HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
「やっはろー!プリン買ってきたぞ〜!」
「はぁ…また貴方ですか」
「いらっしゃい、スバルさん!」
「わぁ〜!!ありがとう!」
たまーに来たかと思えば毎回甘味を買ってきて、お茶会を開く。
その来客は、悪魔の学園たるゲヘナ学園では珍しく、夜から切り取ったような紫の片翼をはためかせた、トリニティの制服の生徒。
ヒナちゃん並みに不良どもに恐れられ、その客の前ではハルナ達は活動を自粛し、カスミは泣いて謝る。フウカは泣いて歓迎するし、ゲヘナシロモップはわずかに艶を取り戻す。
まぁ要するに俺である。
俺がやってくると、イブキとチアキは喜び、イロハはめんどくさそうにため息をつく。
イロハはサボリ魔だから仕方ない。露骨に面倒くさがるが、イブキと遊んだりチアキに付き合ったり、面倒事を起こさなければ邪険にされない。むしろ、道中に不良どもをシバいたりマコトを止めたりしたら感謝される。
イブキは、俺が来るたび、一緒に遊んだりお菓子を食べたり、お絵描き*1をしたりおままごとをしている内に懐かれた気がする。
チアキは、取材に応じていたら何だかんだ仲良くなった。今では互いの自治区の名物スポットをちょっと教え合う中だ。…………たまにチアキから教わった喫茶店やらレストランやらが実際に行ってみたら跡形もなく消えてたとかあるけど*2。ハルナめぇ……一足早く先生の献上品(意味深)にするぞ!
他の
でだ。
それでもなお、距離が遠いのがいる。
マコトはもちろん、俺を煙たがっている。
どうせイブキと仲良くなっているのが面白くないだけだろうが。
「おい貴様…何度も言わせるなよ」
「ん?どうしたマコト」
「マコト様だ!! そもそもここは他校の、ましてやトリニティの来るところではないのだ!! それをよくも我が物顔で―――」
「あッ!!!ヒナちゃんと先生がキスしてるぞ!!!」
「何ィッ!?どこだ!?」
「デュクシ!」
「ぐおぉぉぉぉぉッ!?」
「またですかマコト先輩」
だが、その対処は簡単。
ヒナの不祥事(大嘘)かイブキの一大事(超大嘘)で気を逸らした隙に脇腹を指で一突き。
これでほぼ確実に黙らせられる。ちなみに毎回引っかかる理由だが、イロハ曰く『今度こそヒナが不祥事をやらかしている(イブキに何かあった)かもしれない』のマインドがあるのでは、とのこと。
いいことだけど、だからって毎回騙されるのもどうなんだ。騙す側が言ってもアレだけど。
それと……もう一人。
最近気づいたんだが、壁を感じる人がいるのだ。
―――京極サツキ。
マコトのように露骨に嫌っているわけではない。
必要以上に避けているわけでもない。
だが、二人きりになるのを避けている様子だ。
二人きりになろうとした時、あるいはサシで話したいと誘った時、決まって何かしらの理由をつけて断られるのだ。
大したことはないかもしれない。
だけど、そうではないかもしれない。
「―――ってわけなんだけど、どう思う?」
「いや分かりませんよ」
「気のせいじゃないんですか?」
その話を振ったが、イロハもチアキも何も知らない。
それどころか、俺の気のせいで片付けられようとしている。
まぁ無理もない。客観的な根拠のない、俺の直感だ。
「俺、サツキになんかしたか?」
「あなたが知らなかったらわかりませんよ」
「だよなぁ…」
考えても分からない。
尋ねようにも、教えてくれるとは思いづらい。
そう思った時だった。
「スバルちゃーん!ちょっといい?」
件のサツキが、俺を名指しで呼んできたのであった。
⋆
「間島スバルの本心を聞き出してこい」
京極サツキは、羽沼マコトからそのように頼まれていた。
本来、マコトは偉そうな振る舞いをし、権力欲に溢れ、キヴォトスの統一を野望に据えるようなバカ大物なのだが、決して「付いてこい」と命令するような人物ではない。
しかし、そのポリシーを一時的に投げうつような真似をしてでも、確かめなければならないことがあった。
間島スバルは、貞淑と清廉、秩序を是とするトリニティ総合学園において、異例の存在。
みずからエロ漫画を描く部活を創設し、己の実力でそれを守り抜き、シャーレの先生や百鬼夜行ともコネクションを持つ。それに、エデン条約や色彩の一件では、見たこともない武器も使用していたという。
並外れた実力に、策略の冴え。未知の武器を発明する知恵に、桐藤ナギサや
全てを持ち合わせているこの生徒に、ある忌々しい存在を重ねていた。
―――雷帝。
ゲヘナの暴君にして、負の遺産の製作者。
かつての地獄を二度も作り出してなるものかと、あの手この手で情報を集めた。
「本当に、いいのね?」
「お前も分かっているはずだろう、サツキ。アイツは、あまりにも…似ている」
「才能は………ね。性格は全然似てないけど」
「猫を被っている可能性はある。
現に……イロハとイブキの情報は、初対面の時点で既に抜かれていた」
「え!!? そ、そうなの!?」
「思い出してみろ。イブキが初めて間島スバルを連れてきたあの日から………イブキの好物もイロハの趣味も、一度も誰も口にしていない」
「!!!」
「にも関わらず、アイツはプリンを献上し、イロハのサボり癖を熟知していた。こんなことはあり得ない………ゲヘナにスパイでもいない限りは」
「まさか!?」
「このマコト様に情報網があるように、ヤツも情報網を持っているのだろう。
安心しろサツキ、私のとは違いお粗末な情報しか掴めん連中だ、後ほど私が直々に探し出してくれる!」
キキキキッ、と高笑いするマコト。
そして、サツキには真剣な顔つきでこう頼んだ。
「……危険な役回りを任せてしまう。だが、アイツを知っている上で間島スバルに近づけるのはお前しかいないのだ」
「うん……大丈夫よ。任せて、マコトちゃん」
そう言って、サツキは覚悟を決めた。
―――それが、羽沼マコトの勘違いからなる盛大な空回りだと知らずに。
⋆
話があるというから何かと思えば、特技を見せてくれるそうだ。
そんなわけで万魔殿のいち部屋に座らせられ、サツキの特技を見ることになる。
「じゃあ、これをゆ~っくり見ててね」
そう言って取り出したるは、ひもがついた5円玉…………ん?
そして、その紐の端を持って、ぶら下がった5円玉をゆらゆらと揺らし、振り子のように振っていく。…………んんん???
「あなたはだんだん言う事を聞くようになぁ~る」
て、典型的なヤツきたーーーー!!!?
え、なにこれ? 古典的過ぎて超久しぶりに見たぞ、その催眠術!?
誰が引っかかるんだソレ!? 何を思ってそれをここで披露しようとした!?
「あなたはだんだん言う事を聞くようになぁ~る」
……だがしかし、この人は至極真面目に、5円玉の振り子を振っている。
何やっているんですかとマジレスしてもいいが、ここは空気を読んでわざと引っかかったフリをしてみようか。
目の焦点を意図的に遠く……サツキの後ろの壁に向け、呼吸は一定に……でも意識ははっきりと。まるで、本当に催眠術にかかったかのような顔をする。
「……!? か、かかってる!? え、ホントに!?
………ま、まぁいいわね。それじゃあ、尋問を始めましょうか」
催眠術にかかったフリをしていると、なんか始まった。
サツキは俺が完全に催眠術にかかったと思っているようで、気付く気配すらない。
「単刀直入に聞きましょうか。…………ふぅー……」
ひとつ、深呼吸をしたあとで、最初の質問を投げかけた。
「………雷帝を、知っている?」
「知らない」
最初の質問にはノータイムで答えた。
これについてはマジで何も知らない。
俺の知っているブルアカ知識には無かったし、ここでの生活をしている中でも、ほんの都市伝説でそれっぽい名前をきいただけだからだ。
それを、知っているとは言わない。
俺の答えに、納得した様子のサツキは次の質問に移った。
「ゲヘナにスパイを送り込んでいる?」
………?
……?????
マジで何言ってんのこの人。
スパイって何かの淫語(誤字に非ず)か?
「…………………いいえ」
「通じている人は誰もいないと?」
「…………」
「そう。なら質問を変えるわ。
あなたが仲良くしているゲヘナ生はどれくらいいる?」
成程、そう来たか。
だったら。
「…………いっぱい」
「名前を挙げていきなさい」
「まず便利屋の4人」
あいつらは何だかんだ騒がしいけど頼りになる。
特にアルちゃんは、肝心な時だけはバッチリ決めてくれるからな。それ以外は終わってるけど。
もちろん、残りの3人も仲良くしてるぜ?
「風紀委員会ではヒナちゃんと、アコと、イオリと、チナツ」
「大物を狙って篭絡している…!?」
ヒナちゃんとの付き合いだったが、アコとイオリは俺の漫画の件でよく話したな。大抵喧嘩だったが。
時折乱入して、仕事をほっぽらせて大富豪やっている。
「給食部のフウカと、美食研究会の全員」
あいつらは、アリウスの時も世話になった。
俺がハルナを唆したせいで、あそこで危険な目に遭ったらしいけど、その後の奢りでチャラになって、そっからは何だかんだ付き合っている。お店の爆破以外は。
だけど意外なことに、あいつらがOK出したお店って超ウマいんだよな~~~。
温泉開発部は……言わなくてもいいか。アイツ等はボコっただけだし。
それから…そう、それから―――
「あとは……」
「あとは?」
「
「え……!?」
あっけにとられた声を出すサツキ。
さっきまでのやり取りで、何故か俺が疑われているのは分かった。
だったら、この状況を逆手に取るまで。
彼女は今、俺のことを催眠術にかかっていると思い込んでいるはず。
だから、ここで畳みかけてやる。
「イブキも、イロハも、チアキも、サツキも…」
「……マコトちゃんは?」
マコトかぁ。
あいつはゲヘナバカマコトだからなぁ。
外野から絡んでいる分には面白いんだがなぁ。
「みんな……みんな……」
「みんな…?」
「先生と結婚すればいい」
「はいぃぃぃぃっ!!?」
かかったなアホが!(ダイアーさん風)
みんな魅力的なんだよ!
イブキは純粋かわいいし、イロハの隙だらけのサボリ魔は一周回って誘っていると思われるだろう。
チアキはその社交性とカメラを手にした記者資質はエロとの相性ピッタリだし、サツキのそのエッッッッッッなボディは説明不要!!
マコト?あいつはゲヘナバカマコトだからまた次の機会にな。
とにかくだ!
「え、な、なんか、その、すごいこと聞こえたんだけど…!? さ、催眠!催眠かかってるのよね!!?」
「もちろん」
「返事した!!? え、かかってるの!?かかってないわよね!?」
「みんな せんせいの おヨメに なればいい」
「何を言っているの!!? 全員先生と結婚とか、ダメに決まっているじゃないの!?」
「何故だ? キヴォトスでは重婚は法的に許される*3んだぞ」
「倫理的には許されないわよ!!?だ、誰かぁーーー!!助けてぇーーー!!!」
この後、サツキの悲鳴を聞いて聞きつけたチアキとイロハによって催眠ごっこは中断された。
ちなみにサツキとした会話内容についてだが、催眠されてた設定を活用して超全力ですっとぼけたら許された。
でもハーレムは常識的には基本あり得ないらしい。畜生メェェェ!!!(総統風)
スバルは雷帝のことは知りません。
もちろん、雷帝の遺産であるシェマタの列車砲のことも。
でも、仲のいいヒナが「あれは存在してはならないもの」って言ったら何のためらいもなくブッ壊します。
ヒナちゃんがそう言うなら間違いねぇだろ、ってな感じで。
NOA様が一流から陥落する時の戦犯は?
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ユウカ
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コユキ
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リオ
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ネル
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アカネ
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カリン
-
チヒロ
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コタマ
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マキ
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モモイ
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ミドリ
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アリス
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ユズ
-
その他(さり気なくコメントを…)