HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
ターボババアお手製のすごろくをやらざるを得なくなった。早くゴールして『ピンクアーカイブ3』を入手出来無ければ詰む模様。
嬉々としてすごろくのパネルを並べるおばあちゃん。
地獄のすごろくに強制参加の親戚一同。そして俺らも強制参加。
ここから入れる保険は恐らくない。ハッキリ言ってこのゲーム自体が罰である。
「本気でイくぞユマ!」
「はい!」
「き、気合入り過ぎじゃ……」
ナニをイっているヒフミ。
おばあちゃんのすごろくだぞ。気合入れなきゃ死ぬぞ!
「あのなヒフミ。ついこの間までは間島家の中で一番の実力者だったんだぞ、うちのおばあちゃんは。
病弱だったころでさえ、おばあちゃんに勝てる人はいなかった………そんな人の元気マンマンな力を持って作られたすごろくがヤバくない訳がないんだよ!!!」
「えっ……あんたのおばあちゃん、病気の頃から強かったの…!?」
「まぁな。そもそも、おばあちゃんの余興が安全だったことなんて無いし」
「誰かもう止めようって言いなよ!!!!」
「言って止まるなら苦労は———」
「ルール説明」
「「「「「わぁぁああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!?!?!?!?」」」」」
急に背後に出てこないでおばあちゃん!ビビるわ!!
「自分自身をすごろくのコマにして、サイコロを振って出た目の数、進む。止まったマスのパネルの指示に従うだけ。ちなみに、ゴールにはピッタリの目で止まらないといけないからね」
驚く俺らなどどこ吹く風、おばあちゃんはすごろくのルール説明をしている。が、早い話規模以外は普通のすごろくだな。「じゃあアタシがデモンストレーションとして最初にサイコロを振るよ」と言いつつ、片手で巨大サイコロを躊躇いなく振った。
「3だね。それじゃあ、1、2、3……………パネルオープン」
そして、進んだ先のパネルを淀みない動きでめくり上げて―――
ドッグォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―――ン!!!!
「「「「「「…………………」」」」」」
「―――じゃあ次の人」
「「「「「「嫌だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」
―――前言撤回、普通のすごろくですらねぇぞ!!!!?
俺の親族は皆、地雷の爆発をモロに受けてピンピンしているおばあちゃんの、「次は誰だい?」という死刑宣告によって完全に恐慌に陥っている。「とりあえず3は絶対死ぬ!」「3以外を出せ!」「3以外が死なん保証もないが」などと、混乱しているのが見て取れる。もう大パニックだ。
「な、なななな何ですか今のはァァ!!?」
「見てわからなかったのか?地雷だ」
「多分『なんですごろくに地雷が出てくるの』って聞きたかったと思うよ!?」
「そ…そうっ!それです!そんな事したら危ないじゃあないですかッ!!」
キヴォトス人がンな事言っても説得力ねーな。
とはいえ、こんなのは序の口。おばあちゃんのすごろくが、これで終わるとは思えない。
「次、私行きま〜す☆」
「母さん!?」
「あなた〜、私サイコロ振るからあなたコマになって♡」
「「「お母さんンンンンン!?!?!?」」」
「ぱ…パパ、頑張るね……」
「「「「「甘やかすな!!!!!」」」」」
流れるように父を生贄にした母さんとそれを引き受けた父に、生徒勢から批判が上がる。
しかも母さんの口ぶりと表情からして絶対楽しんでる。おばあちゃんのすごろくのマスへの恐怖を微塵も感じない。オマケに俺並みに強いんだから地雷程度わけないのに………絶対父さんのリアクション楽しんでる!!!
「分かってると思うが母さん……3は駄目だからな!!」
「もちろんよあなた♪ え〜〜い!」
母さんが投げたサイコロはコロコロ転がり……5の目を出した。
「地雷回避!ナイス母さん!!」
そう言って意気揚々と進んだ父さん。
軽い調子でオープンした、進んだ先のパネルに書かれていたこと。それは。
「コンニチワ」
「」
「あ、あたたかい……」
「わ〜、面白〜い!」
「「「「「「お父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?!?!?」」」」」」
お、親父がまぁまぁデカいスライムに捕まったーーー!!?
お母さん?「面白〜い」じゃねーよ、旦那が奇妙な生き物に捕まってんだぞ?割とシャレになってない状況だぞ!!?
「あの、お母さん!?度を越してませんか!?」
「大丈夫よ〜、去年なんて、あの人サーモバリックの火薬を受けても生きてたもの」
「母さん、俺の波紋でギリギリ生き返ったのは『生きてた』とは言えないぞ」
一応父さん、キヴォトス人であるから銃弾くらい「痛い」で済ませるが、流石に耐久力は俺や母さんに劣る。マジに死ぬかもしれないときは、俺が割って入って庇ったり回復したりすることもあった。
でもまぁ、このスライムは大丈夫だ。サーモバリック弾に比べて攻撃力は全然ないし、父さんの表情的にまだ余裕がある。……俺の見間違いでなきゃ、服から泡が立ち始めているように見えるけど。
「……スバルさんのお母さん、かなり旦那さんに容赦ないのでは?」
「うん、あの人サイコパスなんじゃないかなって思ってる。最近は」
「次はジュリアン、行きな!」
アキがドン引いているのに全面的に肯定する裏で、おばあちゃんによってどんどんすごろくが進行していく。
ちなみにジュリアンというのは、俺の叔母さん……父さんの妹のことだ。さすがに兄と同じ目には遭いたくないのか、おばあちゃんの目を盗んで1の目の下になにやら貼り付けた。
「ちょっ……アレっていいの!?」
「『サイコロに仕込むズルは禁止』とは公言してなかったからな、おばあちゃん」
「6!! よっしゃあ兄さんお先ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
コハルが咎めようとするが、俺が止めた。
そうしていると、叔母さんが投げたサイコロが、ゴトンと不自然に6の目で止まった。1の目の下に貼ったのは、重りか何かだったのだろう。
このゲームのオーナーはおばあちゃんだからな。そのおばあちゃんが禁止しなければ、余興は何をしても許されるのが間島流だ。何故なら、そうでもしないと、サヴァイヴできないから。そして何より―――おばあちゃんのレクリエーションは、ズルだけでクリア出来る程、ヌルい設計をしていないからだ。
「コンニチワ」
「」
「き、きもちいい……」
「力が抜ける…」
「わ〜、ジュリアンも捕まったの?」
「「「「「「おばさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?!?!?」」」」」」
【悲報】スライムに飲み込まれたオブジェが2体出来上がる。
お父さんに続いて、叔母さんもしっかり犠牲になってしまった事実に、俺含めて誰もが驚愕と絶望を隠せない。
しっかし、シャレになってねぇじゃねぇか!!
パネルを開けば開くほど、地獄が展開されていくぞ。
なんだこのすごろくは!?
「次、ヒフミちゃん」
「え、ええええええええええええええええええっ!!? 私ですか!? 私、やるんですか!!?
あの、あの、おばあ様、やりたくないから拒否、というのは………」
「(孫に嫌われたかのようなひどく傷ついた、寂しそうな顔)」
「ないですよねー!なんでもないです!!!」
ヒフミが逃げ出そうとしたが、おばあちゃんの寂しそうな顔の罪悪感に負けて自ら地獄へ進んでいった。
だが分かっているのだろうか。ヒフミ、今君が話した相手は、ただのひ弱なおばあちゃんではない。俺以外の生徒とのタイマンなら余裕で勝てるレベルのターボババアである事に。
そして、ヒフミがサイコロを投げようとしたその時だ。
「待って、ヒフミ」
「アズサちゃん?」
「ヒフミが投げたサイコロの目だけ進む役は、私がやる」
「アズサちゃん!!? な、なに言ってるんですか! そんなの危ないですよ!」
「今出た目のパターンから推測すると、恐らく地雷以外の罠も多い。その罠を解除するくらいなら、できるかもしれない」
「アズサちゃん……」
「大丈夫だ、ヒフミ。スバルとスバルの祖母の言う事が正しければ…多分、パネル下の罠を解除することはルール違反じゃない」
気付いたか。
アズサの言うことは、実は正しい。
おばあちゃんの余興は、正攻法ではなかなか攻略できない。去年のキヴォトス横断トライアスロンも、隠しルートがあったらしい。俺とおばあちゃんと父は使わなかったが。
だがそれを抜きにしても、3分の1の確率で最悪な目に遭うけどな!
「へぇ……アズサちゃん、といったかい。地雷の解除、できるのかい?」
「前の学校で何度も習った」
「面白そうだからヨシ」
「「「「「「良しになったーーーーーーーーーーーー!!?」」」」」」
「さぁヒフミ、投げてくれ」
おばあちゃんに許可をいただいたところで、ヒフミがサイコロをスローイン。
「えーい!」という可愛い本◯楓ボイスと共にころころと転がっていったサイコロ。その出た目は……1か。
「まぁ仕方ない。次の番を待って―――!?!?!?」
「………アズサちゃん?」
「」
「どうしたんですか一体。
次の番は回ってくるんですから、その時に―――」
そう言ってパネルを開いたアズサの表情が固まり、震えだす。
その様子がおかしいと思ったのか、ヒフミがアズサの後ろからパネルに書いてあったことを覗き込んで―――
「たぶんもう次の番来ないィィィィーーーーーーーーッ!!!!?」
絶望した。
なんだその休みの回数!? 小学生でももっと自重するわ!!!
「オイおばあちゃんなんだよ22万回休みって!?」
「面白いだろう?」
「見てる側はな!! 見ろ止まった人の表情! 虚無だから!絶望とかそういうレベルじゃねーから!!」
「え?22万1835回休みって……本当なんですか!? 本当に、22万回も休まなきゃいけないんですかッ!!?」
「待っている間ヒマだろうから、アタシのswit〇h貸してあげるよ。二人でマリ〇カート8でもやってな」
「「」」
「ひっでぇ!!? トドメ刺した! いい歳したおばあちゃんが孫の友人二人にトドメ刺したよ!!!?」
容赦無さすぎだろォ!!?
いくらバースデーパーティーに招待して出席させんのが初だからってこんなのって!!
ヒフアズの二人は絶対トラウマになるだろ!「友人の祖母の誕生日パーティーに出たかと思ったら地雷の爆発見てマリカやるだけで終わった」って意味わからんタイプの!
「次、先生」
「うわあァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
先生は絶望の悲鳴をあげながら、サイコロをおばあちゃんから押し付けられた。
無理もない。だって、今判明した時点で、出た目の先はこうだ。
3分の2の確率でロクな目に遭わないとかそんな事ある!!?
マズいぞ。これ先生、自身をすごろくのコマとか絶対無理だろ!
現におばあちゃんも、先生に「流石にあんた自身に進ませられないから誰か生徒に頼みな」とチームでの挑戦を勧めている。だが、先生はというと「せ、生徒を危険な目には合わせられないから……」とソロで挑もうとしている。
アホか先生。これは流石に、誰かにコマ役頼んでもらえ。こんなお遊びで先生が死にましたとか、何の笑い話にもならねーわ。このコマ役、頼んで断る人はいないぞ。多分きっと。
「ご主人様。このメイドの身体を、お使いください♡」
「ユマ言い方ァァ!!!!」
最終的に先生はユマとチームを組み、先生が振ったサイコロで、ユマが進むことになった。これでもし地雷とか引いても、先生の身の安全は守られる。先生がすっごく申し訳なさそうではあったが、ユマからすれば、
「2か4、2か4、2か4…………!!! 来たッ!! 4!!!」
「では進ませてもらいます! 1、2、3、4………」
ここで先生は豪運を引き当てて、まだ誰も止まったことのない4のマスへ、ユマを進めた。
ユマがめくったパネル……その面に書いてあったのは。
「「「「「「……………………」」」」」」
「よっ、4のマスなら安全だーーーーーーーーーーーー!!!!」
「何としても4を出せーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「地雷より1000倍マシ!!!!!!」
「最悪1でもいい!!!」
「ご、ご親族のみなさんンンンンンンンンンンーーーーー!!!?」
「あんたらそれでいいのッ!!!?」
人の尊厳は脆い。
先生の出した4のマスによって、親族の初動は決まった。
コハルとミサキが信じられないような目を向けているが、君らも参加者だぞ。
分かっていないのだろうか、それともおばあちゃんに呼ばれるまで参加させられるという事実から目を背けたいのだろうか。分からないが、サイコロを渡されたらきっと君らもこぞって4を狙うハメになる。悲しいよね、バナージ……
「あぁん、ごしゅじんさまぁ~~!!」
「「「「「「!?!?!?!?」」」」」」
「むっ、むりやりはおやめくださいっ! ごしゅじんさまのようぼうは、あとでじっくりとかなえますからぁ~~!!」
「ノリノリで脱ぎながら何言ってるのユマーーーーッ!!!?」
「なんでここで脱ぎだしてるのよユマ! エッチなのはダメ、死刑ッ!!!!」
嬌声に振り向くと、そこには、まるで
うーーーーーーーーーん、楽しそうだな、みんな。
『ピンクアーカイブ3』入手もそうだが、俺もどうにかして、皆に楽しめるようにフォローしなくっちゃあな。
「次、スバルだよ」
「あっ、俺か」
ひとまずは、この初動で1を回避するところから始めないとな。
アズサとヒフミ以外のフォローが出来なくなるし……そもそも、22万回も休みたくない。
「あ、4出た。よし、俺も脱ごう」
「良しじゃない!!!!死刑!!!!!」
⋆
―――その後も、地獄のババアすごろくは展開されていく。
「4、4、44444…! 出ました! 4です!」
「私も4を出さなくては……あ、5…」
「アキもハナコもなんでバニースーツにこだわってんのよ! 馬鹿じゃないの!!?」
「ほれ、コハルちゃんも振りな」
「うぅっ、無難なマス~~~……!?!?!? よ、4…」
ユマと俺に続き、アキとコハルがバニースーツになり。
「コンニチワ」
「あぁぁぁん♡ おくっ、すごいぃ!!*1」
「うわぁぁぁぁぁぁん!せっかくのドレスがぁぁぁーーーー!!!」
「………最ッ悪」
「ごめんね…私が6を出しちゃったばっかりに……」
「ひっ姫ちゃんは悪くないですよぉ~~~~!!」
「そうだよ。悪いのはこんな双六作ったあの婆さんだから……!」
ハナコとヒヨリとミサキが、スライムさんに捕まるところから始まり。
「め、メイドから情報を買収だ!」
「私の神秘の力でマスの内容を予知するわ!」
「転がるサイコロをスリングショットで撃ち抜く!」
ありとあらゆる手段でサヴァイヴしようとする親族たち。
もちろん、他の生徒達(22万回休みを食らったヒフミとアズサ除く)もまた、己の運の全てをここで使い尽くす勢いでサイコロを投げた。
しかし。
「はぶぼぼぼぼぼ!!?」
「い、犬◯家みたいになったーーーー!!?」
「しばらくしたら助けるぞ。流石にアレは呼吸が出来ん」
【『プネキのホームランダービー*2』で□ビカスに勝つまで休み】
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!! そんな変化球分かるかぁぁぁぁぁああああ!!!!」
「□ビカスゥゥゥゥゥゥ!!! ◯ねえぇぇぇ!!!!」
「………あれ、そんなに難しいの?」
「勧められた初心者に恨まれていいレベルだぞ」
「え、エイサー?」
「これ参考動画ね」
「え?え?」
「あとそこに衣装と太鼓あるから」
「え?え?え?」
「完璧に踊り切れるようになるまで休みだからね」
「ええええええぇぇぇぇぇぇっ!!?!?!?」
だが……次々と俺の一族はババアすごろくの前に虚しく散っていく。
もちろん……付いてきた生徒達も、無傷で済むわけがない。
「………『一服』? 何ですか、これ?」
「………(無言でシガレット箱を渡してくる)」
「え?メイドさん?これを…こう?」
「ハナコ!!!未成年で喫煙は———」
「焦らないよ先生。メイドの持ってる箱をよく見な。アレは『カカオシガレット*3』さね」
「紛らわしい………」
時にメイドの持ってきたカカオシガレットを、まるで本当の喫煙のように食べたり。
「『マリ◯カート8で2レースやる』………??」
「「チラッ」」
「『※なお近くの人を1人以上巻き込むこと』…?」
「えっ私ですか!!?」
途中からパネルの指示とはいえすごろく放ってマリカやったり*4。
「はぁ……はぁ……」
「おうお疲れだな、ミサキ」
「ふん…!」
「トゲを回避した次はよさこいとやらを踊らされましたからね…」
「ヒヨリ!そんな事言わなくていい———」
「えっ待ってミサキ、よさこい踊ったの!!? ヤベェ俺マリカやってて見逃したんだけど!!」
「うっさい黙って…!」
「大丈夫だよミサキ!ちゃんと録画しといた!」
「先生は余計な事しないで!!!!!」
「マジ!!? 後で見ていい?」
「絶対ダメ!!!!」
攻撃の罠に嵌められた後でよさこいを踊らされたりと、ハチャメチャな目に遭ってババアすごろくに翻弄される。そして1人、また1人と脱落していく。
アキはエイサー→よさこい→ソーラン節→コサックダンスと激しいダンスのマスを連続で踏んだ結果体力の限界が来てギブアップ。
コハルはハナコのいちいち意味深なリアクションにエ駄死しまくった結果爆発してギブアップ。そのハナコも、トラップを踏みまくった結果あられもない姿になってしまい一時戦線離脱。ヒフミとアズサは説明不要。
そんな中、ユマ・先生タッグは持ち前の運でおばあちゃんの即死トラップをかわしていく。かくいう俺やアリウススクワッドも、攻撃系トラップを根性で耐え抜いた。
そして。
「ゴールまであと5マス……!」
「スバルさんかご主人様が5を出せば勝ちですよ!」
「とはいえ他の親族もゴールが近い……急がねぇと」
「あーあ、ジュリアンのやつまた触手に捕まってるねぇ。次、先生」
「よし…投げるよ、ユマ!」
先生、ダイスロール!
出た目は……4か。まぁまぁ……次に1を出せばゴールなんだから———
「おばあちゃあああああああああああああああああん!?!?!?」
「それはダメだろババアァァァァァァァァーーーーーーッ!?!?!?」
そのトラップをゴール直前に仕掛けるんじゃねーよ!!! 並大抵の人じゃなくても心が折れるわ!!
見ろ!今止まった先生とユマ、チベスナとエンデ・ニル*5を足して2で割ったような表情でスタートへと歩いていくぞ!!!!
「次、スバル」
「おい待てェ! あの『スタートに戻る』は変えろよ、せめて!!?」
「何言ってんだい、ズルは駄目って言っただろう。さっさと振りな、5出せば上がれるんだから」
そうだけどさぁ!
4か6が出た瞬間ストレスがマッハで死ぬんだが*6!?
もしスタートに戻されたら、逆転の目はほぼない。『ピンクアーカイブ3』が他の人の手に渡る未来がほぼ確実になるんだぞ!?
ま……負けてたまるか!!!
「や……やってやる!! 『トリニティ真拳奥義』ッ!!!」
半ばヤケクソの全力投球。
コロコロコロと転がっていくサイコロ。頼む!5だぞ! 最悪3以下でもいいが、4と6はやめてくれ!!!
そして、やがてサイコロの動きが止まる。上の面は―――4……
「―――」
終わった、と思った次の瞬間。
サイコロが何かに弾かれたように動き、5の目になった。
周りを見れば………ヒヨリが満面の笑みを浮かべ、スナイパーライフルを片付けながらピースサインをコッチに向けていた。
「ッッッ!!! ヒヨォォォッシャアアアアアァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
ご、ゴールだ!!
「スバルおめでとう。なにか選びなよ。牛おすすめ」
「いやーーーーーーーーこのかっこいい本がいいなーーーーーーーー!!!!」
流れるように『ピンクアーカイブ3』を手に取る。これで俺らの名誉は守られた。
「よし。じゃあ全員ゴールするまでやろうか」
「いやいやいやいや!!」
「終わりにしましょうおばあ様!」
「スバルちゃんに乾杯! ね!?」
「えー、私まだ遊び足りなーい」
「母さんは黙ってて!!!」
な、何とかなったな……
⋆
なお、この後だが片付けに四苦八苦したのは言うまでもない。
景品の扱いに悩んだが、たまたま母さんがビンゴカード持っていたのもあって、スマホでビンゴやって景品を山分けすることに成功した*7。
それが終わると、もう夜も遅いということになったので、生徒達はみんなうちに泊まることになった。無駄に広い俺の部屋で、マリカをやりながら夜を明かすことに相成った。
すごろく自体は散々ではあったが、最終的にいい夜を過ごすことが出来たんじゃなかろうか。
「―――ってことがあったんですよ」
「そっか。すごろく後はどうなるかと思ったけど、楽しめたなら何より」
「いやーー、やっぱマリカはサンダーとキラーを狙ってアイテムボックス2個割るのが醍醐味ですわ」
「その組み合わせは絶対出ないでしょ」
「いやいや良かったんですよ昨夜は。俺だけ無敵でサンダー回避もしましたし」
「他の人が災難すぎるでしょ。ねぇヒフミ………あ」
「?」
―――翌朝、皆を送り届ける道の車の中。
先生の静かに、というジェスチャー後に後ろを指さされ、振り向いた先にあったのは……生徒皆の、幸せそうな寝顔であった。
「楽しめたんだな――――――マリ◯カート」
「すごろくじゃなくてマリ◯カートなんだね」
「そりゃそうでしょう」
Tip!
この出来事で、ミサキはエイサーが、コハルは触手モノがトラウマになったぞ!
おまけ①・マリ◯カートの様子
コハル「よし!キラー出た!」
スバル「おっとキラー危ないな」
ア キ「キラー引く人は全員病気だとお母様が言ってましたね」
ヒフミ「アキさんのお母さん怖いです!?」
スバル「マリカで暴言吐くタイプのお母さんかよ、年の取り方ミスってんな」
———
ヒヨリ「うわぁぁん!キラー引いちゃいました!ママぁ、私も病気ですか!?」
スバル「ほらー!アキお前、ヒヨリが信じちゃっただろ!」
ア キ「ご、ごめんなさい!アレは言葉の綾で……」
ミサキ「というかアズサ上手くない?」
アズサ「すごろくの間練習してた」
ヒフミ「私よりハマッてました…」
———
ハナコ「そういえばスバルちゃん、ずっとワルイジアナ使ってますね?」
スバル「たりめーよ、勝つためだからな」
アツコ「強いの?」
スバル「玄人向けだな。アツコは気にしなくていい。ビジュアル重視で好きなキャラと車選びな」
アツコ「じゃあこれ」(ヤッシー+花ちゃんボディ+4輪)
スバル「誰がガチ構成作れっつった」
アツコ「??」
これから見たいお話は?
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