HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
「2からのー、階段からのー、8切りからのー、上り!!!」
「うわぁぁぁあああああ! 都落ちしたッス~!!!」
「ドンマーイ、ノボリ♡」
「スバルさん、まだ終わっていませんよ。次は私です」
「うげっ、出せねぇ…」
「パス…」
夜、シャーレの先生の寝室にて。
俺・ノボリ・先生・ユマ・アギト先輩の5人で大富豪をしていた。
仕事が終わり、シャーレに寝泊まりすることになったので、シャーレに何故か備え付けられていたトランプ(ゲーム開発部が持ってきたそう)を拝借してやっている。
現在、先生があがってノボリが都落ちしたところだ。
俺は前のゲームで大貧民だったから、手札が良くない。
なので、今ユマが出してきたKにさえ、対抗できる手札がない。10と6と4二枚だけ。完全に攻め時をミスった。
その後、アギト先輩がAを出して上がってしまった。これで残りは俺とユマだけ。
「次はこれです」
「Q……出せねぇよ」
「これは?10ですが」
「パス!」
「では、8切りで終わりです」
「あーーーー!!!!」
そうこうしているうちに、8を出して3で上がってしまったユマ。
これで貧民は確定だ。
カードを集めてシャッフルし直すユマを傍目に、俺は伸びをひとつする。
「そろそろ寝る?」
「いや……これが社会の縮図かと思いまして」
「大富豪でそんな大げさな…」
「深いな…」
「深くないよアギト」
イヤ、大袈裟でもなんでもない。
大富豪は社会の縮図だぜ。
一瞬の油断で頂点からドン底へ落ちる。たった今都落ちを食らったノボリのように。
「違いないッスね!」
「ほら大貧民もそう言ってますよ。どう思います大富豪」
「世の中そんな簡単じゃないよ」
「マジレス乙です」
「では配りましたので各自とって下さい」
ユマが4分割してくれたカードたちの一つを手に取り、数字が強い順に並べ替える。
……うわ、2が1枚しかねぇ。せっかくの切り札が……
「―――げぇーーーッ! 先生このカードはないッスよ!?」
「大富豪だからね!」
ノボリの悲鳴と先生の嬉しそうな声から、ネクストゲームが始まった。
最初は大貧民のノボリが3を出す。先生が4を出しながら聞いた。
「…ねぇスバル」
「何ですか?」
「手札が良い時って、やっぱりすごく楽しいね」
「まあ、カードゲームの醍醐味ですからね。……ただ、その分選択肢が増えて悩みません?」
「うーん、確かに。どれから出しても勝てそうだと、逆に迷っちゃうかな」
「ですよね。……ノボリ、パス?」
「パスッス……手札が3と4と5しかないッス……」
「ドンマーイ、ノボリ♡ 先生、どうぞ」
「じゃあ……8切りで。あ、ごめんねノボリ」
「あはは、気にしないでくださいッス!」
申し訳なさそうに8を出す先生を見て、俺は手札の10を弄びながら、ふと息を漏らした。
先生はいつだってそうだ。
大富豪で勝勢を掴んでいる時でさえ、相手を蹴落とす8切りや革命を使う時、どこか申し訳なさそうな顔をする。手を抜いてる………ってワケじゃあなさそうだけど、さっきノボリを都落ちさせた時も喜んだ後、一瞬だけなんか違う表情してたような。
カードゲームの1プレイにすら滲み出る、この人の性質……というか、甘さというか。
俺は手札から7のペアを揃えながら、前から少し気になっていたことをここで聞こうかと思った時……アギト先輩が口を開いた。
「なぁ先生……貴方は、誰かに恨まれることを意図的に避けてる節、ありません?」
「え? どうしたの急に?」
唐突な問いかけに、先生がサイコロのように目を丸くする。
ノボリとユマも、カードを引く手を一瞬止めてアギト先輩と先生の顔を交互に見比べた。
俺もストレートに突っ込んだ先輩に舌を巻く。
「さっきの8切りの出し方見てて思ったんです。……先生は誰かを教え導く仕事をしてますが、それは言うなればそれ以外の道を奪う選択をしているってことですよね」
「………そうだね」
何かを察したのだろうか。
先生の表情が固くなった気がする。
アギト先輩は、先生が出した4のカードをじっと見つめながら、こう続けた。
「皆に好かれる事って、裏を返せば皆に恨まれる選択をする事なのではないでしょうか?」
「そういう事を意識したつもりはないんだよね…生徒の味方をしてるだけで」
「そうだぜ、アギト先輩? 生徒全員の味方が、生徒全員に恨まれるってのはどういう事だ」
「例えばですが……ここを8で切ったとしましょう」
そういって、アギト先輩は俺が出していた7の上に8を出して場を流した。
「…で。ここで階段で出しましょう」
次にアギト先輩が出したのはクラブの階段だ。9、10、J……11バックが発動する地味に面倒な手だ。当然、俺は出せない。
「先生、出せますか?」
「出せない……」
「他のみんなは?」
「パス」
「パスッス…」
「パス!」
3枚のカードが流れていく。
続いてアギト先輩が出したのは―――A3枚。
出せねーよ!!! ……当然全員パスだ。
「私は気持ちよく出せる一方で、他の全員は気持ちよく出せないワケです」
あー……なるほどな。
なんか、先輩の言いたいことが分かってきた気がする。
……あと、このゲームの行く末も。
「その中で、恨まれる事もあるでしょう」
次に先輩が出したのは8。……8切りだ。
「その時に、恨まれる事を避けてはならないと思っています」
「アギト……」
「それを恐れたら、チャンスを逃す。そして……一度チャンスを逃したら、基本的に次はない」
もう一度8切りを行ったアギト先輩は……最後に残った手札をすべて場に出した。
……6が2枚。アギト先輩の上りだ。
「―――待っているのは、大貧民のみです」
先生が都落ちした。
それと同時に、俺はアギト先輩に内心で拍手を送っていた。
俺も言われるまで気付かなかったわ。
確かに先生は、生徒の味方を志している。それは元々の信念でもあり、キヴォトスには邪悪な大人が山ほどいるから、その反動でもあるのだろう。
だが、
アギト先輩の言いたいことはよく分かる。
もし生徒同士が揉めた時、片方の肩を持てばもう片方から逆恨みされるし、だからといってどっちつかずの日和ったプレイをかませば双方から失望される。……覚悟が足りてない状態で下手に仲介をしようとすると、両方から恨まれるかもしれない。
先生は、観念したように手札をすべて場に捨て、苦笑いをした。
「確かに、アギトの言う通りだね。全員を救うのは我儘かもしれない」
先生はよく分かっている。
自分が、そこまで力のある存在じゃないと。
そうでなかったら、アリウスが侵攻してきた辺りで誰かに撃たれて死んでいる。
「でも現実は大富豪とは違うからね。実際の君たちが勝者と敗者に分かれる必要なんてないんだよ」
まぁこう言うと思っていた。
どこまでも甘い大人である。
「カードゲームでは白黒つく。けれど、大人の役割は生徒の対立を白黒つけることではない。
もし君たちの誰かが誰かを恨みそうになったり、
そのために私はここにいるんだから」
おいおい、この人さらっととんでもねー事イッたぞ。
いざこざや不幸な目に合いそうなのを「全部自分のせいにしていい」だと?
俺だったら、嘘でもそんなコト言えねーぞ。
特に……やってもいない罪を背負う、なんて絶対無理だ。
けれど。
―――それでこそ先生、なのかもしれない。
「―――だ、そうだぜアギト先輩。
先生は
俺ら全員を大富豪にするためなら、大貧民になっても構わない……バカだろ?」
「ば、バカ…!?」
「でも、だからこそ俺らはこの人に惹かれたんじゃあないのか?」
「先生……!感動したッス!!!」
「流石、私のご主人様です…!」
ユマもノボリも、目を輝かせている。
頬まで真っ赤に染めて、二人ともまるでメスの顔だな。
この後いくらでも先生を抱いていいぞ。
「まぁ俺から言わせれば3人とも先生に抱かれて結婚して欲しいけどね!!」
「スバルさん!?!?!?!?!?!?」
「何を言っている!?!?!?」
「ジブンもッスかぁ!?!?!?!?」
お前ら自分の見目の良さを理解しろ。
ノボリとアギト先輩はそれぞれ見た目も性格も明るい系と長身女子と、銀髪クール系の長身女子だ。
ユマは、薄いピンクの髪とフェミニンな体系が似合う王道メイドだぞ。
P○X○Vでめちゃくちゃエロ絵描かれる系の人間だと理解しろ。
中の人的にも全員魅力的だしな*1!!
なんかシリアスになっちまってたが、下ネタで消し飛ばせて良かった。ユマに至っては、顔を火照らせいつでもご主人様に奉仕(意味深)ができそうな顔をしている。
「スバル!!そういうのはダメ!!」
「だいたいスバル、お前はどうなんだ!?」
「俺はホラ、4Pしてる部屋をモニタリングして、別室でネタにできればそれでいいから」
「私と生徒の痴態でエッチな本描く気だ!?!?!?」
「大丈夫です先生、全ての女子生徒は先生のものなので。俺はお構いなく」
「構うよ!!? あと思想が強すぎる!!!」
ちなみに、プレアデス性団内でもこの辺りは結構OKサインが出ている。
例外はアキだけだ。彼女は根っこからの百合娘であるがゆえ、男性である先生に対して無理は出来ない。
ノボリも先生に気があるし、アギト先輩もこれから仕上げればモーマンタイだ。
「やめろ、スバル!!大体私は先生の年齢はタイプじゃないと言っているだろう!! もう少し下の―――」
「そうでしたね、アギト先輩。貴女は年下派でした。でもそれ先生は知ってましたっけ?」
「へ?―――あ」
「…………」
アギト先輩は、俺にツッコミを入れまくったあまり、先生の前で好きな性癖発表ドラゴンしてしまった事実に気付かなかったようだ。
顔を真っ赤にした先輩は、顔を覆って、うずくまってしまった。
「……………わすれてぇ」
「…………」
いつもの先輩ではあり得ないレベルのかわいい声をした懇願に、首を縦に振れる者はいなかった。
ちなみにこの後、誰かを抱くイベントは発生せず、先生に生徒用の就寝部屋にブチ込まれた。
おのれ先生。いつか添え膳食わせてやる………!
Tip!
スバルのイメージCVはもう既に出てるぞ!知ってる人々からすれば「おまいう」案件だ!
※スバルのイメージCVはあくまでイメージです。本気にして熱を入れ過ぎないこと。
おまけ・最近のXのプリコネ関連ポストを見て思いついたネタ
スバル(間島)「先生!これから最後の攻撃……『擬・石破ラブラブ天驚拳』を放ってもらいます!」
間島「先生の生徒への愛……要するにハーレム精神を込めて放つ技です!」
“言い方ァ!?”
「奴(ラスボス)は邪悪な大人……ですが、大人の力と生徒の力……両方を込めないと倒せない!」
間島「これを放つためには……先生、貴方に…正室を決めてもらいます!!」
“正室!?”
間島「先生と正室の力で放つ最強奥義です!大事なのは、その生徒を心から愛しているか、否か……」
間島「まぁ俺はこんな事もあろうかと、ちゃんとリサーチしてるんでね。聞くまでもないでしょうけどね!」
(ここで、何らかの形のアンケートで『一番好きな生徒』として答えた生徒のシルエットが出てくる)
間島「とゆーワケで、その子にしますか?」
>“◯◯◯(生徒の名前)……!”
“ちょっと待って!!”
※“ちょっと待って!!”を選んだら全生徒から選ぶ。NPC生徒もいる。アロナもプラナもいる。『誰も選ばない』選択もアリ。
※選んだら個別結婚イベントを見れる。お前ら見たいかーーー!?
※もしも間島スバルを選びたい場合は、“ちょっと待って!!”を選んだ後、「誰にしますか?」とイッてくるスバルを数回連続でタップする必要あり。『ちょっとぉー、なんすか先生?』とか『…あの。先生?時間ないんで早く選んでもらっていいすか?後がつかえてるんで…』とか言ってもタップすること。
※この選択は後で変更できません
NOA様が一流から陥落する時の戦犯は?
-
ユウカ
-
コユキ
-
リオ
-
ネル
-
アカネ
-
カリン
-
チヒロ
-
コタマ
-
マキ
-
モモイ
-
ミドリ
-
アリス
-
ユズ
-
その他(さり気なくコメントを…)