「…超姉妹(シスター)はどこだ?」

 

「シスター…? この世界のシロコなら、こことは違う場所に閉じ込めてある。けれど、知ったところで無駄な事。何故なら……」

 

 銃を構えるシロコ*テラーと目が合った。

 ここでやり合うって事だろう。雰囲気も、殺気も、立ち姿も、全てがガチだ。

 

「私がここで、貴方を始末するから。全力を以て」

 

「へぇ……ちなみに、この船から外に放り投げちまうことは考えなかったのか?」

 

 今この箱舟は地上から75000メートルも離れている。

 ワープが使えるんなら、ここからぽいと投げ捨てるだけでカタがつきそうだがな。

 しかし、その提案にはシロコ*テラーが首を振った。

 

「不確定要素は確実に消す。ましてや…貴方は強すぎる。どうして、私の世界にいなかったのかが考えられないくらいには。だから―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――より確実な手を使う」

 

 その宣言と同時に、俺の四方に手榴弾が落ちてきた。

 ただの手榴弾じゃあない。その一個一個から、半端ない死の気配を感じた。

 それを感じ取れたのが、『覇気』の影響か戦いの勘なのかは分からんが……すぐに、落ちた手榴弾の一個を明後日の方向に投げ、空いた場所から即座に移動!!

 

 しかし、移動した先には既にクロコが。

 

「オラァ!」

 

 放った拳と掌底がぶつかり、衝撃を巻き起こす音と手榴弾の爆発音が被さる。

 弾けた爆弾から、不吉な煙がモクモクと流れ出る。

 もしや、今のって…!

 

ヘイロー破壊爆弾…!」

 

「やっぱり知ってるんだね。ゲマトリアから没収した技術だけど……流石に、対処してくるんだ」

 

 チッ…そんな手を使ってくるって事は、マジに形振り構わず俺を殺しに来てるってことじゃねーかッ!!

 しかも今のパンチで吹き飛ばせる気がしない。ならばと、もう片方の手で、突きを放つ。

 

「『擬・六式・指銃(シガン)(まだら)』!!」

 

「っ! また、知らない技…!」

 

 突きの連打を、クロコは飛びのいて回避。

 俺はそれに追いすがって、立て続けに攻撃を放つ。

 

「『擬・火拳』ッ!!」

 

 燃え盛る拳を、身体をひねって躱す。

 その隙を―――逃さないっ!

 

「『擬・滅・昇竜拳』ッッッ!!!」

 

「か―――」

 

 掠った! いま、確かに掠った!

 渾身のアッパーカットが、躱そうとしたクロコの顔に触れた!

 ダメージはさほどでもない。だが、錐揉み回転しながら墜落していく身体は、明らかにバランスを崩しているようにしか見えなかった。

 これは…好機到来か? だが、相手は色彩を引き連れた“恐怖(テラー)”に反転した者。油断はできない。

 

「くっ…!」

 

「! ワープを使った…!」

 

 落ちた先にワープが開き、そこに入ったかと思うと、床に登場するのだ。勿論、態勢は整った状態で。

 ワープにそんな使い方あるのかよ。ズルいな……

 

「…」

 

 瞬間移動で態勢を整えたクロコは、無言でアサルトライフルの弾を放った。

 だが、弾丸程度俺には効かない。このまま防いでやる―――!!

 

 

 ……しかし、相手もまた、色彩を引き連れ、キヴォトスに終焉を齎さんとする存在。

 あらゆるイレギュラーに対して、考えて対処してきた。

 原作時空でさえ、そうだったのだ。ウトナピシュティムの逆ハッキングやシロコの分断………それをやってのける存在だったのだ。

 なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()この時空において、シロコ*テラーはただ()()()()()()()()()()()なのだろうか?

 ―――答えは否。断じて否である。

 

 とある事情もあり、このシロコが未知数のスバル相手に何もしないなど、()()()()()のだ。

 

 

 

 最初の違和感は、銃弾が当たった感触が違ったこと。

 銃弾が当たり弾かれた感覚ではなく、俺の腕にとぷんと、まるで底なしの池に石でも投げ込んだかのように波紋が立ち俺の体内に潜り込んでいく感覚がした。

 その直後。全身に激痛が走り、胃の奥から急にこみ上げてきたものを抑えきれず、吐き出した。よく見ると、それは血であった。

 

「な……何ィィィーーーーッ!!?

 

 馬鹿な!?

 このキヴォトスに来て、防げない銃弾はなかったハズなのに。

 キヴォトス人の身体は、銃弾程度なんともない――本来この感覚はおかしいのだが、今はそんなことを言っている場合じゃない――と思っていたが。

 

「―――シッ!」

 

「うおっ!?」

 

 考えるスキを与えないかのように、クロコが俺に蹴りを放ってくる。

 今度は俺が、クロコの追撃から逃れる番となっていた。

 ……それにしても、この激痛はおかしい。銃弾を何発も受けてもまぁ痛い程度で済むはずのキヴォトス人の身体であるにも関わらず、たった一発でこんな吐血レベルの大ダメージを受けるだろうか?

 

 おかしい。明らかに変だ。

 今俺が食らった弾丸は―――()()()()()()()()()()

 

「ん…やっぱり、一発じゃ倒れないか。なら―――」

 

「『』!!」

 

「っ…まだ、そこまで動けるの…!?」

 

「ハァ……ハァ……! ()()弾丸は、もう()()()食らわん!」

 

 

 おそらく、だが。俺が食らったのは、「ヘイロー破壊爆弾」の成分を弾頭に詰めた弾みたいなサムシングだろう。

 一発食らっただけでこうなるんだ。そう何発も食らっていいモンじゃあない。あと一発か、二発か……いずれヘイローが割られち(冗談抜きで死んじ)まう。

 それだけじゃあない。もし、こんな弾丸を他の生徒や先生が食らっちまったらどうなるんだろう?

 少なくとも、こんな弾丸を腕で防ぐとかじゃあなく、頭とか心臓とか、人体急所に食らったら()()()()()()()

 

「しぶとい…でも、さっきの一発でヘイローは大幅に削れたはず。逃がしはしない」

 

「何を…勝った気になってやがるんだ?

 お前は俺にダメージを与えられる手段を手に入れただけ…条件は互角だろうが」

 

「息が上がっているのに、まだそんなことが言えるんだ。まぁ……じきに何も言えなくなると思うけど」

 

 正直、このタイミングで「ヘイロー破壊弾」なる弾丸の発覚など冗談ではない。

 ホシノおじさんでもキツいんじゃあなかろうか。彼女がどうかまでは分からないが、少なくとも俺やホシノ以外がヘイローを破壊する弾丸など受けようものなら一発でお陀仏だ。

 それが殺す気満々のヤツの手にあるというのだから、笑い事ではない。

 故に―――

 

 

「これでようやく貴方を始末できる。キヴォトスも終わりにできる」

 

「かかってこいよ銀行強盗。この間島スバルが修正してやる!!」

 

 

 今、俺を貫いた弾丸の正体を、この戦いで見極めるしかねぇ!!

 そう啖呵を切った直後、キヴォトスに憑依転生して最も死に近い戦いが始まった。

 




Tip!
鞠瑠璃ノボリの銃の腕の壊滅性は、先生の腕をもってしても射程距離を伸ばす程度しか効果が出ないぞ!
キリノみたいに、着弾地点が別物に変更されるみたいなものではなく、マジにノーコンだから弾道のブレの修正しかできなかったのだ!
というか、射程距離が2倍って現実でもなかなかない改善だと思うのだが、いかがだろうか?



あとがき
スバルの時空での最終章のエンディングテーマはもう決めているんです。
ズバリ、「BEYOND THE TIME ~メビウスの宇宙を越えて~」です。TMネットワークさんの1990年代の曲ですが、令和でも通じそうな近未来的な曲調があってあっという間に好きになった曲なんですが……公式のカバーがなかなかないのがもどかしい。

拙作の最終章のエンディングテーマは?

  • RE:Aoharu
  • BEYOND THE TIME
  • 空色デイズ
  • 光の旅
  • 僕たちは天使だった
  • ひとりじゃない
  • この道わが旅
  • Wishing(水瀬いのり)
  • ホログラム
  • 花の塔
  • その他(存在しない記憶を語る)
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