HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜   作:伝説の超三毛猫

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えー。エデン条約編の真っ最中にも関わらずコラボ編の投稿です。
今回のコラボ先は……『ブルーアーカイブ 先生は「ブラックライダー」( https://syosetu.org/novel/307824/ )』! なんと、透き通る世界にオリジナルの変身ヒーローを招集したあの作品と堂々コラボです!
クラウディさん、お声がけ頂いてありがとうございます!
コラボ先の投稿が想定以上に早くてびっくりし、こっちの筆のアクセルになったのは内緒です。


では、この話を読む前の3つの注意事項!

1つ、この世界は「HENTAIの野望」本編と「ブルーアーカイブ 先生は『ブラックライダー』」の世界が合わさったものになっているぞ!

2つ、この世界の『先生』遠山カケルは、ブラックライダーに変身する改造人間である!

そして3つ、キャラの崩壊があるから耐えられない人は見ないほうがいい!






【コラボ編】絆ストーリーX・ヒーローのスケッチ

 この物語は。

 

「コレが最後だ!変…身ッ!!」

『OK! Revolution TIME! BLACK RIDER!!』

 

 機械と融合した身体で世界を救い、そして学園都市に「先生」として招かれた英雄と。

 

「出来たぜ……『JK華ちゃんの花散らし』第2巻だッ!!」

「また懲りずにエッチな本描いてきたのっ!?駄目!没収!死刑!!」

「まぁまぁ、良いじゃないですか〜♡」

 

 トリニティのある少女に憑く事になり、トリニティを性文化の中心地として花開かせた、のちに「大魔王」と呼ばれるようになる元先生が。

 

 同時に存在し、そして出会った世界線。

 本来のキヴォトスでは起こり得なかった、異端なる物語―――その一幕である。

 

 

*

 

 

 遠山カケルは、改造人間である。

 かつて、破滅を目論む悪の組織・『ヘブン・オブ・ザ・エデン』を相手に、日アサでまる1年放送できるんじゃないかというレベルで戦い続け、そして勝利した彼は、学園都市キヴォトスに招かれ、連邦捜査部シャーレの顧問として、日々書類と格闘していた。

 

 そんなある日、カケルのスマホが鳴り響いた。モモトークの通知だ。

 相手は―――間島スバル。アビドスとカイザーPMCとの戦いから不知火カヤとカイザーのクーデターの件まで、何かと力を貸してくれる、異質な生徒であった。そんな彼女からの連絡とは……

 


 

『素晴らしい提案をしよう』

『お前もモデルにならないか?』

 

既読『どうしたの急に』

 

『もーノリ悪いっスねー』

『モデルになるって約束』

『今日ですよ?』

 

既読『あっ…忘れてた!』

既読『仕事に追われててつい…』

 

『え』

『そうでしたか』

『無理そうなら別の日でも…』

 

既読『今から行く!』

 

『マジすか』

 

[間島スバルの絆ストーリーへ]

 

 

 

 

 

 

 約束の日だってことで、確認のためにモモトークを送ったが、どうにも忙しいのに俺の為に時間を作ってくれたようだ。悪いことしちまったな。

 

「お前ら!カケル先生が来るぞ!出迎える準備をしろ!!」

 

「「「「「はい!!!」」」」」

 

 せめて、過ごしやすいようもてなそう。プレアデス性団全員を動員して、準備を進める。

 

「スバルさん!お菓子がなくなりかけてるっす!」

 

「すぐに買ってこい! 質より早さを優先しろ!」

 

「お姉様!お片付けするものは……」

 

「散らかってるものだけしまえばいい! 大丈夫だセラ、あの人意外とエロに寛大だ!」

 

「スバルさん!ナギサ様に連絡は…」

 

「ンなモン事後報告でいい! 最悪アイツが2、3度死ぬ程度で済む!」

 

 だが、意外と時間というのは早く進むもので。

 俺達がドタバタ準備している内に、教室のドアがガラガラと開いてしまう。

 

「スバル、いるー?」

 

「せ、先生…早いな……」

 

「あ、ちょっと早すぎたか。ごめんね」

 

 そこに立っていたのは、日アサの主役に出てきそうな青年と、その相棒である真っ黒なバイク。

 シャーレのカケル先生と、その相棒・ブラックだ。俺は覚えやすさ重視でブラックSAN(さん)って呼んでる*1

 早く来てしまった事を謝られてしまったが、間に合わなかったこっちもこっちだ。部室に招いて、適当な席に座って貰う。

 

「…ほんとに、漫画を……エロ漫画を描いているんだね」

 

「まーね。読みます? 先生のことだから、この『プリンスメロン』はじめコンプ出来てないでしょう?」

 

「………うん、確かに、同人誌ってお高いからあまり持ってないけど……流石に、女の子だらけの部屋で読む気はないよ」

 

「残念。俺を含め誰も気にしないってのに。

 むしろ、先生の評価を欲しがってますよ。なんせ、俺らが描いた同人誌ですので……」

 

『………』

 

「? ブラックSAN、どったの?」

 

「『少しはカケルのことも考えてやれ』だって」

 

「………???」

 

 男ならエロ本を読みたがるものだろう。

 でも、カケル先生がエロ本に思ったより食いつかないのが、妙に気になる。

 周りがエロ本を気にしないどころか、先生に自分の作品を読ませたい淑女(HENTAI)の集まりなのに、何故本を読もうとしない?

 なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? 理解できぬ。

 

「あ、そうそう、スバル。

 モデルの話、だったよね」

 

「そう!まだ部員には説明してなかったな」

 

 と、俺は部員に向き直る。

 先生を出迎える為の準備は、丁度終わったあたりだったようだ。

 

「急なゲストに対応してくれてありがとう、皆!

 今日、カケル先生とブラックSANに来てもらったのは他でもない………変身した先生の姿を、スケッチする許可が下りたからだ!!」

 

「「「「「キタァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」」」」」

 

「うわっ、テンション高ッ」

 

「先生はお忙しい中、時間を作ってくれた!感謝の心をもって挑むように!」

 

「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」」」

 

 美術室に、歓声が響く。

 そして、先生は恥ずかしそうに机でできた即席の台に上がって、普通に変身しようと……待て待て。

 

「先生」

 

「なに?」

 

「変身ポーズ。取らないんですか?」

 

「取らないよ……テレビじゃないんだから」

 

「えー! とってくださいよ!

 今は戦闘時じゃないから別にいいでしょー!

 ホラ、こんな風にさ!」

 

 と、咄嗟に思いついた仮面ライダーの変身ポーズ*2をとって指示する。

 周りのプレアデス性団の団員たちも、「そうね、そっちの方がカッコいいわ!」「確かに、そうやって変身した方がいいかもですねー」「見せてください、せんせい♡」と、先生の変身ポーズに興味深々だ。

 やがて、そのわいわい騒ぐ声に根負けしたかのようにうなだれると、先生は「わかったわかった」と降参した。

 

「変身前にポーズとらなかったからな……変なポーズでも笑うなよ?」

 

『…………』

 

「『勘弁してほしい』って…ここまで来たからにはやるしかないだろ、相棒……

 じゃあ、いくぜ。変身!」

 

『OK. Revolution TIME』

 

 ポーズを取ったカケル先生に、ブラックが分離して装備されていく。

 サスペンションの装甲が腕に覆い被さり、フロントホイールが左腕の甲にスライドして。

 タンクやシートを内包する車体は胴体部を覆い、後輪のサスペンションは脚部を覆って、リアホイールは背中へと移動し。

 そして、ヘッドはカケルの顔と重なり、ヘッドライトが目となって。

 

『BLACK RIDER』

 

「……なんか変身音、若干低くなかった?」

 

「ブラックは元々そこまで乗り気じゃなかったんだよ。

 高級オイルはじめ、メンテ用品を買ってくれなかったら頷いてなかったんだ。これ以上相棒の機嫌を損ねないでくれ」

 

「あいよ。

 皆、描き始めるぞ!」

 

 スバルの号令で、一斉に鉛筆を動かし始めた。

 カケルとブラックはその間、指示されたポーズ以外で動くことを禁じられる。

 その為、カケルが見える視界は限られる………が。その限られた視界の中心にいる少女―――スバルに目が移る。

 

 普段、スバルは裸眼のように見える。

 だが、カケルをスケッチするスバルは、黒縁の四角い眼鏡をかけ、ベージュのベレー帽を被り。そして何より、極悪人じみた企み顔でも人間技とは思えない変顔でもなく………真剣に取り組んでいる、大真面目な表情で、神妙な視線で、カケルとスケッチブックを往復し、右手に持った鉛筆を動かしていたのだ。

 

「(これは………)」

 

『……………』

 

 カケルは、スバルが普段見せない、超のつくマジメな一幕に面食らった。

 普段はエロの話題を中心に話を広げ、引っ掻き回し、己の欲望の望むがままの結末へ誘導しているはずの彼女の、あまりにも隔離したギャップ。それに言葉を失ったのである。

 また、それはブラックも同じであった。

 カケルとは正反対の、超クールで合理的な性格の彼は、今回のスバルの頼み事は「高級オイルをはじめとした褒美を最初に貰わなければ、カケルを突き放してでも断るつもり」だった。だが、いざ目の前で真剣に作業をされると……途中で放り出して、帰ってしまおうとは思わなくなったものだった*3。全てにおいてチャランポランだが、やると決めた事は絶対にやる。そんな誰かさんを、メモリーから思い出したからだろうか。

 

 そうして、5分か……10分か……はたまたそれ以上か。

 不動のポーズで耐え続け、たまにポーズの変更を受けながら体勢を変える繰り返しをして、どれだけ時間が経った頃だろうか。

 スバルの「やめ」という鋭い合図と共に、プレアデス性団の団員が鉛筆を置き、息をついたり、伸びをしたり、おしゃべりを再開しだす。そこにきて、カケルはスケッチが終了したことを察知して、変身を解除した。共に不動のモデルを耐え抜いた寡黙な相棒に、「おつかれさん」と労う。

 

「ありがとうございました、先生。また何かあったらよろしくお願いします」

 

「うん。いつでも呼んでね」

 

『…………』

 

「おいおい……」

 

「ブラックSANはなんと?」

 

「『もうこんなのはこりごりだ』だって」

 

「えー」

 

 またモデルになって欲しいのに。

 今回の複雑な機械系のモデル、なかなかないんだぞ。

 ミレニアムに行くのだって、俺一人だけなら兎も角、部活全体で行くと手続き面倒なんだ。

 

「頼むよブラックSAN~! あんたのメタリックなフォルムは、何かと需要あるんだ!」

 

『……………』

 

「『どうせエロ同人に使うんだろう』だって」

 

「バイクは勿論、車とか近未来の施設とかの応用に役立つんだよ、機械的フォルムって。………まぁ、そういうエロ同人の需要が高いのは事実だけど―――」

 

『…』

 

ギャアアアッ!!? 痛い!! なんでスネを蹴ったのブラックSANンンンン!!!」

 

 バイクがひとりでに動き、後輪*4で俺の弁慶SANに直撃させる。

 あまりに突然で『覇気』の反応に対応できず、モロにスネにダメージを負った俺は、しばらく転がる事しか出来なかった。

 

 

 

 

 ―――シャーレへの帰り道。

 明日が俺のシャーレ当番ってことで、俺は先生と一緒に、ブラックSANに二人乗りをして走っていた。

 沈んでいき夕陽になりつつある太陽を追いかけながら、風を切る。

 

 俺は思い出したように、先生に声をかけた。

 

「先生」

 

「ん?」

 

「今日はわざわざありがとうございました」

 

「良いって。生徒の為の先生なんだからさ。また何かあったら俺に頼ってくれよ」

 

『……おい、私には何もないのか』

 

「あぁ、そうだ、ブラックSANにも。

 今日は俺達に付きあってくれてありがとうな」

 

『………フン』

 

 今はヘルメットを被っているからか、普段聞こえない筈のブラックSANの声が脳内に響いてくる。

 いつもはカケル先生がいないとブラックSANなに言ってるか分からないからな。地味に便利かもしれない。

 ちょうど良い。こういう時じゃないと聞けない事、ブラックSANに聞いてみよう。

 

「なぁブラックSAN」

 

『何だ』

 

「俺達生徒は……先生の助けになれてるか?」

 

『何故私に聞く』

 

「え、どうしたのスバル急に?」

 

「先生。今俺はブラックSANと話してるんだぞ。

 それに先生に直接聞いたところで、『うん』って言うに決まってるじゃねーか」

 

『違いない』

 

「え、なにが!!?」

 

 原作の(俺の知ってる)先生もこの先生も、生徒相手にホントの弱音なんて絶対に言わなそうだからな。

 だからこそ、先生を良く知っているブラックSANに話をしたかったんだよ!

 

「先生が仮面ライダーなのは知っている」

 

「いや、ブラックライダーだけどね」

 

 ここから先の話は先生に聞かれるのもアレだ。

 だから、バイクが走り出すのを待ってから、ブラックSANだけに聞こえるように小声で話す。

 こうすれば、風切り音で先生の耳には届かない。聞こえるのはブラックSANだけだ。

 

「先生みたいな存在がいるってことは、仮面ライダーでいうとこの『ショッカー』みたいなヤツもいて。

 しかも、俺の知っている限りのライダーの敵は、大抵ろくでもなかった」

 

『…………』

 

「人間殺すのをゲーム感覚で楽しむ*5わ、愉快犯で星をブッ壊そうとする*6わ、人間の悪意を利用して好き放題やらかす*7わ、そもそも人間と相容れない*8わ………まぁ要するにベアおばとタメ張れるレベルのカスしかいなかった訳だ」

 

『……それは所詮、創作だろう』

 

「そうだな。でもこれだけは言える。

 ……先生は、そういうようなヤツと戦い続けて、勝ってきた。そんで…代償は小さくない。違う?」

 

『…………まぁ、な』

 

 ブラックSANの方の会話も、先生への通信をカットしているのか、そもそもブラックSAN自身がおしゃべりな性格じゃないからか、先生に伝わってないらしい。

 俺の確信めいた、想像できない程激しい戦いを乗り越えてきたのだろうという言葉を、ブラックSANは否定しなかった。

 だから、だろうか。俺は、かつての先生(どうりょう)として、カケル先生が心配になってきたのだ。

 

「そんな先生がさ、キヴォトスで書類仕事に埋もれてたらさ。流石の俺も心配すんのよ。過労死しないよなって」

 

『底抜けのアホにメンタルの心配などするだけ無駄だ』

 

「ひでー言い方」

 

『だが事実だ』

 

 返ってきたブラックSANの答えは、まさかの問題ナシ。

 言い方が酷かったが………付き合いの長い彼(?)の言う事だ。正しいのだろう。

 

「分かった分かった。

 もし何かあったらブラックSAN、あんたの方から頼むわ」

 

「え?え? なに?何があったの???」

 

「イヤー別に。過労死すんなよって話だ」

 

「ホントに何の話!!!?」

 

 先生だけを話題から置き去りにしながら、漆黒のバイクがエンジンをふかし続けていた。

 

 

 

 

 翌日。

 シャーレで目覚めた俺と先生のスマホの、『補習授業部』の共通モモトークに…目を疑うようなこんなメッセが送られてきていた。

 


 

ヒフミ

『助けて下さい!』

『ナギサ様が…』

【挿絵表示】

『こんな姿に!』

 

コハル

『何があったのよこれ……』

 

ヒフミ

『なんでも、』

『カケル先生が昨日来ていたらしくって』

『なにもおもてなし出来なかったと言って』

『倒れた直後にこんなお姿に……』

 

アズサ

『なんだこの生き物は…』

 

ハナコ

『メンダコですね…』

 

アズサ

『本当にナギサなのか、これが…?』

 

既読『あいつもう人間やめてるじゃねーか』

 


 

「…………………俺の同人誌、呪われてたのか?」

 

 ナギサ・ざ・ぼっちじゃねぇか。

 そんなツッコミに誰も反応できるわけもなく。

 ましてや、何故こうなったのかの論理的で科学的な説明などできるわけもなく。

 先生は、ナギサをなんとかするために再びブラックSANに乗ってトリニティに向かって行ったのであった。

 

 ちなみにその間、留守番中の書類仕事を全部引き受ける羽目になった。畜生メェ。

 

*1
最終的にリボルケインで全部解決してくれそう。

*2
仮面ライダークウガの変身ポーズ

*3
この機械に感情があるかは、現段階のキヴォトスの技術では不明だったが、今回はそう表現させていただく

*4
しかもゴム部分ではなくそこそこ硬いところ

*5
グロンギ全般(仮面ライダークウガ)

*6
エボルト(仮面ライダービルド)

*7
天津垓、アーク(仮面ライダーゼロワン)、蛮野天十郎(仮面ライダードライブ)

*8
グロンギ全般(仮面ライダークウガ)、インベス全般(仮面ライダー鎧武)、バグスターウイルス(仮面ライダーエグゼイド)、ギフ(仮面ライダーリバイス)など





Tip!
この世界線では、スバルとカケルは仮面ライダーをはじめとした特撮のネタを振ったり無茶ブリしたりと、ほどよい距離感を保っているぞ!なお、ナギサのメンタル強度は依然変わらず最弱だ!
あと、今回コラボさせていただいた「先生はブラックライダー」も、絶賛連載中だ!そちらの方も応援よろしくお願いします!

吐き気を催す邪悪選手権を開催します。最もヤバいと思った方に投票してください。(元ネタが分からない人はためらわず検索しよう!)

  • ゴ・ジャラジ・ダ
  • ン・ダグバ・ゼバ
  • エボルト
  • アークゼロ
  • 蛮野天十郎
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  • 無名の司祭
  • ヘブン・オブ・ザ・エデン
  • プッチ神父
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