HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
エヴォルヴさん、ありがとうございます。
では、この話を読む前の、3つの注意事項!
1つ、この世界は「HENTAIの野望」本編と「透き通る世界で、月の香りがした。」との世界が合わさったものになっているぞ!先生は男先生で、「暁トウジ」という名があるぞ!
2つ、コラボ先のお話は、Bloodborneとのコラボ作品である為、ヤーナムの武器や概念等が登場するぞ!
そして3つ、キャラの崩壊があるから耐えられない人は見ないほうがいい!
―――この物語は。
「……アラヤ、見舞いに来……た……?」
「────────ああ、イオリ。いい朝だね」
「……は、え……あ……アラ、ヤ……?
夢、じゃないよね?」
「夢は覚めるものだよ、イオリ。都合のいい夢は、すぐに泡沫と消える」
「その意味分からない言葉……本当にアラヤだ……!」
獣の夜の夢を幾度も繰り返し戦い抜いた上位者たるトリニティの少女と。
「いらっしゃいませ~、『プリンスメロン』の最新巻はこっちだよ~!」
「こちらがおつりになります。ありがとうございました♡
では、次の方どうぞ~」
「い、いらっしゃい、ませ……うぅ、どうして私がこんな目に…」
同じくトリニティに現れた、性文化を築き上げる先駆けとなる変態大魔王たる元先生が。
同時に存在し、そして出会った世界線。
本来のキヴォトスでは起こり得なかった、混沌たる物語―――その一幕である。
「凄まじい血の匂い…同じトリニティ生とは思えん」
「お互い様だろう。その力、普通にトリニティで過ごしていたらまず身に付かない」
「…まぁいい。取り敢えず聞くべきを聞くか」
「…フフ。私に何を尋ねるつもりかな?」
「お前、どんな男がタイプだ?女でも良いぞ」
「ふむ…銀髪、褐色、赤目の女。これはまず外せない。さらに言えば、目隠れ、エルフ耳、悪魔の尻尾ならばさらにいい」
「…………ん? それ、イオリじゃね?」
「あぁ、イオリの事だ。それがどうかしたかね?」
トリニティで出会った、特殊すぎる生徒二人は。
連邦生徒会に先生が訪れるより前に珍しい友好を結び。
「おや? この本……『この私にひざまずけっ!』…?」
「いやアンタ、お目が高いね……同級生同士のNLものだ。お安くしとくよ?」
「…………」
「すんげー顔だな。やはりNLものはとっつきにくいかい?」
「いや、そうではない………が、そうだな。5冊いただこう」
「まいど〜」
「まいど〜、ではないっ!私の本を売ったり描いたりするなと言っただろう!! あっ、ちょ、アラヤまで買わないで!!ここで読まないで!二人ともおかしい!!ヘンタイ!!歪んでる!!!」
時に(モデルの少女が見てる前で堂々と)同人誌を売買したり*1。
「覆面水着団、メフィスト見参。
覚えなくて良いぞ。どうせ貴様らはすぐに死ぬ」
「何をやっているんだスバル」
「ホシノおじさんが攫われかけたと聞いて、カイザーを滅ぼす為に来た」
「私とアビドス、それにMr.暁までいるんだぞ? これに加えて君が来るとは、カイザーも終わったな」
「そーゆーことだ。さぁ、スコアアタックといこうか!!」
時にカイザーPMCを鏖殺(命は取ってない)しまくったりして。
本来の
今回は、その特別な記録の一部を、一同にお見せしよう。
*
二人の少女が、注文を巡って話し合っていた。
「…こちらで色々試してみたのだが、やはり弾数無限は無理があった」
「やっぱり現実的じゃあないのかな?」
「あぁ。提案自体は興味深かったがね」
1人は、この俺・トリニティのいちエロ漫画家、間島スバル。
もう1人は、最近まで1年もの間眠っていた事で有名な月見アラヤ先輩である。
俺は、
最初こそ、見たことのないキャラクターがいるとのことで少々警戒はしていたが……トリニティ以外の生徒と仲良くしている…という噂を聞いて考えすぎと思ったものだ。
トリニティは排他的なところがある。そんな中にいたアラヤの、学園の隔たりなく交友を持とうとする姿に俺は「こいつは良い奴だ」と思ったのだ。そうして好きなタイプを聞いて以降、武器関係で世話になっている。
そんな彼女に今回、相談を持ちかけたものとは……
「無限ロケットランチャーは無理があったか…」
「私の作る特殊な弾丸にも、材料は要るからね……撃ったそばから補充されるような、夢のようなアイテムは流石に作れはしない」
バイオハザードで出る、ホラーゲームをアクションゲームにする魔法のチートアイテム……だったのだが、流石に無理だと言われてしまった。
いくら「キヴォトスだから」の一言で片付くスーパー神秘パワーでも、こればかりはどうにもならねーか。
「というか私は、そんなものを作らせて何がしたいのかを聞きたいところだね」
「何がしたいのか?」
「あぁ。ロケットランチャーのような超火力を、無限に撃ちたいなど、相当の化け物相手を想定してないとまず出てこない発想だ。
スバル、敢えて聞こう。
仮にその発明品を作れたとして、君はそれで何を相手に使うつもりだったのかな?」
なかなか答えにくいことを聞かれてしまった。
無限ロケットランチャーを求めた理由だが、無論倒したい奴がいるからだ。
ベアトリーチェ。アリウス分校に居座る狡猾で邪悪な大人。なんだけど…………俺、詳しく知らないんだよなぁ。なにせ、アプリのメインストーリーを全然進めてなかったから。
なので、ベアおばについては容姿と本拠地、そして黒幕であることに………腐りきった本性の一部しか知らない。最近はアズサからアリウスの状況について聞いたんだが、それだけじゃあ、いくらアラヤでも納得させられるとは思いづらい。
それに、最終章においては「色彩」がやってきて別世界のシロコとプレナパデスとやらが侵攻してくるのも知っている。そいつら相手に有利に立ち回れる武器が欲しかったんだよな。……これについても、「何故未来が分かる?」などと問われたら面倒だ。
でも答えるしかない。武器を使う目的を『言えない』など、怪しさ1000%だ。
「…一言でいうなら…『邪悪な大人』と『キヴォトスを滅ぼそうとするもの』かな」
「ほう…?」
「子供から搾取することを当然と考えている、キヴォトス外の存在。『崇高』とやらの為なら子供を何百人殺しても構わないと考える…存在してはいけない生き物。あとは、キヴォトスの外から来る、すべてを壊していく災害のようなもの。
そういった奴らが持つ、哲学や法則なんかをブチ壊せる武器が欲しかったんだ。当然、一筋縄でイケるとは思っていない。だからブッ飛んだ武器を探しにアラヤを訪ねた……つもりなんだけど」
「…………成程。理解した」
「え、理解したの!?」
俺としても、あんまり詳しいことを教えたつもりはなかったんだけど……
でも、まさかこんな曖昧な情報で納得してもらえるとは思っていなかった。
そんな俺の意志を汲み取ったかのように、アラヤはこう続けた。
「スバルが何を言いたくなくて、何を隠しているのかは敢えて聞かんよ」
「そりゃあ助かるけど……良いのか?」
「秘密は甘いもの。しかし、秘密を暴こうとする者には、恐ろしい死が待っているのだよ」
………つまり、何も聞かないでおいてくれるってコトか。ありがたいことだ。
俺の注文に当てはあるか聞いたところ、驚いたことに、いくつか心当たりがあるそうだ。
最初に紹介してくれたのは、柄の両端から刃が生えた武器であった。
「これは?」
「
「んん? こうか――――――うぉっとぉ!!?」
言われたとおりに引っ張ったところ、柄がバキンと音を立てて離れ、真っ二つに折れたように別れてしまった。
壊してしまったかと思ったが、アラヤは涼し気な顔で説明を続ける。
「それがこの仕掛けだ。両刃の剣にも、二振りの刀にもなる」
「成程ね。他にも見て良いか?」
「勿論」
他にも、アラヤは変形する「仕掛け武器」を紹介してくれた。
大きめの短剣が真っ二つに割れ、二振りの短剣になる慈悲の刃。
持ち手の柄が伸び縮みして両手斧にも片手斧にもなる獣狩りの斧。
長剣の鞘がそのまま大きな刃となり、鞘にはめたら大剣に早変わりするルドウィークの聖剣。
そんな個性的な武器の中で、俺が気になったのは……
「この曲剣は……」
「おや、お目が高いね。その木の柄にはめてごらん」
「えーっと、ここかな―――――――ッ!?!?」
綺麗なカーブをした黒い曲剣。そして、二つ折りの木の柄。
そして、曲剣を柄にはめた瞬間、変形したその形が……
「大鎌、だと…!?」
「それは『葬送の刃』という仕掛け武器だ。獣を弔う為のな」
弔う?葬るって印象があるんだが…
まぁいずれにせよ、この葬送の刃という曲剣と大鎌に変形する武器のカッコ良さに惹かれた俺は、即決でこの武器を注文したのであった。
⋆
「ありがとうな。まさか本当に作ってくれるとは…」
「フフ、これくらい朝飯前だとも。また頼ってくれたまえ」
数日後、葬送の刃を受け取った後、昼食でも食べようかと2人でゲヘナ学区を歩いている時、事件は起こった。
「…!おい、アラヤ、あれ!」
「怪我人…しかも、トリニティ生だと…?」
純白な制服と翼がボロボロにされ、見るも痛々しい怪我を負っていたトリニティ生が、打ち捨てられたように道端に転がっていたからだ。
怪我人を見つけた俺らは、即座に救急医学部と風紀委員会に通報、怪我人に応急手当を施し、現場に到着したイオリに話をした。
「しかし、これはあまりに不可解な事件だな……」
「だな。そもそもゲヘナ学区にトリニティ生がなど、前代未聞だ。それもケガを負った状態で…となると」
「イオリ、被害者の方が目を覚ましましたよ」
「そうか、今向かう」
「俺達も彼女に会えないか?」
チナツが発見したトリニティ生が意識を取り戻したことを知らせる。
第一発見者として目覚めた彼女に会いに行けないか聞いてみたが、イオリもチナツも難色を示した。
「だが、関係者でもないのに会わせてもいいものか…」
「私達はもう関係者だよ、イオリ。勘だがね、これはなかなか良くない気がするのだ」
「『ゲヘナ学区で怪我をしたトリニティ生が発見された』……この事実がトリカスの主戦派にでも露見してみろ。戦争が起こって条約どころじゃあなくなるぞ」
「あー、分かった分かった!でも私も同伴するからな!!」
イオリに言った通り、嫌な予感がしたのだ。
それはアラヤも同感だったそうで、普段は道理を通す彼女が珍しくケガをしたトリニティ生に会いたそうにしていた。イオリは折れて妥協策として俺達に同伴することに。
救急医療部の病室に向かうと、そこには震えながらこっちを見るトリニティ生が。
怯えたように俺達を見る彼女をどうにか宥めて、落ち着かせた後で、話を聞くことにした。
「…どうして、あそこで倒れてたのか聞いてもいいかい?」
「…………」
彼女は、イオリの方をちらちら見ながらだんまりを決め込み、答えようとしない。
「…イオリ、しばし席を外してくれないか」
「アラヤ!?」
「俺からも頼む。どうやら、かなりデリケートな問題のようだ」
「スバル、お前まで……」
「……君には必ず伝える、だから」
「…分かったよ」
仕方なくイオリに部屋を出ていってもらってから、改めてどうして怪我をしていたのか聞く。
すると彼女は、震えながらこう答えたのだ。
「……ゲヘナの、風紀委員に…やられたの」
俺とアラヤは目を見合わせる。
「……本当だな?」
アラヤの念を押すような問いかけにも、頷いて答えを変えようとしない。
…そんな彼女の様子に、ふぅと息をついてから、こう切り出した。
「……俺はな、
「!!?」
「そんでこっちのアラヤってのは蒙を啓いた?らしくってな。コイツの前で隠し事はまず出来ない。愚かな嘘なんて一発で見破るだろう」
「アラヤに……スバル……!?
まさか……あなたたち、『魔王』に『
逃げようとした彼女に俺が
ホント、敵対するヤツに容赦ねーなアラヤ。俺もだけど。
「さて、これから先は慎重に言葉を選びたまえよ? それで貴様が人か獣かが決まる」
アラヤのその脅し文句に、怪我人だった筈の彼女は即座に土下座を敢行し、計画を全部ゲロる下手人となっていったのだった。
⋆
被害者を装った愚かなトリカスを風紀委員会に引き渡した後、俺とアラヤ、そしてイオリは吐き出した情報を元にトリカス共が巣食う本拠地………トリニティ自治区とゲヘナ自治区の境付近にある廃教会に訪れていた。
「やつら、風紀委員会の暴行をでっち上げて条約を壊そうとしていたとは……許せない連中だ!」
聞き出した姑息な手口に、イオリは憤った。
トリカス共の作戦は……大まかに言うと『ゲヘナでトリニティ生が風紀委員に襲われた』という
被害者になったトリカスだが……どうやら、主犯グループの中でも一番カーストが下らしく、仲間にボコられてゲヘナがやったと嘘をつく役をやらされた……つまり貧乏クジを引かされていたようだった。
でも、最初に誰にやられたか聞いた時に、『仲間にやられた』と言う事も出来たはずだ。にも関わらず嘘をつき通そうとしたのはコイツの意志である。関係なく罰を受けてもらおう。
「全くだ。恥ずかしくって同じ学園の出身とは思いたくないな」
「ホントによー。俺やアラヤを見習えってんだ」
スバルの発言に、イオリは「トリニティ全体がスバルみたいな変態になるのも嫌だな…」と思ったが、言わない事にした。言ったら後でどんな目に遭うか分からなかったからだ。エロ本的な意味で。
そうとも知らないスバルとアラヤは廃教会の塀をブチ壊し、ダイナミックお邪魔しますを実行する。
「こんにちは!死ね!」
「獣狩りの時間だ」
「あっ…2人とも待て!
風紀委員会だ! エデン条約転覆未遂容疑で貴様らを逮捕する!」
水を得た魚のようにトリカス相手に大暴れをするスバル。イオリやヒナが進めていたエデン条約の邪魔者に容赦なくシモンの弓剣を振るうアラヤ。2人に続いて猪突猛進に思想犯を取り締まるイオリ。
この場には残念なことに、ストッパーがいなかった。仮にいたとしてもアコやチナツだけではストッパーとして力不足だ。彼女達のブレーキを果たすにはヒナが3人は必要だ。
そんなハチャメチャな襲撃者達相手では、空虚な嫉妬と敵愾心だけでエデン条約を崩す計画を立てて裏でコソコソほくそ笑むだけのトリニティ生はなすすべもない。
「そ、そ、そそそもそもわたくし達がそんな大それたことをした証拠なんてどこにも、な、ないじゃないの!!」
「あ、そこは心配しなくて良いぞ。
頼れる先輩方が調べ尽くしてヴァルキューレとシャーレに送ったそうだから。
例えば……計画書と音声データ、とか」
「!!?」
悪あがきに無実のフリをするも、それが通用する俺らではない。
ハナコ先輩とユララ先輩に調べてもらい、出てきたデータは既にシャーレには転送済みだ。ヴァルキューレに送ったって点はハッタリだが、十分にトリカスさんを動揺させられたようだ。
「きゃあぁぁぁ!!?」
「なんで…なんで、弓なんかで銃に勝てるのよぉおおおお!!?」
「愚かだな。『弓なんか』じゃない。
―――銃なんかで、弓に挑むんだ。気張らねば負けるに決まっているだろうが」
「うぁぁぁぁっ!!?」
視界の端でアラヤは、シモンの弓剣を片手に暴れていた。
変形した弓で敵の銃口を射抜いてブッ壊し、そこで生じた隙を突いて三日月蹴りをかまして昏倒させる。
また弓を剣に戻して銃を切り刻んでは、鳩尾に的確に拳をねじ込ませてトリカスを倒し、再び弓に変形させて投げ込まれたグレネードを射って爆破させている。
まさに一騎当千と言わんばかりの大立ち回りだ。
「うぁぁぁあああっ!!」
「ん?」
アラヤの様子を見ていた俺をスキありとみなしたのか、威勢よく俺に銃弾をブッ放す奴が現れた。即座に『擬・武装色の覇気』で弾くが、コイツ気合入ってるな。
「あんたよ間島スバル!
あんたさえ、いなければ…わたくしはァァァ!!」
「えー……?誰だっけお前」
妙な因縁をつけられたが、マジで思い出せん。
俺がエロマンガを守る為にブッ飛ばした輩など掃いて捨てる程いたから、いちいち覚えてられんわ。
「覚えてないのね…なら、思い出させてあげますわぁぁぁぁ!!」
「えーと……?」
弾丸が襲いかかる。
こんな奴の弾など、俺の武装色を貫通出来ないからそこは心配ない。
しかし、こんな奴いたか? 茂部……群……いや芽……? 違う。マズイな、苗字さえ怪しくなってきた。えーーーっと………
「あはははは!どうやら効いているようですわね!
頭を地面にこすりつけて謝るなら―――」
「駄目だ思い出せねぇ。
『擬・水の呼吸・
「ぎゃはぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああッッッ!?!?!?!?!?」
俺の水のエフェクト付きの曲剣のひと振りで、そいつはド派手に切り傷を作りながら宙を舞い、ゴロゴロと転がって教会の壁にぶつかるとそのまま沈黙した。マジで何だったんだアイツ。
「このままじゃみんなやられますわ!」
「鎌瀬様、今すぐオートマタ隊を!」
「ええ…オートマタ隊、起動!」
追い詰められたトリカス共の妙な合図によって、どこからともなく現れたのは、無数の機械兵。
金にモノを言わせたのだろう、装飾のない、ものも言わない兵士達が、俺達に銃を向けた。
四方を敵に囲まれる。ただし、俺もアラヤも焦りはない。冷や汗を流すのはイオリだけだ。
「…ど、どうするんだ?」
「哀れだな、こいつ等も。我々をこの程度で倒せると思っているとは」
「ここは俺に任せてくれないか?
アラヤが作ってくれた新たな武器……その変形後の力も確かめたい」
「成る程、そういうことなら」
曲剣を背負っていた二つ折りの柄に装着する。
すると柄が展開され、曲剣はあっという間に大鎌の刃となった。
片手剣が瞬く間に大鎌に変形したのを見て目を見開くイオリをよそに、二人に言う。
「3秒後に上へ飛べ」
大鎌と化した葬送の刃を水平に構える。
二人が飛んだ直後、俺は精神を研ぎ澄ます。
目に映る世界がスローになり、霧が立ち込めてきた。
そして………周囲に1回転…鎌を、振るった。
「擬・
風が吹き荒れ、霧が霧散した。オートマタ達が一瞬で止まる。
ワンテンポ……なんならツーテンポ遅れて、オートマタ達の胴体から上が、綺麗に吹き飛んだ。
それは…周囲一帯を、一刀両断できたことを意味するだろう。
『HUNTER×HUNTER』でカイトが使っていた「
「ククク……スバルの強さはある程度知っていたが、まさかここまでやるとは…!」
「いやーそれ程でもない。アラヤの武器のお陰さ」
「そう言ってくれるなら工房の主として鼻が高い」
「それ程でもないレベルではないだろこれ…」
「さてイオリ、スバルも。すぐにここから出ようか。この廃教会はもうじき崩れる」
どういうことか戸惑うイオリにアラヤが指さした方向には、教会の壁や柱に、一直線の切れ目があった。どうやら、さっきの「
困ったな、この技は大鎌形態の葬送の刃で使う必殺技候補だったのに、室内戦には向かないのか。
「仕方ない。逮捕はこの建物がブッ倒れてからだな」
「く、崩れるのか? 今からココ、崩れるのかッ!!!?」
「早く走れイオリ、逃げ遅れたら下敷きだ」
一目散に出入口へ駆けていく。
外に出て振り返ると、廃教会が音を立て砂埃をあげながら崩壊していくところであった。
使われなくなっても、ある程度荘厳さを保っていた教会が、地面に潜っていくかのように壊れて瓦礫と化していく。
それはまるで、今回の件のトリカス共が企んでいた計画が思いっきり崩れていくようであった。
⋆
―――その後の話をしよう。
エデン条約の転覆を企んでいたトリカス共は、一人残らず正義実現委員会に逮捕された。
しかる手続きののち、ティーパーティー&シスターフッド&救護騎士団に裁かれるだろうな。
この一件をティーパーティーに報告したところ、ナギサは泡を吹いてまた死んだ。流石に脆過ぎないか?
もはや手慣れたと言わんばかりにナギサの棺桶と紅茶、砂糖と写真集らしきなにかを用意するティーパーティーのモブ共。そのさまは一周回って趣を感じるよね、と言ったところ、セイアにキレられた。
「コンビニに行く頻度で友に死なれる感覚が分かっていないようだな…!? 少なくとも元凶の君が言っていい言葉ではない!」
「落ち着けよ。以前より愛嬌が湧いたろ。いずれツチノコに変身できるようになるんじゃね?」
「ナギサに何を期待しているんだ君は!!?」
ティーパーティーの威厳がーだの元凶の君が責任をーだのという話を早々に聞き流した。
情報を集めてくれたハナコ先輩とユララ先輩には、後でたっぷりとお礼をすることにしよう。
そう言ったところ、ユララ先輩からは高級のアイス箱をねだられたので、近いうちに買ってくることを約束した。
ハナコ先輩はというと、『今度手を貸してくれたらそれでいい』とのことで。ナニを手伝わされるんだろう。
「ふふふ、ほんのちょっとしたこと、ですよ♡」
「今度はどこを水着でイクんですか、先輩?」
「それもイイですが……その時までのお・た・の・し・み♪ってことで♡」
「焦らしプレイと来たか…」
今からでもちょっと楽しみだ。
………で、今回の功労者であろう俺・アラヤ・イオリはというと。
「今回の犯人たち…つまり君らの襲撃を受けたトリニティの子たちは、どれもかなりの大怪我を負っていたそうだ。………三人とも、なにか言うことはないかな?」
「悪いのは平和が嫌いなトリカスの方だ。反省してもらおうじゃん」
「私の手加減はまだまだ粗削りなようだ、Mr.暁」
「あそこで止めていなかったら、エデン条約調印にどんな悪影響が出てたか分からないじゃないか!」
「やりすぎ。」
ド派手な立ち回りが裏目に出て、しめやかに先生に説教されたのであった。
Tip!
スバルはBloodborneで言う「啓蒙」とか「脳の内に瞳を開く」という感覚が苦手だぞ!一度アラヤから宇宙の話を聞かせてもらったことがあるらしいが、会話開始30秒で宇宙猫となり、3分で寝落ちしたそうだ!
あと、エヴォルヴ氏の「透き通る世界で、月の香りがした。」は絶賛連載中だ!
おまけ・この世界の掲示板
2:名無しのブルアカ民
立て乙。
お前ら何なんだよォ!?
3:名無しのブルアカ民
めちゃくちゃなヤツ等がめちゃくちゃやってるだけのイベクエじゃねーか!
4:名無しのブルアカ民
まーたスバルさんが俺らの世界の漫画の技使っとる…
5:名無しのブルアカ民
アラヤちゃんが出血しないだけマシ
6:名無しのブルアカ民
スバル「お前、どんな女がタイプだぁ?」
アラヤ「イオリ」
7:名無しのブルアカ民
>6
いや草
8:名無しのブルアカ民
>6
だいたいあってる
9:名無しのブルアカ民
それにしてもスバルちゃんって何なんだろうね
10:名無しのブルアカ民
・ワンピース、ドラゴンボール、H×H等の技を使う
・アロナの存在を知っている可能性がある
・マエストロにスカウトされる
・面識ない筈の黒服の顔真似が何故かできる
11:名無しのブルアカ民
黒服の顔真似wwwwwwwwwww
12:名無しのブルアカ民
>11
やめろ思い出さすなwwwwwwww
13:名無しのブルアカ民
どこで知り合ったんだろうあのトリニティ()生
14:名無しのブルアカ民
学校同じだから普通に知り合ったんじゃね?
15:名無しのブルアカ民
でもアラヤちゃん1年ヤーナム行ってた筈
……以下、アラヤとスバルの考察が続く
Bloodborneをはじめとしたフロムゲーをプレイしたことが…
-
ある
-
ない