HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
早速読んで頂く前に見て欲しい、3つの注意事項!
1つ、この世界は「HENTAIの野望」本編と「シャーレの部長はブラックマーケットの代表」の世界が合わさったものになっているぞ!先生は男先生だ!
2つ、この話の時系列はアビドス編の後であり、グランとホシノはそれなりに仲直りしているぞ!
そして3つ、キャラの崩壊があるから耐えられない人は見ないほうがいい!
この物語は。
「お前がっ! お前のせいで…ユメ先輩は死んだんだっ!!」
「ッ!! ―――」
アビドスで育ち、信頼する少女と袂を分かちすれ違った、やがてブラックマーケットの長になる少年と。
「馬鹿! こんなになるまで修行して…死んじゃうわよ!」
「大丈夫だ、問題ない……」
トリニティのある少女に憑くことになり、性文化を築いた、やがて大魔王と呼ばれるようになる少女が。
同時に存在し、そして出会ってしまった世界線。
本来のキヴォトスには存在しない二人が巻き起こす、平和への物語である。
「ヘイ!そこの可愛い子ちゃん!ちょっとダルいやつ…を…」
「? 俺の顔になんか付いてるのか」
「あぁイヤ、珍しい顔の兄ちゃんだな~と思ってな…」
ブラックマーケットで出会った二人は。
「動いたな」
「ま、待っ―――」
「ヒュー、流石ディアボロ。容赦ないねー」
「ス……メフィスト。そのディアボロってのはもしや俺のことか?」
「やっぱその気にならないか? 今からでも俺提案の『ハンター』に…」
「いや………ディアボロでいい」
時にアビドスと銀行強盗をしたり。
「今更俺が……そんな偽善者じみた真似が出来るかよッ! 何も知らない癖に!」
「そうだな。お前の苦労は知らん。でも…“何もしなかった奴”の気持ちなら分かるぞ」
「!?」
「全身に満ち溢れるような達成感も。一生尾を引きそうな後悔も。信じられる者が隣にいる喜びも。幸せが奪われた時の、身を裂くような悲しみも……マジでなんもねぇ。周りは何かしらあるのに、自分だけがゼロなんだ。気が狂いそうになるから…味わわない方が良い」
「…………」
「さっさと行きな。ワルモンがお姫様助けに行っちゃいけないルールなんてねぇよ。ましてここはキヴォトスだ、常識なんぞ捨てちまえ」
「お前……何者だ?」
「(元大人…ってのは黙っとくか)―――内緒。イイ女には秘密の100コはあるモンだ♪」
時に意見が合わずにぶつかり。
また或いは奇妙な言葉の巡りあわせがあり。
「『擬・必殺マジシリーズ―――
―――マジ殴り』ッ!!!」
「「「「「ぎゃああああああああ……!!」」」」」
「うっそでしょ…」
「…………」
「…え?」
「ん、桁違い」
「危険すぎるだろ……ここまで圧倒的な蹂躙あるか普通??」
時に(スバルが消し飛ばしたPMC軍の残党相手に)共に戦い。その果てで、攫われた仲間を救ったり。
「間島スバルさぁぁぁん?
なんであいつらの顔がアンパンマンになってんだよ!!」
「ま、待て! 待って話を聞いてくれグラン! 修行だ!修行の結果ああなったんだよ!
視界を塞いだまま攻撃をかわす……『覇気』を身に付けるための―――」
「にしたって限度があるだろうが! うっかり誰か殺してみろ、冗談抜きでブチ殺すぞテメェ…!!」
「ブラックマーケットの
時には、馬鹿をやったりした。
今回は、その幻の
⋆
D.U.外郭地区・連邦捜査部
現在ここには、二人の少年少女がいた。
少年は、黒い髪に赤のメッシュ、男には珍しいヘイローが特徴的で、更にスラックスの上から防弾チョッキやらロングコートやらを羽織った、カタギでない雰囲気を纏う少年。彼はブラックマーケットでのし上がり、広大な無法地帯の半分を、おのが支配領域『ODI ET AMO』にした生徒。その名を
少女は、金髪に黒のメッシュ、お嬢様学院たるトリニティの制服を着ていながら、お嬢様では到底考えられないような足の組み方で椅子に座っている。紫色に輝いた片翼もまた、異色を放っていた。彼女の名は
で、2人は今何をしているかというと………
「…なぁスバル」
「んー?」
「この本のヒロインのモデル………いや、何でもない。えぇと、第五王妃メインの本とか無いのか?」
「あるよ」
エロ本を読んでいた。
普通だったら、エロ本を読む男なぞ、女の子は「えっち!!!」って言うかもしれないだろうが、運の良いことに、俺は普通の女子ではない。元男で、元大人で、元「ブルアカの先生」だからな。
あと今のシャーレでは俺とグラン以外人はいない。先生は今、ハスミに呼び出されたとかでトリニティに行っている。俺らは所謂お留守番だ。
それにしても、この男―――水戸グランの存在は予想外だ。
だってブルアカにいなかったもん。ブルアカの生徒は基本女子。男子生徒なぞいなかった。少なくとも、ゲームには存在しない。だが俺の生きるキヴォトスでは、ちゃんと目の前に存在している。
「ほいこれ。『砂漠の国のハーレム』シリーズは、5巻まではそれぞれの王妃との一対一がメインだからな。あとこっちは最新巻な」
「お前な…こんなの先生にバレたらどうなる事か」
「問題ねぇ。先生のことだ、ここの金庫にでも俺の同人誌隠してんだろ」
「いやいや、何で金庫だ。金庫なんだから金目のもの隠すに決まってんだろ」
ハッハッハ、信じられないだろうが先生も男だ。
いずれにせよ、コユキがバラすんだ。そん時になったら報告してやろう。きっとコイツの宇宙猫が見られるに決まってらァ。
「時に、グラン。
お前んところのキッド1借りていいか?」
「ハルミか……なんとなく想像つくが、何をする気だ?」
「なーに、その想像通りのことさ」
「ハァ……面倒だけは起こすなよ」
よし、モデルゲットぉ。
グランには、キッドと呼ぶ部下が4人いる。
そのうちの一人・大鷲ハルミとはかなり仲良くなれた。なぜかと言うと、彼女がグラン以外の前では大変な変態……略して大変態だったからだ。
モデルも当然のように承諾してくれ、ヌードまでやると言い出したのだ。ハナコ先輩にこれを伝えたら「私も負けてられませんね…!」と魂に火がついた。その結果、ゲヘナとトリニティの美術交流(意味深)も起こってたりする。
さて、今日は何を描こうか……そう思った矢先に、電話が鳴った。たまたま電話の側にいた俺が取ると。
「こちらプレアデス性団シャーレ支部。ご注文をどうぞ」
『スバル、ちょっと真面目な話だから聞いて。
……ヒフミとアズサが正義実現委員会の戦車盗んで捕まったみたい』
「…はい??」
*
それから、先生の事情を聞いた俺は、ありのままをグランに話した。彼も彼で宇宙猫と化した後「ヒフミ…とうとう犯罪に手を染めたか」と呟いていた。まさかの知り合いか?
で、罰とかなんとか言って、ツルギ先輩やマシロと共に海に行く事になったという。その際に、監視役としてアビドスの面々も誘いたいと言い出して。その過程で、グランや俺にも声がかかったようだ。
当初グランは乗り気ではなかったものの、どこからともなく海の話を聞きつけたハルミや同じくキッド2の白羽ムイが「海に行きたい行きたい」とダダをこねた結果、行くことになったそうだ。
かく言う俺も、ハスミに「付いて来ないで頂けますか(意訳)」というご忠告を頂いたが、まるっと無視した。ついでにハナコ先輩やプレアデス性団の面々にも行けるか聞いた。ハナコ先輩にはOKを貰えたが、プレアデス性団からはユマとノボリ以外には先約やら何やらで断られてしまった。
結果。
「「「「「海だーーーーーッ!!!」」」」」
「元気だな…」
「大所帯になってしまったな」
「あ、あははは…」
ヒフミ・アズサ・マシロ・ツルギ先輩・先生だけのバカンスになる予定が、アビドス5人娘・グラン・ハルミ・ムイ・ハナコ先輩・ユマ・ノボリ・そして俺と、計17人と、小規模なクラス旅行ばりの人数となってしまった。
この規模の増加に1番喜んでたのは、意外にもこの人だ。
「きへへへ…きゃははははははははは!!」
「おー、ツルギ先輩、めちゃくちゃゴキゲンじゃあないですか」
「ゴキゲンなの、それ…?」
「きぇぇぇぇ…! ぐひひひひひひひひひひひ!!!」
「めっちゃ喜んでますよコレ。正実の活動がよっぽど灰色な思い出だったんですねぇ」
「大丈夫だよ、ツルギ。今日は、ハスミから『やることリスト』を預かっているから」
ツルギ先輩、正実の活動が精力的で、俺とガチで戦う時も全力だったから分かるけど、この人一生懸命なだけなんだよなぁ。今回の海も、学生らしい思い出が欲しいとかで楽しみだったんだろう、多分。
皆ももっと仲良くすりゃ良いのに。良い人だよ?顔芸が闇マリクなだけで。
ヒフミ達はツルギ先輩とウィッシュリストを果たしてくるらしいので、プレアデス性団とODI ET AMO、そしてアビドスは自由に遊ぶことになった。
「それ〜♧」
「きゃあっ! やりましたねー!」
「ん、負けない」
「ハッハッハ、俺も混ぜろォ!」
セリカやノノミ、
これは、美少女になってないと混ざれないレアイベントだ。楽しむとしよう。
そういうイベントスチルを楽しんだり、ホシノおじさんが浮き輪でぷかぷか浮いてる一方で、未だに砂浜でカッコつけてる奴がまだいる。女の子に混ざりづらいのか?だが逃さんぞ。
「グラン先輩ー! 先輩もこっちに来ませんかー?」
「いや…俺は大丈夫だ! 皆で遊んでてくれ!」
せっかくアヤネがコンタクト+水着のすがたで呼びかけるってのに、あの朴念仁は無用な遠慮を振りかざしやがる。
許せん男だ。修正してやる。
「下手だなぁカイ…グラン君……!欲望の解放のさせ方がへたっぴさ…!」
「何なんだそのキャラはお前」
「せっかく海に来たんだぞ…? 入れんでどうする………少年スイッチ…!」
グランの右手を掴んで引きずっていく。
フフ、遊ぶべき場で変に大人ぶるんじゃあない。ましてや俺らはまだ子供。遊んでナンボだろうが!
「ちょ、ま…力強…離れな―――」
「南無三パワァァァァーーーーーーー!!!」
「アッーーーーーーーーーー!?!?!?!?」
ドボーン。
ぶん投げた先の、アビドスの少女達の付近から水しぶきが上がったのを確認して、俺はそっちに向かおう………として、たまたまノボリとユマ、アズサとマシロが砂で城を作っているのを確認して、そっちに向かった。良い事思いついたからだ。
⋆
ツルギと叶えるやることリスト。
その中の一つに、「砂の城を作る」というものがあった。
それを聞いたアズサは、「どうせなら戦略基地としての価値あるものの方が良いだろう」と言い出しマシロも同意。砂の城(本格的)が作られたのである。
が、それを見たスバルが合流。
それ以降、作業のペースが若干変化したことが気になったヒフミは、何を作っているのか見に行ったことを後悔した。
「スバル、こっちの作業は終わったぞ」
「バッチリっすよ~」
「おぉ~! 流石だぜアズサ!ノボリも…ここまで立派な棒になるとはな!
あとはこれの両端に玉を置けば完成だな―――」
何故なら、ヒフミの見たものが、なんというか。
デフォルメされた、男性のアレに酷似していたからだった。
「なんてもの作ってるんですかーーー!!!」
普段は自ら実力行使に出る事は殆どないヒフミであったが、この時ばかりは卑猥なモニュメント作りにアズサを参加させているスバル――この人が主犯だろう――に憤り、既に出来ていたボールを蹴り壊す暴挙に出た。
砕けた玉を見たスバルが「何やってんだ」と言うが、ヒフミから言わせればアズサちゃんに何させてるんですかって感じだった。
「いくらスバルちゃんでも許しませんよ!」
「お前ねぇ……棒とか玉ーとか言えばすぐそっちに持っていくな。これだから思春期は。コハルでも感染したのかよ?」
「ヒフミちゃん、駄目ですよ、メイドたるもの常に優雅でなければいけないんです」
「コハルちゃんは関係ありません!あとユマちゃんはソレ作ってるのに参加してる時点で優雅さの欠片もない事に気が付いて!」
「違うわ、お前が思ってるモンじゃねぇ。これはアレだよ。
『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』だよ」
「アームストロング2回言った!
絶対に今考えましたよね、その大砲の名前!!」
スバルは大砲と言い張るが、ヒフミには絶妙に違うものを誤魔化しているようにしか見えない。
それは、コハルの影響を受けるまでもなく、あからさまであった。そうだといったらそうなのだ。
なお、この時点でもアズサとマシロは、ヒフミが憤っている理由に気が付かない。
「なぁ、ヒフミ…何故そこまで怒っているんだ?」
「そうですよ、ヒフミさん。私達は、スバルさんから大砲の案を…」
「二人共騙されてるんです! あれは大砲じゃなくって……」
「あら? 何を作っているんですか?」
そこに、新たな人物がやって来た。
スバルに誘われてこの海水浴に来た、ハナコである。
ヒフミは、嫌な予感がしたものの、性的な事に詳しいなら、スバルが建設しているのが大砲ではない事を察してくれるだろうと思い、助けを求めた。
「あっ……は、ハナコちゃん見てください!
スバルちゃんが、とんでもないものを………」
「あぁ、これ『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』じゃないですか♡ 完成度高いですね♪」
すらすらと、スバルとおんなじことを言ってのけたハナコに、ヒフミは前後不覚に陥る錯覚を覚えた。
「え、えええええええええええええええええええっ!? 何で知ってるんですか!?
あるの!? 私が知らないだけなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!?」
「40年前、ゲヘナとトリニティ間で起こった『3か月戦争』……そこで使われ終戦を早めた恐るべき戦略兵器だよ」
「し、知らないんですけど……そんな情報聞いた事ないんですけど…」
「成程。戦略兵器だったか」
「あの戦争で、これが使われたんですか……」
嘘である。
40年前にキヴォトスで『3か月戦争』が行われたのは事実だが、そんな兵器は1ミリも登場していない。
しかしヒフミは、スバルとハナコが口裏を合わせたんじゃというレベルで名前をドンピシャさせた事実に驚きすぎてそこに気付かない。
加えて、余計な嘘知識を学習するアズサとマシロがいた。
更にここで、騒ぎを聞きつけたのか、別の人物もやって来ていた。
「どうかなさいましたか、ヒフミさん?」
「あなたは…?」
「グラン様の忠臣、大鷲ハルミでございます」
「珍しいな、グランとは一緒じゃないのか」
「ここからでも確認できますので………」
ハルミである。
グランへの忠誠心の高い彼女が、珍しく主人とは別行動をとっていたのだ。
そして、スバルが修正を完成させたアレのようなモニュメントを見て一言。
「おや、これは『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』ではありませんか。凄い完成度ですね」
「だから、なんで知ってるんですか……?」
「別名『鬼が造った迫撃砲』。ワノクニの侵略兵器で、ツーフェミ族を根絶やしにしたといわれるあの兵器ですか…」
「あの、さっき聞いた話と全く違うんですけど。ホントに合ってるんですかその情報?」
嘘である。
スバルもハルミも、何でも信じかけているヒフミが面白くて乗っかっているだけである*1。
じゃあなんで『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』が分かるのかについては、聞いてはいけない。HENTAIには、HENTAI同士で繋がる絆(意味深)があるのだ。
更に、ヒフミを惑わせる存在が、砂の城にやって来ていた。
「ん、どうしたの、ヒフミ?」
「シロコちゃん…」
シロコとアビドスの面々、そして水戸グランであった。
スバルの作った像を見て、ある者は「はわわわ……」と赤くなって、またある者は「おっきいですね~」とアウトすれすれな発言をする。
そして、ヒフミに声をかけたシロコは、スバルの作った像を見て、一発で状況を察したのだ。
「ん、大丈夫、ヒフミ。あれはただの『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』だから」
「だから何なんですかその変な名前の大砲はぁ!!!」
シロコの「ん、シスターに教えてもらった」というシロコに、お前マジかって目を向けるセリカとアヤネとホシノ。グランは頭を抱えて何かを呟いている*2が、ヒフミには聞き取れなかった。
また、ヒフミはシロコの言ったシスター=スバルだと知らない為、シロコのお姉さんも知っているの…!? と、更に混乱する事になった。
困り果てたヒフミは、最終手段を呼び出した。
「先生~、助けて下さいぃ~……」
「どうしたのヒフミ!?―――ってなんだコレ!!?」
先生召喚である。
良識のあり信頼できる“大人”なら、正しい答えが出てくるだろう。
僅かな理性でそう考えたのだ。
「これ……アレですよね……多分…」
「「いや、『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』ですよ」」
涙ながらに、これは猥褻物ではと訴えかけるヒフミ。
あまりにも正々堂々と、『ネオアー(中略)ストロング砲』だと言い張り動じない
その一方で、アヤネとセリカは真っ赤になっており、グランは何だか気まずそうに目を覆っている。ノノミとホシノからは表情が読み取りづらい。そして忘れてはいけないのが、キョトンとしたアズサとマシロであった。
先生はそんな状況下でいきなり、ヒフミとスバル、どちらかの意見を支持しろという、究極の二者択一を強いられたのだ。
「(こ…これ、どういう状況なんだッ!!?)」
こうなるしかないのも事実。
端的に言って、理解不能な状況であった。
ヒフミの言う通り、スバルの建てたらしきモニュメントは、先生の知識内においては男性のアレにしか見えない。セリカやアヤネもきっとそうだろう。
だが、先生はまだキヴォトスを知り尽くしていなかった。なので、スバルとハナコの態度がハッタリなのかどうかも判断がつきにくかったのである。
先生は迷いに迷って、どちらにも波風立てず、かつ猥褻な砂の像を消し去る選択肢を取った。
「………とりあえず、その像は壊しちゃおうか」
流石は大人。像の正体が大砲なのか大砲(意味深)なのか言わないまま、世間体を気にした回答である。
その答えを受けたスバル・ハナコ・シロコがショックな顔をしたのを見た先生は、己が正しい『選択』ができたという確信を得ていた。
「……………」
ちなみに、その一部始終を、ツルギは砂の城の影からこっそり、頬を赤らめながら見ていたことは、誰も知らない。
⋆
海辺の遊びは、夜まで続いた。
花火で打ち上げ合戦を行った後は、それぞれが帰路につくことになった。
うち、ブラックマーケットの車に乗り込んで帰っているのは、スバル・ハルミ・グラン・ムイの4人だけだ。
他の面々は、別々の車両で帰還している。
グランとハルミは、後部座席で眠りについていた。
「…スバルさん」
「どったの」
「代表を遊びに誘ってくれて、ありがとうございます」
「その礼は先生に言え。俺は誘われただけだ」
俺に向けられた謎のお礼の意図を尋ねれば、ムイは「昼間のことです」と答えた。
「えー……心当たりメッチャあるぞ。
シスター達んところへ放り込んだことか? ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を造った事か? 花火合戦に巻き込んだ事か?………どれだ?」
「その全てです。代表はあまり遊ぶということをしませんでしたから」
それは、グランの義手義足や、ブラックマーケットの長って肩書を知ればなんとなく分かることだった。ブラックマーケットは、キヴォトスの中でも特に治安が悪い。そこで生きていくのに、余裕を持つなど出来なかっただろうから。
先生は、アビドスの問題には手遅れ直前になって現れた。救われたことは確かだが……やはり、手遅れだったこともあるわけで。
ならば俺がどうにかできたのかというと、無理だ。その当時は俺も修行中の身。雑魚に毛が生えた程度で、ユメ先輩を守れたかというと……怪しいものだ。
その辺りについて、思うことがないと言えば嘘になる。でも、だ。
「これからもっと遊ぶ日が来るだろうぜ。
その為なら、俺ももっと協力するとも」
「…代表のお誘いを断ったのに、ですか?」
「部下としてじゃねぇ。仲間としてだよ」
「…仲間、ですか……。果たして代表は信用なさるでしょうか」
「出来るとも。じゃなきゃシスター達と仲直り出来てねーさ」
「そういうものでしょうか」
「そういうものさ」
煙草…は法に反する上に健康に悪いから、カカオシガレット*3をタバコのように口に咥え、ハードボイルドを演出する。
タイヤの走る音だけが、静かに車内に響き続けていた。
Tip!
この世界線では、グランとハルミをモデルにした、逆レものの本が『プリンスメロン』の名で販売されているぞ!また、『ODI ET AMO』と『プレアデス性団』が同盟を結んでいることによって、トリニティ=変態淑女の巣窟というイメージ(笑)が本編よりも早く広まっていて、この時点で清楚で優雅なトリニティの風評は死んでいるぞ!!
ナギサ「また、抗議ですか……ぐふっ」
ミ カ「ナギちゃーーーん!!?」
セイア「やれやれ、またか。諸君、紅茶と砂糖…あとあの鳥の人形を持って来るように」
覇王色の覇気を持っていそうなのは?
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シロコ
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ホシノ
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ヒナ
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ツルギ
-
ミカ
-
ネル
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ワカモ
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カンナ
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スバル
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それ以外(コメントでさり気なく…)