HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
スバル「俺が教えた」
スバル母「別に仲悪くないもんね〜?」
スバル「そうね。おばあちゃんの誕生日パーティがスーパー面倒なだけで」
Q.間島家で一番強いのは?
スバル「俺」
スバル母「私〜」
スバル祖母「馬鹿言うんじゃないよ。あたしが死ぬまでは大人しく2番手に甘んじときな」
スバル父「………回答を拒否します_(:3 」∠ )_」
『何者かは知らないけど…ヒヨリに手を出すようなら容赦しない』
『あらあら〜、スティンガーミサイルなんて穏やかじゃないのね〜ミサキちゃん』
『気安く名前を呼ばないで』
『温い———「トリニティ真拳奥義」』
『ッ!? ミサイルを躱し———』
『「今は昔——竹取の翁といふものありけり〜』
『は?』
『ふぉっふぉっふぉっ……悪い子はどんどんしまっちゃうかのぅ』
『な…アンタ誰———』
『どんどんしまっちゃおうのぅ〜〜』
「———という感じで竹の中にしまわれてここまで連れてこられた」
「ごめんもう一回説明してもらえる????」
「……分かった?ハナコ」
「ふふっ……いいえ? 何も理解出来ない事が分かりました♪」
特大の下ネタを流した後、先生は俺とともにミサキ含めたアリウススクワッドの3人娘*1から間島邸にやって来た経緯を聞き出していた。
が、先生には何もかもが理解不能な様子だった。同じ話を聞いていたヒフミもアズサもコハルもアキも宇宙猫と化している。唯一ニコニコしているハナコも、何がなんだか分かっていない様子だ。
かく言う俺も理解不能である。何なの母さんのトリニティ真拳奥義。話を聞く限りなんかしまっちゃうおじさんみたいな竹取の翁出てきてるんだけど。怖いわ!
「なんつーか………災難だったな、お前…」
「ホントだよ…!!」
真っ赤になりながらキレているミサキも、超キレイなドレスを着てるせいか本気で怒っているようには見えない。
ちなみにだがその時ヒヨリもしまわれたそうだが、その事について聞いてみた。
「あの竹の中ですか?アリウスの寝床よりは良かったですよ!竹のいい匂いもしましたし」
「……あんなことイッてるけど?」
「…ヒヨリは図太いからね………」
それはそう。こいつは強いと思った(確信)。流石は俺の娘だな*2。
そんな話に花を咲かせていると、ノックの音が聞こえた。コハルが扉を開くと、そこには俺らを送ってくれた執事さんが。
「お嬢様」
「………………………?」
「貴方の事でございます、スバルお嬢様」
「えっ、あっ、俺か!」
「嘘でしょアンタお嬢様の自覚無かったの…?」
「ンなもんとうにエロ同人のネタにしたわ」
「死刑!!!!!」
「お召し物の準備が出来ました。こちらへどうぞ」
ジャパニーズジョークに苦笑いする先生たちと必要以上に反応するコハルを置いて、俺もパーティの準備へ向かった。
*
パーティ会場にて。
腰にグレーのリボンがついた、シルバーのドレスに身を包み、向かった先の会場にて、先生たちと合流しようと思ったその時だ。俺は、ある光景に足が止まった。親族と共にパーティ会場を整えるメイド達の中に、見覚えのある顔がいたからだ。
「…ユマ?なにしてるの?」
「あら、スバルさん!よくお似合いですよ!」
「お、おぉありがとう。ユマもいいメイド服だな。
………というより、何故ケルビムの娘さんがそのカッコでここに?」
「私が頼みました。皆さん、快くメイド服をお貸ししてくださって……!」
「ナチュラルにパワハラするんじゃないよ」
それ絶対断れない系の頼みじゃないか。例え先生に仕え(意味深)ているメイドを目指しているからって、先生を次期当主にする気マンマンのケルビムの御令嬢に頼まれたら、俺にすらかしずくメイド達に断れる訳がないだろう。
だが、ユマにはその気は一切ないらしく、俺らのメイドに混じって配膳をしている様子は様になっている上に本人は超楽しそうだ。そこに、弱みに付け込んだ達成感とかは無い。
「あっ、ご主人様が来ましたので、ここで失礼しますね?」
「おう。ユマも楽しんで」
「勿論です。私…今、すっごく楽しんでますので!」
屈託のない笑顔でそう言ってから、メイドの仕事へ走っていくユマに、笑みがこぼれる。
その隣で、深い、深いため息が聞こえたので、そっちを見ると……思った通りの人物と目が合った。
………俺が「間島スバル」になってから3年間、シナシナになり続けていた俺の父である。
「よう、親父殿。今日はまた一段と死にそうな顔だな?」
「………今日は胃痛の種が山ほどあるからな!!!」
「あー、ユマの件は大丈夫ですよ? あいつ、自分の意志でメイドしてるんで」
「真っ先に迷惑かけてる自覚を持ちなさいスバル!!」
俺の父は真面目だ。
社交界の礼節を持ち合わせ、おばあちゃんや母さんの仕事のサポートも完璧にこなす。ただその一方で、俺に貞淑と品性を求め………もとい、エロ漫画の禁止を強制してきた事もあった。
無論、俺なりに抵抗したとも。その為に修行した、というのもちょっと言い過ぎだけど、きっかけの一つではあった。
まぁ最終的に父が折れる形でプレアデス性団を黙認してもらったのには感謝だな。おばあちゃんが復活した辺りから威厳に陰りが見え始めて、母さんが俺に対抗して強くなろうとした時点で父の威厳は死んだ。今では、間島家の中では一番弱い。婿養子だからしょうがない一面もあるけど、ここまでイくとちょっとかわいそうかも*3。
「昨日ケルビムファウンデーションの会長さんが来てな、『娘のユマがパーティに参加したい』って言ってきてな…! 貧相過ぎて招待できないと断ろうとしたら、ドレスまで貸し出してくる始末だぞ!? もう、生きた心地がしなかったんだぞ…!!」
「…親父。息抜きくらいしてくれよ。硬くなりすぎたら死ぬぞ。ナギサみたいに」
「あの件、桐藤さんにめちゃくちゃ土下座したからな私???」
「なんで? アレ俺微塵も悪くないからね? 本描いただけだからね?」
「ナギサ嬢の地雷ジャンルのエロ本をね*4!! アレ作ったんだったらスバルが元凶だから!!!」
「スバルさん~!」
「お、待って親父。ユマと先生来た」
「何ッ…!? せ、先生ってシャーレの先生か!!?」
ユマが先生と着飾った生徒達を引き連れて俺と父の前にやってくると、父は慌てたように身なりを整えて威厳を醸し出そうとしていた。
父の実態を知っている間島家の人間からすると滑稽ではあるが、父なりに礼儀を弁えて接しようとしているのだろう。俺は、そこについて余計な茶々は入れないようにしないとな。
「初めまして。連邦生徒会所属特別捜査部シャーレの先生です。…あなたが?」
「えぇ。スバルの父です。この度は妻と娘がご迷惑をおかけしたようで誠に申し訳なく……」
「あ、あはは…それ程でもありません。生徒達はちょっとくらい、やんちゃした方が可愛いものですよ」
「二人ともこれでもかと取り繕ってて草」
「ちょっとバカ! スバルこっちに来なさい!」
「ス…スバルちゃん、手心!手心を!」
コハルとヒフミに手を引っ張られるが、こればっかりはうっかり口に出ちゃった俺は悪くねぇぞ!!?
考えてもみろよ! これまで先生がヤッてきたことを!!
イオリの脚は舐めるわ、チナツと混浴はするわ、アコに首輪付けて飼うわ、ミユを水着姿のままで放置するわ、ハスミにでかいものを触らせてって言うわ………
教員は聖職者って言うけど、この人は絶対性殖者だろ!!!
皆は先生についてはまぁ知ってると思うし、エ駄死エピソードをここで話したら(コハルが必要以上に反応して)先生と父にバレるので、友人たちには、俺の父のエピソードをちょこっと語ることにした。
3年前、大喧嘩した時に父の書斎にあったエロ小説を母さんにバラした事。
嫌味を言われる度におばあちゃんから聞いた黒歴史でカウンターかましてオーバーキルしたこと。
去年のトライアスロンでおばあちゃんと俺と父で一緒に走り切ったこと。直後の父が息を切らしまくっていた顔が面白かったこと。
そんなことを話していると、皆揃って凄まじいゲテモノ料理を食べた後みたいな顔をしてきた。
「…あんたお父さんに容赦なさすぎでしょ」
「ちょっと可哀想です……」
「入学前から飛ばしていたんですね、スバルちゃん…」
「成程、スバルの強さは父との訓練があってこそなのか」
「暴力より拷問じゃないですかぁ!」
「お父さんに優しくしてあげて…?」
「普通に引く」
……アズサ以外の全員から顰蹙を買われた。理解できぬ。
ちなみにこれ、母さんやおばあちゃんは「そんなこともあったね懐かしい」って笑ってくれる話だし、父さんも「やめろ!!」とツッコミを入れる話なんだけどなぁ。
「…というか、あんたのおばあちゃんはどこ?」
「うーん、まぁ、そろそろ出てきてもいいと思うが……コハルはびっくりすると思うぞ?」
「どういうことですか?」
「コハルはね、俺のおばあちゃんに会ったことがあるんだよな。確か5年前だっけ?」
「うん。その時は、車椅子に乗って、咳してたおばあちゃんだったけど…」
そう言って周囲を見渡していると……お、いた。
こちらに歩いてくる、一人の高年の女性が。
背は、コハルと同じかそれよか小さい程度。それが、やや背を曲げて歩いてくるから、実際より小さく見える。
だが―――そんな背の小ささなど気にもならない程の、気品を放つオーラが半端なかった。
ドレスの色は紫と、パーティの主役らしくまぁまぁ目立つ格好だ。しかし、それがドギツ過ぎず、しかし彼女自身や周りに埋もれることなく、輝いている。デザインが年代に相応しく、落ち着いている証拠なのだろう。
紫の本来持っている、「高貴さ」や「雅」を120%引き出したかのような、油断すれば飲み込まれてしまいそうなオーラを前に、俺以外の全員の背筋が自ずと伸びた。
コハルの知る5年前とは違い、己の足でしっかりと歩いてやってきた老婆―――俺のおばあちゃんは、まずは俺に微笑みかける。
「見つけたよ、スバル」
「あぁ…久しぶりだね、おばあちゃん。元気そうで何よりだ」
「そりゃこっちの台詞さね。聞いてるよ、アンタの活躍は。赤い空の時は頑張ったんだってね?」
「イヤ、3000人の不良を一人でノしたおばあちゃんほどじゃないっす」
「謙遜しちゃって」
はは、と笑うと、今度はおばあちゃんはヒフミ達に目を向けた。
全員強張っている。いつもは余裕そうなハナコも、普段通りに見えて真剣だし、過酷な世界を生きたアリウスの3人もカチカチになっている。
大丈夫だよ。俺のおばあちゃんは、そこまで礼節にうるさい人でも、融通が利かない人でもないさ。
「アンタ達が、スバルの友達だね?」
「はっはい! お、お久しぶりです!! お元気そうで、ななな何より!」
「久しぶりだねぇコハルちゃん。ちょびっと、背が伸びたかな?」
緊張で震えているコハルを前にしても、穏やかな笑みを浮かべて撫でてくるだけ。やはりこの人の本当の姿はこうだったんじゃないかな。
『オリジナル・スバル』の記憶では病気で身体が弱っている姿しか見られなかったけど、元気になった今、おばあちゃんのスゴさを今まさに見せつけられている気がするよ。
「そっちの子たちは初めましてだね」
「あっ、阿慈谷ヒフミと申します!」
「浦和ハナコと申します。よろしくお願いいたします」
「ケルビムファウンデーション兼先生のメイドの朝陽ユマと申します」
「白洲アズサだ」
「秤アツコです」
「……戒野ミサキ」
「つ、槌永ヒヨリです……ママの娘だから…えっと、ひ、ひいおばあちゃん?で合ってます?」
「分かっていると思うけど、アタシがスバルの祖母だよ。よろしく」
あぁ、そうだ、と言いながら、おばあちゃんはドレスのポケットを探る。
そこから、超最新の薄型スマホを取り出して………
「はいこれモモトークのQRコードね。モモッターもやってたらフォローよろ」
「いやフランク過ぎません!!!?」
「私の知ってるおばあちゃんじゃないんだけど!?」
あっはっは。まぁこうなると思ったわ。
ハナコもアズサもヒヨリもアツコもミサキも、なんて言われたのか受け止めきれずにぽかんとしてる。
でも諦めてくれ。俺のおばあちゃんは、そういう人だから。
あ、だけど1個忠告しておこう。これは絶対だ。
「おいお前ら、おばあちゃんにモモトーク教えんなよ!秒刻みでスタンプの爆撃やられるから!」
「うっさい! あんたのおばあちゃんって聞いてちょっとでも身構えた私がバカだった!!結局あんたのお母さんと同類じゃない!」
「違うんだミサキ、マジにおばあちゃんは大変なんだって! 特に誕生日は!!」
そこで誕生日パーティーの時のおばあちゃんの暴れっぷりが明かされる。
だが俺が詳細を語るより先に、おばあちゃんはどこからともなく何かを取り出した。
「今年はお手製巨大すごろく持ってきた。みんなでやらないかい」
「「「「「うわぁぁぁっぁぁあああああああああーーーーーっ!!!?」」」」」
「「「「「!?!?!?」」」」」
パネルの数々と巨大なサイコロを見た親族の一同(父含む)が絶望の悲鳴をあげた。
「どうせ地雷とか埋まってるんでしょ!」
「イヤだーーーーーーー!!! やめておばあ様!!!」
「帰る!急用で帰――で、出口が閉まってる!!」
「早くゴールすれば豪華賞品も出るよ」
「「「「「わぁぁぁぁーーーーーっ! 聞いてないぃぃぃーーーー!!」」」」」
パネルを並べるようにメイド達に告げたおばあちゃんは、次々と賞品を並べていく。
薄型テレビ、ヌードルメーカー、生きた牛にパジェロ、焼き肉無料券、温泉旅行チケット………節操ないな。
「あ、あはは……なんか、凄い事になってませんか?スバルちゃん家のパーティー」
「問題ない。毎年こうだからね」
俺はこの時―――事態を甘く見ていた。
参加させられそうになったら、孫権限で観戦orスタッフ側に回ろうとも思っていた。
だが、おばあちゃんが次に出したもの―――本を見た瞬間、その考えは吹き飛んだ。
「あとなんか分からないけど店員さんがおすすめしてくれた本」
つ『ピンクアーカイブ3』
「「「」」」
俺とユマが固まった。
「(なにおばあちゃんにオススメしてんだ店員ンンンンンンンンンンーーーーーーーーーーー!!!!!)」
テメーの抜きネタ紹介してんじゃねーよ!いくら最近出た新刊だからって限度があるわ!!!!
おばあちゃんに同人誌掴ませた店員はシバくにしても…………・アレには……
ペンネームだから読まれたからって直接バレはしないだろうが……だが、あれの内容は間違いなくR-18。
親族の誰かがゴールする→あの本を手に取られる→読まれる→エロ本だとバレて間島家が詰む→万一作家がバレたら俺とユマも終了する。
その方程式がカチリ、と脳内で完成しちまった。
こ、これは………全力で、あのすごろくに挑まないといけないのか…!?
「ユマ」
「はい」
「やるしか……ないのか」
「はい……」
その隣で、叫びそうになっていたコハルの口を手で押さえたハナコにもこう言われた。
「燃えてますね?」
「………まぁ、どうしても手に入れたいものが出てきたからね…?」
こうなったら、俺がすごろくで勝つしかないの?
おばあちゃんが作った――――100億%鬼畜なすごろくを…?
「あの、おばあちゃん…」
「何だい? 先生」
「賞品だけ貰う事って………」
「ズルはダメだよ」
俺とユマである意味悲壮な覚悟を決めていたその時、先生はおばあちゃんに何かしら交渉をしていた。
よく分からないけど、ズルはダメだぞー。そんな事する位だったら、誰かとチーム組んでちゃんと挑んでくださいよ。
Tip!
ピンクアーカイブ3
絶賛発売中のピンクアーカイブ3段だ!スバルが描いた話とユマが描いた話があるそうだぞ!詳細はまた後程!!!
これから見たいお話は?
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スバル帰省編
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シュロガキ分からせ
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カスミ+イチカ暴走列車編
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