HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
下江コハルにとって、間島スバルは数多くの付き合いのうちの一人でしかなかった。
スバルが暴漢(女)達に襲われたと聞いて見舞いに行ったのだって、中等部のクラスメートなら当然のことをしたまでのこと。
だが、医師からの宣告を聞いたコハルは、顔が真っ青になるのを感じた。
「目を重点的にやられたようですね……視力の大幅な低下は免れないでしょう。色を認識する器官もやられてる可能性があります」
「え―――」
「こちらでも手は尽くしましたが、やはり視力だけは元に戻りませんでした―――」
そう聞いたコハルは、「やったのは私じゃないから…」と内心で必死に言い訳をしたのを覚えてる。
コハルは、エリート意識が高く排他的な、いわゆる「トリニティ生」であった。ぶっちゃけ、友達の不幸は「それは辛かったね」「大変だね」と口で言いはするが、それ以上深入りすることはしない。
だが、やっていい事と悪い事の区別はついているつもりだ。誰がやったか知らないけど、ヘルメット団を雇ってクラスメートを襲わせるなど、「悪い事」だからやるわけがない。仮にやったとしても、ちょっと痛めつけるだけで済ませる。視力まで奪うほど徹底するわけがない。
そういう良心は一応持っていた、「トリニティ生」のコハルは、スバルのお見舞いの日に運命が変わるのを感じる。
「スバル…目、大丈夫?」
「あぁ。ここの眼鏡はすごいな。普段通りによく見える」
襲われる前のスバルを知っていたコハルは、まず口調の変化に驚いた。以前は普通の女の子の喋り方だったのに、これではまるで男の口調のようではないか。
そして………
「あぁそうだ、コハル。お前にちょっと聞かなきゃならん事ができてな」
「? 何よ」
「お前、どんな男がタイプだ?」
「…………は?」
間島スバル恒例の、「異性のタイプを尋ねる質問」の一発目を受けたコハルは……
「な…」
「な?」
「何言ってんのイキナリ!?
エッチなのは駄目!! 死刑!!!」
「…? 俺はエッチな質問などしてない」
「したじゃん! 好きな男の人はって!!
とにかくそういう話題は禁止! 絶対しないで!!!」
まぁこうなる。男のタイプを聞かれただけでエッチを深読みし、こんなことを抜かす時点で、むっつりスケベの温床はもう出来上がっていた。
無論、前世の記憶がインストールされて覚醒(意味深)したスバルがそんなコハルのムッツリな本性を見抜けないわけがない。
「フ……正直に話していれば
「え?」
「まぁ良い。今日から
「…??」
それからというもの、コハルはスバルの変わりように翻弄され続けてきた。
まず、スバルが前から好きだったものにはほぼ関心を向けなくなったのだ。その代わりに無茶な修行を始めるようになった。
そうでなくても、数日間引きこもったかと思えば、自作のエッチな本を片手に、描き上げたソレをトリニティに広めよう、などと言うようになった。
「あ、アンタ……なによこの傷!? 一体誰に…」
「いや。誰に、ではない。修行の時に、少しドジを踏んでしまってな」
「明らかに修行の怪我じゃないわよ!! 保健室行きなよ!!!」
「むぅ……この程度なんともないのだが……」
他にも、どんな修行をしたら負うのか想像がつかない程の大怪我に「大したことない」というスバルを引っ張って保健室に向かったり。
「イヤーーーーーーーっ!!?
スバル! なんてものを描いているのよっ!!?」
「見て分からんか? エロ本だ。最初はスタンダードに、受け入れられやすいジャンルで一冊……」
「駄目!! エッチなのは禁止!!!」
「遠慮するな。読む手が進んでいるぞ?」
「はっ!!?」
スバルの描くエロ本に、表向きは「エッチなのは駄目!禁止!死刑!」などと言いつつも、濃厚で感動的かつエロいストーリーに内心惹かれたり。
「お前が不良をけしかけた張本人か……」
「な!? な、な、なんのことだか分かりませんわね…」
「とぼけなくていい。不良共全員がお前の名をゲロったんだ、裏はバッチリ取れたとも。
さて、お仕置きだ。『擬・二重の極み』!!」
「がっふぁぁあああああああッ!?!?!?!?」
「スバル!!!? あんた何してんのよ!!!!」
「お、コハルか。実はこの女に不良共をけしかけられてな。そのお返しにちょっとした技の実験台になって貰ったんだ」
「ぁ…ぁ…」
「いや絶対ちょっとしてないわよね? たった一発で死にかけじゃないの!! その子に謝りなさいよ!」
「何を言っている。謝るべきは私からエロを奪おうとしたコイツだ」
「スバルはいつもやりすぎなのよ!!」
時には、喧嘩を売ってきた(具体的には、スバルに信仰するエロを貶したり、スバルに不良をけしかけたりする等)トリニティ生をオーバーキルしたスバルを止めに行ったり(成功率0%)。
「お前らがコハルをいじめてた連中か」
「だ、だったら何よ!」
「あなたみたいな変態には関係ない話でしょう!」
「『擬・北斗剛掌波』!!!」
「あべし!!!?」
「うわらば!!!?」
「す、スバル……どうして、私を…?」
「そんなん
時には、トリニティの陰湿ないじめに巻き込まれたコハルが、スバルの圧倒的な強さによって助け出されたり。
別人のように変わり果てたスバルに振り回される日々を送ってきた。
戸惑いながらも、何だかんだ言いながらも、それでもスバルから離れなかったコハルには、何かしらの思うところがあったのかもしれない。
そんなコハルだが、今何をしているかと言うと………
「い………いらっしゃい……ませ…………」
「いらっしゃいませ~♡」
―――ミレニアム自治区にできた出張店にて、浦和ハナコと共に間島スバルの描いたエロ本の売り子をしていた。
どうしてこうなった!!?
*
いやぁ、快調快調。
今回はマジで売れ行きが良いな。
キヴォトスにおける俺の処女作である幼馴染ものに加え、NTRものの「JK華ちゃんシリーズ」も売り上げを伸ばしているから、本当に素晴らしい。
それになにより、今回は今までとは違って、売り子がいる。それによって、会計周りが良くなって客をさばけるようになった。
ハナコ先輩が快く売り子引き受けてくれて助かったってモンだ。コハル? 嫌がってたけど内心違ったっぽいから無理矢理連れてきたが。
「あ、あのさ…スバル」
「どうした?コハル」
「あんたの描いた本…人気だったんだね」
「まぁーな。『プリンスメロン』の活動も実を結びつつあるってこった」
「プリンスメロン?」
「俺のペンネームだ」
このペンネーム、前世の頃から使っていたもので、由来は…何だったか。確かそんな真剣に決めたわけではなかった気がする。
だが、そこそこ愛着のある名前だったし、今更改名する必要性も感じないため、今も前世からのペンネームを使っているのだ。
ネーミングの由来はそんなに大したことではないのだが、最近このペンネームが意外な恩恵をもたらしていることに気が付いた。
「この名前のお陰で変に探られることもない。セミナーなんかに邪魔されると面倒くさいしな」
「変に、っていうかいかがわしいことしてるんじゃない……」
コハルがそう言っている合間にも、1人、また1人と俺の本を買いに来てくれる。
その中には、なんとミレニアムの学生もいるようだ。
学生は15~17歳。高く見積もっても18歳だろうか。
普通に考えれば18禁の本など買っていいものではない。だが、俺がそれを咎めることはない。
「ねぇ、なんかミレニアム生も混じってなかった…?」
「俺の出張販売では年齢確認は行わない。客を捌ききれないからな。
だからどうしても、見た目で判断せざるを得なくなる。
明らかに未成年なヤツとか、ミレニアムの制服着てるヤツなら兎も角、一人ひとり身分証明をしている時間なんざ無いのさ。」
「ちょ!? それダメなんじゃないの!!?」
「基本的に
まぁ
「コラぁ! それあんたが勧めてるようなものじゃないの!!!」
「あらあら、スバルちゃんったら、悪い子♬」
「わざわざ大人のフリして買いに来るヤツの方が悪い子っスよ、先輩♪」
ハナコと二人でニチャりながら、次々と来店したお客さんに次々とエロ本を売っていく。
その時間は、あっという間だった。作家が俺しかいないのもそうだし、品物も「幼馴染もの」と「JK華ちゃんの花散らし」しかない。ものの1時間弱で完売してしまった。
品ぞろえは決して良くないとはいえ、嬉しい事だ。
「……」
「いらっしゃいませ~」
「!! い、いらっしゃいませ……」
「いらっしゃい! ……おや?」
客足が途絶えだした頃、入ってきたのは背の低い赤っぽい髪の女の子。
制服ではなく、スカジャンを着ている彼女は、目つきは悪いし背伸びをしているようではあったが、パッと見18歳には届かないようだ。
コハルとハナコを庇うように前に出て、その女の子に声をかける。
「どうしたんだい、お嬢ちゃん。悪いケド、ここはちょっと大人の店でな。君に売れる物はまだ無いんだよ―――」
話しかけている途中で、女の子の肩が震えているのを見た。
泣かせたかと思ったが、すぐに違う感情であることに気付く。
この子から……いや、コイツから感じるのは……
「―――誰がガキだって?」
―――殺気!!!
「っ! 『擬・流水―――」
流水岩砕拳で殺気に備えるよりも先に、爆弾の発破と目の前の女の子の銃のマズルフラッシュの発光が目の前で光り輝いた。
さっきまで俺達がいた出張店舗は、微塵も残さず吹き飛ばされた。
売り子の二人は……ハナコ先輩は無事なようだな。でもコハルがさっきの爆発の衝撃かなんかで気絶してるっぽいな。
儲けは…俺の懐の中。引き上げる寸前だったから良かったものの……下手すれば、クレジットも俺の本も燃やされていたかもな。
なにより……
「スバルちゃん! 大丈夫―――」
「先輩!! 先輩は、コハルを連れて、先にここを出ておいてください」
「ですが……」
「大丈夫。俺が強いの、知ってるでしょう?」
「……っ、」
目の前の、女の子だと思っていたやつが、目が離せないくらいに強者オーラが半端ない。この前のツルギ先輩と同じくらいだろうか。
彼女がスカジャンの前のジッパーを開ける。そこから出てきたのは……メイド服? まさか、こいつ……
「ミレニアムのC&Cが何の用っすか…?」
C&C。正式名称
ミレニアムにおけるメイドさんにしてエージェント。戦力としてはミレニアム内でトップクラスの部活。俺は、ゲーム知識からその情報と、そこに所属する彼女達の存在は知っていた。だが完全じゃあない。
メンバーは、
だがこんな小さい子いたっけな……俺が知らないだけか?
「仕事でな。いかがわしい本…しかもセミナーの一員がモデルにされてるヤツが横行してるってもんで、回収に来たんだが。
まさか、トリニティの連中が関わっていようとはな………」
あー、なるほどね。俺の本目当てだったのか。
この子の正体は気になるが、話せば分かってくれるだろうか。
「アレは俺が描きました。モデルの件は知りません。おそらく他人の空似でしょう。
でもよく描けてるでしょう?自信作なんすよ」
「イヤ知るか。中身までは読んでねーよ」
あら、読んでないの?残念。
でもモデルについては、正直言うと心当たりがある。
流石に世界観はキヴォトスじゃあないし、ヘイローもつけてないし、名前も「
間島スバルは、早瀬ユウカとは面識がない。モデルに出来る筈がないのだ。前世の記憶という名のイレギュラーなど、予測不可能。だからこれで誤魔化せるハズだけど………
「そんなことより、本はどうした」
「お生憎ですが、結構人気でして。本日分は、ぜんぶ売り切ってしまいました」
「ハァ……これ終わったらまた地道な回収作業かよ、メンドくせぇ」
「え、えーと、そう言う事ですんで、俺はこの辺で…」
「逃がすワケねーだろ」
瞬きしたその瞬間、その声と共に距離を詰められていた。
咄嗟に『擬・武装色』で腕を硬化させて顔前に出した直後、そいつの拳が俺の腕に当たり、ビリビリと空気を振るわせていた。
「な―――!!」
「テメェだけは絶対にぶっ殺す」
その怒りは、燃え上がるかのようなそれではない。
むしろその逆。芯まで冷え切り、凍り付いているかのようだ。
な、なんだ? 何がコイツをここまで怒らせた?
「よくもガキ扱いしてくれたな…!」
「そこ!!?」
畜生! 確かに、最初の見た目は目つきの悪い子供かと思ったけど、まさかそれがコイツの地雷だったなんて……
メイドを弾き飛ばす。
その直後、周囲一帯が煙で包まれ、視界が封じられた。
煙幕か。目の前のメイドが投げた様子がなかったのが気になるが、その程度で俺が動けなくなると思うなよ!
「『擬・見聞色の覇気』」
探知開始。
せわしなく動いているのが分かる。こっちの死角から、意識を刈り取る一撃を打ちにかかっているのが分かる。
手だけ動かして、それを防ぐ。
「なっ…!?」
「悪いな。気配が丸見えだ」
そんな訳がない。スバルが強過ぎるだけである。
並大抵の実力の持ち主なら、察知できたとしても防御が間に合わず今の一撃で終わっていたことだろう。
お返しに、もう片方の腕から、力いっぱいの拳を突き放った。
「『擬・
突風といって差し支えない程の強烈な風圧が襲い掛かる。
それは、たった一本の腕から放たれた拳から生まれた拳圧であった。
煙幕が一瞬で吹き飛んで、メイドがそれを利用する形で俺から距離をとった。
「オイオイ…冗談だろ? 何だ今のは?」
「力技だ!」
「はは、デタラメにも程があんだろ!」
再びメイドのサブマシンガンが銃声を上げ、突撃してくる。
「『擬・六式』『
迎撃に選んだのは、人体を鍛え上げることで出来る6つの技術、その一つ。
人差し指で鉄板さえも貫通させる、攻撃技。
だがメイドは、接近する速度を落とさぬままスライディングでそれを避けた。小柄な体躯を利用したつもりか。
「おおおおおっ!」
「ぐっ―――」
そして、俺の脇腹に全弾発砲。
マガジンを撃ちきる勢いのそれは、すぐに『擬・武装色』を腹にまとうことで防いだ。反撃に拳を振り下ろすが、それもあっけなく躱される。
「けっ…タフな野郎だ」
戦ったことで分かったことがある。
この小さなメイドは、桁外れに強い。
この前戦ったツルギ先輩かそれ以上……ってところだろうか。
戦い方は高い機動力を駆使した接近戦……俺の迎撃や反撃を危なげなくかわしていたところから、身軽にヒット&アウェイを繰り返すやり方だろうか?
異常な頑丈さを武器に強引に敵を轢き潰すツルギ先輩と違って、タフさはこのメイドの方が劣っていると信じたい……。
ツルギ先輩レベルとなると、彼女を倒せる攻撃は『擬・無想転生』『擬・武装色硬化』からの『擬・黒閃』くらいのものになる。だが、前二つは兎も角『黒閃』は狙って出すものではない。
初めて『黒閃』を出せてからはレベルが上がっているとは思うが、それでもこの戦闘時に『黒閃』が出る事を祈りながらブン殴るなど現実的じゃあない。
そもそも、目の前のこのメイドに攻撃が当たらないんじゃあ意味がない。ここは別の手をもって立ち向かった方が良さそうだ。
「敵を前に考え事かぁ!?」
メイドがみたびサブマシンガンのマズルフラッシュを起こす。
放たれた弾丸は俺が避けた先にあった、停車中の自動車に当たり……。
「……自動車!?」
やっべ。ガソリンタンク……
そう思った次の瞬間、大爆発。車のパーツだったのであろう鋼鉄の破片が飛び散り、爆風と炎が俺の身体を攫いに来る。
「『擬・六式』『
飛んでくる鉄片から身を守るために選んだのは、『六式』の一つ、鉄塊。
銃弾さえ弾き飛ばせる防御術で、車の破片などわけないハズだったが…
「おらよ!」
「うおっ!?」
車の爆発に対応する隙を突かれて、飛び蹴りを食らった。
『六式』の鉄塊は、文字通り鉄壁の防御を誇るのだが、使用中は一切動けない。ゆえに、飛び蹴りを躱せなかった。
ダメージは全くないが、運動エネルギーまでは殺しきれず、吹き飛ばされて後ろにあった何かに激突してしまう。
「終わりだ」
鉄塊を解除して、俺にぶつかったやつを確認するのと、メイドのその声が聞こえるのと、そして銃弾が何かに当たったのが同時だった。
さっきの自動車の爆発とは比較にならない程の大爆発。
俺は今、空中に放り出されている。爆発を至近距離から受けたんだ。普通なら動けなくなるんだろうか。
あぁ……久しぶりだ。
最後に、
本当にこの体は頑丈だ。前世の身体スペックだったら死んでるぞ。
「スゥゥーーー…」
「!!?」
呼吸を整える。この場一体の空気が、2連続の爆発のせいで熱いが、そんなのは些細なものだ。
着地した際にメイドに見開いた目で見られるが、ひょっとして勝ったなんて思ってないだろうな。これくらいの傷、修行してた頃に何度も受けてるわ。屁でもない。
「…骨のあるヤツみたいだな」
「守るものの為だからな」
「へぇ…仕事じゃなかったら手合わせしたいところだ」
「…なら覚えておけ。俺の名は間島スバル」
「
それは同意だ。
こっちも人を待たせてるんでな。あっちに誰かメイドさんが行ったらヤバそうだ。
それに、モタモタしてたら誰が援軍で来るか分からない。
適当にあしらったら、逃げて撒くのが一番だ。
だが、相手のメイド……ネルは紛れもなく強敵。
舐めプしたら間違いなくこっちが狩られる。
だから最低限、仕留めにいかなければならない。
狙うのは点や線の攻撃じゃない。それでは避けられる。
ならば、それにみせかけた……“面”の攻撃をッ!!
「『擬・
「!」
俺が構えを取ると同時に、ネルも距離を詰めるのをやめ、銃を乱射してくる。
技のキャンセルを狙っているのだろう。だが、お前の立つそこは、もう既に射程圏内!
「『
拳を突き出した。
当然、当たるわけがない。俺の腕の長さ以上の距離を保っている人物相手にそれは、ただの無意味な行動に見えるだろう。
しかし、その直後に異変が起こる。空気中が、うねるような音を鳴らしながら衝撃波を発したのだ。
まるで空気そのものが質量をもって殴りかかっているかのように。大気中の水から水へ、衝撃を伝えていく。
伝わった衝撃は、やがて……唖然とした顔をしているネルの、体内の水分に伝わる。
「ぐっ……!? かはっ……!!」
後方へ吹き飛んでいくネル。
……いや、違うな。アレ、
漫画だけじゃなくて、現実の武術にもある、衝撃を殺してダメージを激減させるテクニックだ。
「ハァ…!」
まだ動けるようだ。
だが、確実にダメージが入っている。
そうなればもうひとつ、駄目押しにアレを撃ってやる。
「『かぁぁぁ…めぇぇぇ…」
両手を突き出してから脇に持っていく。
手にエネルギーが集っていく。
「はぁぁぁ…めぇぇぇ…」
ネルが信じられないようなものを見るような目でこっちを見ているが、関係ない。
前世からの憧れ、実現させるなら今。練習した成果を見せてやる。
「―――波』ァァァ!!!!」
両手から放たれたものが、まっすぐレーザーのように飛んでいく。
言わずと知れた亀仙流の必殺技・かめはめ波だ。
飛んできたかめはめ波が直撃する前に、ネルの近くに誰か飛び込んできたように見えたが、確認している暇はない。
着弾点が爆発したのを見た俺はそのままここからのトンズラを決行した。
「………ん?
あれ? 俺の今日の儲けは!!?
お……落としたっ!? ウソだろ…!!!」
⋆
…ちなみに、ミレニアムでは。
「任務…失敗だ」
「そ、そんなっ!? コールサイン/ダブルオーがいながら……!」
「アタシらが場所突き止めた時には全部売りさばいたとか言ってやがったぜ」
「そんな……私が書かれたエッチな本は広がって……!!?」
「しかもその『間島スバル』と名乗った方……部長と互角…いえ、それ以上の実力でした。私が助けに向かわなければどうなっていた事か……」
「ご、互角なだけだ!以上じゃねぇ!」
「ネル先輩と互角のトリニティ生…!!? そんな存在がいたなんて………そ、そっちも調べる必要が出てきたっていうの…!?」
「……ところでアスナ先輩の持ってるソレはなに?」
「ん? 落ちてたから拾った物だよ。大切そうなカードっぽかったから、誰かが落としたのかなーって」
ネルの任務失敗に驚いて、普段以上に取り乱すセミナー会計と、間島スバルの大切な
Tip!
実は、スバルは目が悪いぞ!肉眼の視力はほとんどないと言っても過言ではない!じゃあなにで見ているのかと言うと、ミレニアム製の眼鏡とコンタクト、そして見聞色の覇気で見ているのだ!
おまけ・スバルの人間関係
スバル→コハル
「
スバル→ハナコ
「生まれて初めて、俺に理解を示してくれた
スバル→ハスミ
「つまらない女だ。男のタイプがないとかほざいたんだぜ…?」
スバル→先生
「このキヴォトスを変える切り札にして、必要な大人だろう。来てくれる日が楽しみだ。俺の本も読んで欲しいしな」
スバル→ユウカ
「あらゆる先生の初めての女。正妻戦争でも強い立ち位置にいるんだよな。俺がキヴォトス人になってから会った事ないけど」
スバル→ミカ
「なんか2周年ピックアップされてた女だな。風の噂では、なんかすごい悪いことをしたけど、反省して償いの日々を送ってる中実装が期待されてたっぽいが……?」
コハル→スバル
「豹変してからは、それとなく気にかけてくれる。ダチだ、って言ってくれるけど……でもエッチなのは駄目だと思う!」
ハナコ→スバル
「スバルちゃんとは特別な関係です。あの子の初めてになれて嬉しいです♡」
ハスミ→スバル
「トリニティを乱す不良です。ふしだらな本を書いてバラまくわ、後輩を籠絡しようとするわ、私達を力で制圧するわ…本当にトリニティ生なのか疑うレベルの品位ですよ」
ツルギ→スバル
「恐ろしい実力の持ち主だ……やつは何のためにあの力を振るっているのだろうな」
ネル→スバル
「今までの中で一番の実力者だ。今度手合わせしたいもんだ。でも手からビームってどうやったんだ…?」
次にスバルがやらかしそうな事は…
-
ツルギに男のタイプを聞く
-
ヒフミとモモフレ仲間になる
-
シロコ相手に存在しない記憶を見る
-
セリナのドクターストップをぶっちぎる
-
ゲーム開発部にゲームの技を教える
-
エンジニア部に超危険アイデアを送る
-
ヒナと喧嘩する
-
ユウカに因縁つけられて泣かれる
-
ホシノ奪還戦に参加してカイザーを蹴散らす
-
アヤネとアビドス校舎の整備(物理)
-
先生に布教活動をする