HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
スバル「あ」
クオン「あ」
作 者「あ」
………はい、今回は百鬼夜行に挨拶に行きますよ〜〜〜!!(全力でなかったことにしようとしている)
……誤魔化せないか。仕方ない、この想定外もネタにしてやろう…!
話は変わりますが、黒服にどうやって何の「存在しない記憶」を見せるつもりなんですか皆さん。「どきなさい!私はお兄ちゃんですよ…!」とかやらせるつもりなんですか!?
「…………」
トリニティから百鬼夜行に向かう車を密かに、だが確実に追いかけていた車内で、1人の黒髪ぱっつんの少女が俯いていた。
彼女の名前は静山マシロ。ハスミの命を受けて、間島スバルの乗る車を追跡し、車内の盗聴、及び狙撃のスタンバイをひとりで行っていた。
運転開始からしばらくして、スバルがクオンに対して洗脳を始め、それにクオンが見事に嵌ってしまった様子を聞き取ったのだ。
本来ならば、本部にすぐさま連絡しないといけない非常事態。
だが、マシロはそこへの回線を繋ぐことが出来ずにいた。
「(衛宮、キリツグ……)」
その理由は明らかだ。
スバルがクオンに対して話した「正義」の物語……衛宮切嗣の人生の話だ。
正義の味方を目指した男という話が聞こえたので興味が湧いたのだ。だが蓋を開けてみれば……酷いというか、青天の霹靂というか……少なくとも、マシロにとってはどこまでも衝撃的で、軽はずみな興味本位に割と後悔すら覚えていた。
聖杯という願いを叶える道具の争奪戦。
それに臨んだ切嗣の、おおよそ人道的とは言い難い手段。
切嗣の思想。それに対するセイバーの想い。
切嗣の過去。初恋の人の「殺して」を叶えられなかった故に滅びた村。
多くの人々の犠牲を防ぐために父を手にかける切嗣。
傭兵の仕事をしていって知る残酷。
死徒の被害を防ぐために母も殺さねばならなかったという現実。
やがて、聖杯を手に入れ正義を貫くために、彼は妻と娘さえも………
「―――うあああああっ!!!」
ガン、とハンドルに頭を打ち付ける。
こんな気持ちは初めてだ。
正義とは、これ以上なく素敵な響きを持つものだと思っていた。
正義とは、必ず一つの答えがあるべきものだと思っていた。
だが、切嗣は正しい事を……『正義』を為した結果どうなった?
それを思い出す度、自分の不勉強に気付かされる。
同時に、今の状況においてどうすればいいのか分からなくなる。
ここで、スバルがやらかした事を報告するのは簡単だ。その筈なのに……手が動かない。
確実に、切嗣の二の轍を踏む事を、マシロは恐れていた。“正しい事”のためにスバルを通報したら……先輩のクオンまでまとめてトリニティからつまみ出されないか? それ以上に、もっと酷い事態を招く可能性は? それが巡り巡って、自分の友や家族を手にかけるなんて事には……ならない筈では?
そう思ってしまえば、もう通報は不可能であった。
この一件を以て、マシロは、正義についての勉強により意欲的になり、のちにシャーレの扉を叩くことになる。
「―――でも性欲
まぁスバルの正義はすぐには理解できなかったようだが。
というかすぐに理解できない方がいいぞ。マジで。
―――ちなみにその頃、肝心の監視対象・間島スバルはというと。
「…え? あの車、正義実現委員会のものだったの!!?」
「あぁ、そうだが……?」
「うそだろ……てっきりどっかでレンタルしたのかと思ったのに……
最悪だ、盗聴の可能性すら出てきたぞ…さっきの下り全部聞かれてたらおしまいじゃねーか……!!!」
「あ………!!!!
ということは、私が寝返ることも筒抜けに…!?
ど、どうする!? い、今からでも監視の演技でもした方が良いか!?」
「もー手遅れだろォ……」
トリニティと百鬼夜行を結ぶ道にあるパーキングエリアで、使用した車での盗聴の可能性に気付き、クオンと2人そろって頭を抱える事となっていた。
*
道中で気づいた最悪の可能性から全力で目を逸らしつつ、俺達は百鬼夜行に辿り着いた。
百鬼夜行連合学院。かつては内乱の多かった地区だそうだが、今は観光・グルメ・お祭りといった観光地の花形として栄えている。
そして俺達は今から、ここに世話になる事を陰陽部に報告し、滞在許可を貰いに行く。
「ごめんくださーい。トリニティから来た留学生でーす」
陰陽部とは……言ってしまえば百鬼夜行の生徒会のようなものだ。百鬼夜行には生徒会が無く、代わりに陰陽部なるものが、その役目を担っているらしい。
和風の客間に通された俺達に、挨拶に来たのは狐耳を金髪から生やした、すんばらしい横乳のお姉さんだった。
「うっ……
お待ちしておりました、間島さん、龍崎さん。
陰陽部の
そう。キヴォトスでも希少な横乳要員のひとり、カホだ。
いやぁ、リアルで見ると本当に良い横乳だ。本当に会えて良かった。
あとで絶対描ーこうっと。
「今部長が席を外しておりまして、大変申し訳ありませんが……」
「あー大丈夫。むしろ、いきなり
なら、カホから攻略するのも一興。幸い、彼女攻略の切札なら
「はい、これ挨拶の品ね」
「…う、受け取れません! こんな……その、高級な菓子など…!」
「そう言うなって。これからここで世話になるモンだし、もしかしたら迷惑かけるかもしれねぇんだ。極力そんな事は起こさねーようにはするが……もしもの時には力を貸しちゃくれないか?な?」
「しかし……」
「いいから受け取っとけよ」
「あっ…」
カホへの手土産に選んだのは、特別な包装をしておいたクッキー缶だ。
トリニティでもティーパーティー御用達で有名な、あっちの定番土産ってヤツだ。
なぁに、中身はちゃんと普通のクッキーだ、仲良く分けて食えよ、と言っておけば、彼女はそこでようやく手土産を受け取ってくれた。
ハッハッハ、中に
「大丈夫です、カホ殿。
私達はトリニティを代表して来たのです。
粗相の……えー…私
「オイ、なんで私『は』っつったお前」
俺は何か仕出かすと思ってんのか*1。
こっちを見ろこっちを。自分は関係ないみたいな言い方すんなや。
お陰で、カホが絶句して白目の顔芸を晒しちまってるじゃねーか。
大丈夫か、こんな初日でよ……*2
「早速だがよ、俺達留学生用の宿?とかあれば案内が欲しいんだが」
「そ、そうですね。少々お待ちを。準備したものを取りに行かせます!」
留学関連の書類を取りに行ったカホ。
それを見計らい、スケッチブックとシャーペンを取り出し、さっき目に焼き付けた横乳を記憶を頼りに描いていく。
そうしながら、ここに来る前…………準備期間にカホにかけた電話のことを思い出した。
⋆
『もしもし? 百鬼夜行陰陽部です』
「スミマセン、トリニティ総合学園の間島スバルです。陰陽部の部長か副部長はいらっしゃいますか?」
『部長は席を外しておりまして…副部長ならおりますが、お繋ぎしましょうか?』
「お願いします」
留学前最後のシャーレ当番の日。
先生のツテで百鬼夜行の電話番号を入手したスバルは、この時点で既にほぼ勝利を確信していた。
スバルが話をしたかったのは、百鬼夜行の中でも
『お電話代わりました、桑上です』
「トリニティ総合学園の間島スバルです―――」
カホに代わったタイミングで、スバルは話した。
トリニティで留学の話があったこと。
その留学に、自身の名前が出た事。
百鬼夜行に話が行っているかの確認。
そして、己自身がトリニティで行っていた事――描いていた本のジャンル*3と邪魔者をぶちのめしたことだけは伏せて――の軽く自己紹介などをした。
そこまで話すと、カホが剣呑な声でこう返してきた。
『…ティーパーティーから話は伺っておりましたが、随分急な話ですね』
「えぇ。挨拶もそうなんですが、この度お電話を差し上げたのは、こちらから少々提案をしたかったからなのです」
『提案?』
「早速内容を話しても良いのですが…」
ここから話を進めるには、カホの信頼かそれに値する何かを獲得しなければならない。そうでなくては、「提案」をしたところで蹴られるだけだろう。そこでだ。
問:桑上カホの最も好きなものは何か。10字以内で簡潔に答えよ。(配点5)
答え:チセちゃん。
「まずこれまでの話と、俺の提案を聞いて下さる報酬として―――
―――シャーレで働くチセちゃんの写真が1枚…2枚…3枚……!!」
『!?』
衝撃を受けるカホ。
なんとスバルは、チセちゃんこと
シャーレで働いていた時に出会って、面識自体はそもそもあったが、留学が決まるにあたって、予め用意していたものだったのだ。
それを目の前で見せつけるように封筒に入れられて、動揺しないカホではない。
でもここですぐに食いつくようなら、陰陽部の副部長はしていない。
『…………そのようなものなど…う、受け取れません。大体、賄賂ではありませんか。私が何故チ…和楽さんの写真を受け取らねば―――』
「…へぇ。では後ろの棚からはみ出てるあのグッズは何でしょう?」
『嘘ッ!!? チセちゃんが!!!?』
粘ったカホに一瞬言葉に迷うスバルだった。
が、咄嗟に思いついたハッタリがクリティカルヒット。
スバルは「後ろの棚から」とは言ったが「チセちゃんグッズ」とは一言も言っていない。
こうして、カホはスバルに、自爆と言う形でチセちゃんファンの面を晒す羽目になる。
『うぅぅ…このことはどうか…』
「誰にも言いませんよ。
ただ、話を聞いて欲しいだけです。
なぁに、さっきの写真は差し上げます」
赤面するカホをスルーして、スバルは「提案」を始める。
「内容は簡単なんですけど―――」
「その提案」を聞いたカホは、その内容に目を見開いて、声を荒げてこう言った。
『そ、そんなの…部長の承認がないと出来ないに決まってるじゃないですか!』
「では、その部長さんはいつ戻ってくるので?」
『そ、それは………陰陽部の重要事項に関わりますので』
「分かんねェんだろ?今更誤魔化すなって」
一瞬で爽やかな笑みと丁寧な言葉遣いが、あくどい笑みと粗暴な言葉遣いに変わる。
その変わりようを見たカホは絶句する。変貌っぷりにも驚いたが、スバルの言う事が、当たっていたからだ。
言葉に詰まるカホに、「反論出来ない」と結論づけたスバルは、カホが誤魔化すためのなにかを言う前に、こう告げた。
「大義名分はいくらでも作れる。留学生ってモンを
それを活用するも良し、文化交流をすれば、
他にも、いい案が浮かばなかったら、
『し、しかしですね……部長の承認はどうしても必要で…』
「その部長が不在なんだろう? 代理のお前さんがOK出せばいいじゃあねーか。
後で文句言うヤツにはこう言えばいい……『
とんでもない暴論である。
だが、トップがいなくなる程度で立ちいかなくなる組織がマズいのもまた事実。
その時の為に、部長の代わりに最終判断を下す役割も重要だ。偶然にも、その役割は大抵副部長であり、その座にいるのはカホだった。
それでもなお、カホは首を縦に振らない。
そこでスバルは、とんでもない暴挙に出た。
「俺のコレは提案だから、もちろん断ってくれても構わない……が。
もし……もし、だが。乗ってくれるって言うんなら、チセちゃんの写真をもう何枚か追加しよう」
『そ、そんな……!! そこまでいくと完全に贈賄―――』
「シャーレで居眠りするチセちゃんが1枚…2枚…」
『!?!?!?』
「3枚…4枚…5枚………!!」
『ちょ、ちょ、ちょっと待ちなさい!!!』
今度は、シャーレで撮ったチセの寝顔写真をドンドン封筒に入れていくスバルに、慌てて声をかけるカホ。
絶対に欲しい。でも完全にコレ賄賂じゃないのか……それに対してどうやって説明するかを考える。
だが、スバルの悪魔的な倍プッシュは終わらない。
「あとトリニティで人気のスイーツビュッフェの割引ペアチケットが1枚…!」
『ちょ、ちょ、ちょ…!』
「あとストリートオブヤンキーの1巻も布教用に入れておこう」
『ま、待ってってば!!!!』
チセの写真だけに飽き足らず、明らかに関係ないものまで用意してくるスバルにカホは戦慄した。
このままだとマジで買収されてしまう。早く断らなければ今度は一体何を出してくるか分からない。
『そ、そんなものは受け取りません! 検討はしますから!』
「検討じゃあダメなんだよなぁ。受けるか、蹴るかの二択だ。簡単だろ?」
『何を……』
「まーでも、そっちの事情もある。どうしても無理ってんならしょうがない。
プライベートを守るためにも、チセちゃんの写真は焼き捨てるしかないな」
『ハァァァァァッ!!!?』
ダメ押しと言わんばかりの、聞き捨てならないことを聞いたカホが、怒声にも等しい悲鳴をあげる。
スバルは、冷静さを完全に失ったカホに、落ち着き払って言い聞かせる。
「もちろん最初の写真は差し上げるとも。
ただ、寝顔以降の写真は、本人の許可があるとはいえ、ブラックマーケットにでも流れたらマズいだろーが。
写真は印刷してからスマホのデータは削除してるから、これでプライベートは守られる」
『ぐぐぐ……』
あながち間違ってはいない論理に、目の前でスマホの写真を消していって誠意を見せるスバル。これでチセの写真は印刷したやつしかないと言う行動に、歯を食いしばったカホ。
スバルはわかっていた。この手の推しが存在する人間にとって、推しのグッズを見逃す事が、どれだけ悔しく避けたいことかを。
最推しを見抜かれ、現物も用意されている。こうされれば、カホには為すすべがなかった。
『………………………分かり、ました。その提案を受けましょう』
「交渉成立だ。じゃあ最初の写真は郵送しておくよ。
で、寝顔写真やらチケットやらは手土産に紛れ込ませとくから、人の目のあるトコで開けんなよ」
頷くカホを見届けたスバルは、悪魔のような笑みを爽やかな美少女スマイルに変え、「このことは二人の秘密にしような。じゃあまた百鬼夜行で」と言って電話を切ったのであった。
⋆
「ハッハッハ……良い留学になりそうだなぁ…」
「………スバル? 悪いこと考えてないか?」
「イヤ全然? カホの横乳のこと考えてた」
「横乳?」
まぁ、カホにした「提案」が実現するか分かるのはもうちょっとだけ先の話だ。
今は、目の前のことに取り組もうじゃあないか。
クオンに横乳のスケッチを見せる。
「説明しよう! 横乳とは…文字通り横から見ると素肌丸出しの乳房のことだ!
乳首が決して見えないからこそRは18には届き得ず……そして、『見えるかもしれない』という期待と構図から、少年少女をはじめとしたあらゆる欲望を煽る性の作法………その形の一つだ」
「そ…そうなの…か?」
「いい機会だ。待っている間、スケッチをしてみようか」
「あ…それもそうだな」
「自分の記憶をアテにするのはムズイから………最初は目の前のコップとか描いてみるか。ほらこれ使いな」
カホの横乳のページをめくり、クオンにスケッチの指導を始める。
そうして、カホが留学関連の書類と俺の「提案」の答えを持って来るまで、プレアデス性団に入ったクオンに、スケッチの方法を教える時間を過ごしたのであった。
「お待たせしまし――あら?一体なにを…」
「スケッチだ。イラスト初心者でな…」
「そうだったんですね」
「もし時間が余ったらで良いんだが、スケッチの被写体になってくれそうな人を紹介してくれないか?」
「? えぇ、構いませんが…」
戻ってきたカホにも、クオンのスケッチ指導の旨を伝える。これが留学生の嗜みかと思い、都合のつきそうな部活を探すことを約束するが、そこに性欲が絡まっている事など露程も思わないカホであった。
Tip!
この話の時系列的には、イベント「不忍の心」の後だぞ!だから、スバルはシャーレで働くチセと出会う事が出来たし、留学の話が出た時に、チセに連絡して写真撮影が出来たぞ!あと、スバルは「不忍の心」を復刻イベで知っているから、カホのチセちゃん好きも知ってたぞ!それを利用したのだから最悪だ!!
おまけ・チセカホの関係で新刊ネタを思いついたスバル
スバル「次のネームはカホとチセを使おう」
クオン「どんな話を書くんだ?」
スバル「チセのひとりエ○チを思い出しながらシ□るカホをば」
クオン「成程……片想い純愛百合か……」
スバル「純愛系好き?」
クオン「………あぁ。特にこう、最後に結ばれるのとか良いと思うんだ」
スバル「その気持ちは良く分かる(先生とチセの関係を知って竿姉妹になろうとするカホの構想も考えたが…こっちはしばらく封印だな)」
リアルで欲しい贈り物は?
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初音ミクのフォトカード
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ボードゲーム「ザ・人生」
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サミュエラ「ザ・ビヨンド」
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最高級の楓の盆栽
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その他(さりげなくコメントで…)