HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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スバルの原作知識は、「メインストーリーはほぼ知らず、ネットの知識のみで構成されている」ということになっています。
その為、各キャラのイメージが

黒服→先生大好きクラブ
マエストロ→先生大好きクラブ
ゴルゴンダ→先生大好きクラブ
デカルコマニー→先生大好きクラブ
ベアトリーチェ→死ね
不知火カヤ→その顔が見たかった…私に嫉妬するその顔が…!(ブレン)
カイザー全般→滅ぼすべし慈悲はない
無名の司祭→存在してはいけない生き物

 ―――となっております。



要注意!今回のお話では、ある人物のキャラが原型を留めないくらいに破☆壊されます!それが嫌な人は読まないことを強く勧めます!


ナギサ様すぐ死ぬ

 トリニティ総合学園・ティーパーティー。

 そこでは桐藤(きりふじ)ナギサの他に、権力ある生徒が一面に会していた。

 

 シスターフッド代表・歌住(うたずみ)サクラコ。

 救護騎士団団長・蒼森(あおもり)ミネ。

 ミカのクーデター未遂事件以降、信頼が失墜したティーパーティーは、シスターフッドと救護騎士団との三頭政治をせざるを得なくなったのである。

 

 そんな3人だが、今何をしているのかというと……

 

「ナギサさん!しっかり!お気を確かに!!」

 

「脈がとれない…急いで処置せねば死体になりますね」

 

「縁起でもないことを言わないでください!」

 

 ―――息をしていないナギサの救護にあたっていた。

 

 

*

 

 

 こうなった経緯を遡ってみてみよう。

 事の始まりは、ナギサしかいなくなったティーパーティーのテーブルに、一冊の本が提出された事にある。

 

「これが、最近トリニティに流通しだした本ですか」

 

 ナギサが目の前の本に視線を移す。

 その表紙には、見目麗しい美少女が艷っぽく描かれており、服装は大事なところは隠されているもののほぼ水着……いや下着だ。

 題名には『ピンクアーカイブfromプレアデス トリニティ創部号』とデカデカと書かれていた。

 また、他にも表紙には複数のペンネームらしきものが書かれている。その中に「プリンスメロン」の名もあった。

 

「ケラエノ…マロンリス…クラゲーン…白百合アワビ…………………計13名ですか…」

 

 逆に言えば、「プリンスメロン」以外知らない名。間島スバルの影響を受けてふしだらな漫画を描くものがそんなに現れたということか、とため息をつく。

 

「こ、こんなに本が厚くなるまで描いていたなんて!」

 

「なんてイヤらしいのかしら!」

 

「ナギサ様、こんなものトリニティから一掃してしまいましょう!!」

 

「お待ちなさい皆さん」

 

 ナギサの派閥のティーパーティーの生徒が隠しもせずに本を描いた者達を非難し、中には焚書まで提言する者まで現れたが、ナギサがそれを一斉に諌めた。

 確かにこれを描いたプレアデス性団は間島スバルが中心で、そのスバルはエロ漫画家として色々描いている。しかし、それだけでは本を規制する理由にはならない。

 本の内容を見ずに燃やす事は、表現の弾圧に繋がる。表向きソレを否定するティーパーティーが実行したならば、ただでさえ堕ちている信頼がマイナスに突き抜けて二度と回復しなくなる。

 

「本の内容を確認しないことには、規制すべきか否かがわかりませんよ」

 

「そんな!なにを仰るのですナギサ様!」

 

「貴女様が確認するまでもございませんって!」

 

「では皆さんが確認をなさったのですか?」

 

 ナギサの質問に、「それは……」と言い淀むティーパーティーの生徒。そのリアクションそのものが、『ピンクアーカイブ』なる創部誌を読んでいない何よりの証拠であった。

 こういう人たちにティーパーティーは任せられない。感情だけで政治を振り回し、全てから見放されるのが目に見えている。ナギサはため息をついてから言った。

 

「規制には論理的な理由がなければなりません。

 感情的なものだけで禁止をしてしまえば、それはただの弾圧です」

 

「ナギサ様…」

 

「キヴォトスにおいて、表現の自由は公共の福祉に反しない限り認められています。トリニティでも同じです。

 まずはその辺りに反していないか……そこを確認せねばなりません」

 

 そうして、『ピンクアーカイブ』に手を伸ばすナギサ。息を飲む取り巻きの生徒。

 言っておくが、これはトリニティで起こっている光景である。ティーパーティーのトップが、検査の為とはいえエロ本を手に取るなど歴史が動いた瞬間以外の何者でもない。

 とはいえ、ナギサの中で結論は決まっていた。余程健全な表現しか出てこない限り――キス以上のこと――この本に不許可を出すつもりでいた。

 

「読みます」

 

「「「「「ゴクリ……」」」」」

 

 謎の宣言をしてから本を開くナギサ。

 果たしてそこに待ち受けていたのは―――

 

 

 

「(やはり過激な表現が目に余る……極部の修正はキヴォトスの基準をクリアしてはいるようですが、やはり許可は出せませんかね……)」

 

 一人目と二人目の話を読み終え、ナギサが抱いた感想はそれだった。

 しかし、三人目……『メイドマユキー』の作品を読み進めていくと、異色なストーリーにナギサは驚いた。

 その話は、女主人とメイドのしっとりとした百合話だったのだが…

 

「(肌の露出が殆どない……! それでいて、二人の距離感を出せるのは良いですね…)」

 

 トリニティらしい、健全なお話。ナギサには好感触だった。このエロ本に取り込まれたのが惜しまれる。

 ちなみに、女主人はナギサに、メイドはヒフミに似ていた。また、この洋風な世界観とメイド・主人の関係が、トリニティと非常によく似ていた。それらの点はナギサが気に入った主な理由ではない。ないったらないのだ。

 

 それに続いて、四人目の作品もまた、ヒフミとナギサがモデルのしっとりとした純愛系であった。

 2作品連続でナギサの気に入るキャラと展開だったのだ。だから、その次の作品もまた、良いものだと思い込んでしまった。

 

「(次は……プリンスメロン? 間島スバルが一体どんなお話を……)」

 

 舞台は、小さな学校が舞台だった。

 キヴォトスで言うと、トリニティやミレニアムよりも、一回り…いいや三回りくらい小さい舞台だ。

 そこに出てきたのは……これまたナギサっぽい女子と、ヒフミにそっくりな女子。彼女達は親友であったが、些細なきっかけで喧嘩を起こし、互いに顔を見せづらくなってしまう。

 

「(うっ、これは…でも、仲直りをするんでしょうか?)」

 

 ナギサの思いとは裏腹に現れるは、また別の女子生徒。確か、白洲アズサとかいったか。それに似ている生徒だ。

 

「(…ん?)」

 

 ヒフミ(そっくりな女子)に近づくアズサ(みたいな人)。満更でもなく好きなものを布教するヒフミ(そっくりな略)。

 

「(ん?)」

 

 やがて、授業終わりに体育倉庫に閉じ込められた二人は、はだけた素肌と湿った唇を重ね。

 

「………………………」

 

 やがて、邪魔なものを捨てるように服を脱ぎ捨てるヒフミ(っぽい略)とアズサ(みた略)。

 

「…………………………………………」

 

「……ナギサ様?」

 

 そして、18禁タグ無しでは到底語れないような激しい濡れ場を紙面で見てしまったナギサは、だんだん顔色を青から土色へと変えて……

 

「…………ぐふっ」

 

 しめやかに意識を手放し、力尽きた。

 

「「「ナギサ様ぁぁぁぁーーーーっ!?!?!?」」」

 

 

*

 

 

 ―――そして、息をしていないナギサをティーパーティーの生徒が介抱している所にたまたまサクラコとミネが訪問し、冒頭の展開に至る。

 

 ……そもそも、何故こうなったのか?

 それは、ミカのクーデター未遂事件の際、ナギサを無力化する直前の会話にある。

 

『私達の指揮官から貴方へ伝言です』

 

『?』

 

『「あはは…それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ」との事です♡』

 

『!? そ、それは…』

 

 補習授業部が、「裏切り者」を炙り出すための部活であった。

 その中から「裏切り者」を見つける事に躍起になったナギサは、散々な妨害工作を行い、ヒフミ達を退学一歩手前まで追い込んだ。

 そのささやかな報復に、浦和(うらわ)ハナコはありもしない伝言を伝えたのである。……スバルもほぼ同じ策を練っていたと知った時は驚いたが。

 更に、決定打となったのは、鞠瑠璃(まりるり)ノボリの以下の台詞だ。

 

『あの人、変わっちゃったんすよ。信じてたのに、1番の友達に裏切られたって知って……それで、この有様っすよ』

 

 あたかもヒフミの豹変をこの目で見てきたかのような言葉。

 裏切られた理由が、自分自身が信じきれなかったことにあった……ナギサに影を落とすには十分すぎた。

 この2つの言葉が、ナギサにとっては致命的なダメージであった。「こうかはばつぐんだ!」&「きゅうしょにあたった!」みたいなものである。

 

 後日、先生と話をしてその辺りの誤解は解けたものの………ナギサは、ヒフミ関連のことで精神的に脆くなってしまった。

 そんな状態の彼女が、しっとりとしたヒフナギなら兎も角、自分がヒフミを寝取られる事を連想するかのような漫画を見てしまえば、死んでしまって当然だ。

 

「しかし、一体何故ナギサ様はこんな事に…」

 

「ミネさん、こんなものが落ちてましたよ」

 

「『ピンクアーカイブ』…? あぁ、同人誌ですか。今は関係ないですね」

 

 しかし、ナギサの身に起こったことを知らないサクラコとミネは、同人誌が原因であると初見で気づけない。元々いたティーパーティーの生徒に事情を聞き、「その本を読んでいたナギサ様が急に倒れた」と聞いてようやく、無関係ではないと判断したのだ。

 

「過激な描写こそあれど、ナギサ様が倒れる原因になりそうなものは……なさそうでしょうか…?

 ………登場人物が妙にナギサ様やヒフミやセイア様に似ているのが気になりますが…」

 

 しかし、『脳の破壊されたナギサ様』を知らない側からすれば、この本が直接的な原因になっていると推測するのは難しいようであった。

 

「あの…ミネさん」

 

「なんですかサクラコさん」

 

どうしてここの女の方々は裸で抱き合っているんですか?

 

それはまた後程

 

 サクラコに至っては本の内容が理解できず、照れながら聞いてしまう始末である。

 そこに、この混乱を招いた張本人が現れたのである。

 

 

*

 

 

「ただいマンモス〜!

 ……あれ、ミネ団長にサクラコ先輩じゃん」

 

 百鬼夜行の留学を終え、ティーパーティーに顔を出したらナギサが死んでいて、サクラコ先輩とミネ団長がそれを介抱していた。なんだこの状況。

 

「間島スバル…? 何故あなたがここに来ているのですか?」

 

「さっき百鬼夜行から帰ってきたんだよ、留学終えてな。

 で、そん時の課題を直接ティーパーティーに出すよう言われたから出しに来たんでしょーが」

 

 まぁ、道中正実やティーパーティーのモブ共による妨害が激しかったけどな。みんな薙ぎ払ってやったわ。

 

「で、これはどういう状況なん?」

 

「黙れ!貴様がナギサ様に、こんなふしだらなものを読ませぎゃっ!!?

 

 なんか噛み付いてきたティーパーティーのモブをチョップで黙らせると、倒れているナギサへ近づく。

 その周囲には……なんと、俺らがこの前作ったプレアデス性団の創部誌『ピンクアーカイブ』が開かれたまま落ちていて……嗚呼、成る程。

 

「あーあ、俺の描いた『ヒフ✕ナギ寝取られ』を読んじゃったのか……そりゃ死んじゃっても仕方ないか」

 

「あの、スバルさん」

 

「何スかサクラコ先輩」

 

寝取られとは何ですか?

 

寝取られとは、元々良い仲だったり恋人だったりした二人組が―――

 

後にしてくださいますか

 

 ミネ団長に止められた。めっちゃ怖い顔つきなんだけど。堀江○衣ボイスからは想像できない有無の言わせなさは、拒否ったらマジで治療(物理)されそうだ。

 なので泣く泣く説明を後回しにして、ナギサを()()()()()()()()()

 

「この症状なら大丈夫。むかーしにな、地雷シチュを知らずに読んだ俺もこんな感じになったから」

 

「貴女もこんな事になった経験が…!?」

 

 前世の話だけどな。あのトラウマは忘れられんよ。純愛かと思わせて尊厳陵辱曇らせレイ○だった記憶は………

 

「スバルさん、地雷、とは?

 

それ今説明するとミネ団長に治療(物理)させられっから後でな。

 で、このナギサだが蘇生は可能だ。コツさえ掴めば何度でも蘇らせられる」

 

「心臓が止まっているんですよ? もうほぼ死体です」

 

「論より証拠。見せてやろう………『頭コハルでも理解出来る・地雷(意味深)被害者リバイバル術』〜〜!」

 

 ミネ団長を中心に疑いの眼で見ているが、マジだからな。見てろよ。

 まず、紅茶をぶっこみます。微糖のペットボトル紅茶がイチバン良いんだが、流石いいとこのお嬢様学院と言うべきか、そんなのなかったので、紅茶と砂糖を別々に与えるしかないな。

 次に、人の形をした棺桶にナギサをつめる。そして、日の当たらないところに移動させる。

 最後に、棺桶のフタを『その人の思い出の品』で重しをする。今回の場合はペロロの人形で良いか。ナギサが好きなやつが好きなやつだが大丈夫だろ。

 

「そして3分くらい、時間をおけば―――」

 

「―――ハッ!!? ここは!?私は一体!?」

 

「…????」

 

 ハッハッハ、驚いてる驚いてる。

 特にミネ団長なんか、驚きのあまり宇宙猫になってんな。

 まぁ、医学ガン無視の蘇生法だし、このリアクションになっても無理はない。

 

「注意なんだけど、この方法は『地雷シチュを踏んで死んだ奴』にしか効かないからな」

 

「いえ、それでも理解が追いつかないのですが……」

 

「それに、砂糖の分量を間違えると()()()()()()()()()からそこも気をつけてな」

 

「あの、『中途半端に生き返る』とは…?」

 

 あー。

 サクラコからその質問を受けたが、それは口で説明すんのが難しいな。

 人が変わるというか、キャラがぶっ壊れるというか……

 

「それ説明しづれぇんだよな……個人差がある上に、どうなるか分かんねぇからな…仕方ない。

 ナギサ、ちょっとこっち見て」

 

「?」

 

 実演するしかないな。

 ナギサの注目を向けてから、俺はヒフミのモノマネをした。

 

あはは…

 

ごはっ

 

「「「ナギサ様ァァァァァッ!?!?!?!?」」」

 

「何やってるんですか!!?」

 

 仕方ないだろ、大切な事なんだから。

 ヒフミの「あはは…」だけで呆気なく死んだナギサをもう一度棺桶につめ、紅茶と……そして今度は、砂糖を一掴み。分量オーバーをぶち込む。

 そしてフタをしてから数分間待つ。

 

「何が変わるんですか、これで…!」

 

「一目瞭然だから見てろよ………っと、そろそろか」

 

 フタを開ける。

 目を開けたナギサは、俺達を見とめるなりティーパーティーのホストらしからぬにやけ顔で―――

 

わぁ…ヒフミさんですぅ…!

 

「きゃっ!?」

 

 ―――サクラコに抱きついたのだ。

 

「こ、これは…!!?」

 

「コレが『中途半端に生き返る』って事だ。

 おーいナギサ、そいつヒフミじゃないぞ、サクラコ先輩だー」

 

わぁ…! こっちにもヒフミさんだぁ!

 

「きゃっ!? は、離してください!」

 

「違うぞー。そいつミネ団長だぞー」

 

 しっかし、これ面白カワイイ事になったな。

 ナギサが中途半端に生き返った場合、周りの人がヒフミにしか見えなくなるのか。傍から見てる分にはスーパー面白いぞコレ。

 

うふふふ……ヒフミさぁん…♡

 

「違うぞー。俺はスバルだ」

 

 これ、またいい漫画のネタになりそうだな。

 そう思いながら、俺は抱きついてくるナギサを撫でながら、おっぱいの感触を味わったのであった。

 ………普通にあるな、この人。

 

「…ナギサ様*1

 

何ですか?ヒフミさぁん…

 

胸を揉んでも良いですか?

 

良いですよぉ♡」

 

よーしじゃあ早速――

 

治療しましょうか?

 

「うそうそ、ジョーダンですってー」

 

 ミネ団長のガードが固すぎたので、ナギサのおっぱいは諦めた。

*1
ヒフミの顔マネをしながら





Tip!
プレアデス性団創部誌『ピンクアーカイブ』は、計13名の作家の同人誌だ!以下が描いた作家陣だぞ!(登場順に)
・ケラエノ
・マロンリス
・メイドマユキー
・グレーフロスト
・プリンスメロン
・クラゲーン
・白百合アワビ
・イっぬ
・ニッチスケール
・よもぎもぎ餅
・九(いちじく)
・きのこ山青子
・黙☆欲あんりみてっど


おまけ
スバル「今回はこれで失礼するけど、ナギサの扱い気をつけろよ。超脆くなってんだ、ひょっとしたら『紅茶が熱すぎor冷たすぎで胃がビックリしたから』とかそんな理由で死ぬかもしれないから」
ミ ネ「そんなお年を召したご老人みたいな理由でナギサが死ぬワケないでしょう!!」
ナギサ「えへへへぇ…ヒフミさん…」
サクラコ「あの、これ、どれくらいで治りますか?」
スバル「それも個人差だなー。俺の場合はざっと6時間はこうだった」
ミ ネ「長いですね……」
モブ共「」
サクラコ「ちなみにこちらはどうしましょう?」
スバル「ほっとけ。今のナギサにゃ本音で語れる奴が必要だろう」

最弱選手権を開幕いたします。いちばん弱いのは…?

  • 桐藤ナギサ(スバルの脳破壊後)
  • 百合園セイア
  • スライム
  • 後藤ひとり
  • ドラルク
  • スペランカー先生
  • スーパースターマン
  • その他(有力候補をコメントに…)
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