HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
さぁて、覚悟しててね、ナギちゃん。とうとう脳破壊会議をはじめーるよー!
トリニティ総合学園・特別校舎に集められた補習授業部。
彼女達はこれまで以上のピンチに陥っていた。
補習テスト、第2回で全員合格を狙う部の面々は、スバルと
ある届け物から、それが一変した。
「ごめんください、補習授業部?さんにお届け物でーす」
「? はい……え?」
ロボットの郵便配達員は、両手サイズの箱を渡すだけ渡して去っていく。
それを受け取ったヒフミは、訳も分からないまま、箱を校舎の中に持ち込んだ。
「配達が来た?」
「はい、ここまで来るのも一苦労のはずなのに…」
「珍しいですね。ティーパーティーからの通達でしょうか」
「イヤ、危険物かもしれない。私が開けるから、皆は下がっていてくれ」
補習授業部のひとり・白洲アズサが他の面々を下がらせて蓋を開ける。
特殊部隊顔負けの、罠を警戒しながら中身を確認するテクニックを披露したアズサは、中に入っていたものを手に持ちながら、困惑の表情を見せた。
「アズサちゃん? どうしたんですか?」
「それが…コレしか入っていなくてだな…」
アズサが中から出したと言って皆に見せたのは―――1丁の真っ黒なグロック。
そして、一枚の手紙だけだった。それには、見やすい字でこう書かれていた。
―――これからはコイツで話そうや。 スバル
その手紙の文面はアズサには理解できなかったが、彼女以外の面々は一発で誰が送ったのかを理解した。
「あいつ何やってんのよ…」
「わぁ…スバルさんからの差し入れっすよ!!」
「でもこれ…どういう意味なんでしょうか?」
「『これで話そう』って……スバルさんは一体なにを考えて…?」
「うーん……会話するもの、じゃないよね、これ」
「あはは…」
頭を抱えるコハル。敬愛する部長の差し入れに喜ぶノボリ。メッセージの意味を考えるユマとハナコ。銃で会話するという事がまったく結びつかない先生。乾いた笑いしか出てこないヒフミ。
だが、その中で、アズサだけは得心がいったといった表情をした。
「なるほど。これでティーパーティーに殴り込んで交渉しろってことだな。このスバルという人は」
「はいいっ!!? だ、ダメですそんなの!本当にテロリストになっちゃいますよ!」
導き出した結論を、ヒフミが止める。
当たり前だ、拳銃を突きつけて退学の撤回など行えば、脅迫とみなされ冗談抜きで退学になってしまう。
拳銃を手に取ろうとするアズサをヒフミとコハルが抑えているさなか、コール音が鳴った。
「え、こんな時に……誰の電話よ?」
「私じゃありませんよ?」
「ジブンでもないっすよ?」
「いや……なんか、その拳銃からなってるように聞こえるけど」
「「「「「!!?」」」」」
先生の指摘に、全員が固まった。
それはそうだ、キヴォトス人の誰が、拳銃がスマホよろしくバイブレーションしながら着信音を鳴らすと思うのだ。
ユマがおそるおそる拳銃を手に取る。引き金に気を付けながら、手探りで銃を弄っていくと……
『おーい、聞こえるか?』
「わああああ!!?」
スバルのホログラムが現れた。
ユマは驚きのあまり銃を取り落とし、他の面々も目を見開く。
その様子が見えたのか、苦笑したスバルはこう言った。
『おいおい、ソレ一応拳銃なんだぜ?
暴発したらやべーだろうが。落とすんじゃねぇ』
「ご、ごめんなさい…」
「いえ、それよりも、これは一体……?」
『エンジニア部謹製の「Bluetooth&通信機能持ちの拳銃」だ。
さすがはミレニアムのエンジニア様々、百鬼夜行からトリニティまでの電波は問題ナシってか』
先生は、それに聞き覚えがあった。
確か、アリスと会って日の浅い頃に、ヒビキが紹介していたっけか…と。
スバルはそれを意にも介さずに話を進めていく。
『はじめましてのヤツがいるな……お前は……』
「白洲アズサだ」
『アズサか。俺は間島スバル、好きなモモフレはウェーブキャットだ、よろしく』
「…! お前もモモフレンズのファンだというのか……!!」
『あぁ。これからよろしく頼むぜ。
時にアズサ。お前、どんな男がタイプだァ?』
「初対面の子になにサラッと聞いてんのこのセクハラ魔王! エッチなのはダメ!禁止!!」
『なんだよ邪魔すんなよ、俺の描いた『幼馴染シリーズ』と『砂漠の国のハーレム』をコンプしてるコハルさんよ。こちとらお前さんのタイプはもう知ってんだよ』
「うわああああああああああああああああああああああああああああっ!!!
なんであんたがその事知ってんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!?」
アズサと会話を始めたスバルは、流れるようにアズサに男のタイプを聞くも、コハルによって阻止される。
だが、コハルが斬りかかった正論は、スバルの思わぬ暴露と言う名のカウンターを受け、真っ赤になったコハルと共に撃沈しただけだった。
もらい事故のようにコハルの持っている薄い本の種類を知ってしまった先生*1は、教師の鑑として、今の会話を聞かなかったことにした*2。
この会話が、スマホやディスプレイではなく、拳銃で行われているのだから、エンジニア部も奇妙なものを作ったものだ。
『これからはこの銃で連絡を取りたいと思うんだ。
だから、その銃は誰か持っていてくれると助かる。
…あ、戦闘には使うなよ。何らかの事故で通信機能が壊れたら俺が泣くからな』
「泣くってアンタ…
というか、よく連絡できたわね。監視とかされてないの?」
『そー言うと思ったぜ。驚くなよ…
ほらクオン、後輩ちゃんがお呼びだぜ、自己紹介しろ』
そう言って、スバルが奥の方に声をかけると、スバルの後ろから別の少女のホログラムが現れる。
目つきが鋭い、いわゆるクールビューティーといわんばかりの青髪の少女の登場に反応したのが、コハルだった。
「く、クオン先輩!? ど、どうして……!?」
『あー…コハル、か。
その他の補習授業部の皆さんも、はじめまして。龍崎クオンです。
私は今、スバルの監視をする……フリをして、プレアデス性団の一員として絵の修行をしている』
「~~~~~~~~~~~~ッ!?!?!?!?!?!?!?!?」
正義実現委員会の制服を着たその少女は、コハルのよく知る人物だった。
その頼れる先輩からのとんでもない告白に、まるでドッキリにかかった坂田銀○のような顔をするコハル。
そして、下手人を0.0008秒で察したコハルは、電話越しの友に食って掛かった。
「スゥバァルゥゥ!!! あんた、クオン先輩になに吹き込んでんのよ!
正義実現委員会にまで脳ミソ真っピンクなあんたの魔の手を伸ばさないで!!!」
『ひでぇ言いがかりだぜ、コハル。
俺はただ、“セイギノミカタ”のサンプルで有名なヤツをひとつ教えただけにすぎねぇ。入部はクオンの意志で行われたんだぜ?*3』
「だとしたら余計にタチが悪いわ!!!」
わーわー、ぎゃーぎゃー。
重要そうな話題から盛大に脱線してはしゃぐ彼女達は、年相応な少女にしか見えない。………話題は兎も角として。
「ひっでぇっすね、コハル。スバルさんはホントに、ジブンらの事を思って行動してるんすよ」
「その手段が最悪なのよ!! なんでよりによってエッチな方向だけで行こうとすんのよ!!!」
「うふふふ、スバルちゃんが相変わらずのスバルちゃんで安心しました♡」
「ですね♬ 我らが部長が、百鬼夜行に飛ばされたくらいでどうにかなるワケありませんもの」
『そういうコトだ。これからはこの
弱くて敏感なところを、しっかり守ってイくからな。しばらく夜は(そんなに)寝かさないぜ♡』
「なーんーでーいちいち意味深な言い回しにするわけ!!? エッチなのはダメ!死刑!!!」
「皆、仲が良さそうだな…」
「スバルちゃんとは皆、前から知り合いでしたので…」
こうして、スバルとの会話は、(主にエッチな話題で)盛り上がっていったのであった。
⋆
拳銃が届いたとセラ*4から連絡が届き、コハルやハナコ先輩達と連絡をとってから数日後。
俺は、ヒフミからの電話で、とんでもない情報を聞いたのである。
「だ…第二試験がゲヘナで行われたァ!!?」
『はい。しかも、範囲も3倍になって、しかもほぼ直前になって通知が来たんです……』
ヒフミやハナコ先輩、ユマやノボリが教えてくれた事を要約するとこうだ。
深夜、テストの実施会場がゲヘナ学区の外れに変更された上に、テスト範囲が増え、しかも直前の変更もあってハードスケジュールを強いられたという。しかも、テスト後に会場が爆発して、解答用紙が燃えたことで全員不合格になったというのだ。
そして、ナギサが探す「トリニティの裏切り者」が自分であるとアズサが告白。セイアとの出会いがきっかけでアリウスを裏切る決意をし、セイアを殺したように見せかけ生かしてあるとまで言ってくれたそうだ。そして、アリウスが近いうちに攻めてくることも。
それを聞いた俺は、思わずはらわたが煮えくり返りそうになった。
ナギサの野郎、これは脳破壊の刑妥当だろ。ネットでさんざんオモチャにされてた理由が分かった気がしたわ。
いくら疑心暗鬼に陥ったからって、これはやりすぎだ。大好きな
俺は、それを聞いて「ちょっと時間をくれ」と言った後電話を切る。
そして、ナギサに一矢報いる策を練ってから、再び電話をかけた。
出てくれたユマに、「全員を集めろ」と指示。
集まってくれた皆の為に、俺は話を始めた。
「まずは皆、勉強で忙しいだろうに、集まってくれてありがとう」
『勉強ね……ナギサ様があんな手を使ってくるんなら、正々堂々やるのがバカバカしくなるわ』
「だからこそ、試験は正々堂々とやるのが良いだろう。そうすりゃぐうの音も言わせねぇことが出来る」
『だが……桐藤ナギサは確実に邪魔をしてくるだろう』
コハルの気持ちは分かるが、卑怯なマネをしてる奴に正々堂々やって勝つのが一番文句言わせられねぇんだよ。
とはいえ…アズサの言う通り、間違いなくナギサは邪魔をしてくるだろう。
そこで―――
「ナギサを無力化する作戦がある。
こいつを実行すれば、あの女は間違いなく行動不能になるだろう。
試験の邪魔も出来ないし、大人しくアリウスから守られるだけのキングにすることも可能だ」
『すごいですね、部長!』
『ちなみに…デメリットはありますか?』
「デメリットかぁ……」
そう訊いてくるハナコ先輩は、何も考え無しってワケではなさそうだ。
けどデメリットねぇ。ナギサの脳を破壊することしか考えてなかったから、デメリットらしいデメリットがパッと思いつかないが……強いて言うなら、そうだなぁ。
「…もし、神様がこの作戦を実行する所を見ていたのならば。
間島スバル・龍崎クオン・先生、そして補習授業部の面々は―――全員仲良く地獄行き、ってコトかな」
『『『『『!!!!!』』』』』
「わ…私もか!!?」
「当たり前だろ、止めない時点で同罪だ。
ま、神が見てればの話だけど。
……さて、作戦なんだがな…………」
そうして作戦を告げていく。
詳しい事は知らないが、俺、これだけは知っているぞ。
ヒフミが「あはは……えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様との、お友達ごっこ」って言うんだろ。
ナギサの隠れ場所は、ハナコ先輩がなんとかするだろう。アリウスや正義実現委員会はアズサやコハルが押しとどめるハズだ。
ユマにはアズサの補佐を、ノボリにはあらゆる小道具の作成を担当してもらおう。こうすれば、試験前の決戦がラクになるはずだ。
『―――ッ、そんなの、無理です!嘘でもナギサ様に、そんなこと言えません!!』
『私もスバルの作戦そのままは反対だ。間違いなくナギサが再起不能になってしまう』
「あらァん?」
だが、予想外の反対が出た。
まず、ヒフミ。もともと善性の性根をしているからか、ここまでされてもなおナギサに「あはは…(中略)お友達ごっこ」を言いたくないと強く主張したのだ。そんなこと言われても、あなたのその言葉がなくちゃ、原作通りにイベント進まないんじゃないですかね……?でもそんなこと言えんし、どう説得すればいいんだ?
そして先生に至っては、作戦終了後のナギサへの影響を強く心配していた。全ての生徒を心配するのは貴方の美点なんだけど………今は補習授業部全員がテストを突破することが優先だ。ナギサの心配など、全て終わった後にやればいい。『ドッキリ大成功!』のプラカード掲げて、「テッテレ~!」ってやればいいと説得したが、先生は頑固にもこう言うんだ。
『それでもヒフミが直接言う、っていうのはナシだ。ヒフミがやりたくない、って言っているし、無理に言わせたところで、ナギサは見抜くかもしれない』
「……じゃあしょうがねぇ。ユマにヒフミの変装でもさせるか?」
『スバルちゃん!!!』
ヒフミが映像越しにドンとテーブルを叩いたのが見える。
穏やかな顔を険しく歪めて…よほど、感情が籠っている。ナギサを傷つけたくないのだろう。立派な事だ。
だが、今の補習授業部には君の「あはは…(ry」が必要なんだ。折れて貰わなきゃ困る。
そこで俺は、ヒフミだけにターゲットを絞って、語りかけた。
「…親友ひとり、仲間ふたり、
『?…なんですか?』
「補習授業部にブチ込まれたのがだよ。
俺だけならまだ良かった……でも、俺の親しい人がみんな、退学の危機に晒されてるんだぜ。
お前には分かるか? それがどれほど………不安だったかが」
『スバルちゃん………』
俺の本心を、ヒフミ…だけじゃない。電話先の全員に打ち明ける。
一人ひとりに告げるんだ。俺の、本当の気持ちを。それでこそ、説得力が生まれる。
「ヒフミ、お前が俺とウェーブキャットを引き寄せてくれたんだぞ? 覚えてるよな?」
『それは……はい。もちろんです』
「アズサ。お前とは、通信越しでしか会ってないが……直接会った時、確実に合う話がある。分かるな?」
『モモフレンズだろう。スバルもファンだから会えるのが楽しみだ』
「ハナコ先輩。初めてお会いした時から、貴方とはよく絡み合った仲でしたね。俺はまだ、貴方と色々シたいんです」
『えぇ……私も、おんなじ気持ちです』
『なんでハナコの時だけスバルはエッチな言い方するの!!? バカ!!』
「そうは言うがコハル、お前がいないトリニティは、俺にとっては……かなり、寂しい」
『………な、何よ、急に……』
「ユマ、ノボリ。俺達はこのトリニティでエロによって結ばれ(意味深)たかけがえのない仲間だ」
『…はい!』
『はいっす…!』
だから。
だからこそ。
失敗したら、失ってしまう。それを避けたいからこそ。
「だからこそヒフミ、俺達にはお前の『お友達ごっこ』が必要なんだっ……!」
『いや最後で色々台無しですけどぉ!? 絶対言いませんからね!!!』
駄目か。
この後、ハナコ先輩とノボリが「そこは任せてくれ」と言って、作戦の重要箇所その1の話題が終わった。
原作から逸れちゃったけど、良かったのかなぁ、コレ………?
『それで、本当の裏切り者って誰なんでしょう?』
「あぁ…それなんだがなぁ、ユマ。
実はその裏切り者たるわるーーい子に心当たりが無くもない…ハッハッハッハッハッハッ………!!!*5」
『いや顔!!!わっるい子はアンタでしょどう見ても!!!』
失礼なヤツだなコハル。
俺はマジで心当たりあんだぞ。
裏切り者の心当たりとその根拠を告げてから、俺は電話を切った。
「これでよし」
「まさか、あの方が…?」
「仮説だけどな。さて、トリニティへ帰る準備しときなー」
「え、しかし…スバル? 留学期間はまだあるはず……」
「大丈夫、
さて、後は
待ってろよ………
Tip!
スバルはエデン条約編を詳しく読んでいないぞ!だから、「あはは…(中略)お友達ごっこ」がヒフミ自身が口にしたセリフだとマジで思い込んでいるんだ!大丈夫だスバル、原作通りだからな!
オマケ・補習授業部の変わったところ!
ヒフミ…変化なし。ただしファウストの評価は天元突破しつつある。
アズサ…変化なし。ただし新たなモモフレ仲間への期待に胸を膨らませている(意味深)。
コハル…エッチなことに耐性がついた。耐性といっても、ストレスや興奮で倒れにくくなっただけで、赤面しながらのエ駄死は健在。
ハナコ…スバルがいる事によって、トリニティに残るためのモチベーションが一番高い。最初から満点を取るようになっている。
オマケ2・その頃の百鬼夜行:ツクヨの悩み
ツクヨ「イズナちゃんは主殿…部長は先生殿……私も、なにか呼び方を変えたほうが良いのでしょうか……?」
スバル「あ、ならアレはどうだ?」
ツクヨ「あれ?」
スバル「旦那様」
ツクヨ「旦那様」
スバル「あと……ダーリン殿とか」
ツクヨ「ダーリン殿」
スバル「あとは………えー………ご主人、とか」
ツクヨ「ご主人」
スバル「さ〜〜ぁ、どれでも良いぞ。レッツ・チャレンジ!」
ツクヨ「無理です〜〜〜〜〜〜!!!!」
※結局普通の呼び方にした
皆、生徒になんて呼ばれたいんだい?
-
先生
-
ご主人様
-
主殿
-
先生殿
-
カムラッド
-
あなた様♡
-
王子様☆
-
ダーリン殿
-
我が君
-
その他(コメントでさりげなく…)