HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
さて、今回はサクラコ様のお話です。絆ストーリーを全部読めば、より楽しめるかもしれません。
ある日、サクラコ先輩に呼び出された。
人気のない場所で、一対一。
何の果し合いか暗殺が行われるんだと思ったところで、サクラコ先輩はこう切り出した。
「私への誤解が…どんどん広まっていってるんです…!」
「何言ってんの?」
ただのお悩み相談だった。
サクラコ先輩いわく、始めはちょっとした違和感だったらしい。気難しい人だと思われていたっぽいことは知っていたが、シスターフッドの長としてある程度の威厳は必要だと思って特に気にも留めてなかったそう。
だが、それは気難しいと思われているのではなく、恐れられていると知って、サクラコ先輩もその誤解を正すために色々やったのだそう。
「事実を調査したり、シスター一人ひとりに事情を聴取したり……シャーレの先生にも協力してもらってなんとか誤解を解こうとしたのですが……」
「…全部ダメだった、と」
「…………はい。そこで私は、スバルさんに声をかけさせて頂いた訳です」
「…何で俺だ?」
「スバルさんは、1年生ながらに独自の部を築き上げて……更に、部内の雰囲気も良好である、と……とても過ごしやすい部活だと、シスターから聞いたもので」
「あー、
事情は分かった。
でも、先にシャーレに手伝ってもらっておきながら、解決できないことが俺に解決できるとは思えないがな…?
「ちなみに、先生に手伝って貰った時は、どんなことをしたんだ?」
「あぁ、それも話さなければなりませんね。
シャーレの先生には、シスター全員を集めて私の事を話していただいたのですが…」
「―――え? 冗談だろ?」
「? いいえ。実際に行った事ですが?」
なにか問題でも?と言わんばかりに小首をかしげるサクラコ先輩。
俺はその時点で、この人が上手く行かない理由をなんとなく察してしまった。
……この人、誤解を解くためにやっちゃいけない事をやらかしまくっている……!!!
「……………先輩」
「はい、何でしょうか?」
「ハッキリ言いましょう。
先輩が取った行動……すべて逆効果です。
正直に言って、何もしない方がマシというレベルで致命的です」
「!!!!!!?」
こういう人には、ハッキリ言うべきだ。
あいまいに言葉を濁しても、絶対に意図を汲み取って貰えない。
現に、俺の言葉を受けて、思い当たる節でもあったのか、サクラコ先輩は冷汗を流した。
「やはり、駄目でしたか…! 先生のお話をして以降、シスターの皆さんがよりよそよそしくなったとは思いましたが……!!」
「というか、シスター達を集めて先生にサクラコ先輩の話をさせるとか控えめに言ってダメに決まってるでしょう。
どう考えても『先生をゆすり脅して自身を怪しくないと言わせている』…って思われてるだろうよ!」
「な……私は、決してそのようなマネは…!」
「していないのは分かっています。ただ
誤解だったり悪評だったり、嫌な噂を払拭するのは、かなり難しい。
正しいやり方を知っていなくちゃあ、まず悪化するし、それらを解くにしても、時間のかかる行為なのだ。
事実関係を探るのはギリギリにしても、一人ひとり呼び出すとか、先生に弁護してもらうとか、実は逆効果なのだ。
恐れている相手に呼び出されたりしてみろ。恐怖がエスカレートするに決まってんだろうが。
……まったく、これじゃあサクラコ先輩が不憫でならない。
本当は、他のシスターと仲良くなりたいだけの、ちょっと流行に疎くて天然さんなシスターなだけなのに。
このことがきっかけでより恐れられた結果、ありもしない悪評が流れたら目も当てられない。
もう既に、手遅れ感が拭えないが………せっかく声をかけてもらったんだ。ほんの少し、力になる位のことはしても良いよな。
まず最初に、認識の確認くらいはしておく。
「良いですか、先輩。まずお尋ねしたいのですが、誤解や間違った悪評を正すために最も必要なのは何だと思いますか?」
「えぇと……そうではない、と声をあげ続ける事、ですか?」
「違います。明確な証拠に正しい行動。この二つです」
やった、やってない…そんな水掛け論に陥るのを避ける為には、明確なソースが必要になる。
デマには、証拠を。誤解や切り取りには、正しい文脈を。疑惑には、それを払拭する行動を。
それを用意しない先から、疑われている本人が否定しても、「にゃるほどそうなのねん」とはならないのが人である。トリカスなんかは特に。
「とはいえ、今回の場合証拠は必要ないでしょう」
「と、言いますと?」
「今回、サクラコ先輩が目指すべきは、シスターの皆さんに『あのサクラコ様がそんな事をするはずがない』と思わせることです。
その為に大事なのは積み重ねってやつですよ」
「積み重ね?」
「ええ。どんなに画期的な策だろうと、続かなきゃ意味がない。最初は簡単に出来ることを続けていければと考えています」
「なるほど…道理ですね」
そうやって出来ることを続けていってこそ、信用やら信頼は後からついてくる。そうなってから初めて誤解を正せば、万事上手く行くだろう。
この間島スバルによる、歌住サクラコイメチェン大作戦の始まりだ。
作戦の足がかりとして、サクラコ先輩の生徒写真を拝借し見せてもらった。
……生徒写真だからか真顔で写っているのだが、それが怖いのなんの。普通の生徒がコレ見たらビビッちゃうよ。
「先輩、ちょっと試しに何枚か写真いただいても?」
「構いませんよ」
スマホで写真を撮る。
……う〜む、やはり怖い。
笑顔でお願いしますと伝えてもっかい撮っても、やはり怖さが拭えない。本人は微笑んでるつもりなんだろうが、暗黒微笑になってやがる。ツルギ先輩と同類じゃねーか。
ツルギ先輩みたくマトモな顔になるトリガーが分からない以上*1、先生ならではの手でこの人の表情問題を解決するすることは出来ないな。
だったら………
「サクラコ先輩、ちょっと目元を手で隠してみてください」
「え、それだと目元が写らないのでは!?」
「視線がどうしても怖くなっているようです。隠せば親しみが出るかなと」
スバルの指示どおりに手で目を隠し笑ってみせるサクラコ。
サクラコのこわさが 30さがった!
サクラコのみりょく*2が 50あがった!
「良いですね〜、親しみやすくなっています」
「そうですか?」
「より親しみを込める為にちょっとシスター服を着崩してみましょう」
「き、着崩す!!?」
む、流石に拒否するか?
シスターフッドらしいな、ちょっとでも性的なものを否定するなんて、コハルみたいだな、オイ。
だが、俺はウソや方便で言いくるめてでもサクラコ先輩の頼みを果たすまでよ。
「ぴっちり揃えてるのをちょっと崩すだけです。肌を見せろなんて言いません。
それに、ちょっと着崩した方が近づきがたい雰囲気ってのが出なくなるんじゃないでしょうか」
「そういうものでしょうか…」
「そういうものです。人の心は見えないなんて言いますが、心持ちってのは表ににじみ出るモンです。
服装とかいい例です。マジメすぎるヤツは全部キッチリ着てしまうし、心の隙だらけの人間は格好もだらしなくなるモンです」
「そう言われれば、そうなのかもしれません…」
「先輩の場合、キッチリしすぎているところから徐々に崩していきましょう。無論、目元は隠したままで」
そう言ったスバルに説得され、慣れない手つきでシスター服を着崩していくサクラコ。
襟や裾、袖の、一番上についているボタンを外していく。
サクラコのこわさが 35さがった!
サクラコのみりょく*3が 100あがった!
「あぁ~~~、いいっすね~~!
コレを日々継続していってください。これくらいなら簡単でしょう?」
「えぇ、そうですね…」
撮影を続け、イイ感じの写真がいっぱい撮れた段階で、気になりだしたことを訊いてみることにした。
「…時に、サクラコ先輩」
「何ですか?」
「先輩って、シスター服と制服以外の服着て出かけた事とかありますか?」
「………………」
その問いの答えを、サクラコ先輩は目を逸らしたまま答えてはくれなかった。うそだろ承太郎。
⋆
「ど、どうして私がこんな格好を……」
「良いじゃあねーか、先輩。これも社会勉強ですよ」
「まさか、シスターマナ*4やシスターパルル*5があそこまで積極的とは……」
「ま、着せ替えがいがあったんでしょう、サクラコ先輩って。
アモウ*6もめちゃくちゃ張り切ってましたもんねぇ」
別の日。俺はサクラコ先輩と一緒にトリニティ自治区に繰り出していた―――私服で。
サクラコ先輩がシスター服と制服以外の服を着ていない可能性がある事をシスターフッド兼部のプレアデス性団団員に伝えたところ、「そんな事あります?」「なんてもったいない」「着替えさせれば高ぶる可能性もあるのに」と好感を持ち、先輩を着せ替え人形にして、シスターフッドの長の面影が一切ない姿に
今のサクラコ先輩は、透き通る程の鳶色の髪をポニーテールにまとめあげ、半袖のロングワンピースに身を包んだ姿となっている。その為、初見でサクラコ先輩と見破るのは難しいだろう。
あ、今の俺も当然私服で来てるぞ。千束*7スタイル・黄色ver.と言えば伝わるだろうか。
「今日はコレで新作ケーキを食いに行くぞ!」
「し、新作…」
「カフェ・ミルフィーユって知ってる?
そこの新作にパーシモンプディングが発売されてな。
前にマナに誘われて行ったんだが……これがもう忘れられない味でな!!」
「な、成る程……」
俺はかつて、サクラコ先輩を
彼女の、『ホールケーキ』をあげた時の好感度上昇が高かったことを。伝説のケーキ『ミラクル5000』を羨ましがってたことを。
つまりサクラコ先輩は……スイーツ大好き女子なのだ! 放課後スイーツ部の連中と話合いそう。誤解解けた後なら。
その為には……むすっとした顔なんてしてちゃダメだ。
神妙な顔になっているサクラコ先輩の頬につんと指を突き立てる。
「こーら先輩」
「ちょ、スバルさん!?」
「プディングは逃げやしないんですから、そんな顔しないの」
「で、ですが…」
「笑顔笑顔! カワイイ笑顔が自然に出せるようになりゃ、怖がられなくなるってーの!」
「…そう、ですね」
これは暗黒でも怖くもない笑顔を自然に出すための練習でもあるんだぜ。
そういう意図が伝わったのか、サクラコ先輩はようやく顔を綻ばせた。
店に入ってすぐに、パーシモンプディングが売り切れてないか確認して二人分注文し、イートインスペースに座る。
待っている間、サクラコ先輩にちょっと話を振ってみるか。
「先輩みたいな高位?のシスターって、外に出れたりするんです?」
「いいえ……外の担当は他のシスターですし、聖堂には一人は残っていなければなりませんから…」
「外に出たいとは思わないんですか?」
「そうですね……他者を理解する為に流行を理解しなければならないと思っていた時期もありました」
「…あった?」
「先生に言われたのです。『変わらないものもあっていい』と。それが、シスターフッドが憩いの場である所以だと」
「不易ってやつですか」
成程ねぇ。確かそんな絆ストーリーもあった……気がする。ほとんどサクラコさんのやらかしとわっぴ~!のせいで忘れかかってたけど。
ちなみに「不易」とは、いくら世の中が変わっても変わらないもの、変えてはいけないもの……という意味だ。流行とは正反対ってヤツだな。
「確かに先輩。不易ってのは大事っすよ。
祈りの根底にあるモノはずっと変わらない―――ってマリーも言ってましたし」
「へぇ…シスターマリーは何と?」
「何だったかなぁ…あらゆる不幸を持ったヤツが、普通に生きられる世界を望むこと……だったかな」
「…その認識で正しいかと。神の慈悲に、上下の差が存在しないように」
マリーがいつか言っていたことは、サクラコ先輩にも得心がいったといったような様子だった。
でも、変わらないものだけじゃダメなんだよなぁ。
「でも、時代が進んでいく毎に技術も流行りも情勢も変わっていくと思います。
それを理解して、受け止めてシスターフッド自身が変わっていく事自体は悪いことじゃないと思います」
「…スバルさんは、流行に遅れるべきではない、と?」
「違いますよ。シスターフッドの在り方はそのままに、新しいものをおろそかにせずに尊重するんです。
不易流行………つまり変わる事も変わらない事もおんなじくらい大事なんです。松尾芭蕉もそう言ってました」
「……………」
そこまで言ってサクラコ先輩を見ると、彼女は信じられないものを見たような驚きの表情で俺を見ていた。
なんだ? 俺、間違ったことは言ってないよな?
「………先輩?」
「も、申し訳ありません……。
あの、スバルさん……貴女、物凄く物事を考えるお方だったんですね……」
「オイ先輩。俺の事をなんだと思ってたの?」
ナチュラルに失礼なヤツめ。
修正しようと思った矢先、店員が二皿のパーシモンプディングを持ってきたため、話を切り上げてプディングを頂く事に集中することとなった。
「いや~~~~~、美味かった!!」
「えぇ…とても素晴らしいプディングでした」
プディングというイメージと反したあたたかな舌ざわりに柿の風味、それらを支えるバター、卵、香辛料のハーモニー………それらを十分に味わった俺とサクラコ先輩は、店を出る直前、1人の知り合いとすれ違う。
「……間島スバル…」
「あ、ハスミじゃん」
ハスミだった。
あーーーーね(爆速理解)。
この人もスイーツ大好き女子だったわ。でもダイエット云々は大丈夫なのだろうか? そこら辺を気にする描写があったような……まぁいいか。
「先輩をつけなさいとあれほど………待ちなさい」
「ん? どったの」
「そのお隣の方は誰ですか?」
「!」
マジか。
ハスミ、この状態のサクラコ先輩に気付かねぇと??
なんか面白い気配がするし、ちょっとからかってみるか。
「あの、ハスミさんぐっ」
「フフフ。―――だーれだ?」
「…はぁ。もういいです。貴方に構っているヒマはありませんので」
面白半分に問えば、予想通りの答えを返してくれた。
まぁ、スイーツ大好きハスミちゃんからすりゃあ、パーシモンプディングを逃すのは痛手だもんな。
よし、そんな彼女だけに聞こえるように答えを教えとこう。
「……ハァ…しゃーない。行きますよ、
「え、あ、はい……ごめんなさいハスミさん、また今度…」
「!?!?!?!?!?!?」
ハッハッハ、驚いてる驚いてる。
背中から感じる、驚愕の視線をまるまる無視しながら、俺達はカフェをあとにした。
⋆
別れ際、俺はサクラコ先輩にお礼を言われた。
いわく「今日の事は色々と勉強になった」そうで…。
まぁ俺は頼まれたことをやっただけだし、こっちも利があるからやったまでの事。
次は服でも選んでやろう。
サクラコ先輩の私服が乏しいと知った今、プレアデス性団の団員のうち、シスターを兼ねてる連中も喜んでついて来てくれるに違いない。そんで、5着中1着の割合で大人(意味深)な服を紛れ込ませてやろう。水着とかの相談にも来たらこっちのもんだな。伝説の超エロ水着と透き通った水着の二択を押し付けてくれるわ。
ちなみに、俺がサクラコ先輩を撮った写真だが、目が隠れている為全部却下になったそうだ。
会心の出来たちがボツ食らったのは残念だが、写真そのものはサクラコ先輩のご厚意によって、プレアデス性団の戦利品になったのであった。
余談だが、今回の件がきっかけで、「トリニティ=変態淑女のいる学校」という噂が細々と流れ始めたとか、流れ始めてないとか。
Tip!
プレアデス性団所属シスターに着せ替え人形にされまくった結果生まれた私服サクラコがコチラになるぞ!↓
【挿絵表示】
また、シスターフッドと兼部するプレアデス性団団員として…
・金剛アモウ
・四葉マナ
・海堂パルル
の名前をお借りしたぞ!応募してくれた方、ありがとうございます!!!
おまけ①・ONE PIECE風正実委員の正義
ツルギ:理性ある正義
ハスミ:徹底した正義
マシロ:賑やかな正義
クオン:友の為の正義
スバル:性欲=正義
こんな感じかなぁ?
おまけ②・スバルが設定しそうなGartic Phoneのお題
皆さんも、Gartic Phoneのお題に迷ったらどうぞ(ブルアカ寄り)
・ボヘミアンラプソディーを歌う古関ウイ
・ナギサ様すぐ死ぬ
・お前も攘夷志士にならないか?
・えっちな言葉狩りをする下江コハル
・SAND LAND
・パスタ二つ折りを絶対に許さない黒舘ハルナ
・ルシファー(モンストのすがた)
・仮面ライダーガッチャード
・ヒナとミカとリンで股がけをする先生
・ペロロ様をストーカーする阿慈谷ヒフミ
次に見たい話は…
-
ユウカ相手にポーカーでカモる
-
アスナ&便利屋と大爆発する
-
川流シノンがナギサを取材
-
RABBIT小隊に迷惑をかける
-
おや?ヒヨリのようすが…?
-
温泉開発部と大乱闘する
-
サヤの薬で入れ替わった!?
-
プレアデス性団:オリジン2弾
-
ホシノと水族館に行く
-
美食研究会と回転寿司る
-
スバルのメモロビ