HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
……………シュポガキの分からせや地下生活者の処刑は後回しです。気持ちは分かるけどストーリーが……ね。
色彩の襲来も終わり、復興も大体が終わってきた頃。
ひと通りの仕事を終え、遅めの昼休憩をしていたシャーレの先生に、電話がかかってきた。
「もしもし?」
『先生ッ!……良かった、まだ無事だ…!』
「スバル…?」
『いいか先生、よく聞いてくれ。
今からシャーレに向かう。それまで、誰もシャーレに入れるなよ。いいか…誰であってもだ』
「え、え、スバル? どういうこと?」
急にかかってきた電話相手―――スバルからの、要領を得ない要求。説明を求めると、努めて落ち着きながらスバルが話しだす。
『単刀直入に言います。………俺の祖母が先生を狙っています』
「おばあちゃんが?」
『えぇ。誕生日パーティに誘いたいと、俺の友人を片っ端から拉致ってるみたいなんです。
既に補習授業部全員とプレアデス性団の何人かがやられました』
「ら、拉致!!?」
信頼している生徒から出てきた物騒すぎる話に、先生は驚愕する。
生徒の、しかも身内が、別の生徒を攫って回っているとはどういうことかと。
おまけに、スバルの言うことが事実なのであればもう既に実害も出ているとのこと。
先生は、寝耳に水の衝撃的な話に仰天しつつも、詳しく情報を得んとした。
「と…とりあえずシャーレに来てくれる?」
『勿論です』
あまりに急かつ物騒な話に飛び出たくなるが、いかんせん情報がない。
スバルが来るまで、オフィス内をうろうろして落ち着かせることに集中することにした。仕事が手につかなかったのは言うまでもない。
*
「お待たせしました」
「大丈夫だよ。それより、スバルのおばあちゃんの件だけど……」
「あぁ、そうでしたね」
俺が先生に電話し、誰も中には入れるなと釘を刺してまでシャーレにやって来た理由について、話すことにしよう。
まずそもそも、間島家はトリニティ自治区の郊外に莫大な敷地を誇る―――莫大と言っても、前世の俺の庶民感覚から見て莫大というだけであって、トリニティ内では中の下らしいが―――豪農の家である。
その家において、この俺・スバルの家族は父・母の両親と祖母だ。祖父はオリジナル・スバルの記憶によると『スバル』が5歳の時に大往生したようだ。
で、この祖母だが………3年前までは病床に臥せっていて、お迎えも時間の問題かと思われたらしいが、スバルが『俺』になってからは嘘のように体調を回復させ、今ではリアルなターボババアと化している。
「自分のおばあちゃんをそんな言い方……」
「すみません言い過ぎました。物腰は柔らかいし礼節はありますが戦闘力始めそれ以外の要素がすべてターボババアです」
「それはそれでどうなの…」
話を戻すが……そのおばあちゃんだが、毎年の誕生日パーティにレクを行うようになった。
なったのだが………自分の趣味や思いつきに一族全員を巻き込む上、その内容がガチでヤバい。復活したバケモノ級の体力・気力基準で行われるから、ごく少数を除いてボコボコにされるのだ。
去年なんて、余興と称してキヴォトス横断トライアスロンを全員に強制的にやらせたからね。親戚の何人か死にかけてたし。
「そんなパーティに出ようものなら、俺の仲間達は誕生日パーティがトラウマになってしまう」
「そんな事ある???」
めんどくさい先輩みたいな事をやるババアだからこそ、今年も間違いなく何か企んでるのは間違いない。だから、俺の実家からパーティに誘われても行かないよう警告を促して回っていたのだ。
だが、アイツらはその先を言っていたらしく、俺より先に誘っていたようなのだ。お陰で何人かと連絡が取れてない。
「……というワケなので、先生には俺とともに彼女達を連れ戻す手伝いをして欲しいんです」
「パーティなんでしょ? そんな言い方って………」
「マジに危険なんです。お願いしま―――」
ピンポーン。
と、シャーレのインターフォンが聞こえた。
嫌な予感がしたので、突き動かされるようにモニターを確認すると…………
『こんにちわ〜♡ ここがシャーレで合っていますか〜?』
そこには、ボンキュッボンのバランスが整った金髪美女がいた。頭に天使の翼が生えまくったヘイローを浮かべ、5対・10翼の翼を生やした、育ちのいい感じの美人ママって感じだ。
そんな、エロ漫画に余裕で出せる超美人を前にして———
「はーい!ちょっとまっててくださーい!」
俺は、
「『擬・どどん波』ァァァ!!!!」
「ちょぉおおおおおおおーーーっ!?!?」
ドガァァァ———ン!!!
———ようとして、開けたドアの隙間からどどん波をぶっ放す!!!
アワレ金髪美女は吹き飛ばされ、シャーレの建物の前からは姿を消していた。これで安心してドアを開けられる。
「なんてことしてるの君はぁぁ!!」
「先生、建物内にお戻りを。………誘拐犯です」
「えっ、誘拐犯って……今の人が!!?」
「早く避難を!」
「でも、スバルがふっ飛ばしちゃったし…」
「あの人は……今ので倒せる程、ヤワじゃありません…!!」
そう。見た目も声もボディラインも……完璧では、あるのだ。普通の人なら、間違いなく放っておかないレベルの美女なのだ。あらゆる人を魅了する、女性としては最強の人間なのだ。
………彼女が、俺の…間島スバルの
「スバルちゃ〜ん」
「「!!!?」」
「ダメでしょ〜? 親に向かって〜、出会い頭にレーザービームを放っちゃあ」
「ぜ、全然効いてない……!?」
チッ…この人、去年より強くなってないか?
「じゃあ娘の友達をパーティに招待するとか言いつつ、片っ端から拉致るのは良いのかよ?」
「酷いわ〜〜、ちゃんと許可は貰ったし〜…それに、おばあちゃんが最近、年だから腰が痛くて悩んでるのよ〜。顔くらい見せてあげて〜?」
「3000人規模のヘルメット団とスケバン連合部隊を一人で壊滅できる人が、老いに苦しんでるとか聞いたことがないので抜けますね」
「つれないこと言わないで〜?」
言っておくが俺は嫌だぞ。
いくらおばあちゃんでも、あのノリは懲り懲りなんだ。
トライアスロンの時は死にはしなかったが、その後の親戚の介抱の時間も合わせて執筆時間をめちゃくちゃ奪われたんだ。
それに、友達を拉致るなんて、いくら親でもアウトだろ。
このアホ親ブッ飛ばして、全員解放してやろう。
「攫った仲間、全員返してもらうぞ」
「だからぁ~、攫ってなんかいません~」
「母親だろうが関係ない、ブッ飛ばしてやる!」
「も~~! 親に向かって暴力はダメ!」
「ちょっ、スバル、待っ―――」
「『擬・破壊殺・乱式』!!!」
先生の引き留める声も構わず、俺は拳の乱打を放った。
悪いけど、この人はおばあちゃんと同じタイプで、話を聞かないからな。
こうするのが一番―――
「『トリニティ真拳奥義・
「「!!?」」
拳の乱打に、突きの乱打で答えてきた。
一つ一つの一撃が、ぶつかり合う音がして。
轟音がなり止んだ後で土煙が晴れた先に……さっきと同じように、無傷で笑顔の母がいた。
「い、一体、今のは………!?」
「あなたが使った技でしょ〜? 『トリニティ真拳』ってやつ〜。研究していくつか使えるようにしたわ〜」
イヤ知らないんですけどォ!!?
なんか俺の知らん間に知らん技が生えてきてるんだけど!?
トリニティ真拳はまだ2つしか考えてないんだが!? ナギサを剣にする技*1とミカとバレーボールする技*2しかないハズなんだが!?
あと夢打撃処裏拳はトリニティ真拳じゃなくてニューカマー拳法な!! 変に曲解すんのやめろ! 俺がイ○様に怒られるわ!!!
「悪い子だからお仕置きの火力を上げようかしら〜?」
だが、当の本人が止まる気配がない。成長は未知数だが、このままやるしかない!
「『トリニティ真拳奥義・リンパマッサージ拳』」
「『擬・凰翼天翔』!!!」
くそっ、凰翼天翔がヘンテコな名前の技に相殺されてる!
フェニックスの一輝に申し訳が立たねえ!
だが、目の前の年齢詐欺の母親は、涼しい顔して炎の鳥が具現化した一撃を、自らの拳だけで凌ぎきってみせた。
「…なんで銃使わねぇんだよ…キヴォトスだろ? ここ…」
「今更じゃない〜? 私持ってるけど、スバルちゃんは銃弾効かないものね」
懐からチラリと見せてきたのは、ブリティッシュな装飾が施されたワルサーP38。
ちなみに俺も持っている。2年前に母さんに「銃を持ってないなんて裸でいるより恥ずかしいわよ」と言われた時は嘘を疑ったが、コハルもおんなじ事をイッてきたのでそれ以降使わずとも持ち歩いている。
というか、銃弾効かないのはお互い様だろ。
そう言いつつ、次の技を放とうとして…………
「ストップ!ストッーープ!!」
「…先生?」
「まずはお互い話し合おう!ね?
…お母さんも、まずは話を聞かせてください!」
「………そうね。私とした事が、大人気なかったかしら」
先生の仲裁が入り、詳しく話を聞くことになったのである。
*
その後だが、結論から言うと俺と先生はパーティに行くことになった。
というのも、先生と母さんが話し合った結果、拉致の事実がマジでないことが判明したからだ。ただ、予定が空いている人達をトントン拍子で連れて行っただけで。
証明に連絡が取れてない筈のヒフミやコハル、アキとの連絡が、母さんの電話から取れた時点で俺が悪いことが確定した。
『あはは…急な話でしたけど、予定は空いてましたので』
『私、乱暴なんてされてないわよ? というかスバルは何を想像してたの!?』
『スバルさんのお祖母様のお誕生日なら断る理由はありません!』
「だから言ったでしょ〜? 攫ってなんかいないって。
誘ったけど予定が合わなくて断られた子とかもいたのよ? クオンちゃんとか」
「うん、これはスバルが悪いよ。そもそも、普通は親にどどん波撃つのがダメだからね」
「はい…」
というワケで現在は間島家の執事が運転する4人乗りトラックで、俺の実家へ向かっていた。
「すごいブドウ畑だね…」
「この一面のブドウ畑はすべて
「えっ!? そうなんですか!!?」
「これでトリニティの金持ち基準だと下から数えるほうが早いんだから意味わかんねーよな」
そんな話をしていると、あっという間にブドウ畑と田舎の街に囲まれた豪邸が見えてくる。到着すると母さんは、「
豪邸の中から執事さんに案内を受け、通された客間(めちゃくちゃ広いがな……)には、他の生徒達が、美しいドレス姿でそこにいた。
美しく着飾っているハナコに、あはは…と苦笑いのヒフミ。意外とサマになってるコハルに、困った表情のアズサ…………それだけではない。俺にとっては、意外な出会いがあった。
「ひ、ヒヨリ!!? なんでここに…」
「久しぶり、スバル」
「来たね、元凶……っ!」
「あっ、ママも来たんですね!」
「あー…(察し)」
アツコ・ミサキ・ヒヨリがそれぞれ、パーソナルカラーのドレスに身を包んでいた。
ヒヨリの一言でもう何があったか理解しちゃったよ。
おそらく、よりにもよって母さんの前でヒヨリが俺のことを「ママ」って言っちゃったんだろ……それで、招待…もとい、連れ去られたというワケか。
「ヒヨリ…もしかして、俺の母さんに会った?」
「おばあちゃんですか?会いましたよ!」
「よく生きてたなお前ら」
年齢詐欺かってくらいピッチピチなあの人を、ナチュラルにおばあちゃん呼ばわりとか、トリニティ真拳でボコられてもおかしくないんだけど。
そう思ってたら、アツコが口を開く。
「すごく喜んでたよ。『いつの間にか可愛い孫娘がこんなに』ってね。……ふふっ、良かったね、お母さん?」
「ウチにCV花澤○菜の娘ができた覚えはありませんっ!」
「ほんとだよ…!」
「うわミサキすっげえ怖い顔」
「誰のせいだと…! お陰で変な技で鎮圧されるわ、知らないところに連れてこられるわ、着慣れない服着させられるわで……災難だったんだけど…!?」
まぁ………ミサキは、そうだろうなぁ。
祖母を名乗る不審者と戦ったに違いない。でもあの人、俺と同レベルに強いからタイマンじゃあ分が悪すぎたんだろ。
何されたか聞いたら、「なんかイキナリ出てきた変なお爺さんに竹の中に仕舞われた」とのこと。何があったんだマジで。
あとミサキ、さっきから俺のことを元凶のように扱いながら恥ずかしそうにもじもじするの可愛いな。スリットの入った黒いドレス超似合ってるし、他の装飾品もうまく自傷跡を隠しているから、パッと見美女にしか見えないぞ。ヒヨリとアツコ共々先生に抱かれてきたら?
ちなみに先生はというと、アズサやコハルを始めとした補習授業部の皆に「よく似合っているよ」と声をかけている。特にドレスに慣れないアズサや普通を自称するヒフミの二人が茹でダコみたいになっている。やっぱハーレム先生だよなぁ。
良し。
「先生」
「?」
「今夜は誰でシコります?」
「何言ってるの!!!?」
「死刑ッッッッッ!!!!!」
あらら、エ駄死食らっちゃった。
Tip!
間島家の紹介だ!なお、本名は決めてないぞ!
スバル父
トリニティ郊外に構える地主の婿。真面目かつ融通が利かない性格でスバルの同人活動に頭を痛めているが、知恵比べではスバルに勝てたことがなく、母も反対していないため強く出れない。
スバル母
トリニティ郊外に構える地主。お嬢様学校の保護者なだけありそこそこの豪農である。3年前に娘が変貌してから、「娘を止められる位強くならねば」という想いから、娘が使いだしたという「トリニティ真拳」を研究している。CVは昭和平成の母親キャラっぽくブルアカの娘が合わなさそうな人。皆○さんとか。
スバル祖母
スバルの母方の祖母にして先代の地主。病気がちであったが、3年前の孫の変貌をきっかけに体調が回復し、親戚の集まり毎にエキセントリックなレクを企画するようになる。CVはく○らさん。
おまけ・トリニティ真拳奥義
・夢打撃処裏拳
まんまエンポリオ・イワンコフの夢打撃処裏拳。
・リンパマッサージ拳
相手や相手の技を『撫でる』技。技の軌道を逸らす、相手のリンパを刺激して強化・鎮圧と用途は多岐にわたる。
・今は昔、竹取の翁といふものありけり
竹取物語の冒頭を読み上げて、現れた讃岐の造が相手を竹の中に閉じ込める。
これから見たいお話は?
-
スバル帰省編
-
シュロガキ分からせ
-
シュポガキ分からせ
-
便利屋+サオリ編
-
アリスク夏休み編
-
カスミ+イチカ暴走列車編
-
スバルオリジナルの回
-
地下生活者処刑編
-
百科記事「黒服殴らせろ」等
-
プレアデス性団メモロビ
-
ミレニアムEXPO編
-
暴走列車消失編