HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
本当に毎度応援ありがとうございます。
では今回からベアおば抹殺編を始める!!
いくぞー!
(デッデッデデデデッ、カーン!)
※要注意!今回のお話では、ある人物のキャラが原型の欠片も残さずに破☆壊されます!それが嫌な人は読まないことを強く勧めます!
タダの話じゃなさそうだ
とある日。活動中のプレアデス性団の部室にアズサがやってきた。
「スバル。話がしたいんだ」
単刀直入にそう言うアズサには、普段プレアデス性団に通う彼女とは妙に違う印象を持った。
「なんの話か……聞かない方が良いか?」
「いや…ヒヨリのことだ」
「!!」
ヒヨリ……もちろん覚えている。
アリウスが調印式を襲撃したあの日……俺の『擬・雷霆』で沈めたスナイパーだ。
それについての話ってことは……きっと、そういうことなんだろうな。タダの話じゃなさそうだ。
「それなら…場所を変えた方が良いな。
例えば…そうだ、あの古聖堂のあたりにしよう」
「そうだな、そうしてくれると助かる」
「あの辺りはまだ残党がいる噂もあるからな………武装はしっかりしておけよ」
皆に聞こえても良いように伝え、アズサと一時的に別れた俺は、部屋に行って準備をする……………コルト・アナコンダ、俺の
アズサとモモトークで連絡を取りつつ、トリニティの噴水前で待ち合わせる。
「何故ここを合流スポットに指定した…」
「ただならぬ話をすんなら、人混みに紛れた方がバレづらい。さ、このままあっち方面に行くぞ」
そして、多くのモブトリニティ生に混じりつつ歩き出す。通功の古聖堂へ。目的地に近づくにつれ人通りは減り、やがて動く人影が俺とアズサだけになる。
歩くこと数十分。俺達は、目的地に辿り着いた。古聖堂………から、ちょっと離れた辺り。先日、俺が『擬・炸裂・ガイアクラッシャー』で地形を変えてミサイルを防いだ地点だ。
「…? ここ、聖堂から少し外れているが…」
「ここで良い。これからやる事を考えたら……邪魔は、入らないほうが良いかもってな」
「分かるのか………」
さて、俺がわざわざアズサに古聖堂で話をしようと言いつつこんな場所まで移動したのかだが。それは、アズサの狙いらしい事に関係していると踏んでいたからだ。
そして、アズサがヒヨリの事で話すことなどひとつしかない。
「ヒヨリのあの大怪我のことだ。私には、アレが致命傷にしか見えなかった」
やはりか。
俺の勘……というか『擬・見聞色』と『擬・念能力』のパッと見の判断では死んでない扱いだったが……
「あの時の焦げた姿は事細かに覚えている……あの姿、とうてい生きているとは思えない…」
「俺が『殺してない』と言ったのは…明確な理由がある。
でもまぁ、他の誰にもない感覚があって……それで心臓と呼吸の音を聞いて判断したんだ。信じられないとは思うが………」
「……スバルはあの時、私を止めてくれた人だ。スバルがいなければあの日、私はサオリに想いを伝えられなかったかもしれない。でも、ヒヨリにやったことが……私には、まだ信じられないんだ…」
「そうか…」
「スバルの『殺してない』を信じたい。けれど、ヒヨリの姿が頭から離れない。『もしかしたら死んでしまったのかもしれない』…そんな想像が頭から離れない……!」
………どうやら。
アズサは、「信じたい」と「信じられない」の間で揺れ動いてしまっているようだ。そのきっかけが………『擬・雷霆』で黒焦げになったヒヨリ、という事だろう。
「アズサ、一つ聞きたい。
お前にとって、アリウススクワッドってどんな存在だ?」
「…………あの日。分かれてしまったけれど……
サオリは、私に戦い方を教えてくれた恩人で、家族のような存在だ。ヒヨリも、アツコも、ミサキも、皆おんなじだ…!」
「そうか…」
「それだけじゃない………スバル、お前は覚えているか?
ヒエロニムスが現れる直前、お前がサオリに言い放ったことを」
「!」
そう、か。
ヒヨリを黒焦げにしたことだけじゃなくって、そのことも…!
あの時、サオリに言った事が、アズサの耳にも入っていたのか……
「『その教義を捨てろ』………かな?」
「そうだ……!
確かに言ったじゃないか!私達の信じていたものが、悪い大人が吹き込んだ建前だと!
でも私には…お前の言葉が、私たちが信じていたものを踏みにじるものにしか聞こえなかった!
アレは…アレは一体、どういう意味なの? 教えて!スバル!!」
……その答えを言う事は、できるかできないかで言えば、できる。
だが、俺はベアおばがエデン条約編の黒幕であり、度し難いクズであることを知っていても…アズサの証言と組み合わせても、彼女を説得させられるだろうか。
俺は、あのストーリーを詳しく知らない。だから、ベアおばがストーリーで具体的に何をしたのかを知らない。根拠もほとんど提示できないだろうな。
それを抜きにして口八丁手八丁で言いくるめる事が出来ても、後が怖いな。
ならば、余計な事はまだ言うべきじゃない……のだろうか。
俺の沈黙を答えと思ったのか、アズサは銃を抜き戦闘態勢に入った。
「もし、何も教える気が無いというのなら……私は、お前を許せなくなる…!」
だから頼む、喋ってくれ。
そう縋りつくかのように宣戦布告をして。
アズサは、銃口を一切震わせずに俺に向けた。
…時間か。俺の答えを、率直に示すしかないな。
「アズサ。家族同然のヒヨリをあそこまでやったのはいささかやり過ぎだったことは認めよう。
『バニーなんとか』の教義を捨てろと言った結果、サオリになんらかの悪影響が出たとしたら、そいつは俺の責任だ、ということも。
―――だが、俺は謝らない」
「!!!」
「ヒヨリが死んでいないことは
……でも、アズサ。その顔は……納得していないな」
「………」
「なら俺から言える事はもう一つしかない。
『全力でかかってこい』。もともと、ここにはお前と戦う為に来たんだしな。お前も、
「―――そうか」
答えを告げた瞬間、アズサの雰囲気が豹変した。
無愛想だけど親しみのある姿から…一転。獲物を見つけて狩るときのような雰囲気に早変わりする。
そして、研ぎ澄まされたかのような殺気を放った。
「そこまで言うのなら仕方ない。私も、手荒にいかざるを得ないようだ」
「おぅ、そうしろ」
俺も、
それと同時に、アズサが懐から何かを出すのが見えて。
そこでようやく…………俺とアズサの戦いが始まった。
アズサが真っ先に取り出したもの……それは
即座に何発か撃ったが、手応えは一切なかった。
「軽率に距離は詰めてこないか……」
あの時と…サオリを殺しに行くのを止めた際に戦った時とは全然違う。
あの時には無かった冷静さというものを感じられた。
「さて、どうしたものか」
視界が晴れた時、既にアズサはいなかった。
おそらくどこかの瓦礫に隠れたのだろう。
だが、そんなもの時間稼ぎにすらならない。『円』で速攻見つけてやる。
「……? 結構遠くまで逃げている……手荒に行くといった手前で?」
反応から考えるに、閃光弾を投げた瞬間に全力ダッシュで逃げたレベルで距離が離されていた。現在進行形でも距離が離れている。
その行動にギャップを覚えた。俺に全力で挑むつもりマンマンのアズサが、俺から距離を取っている……?
逃げた?………それはない。だとするならば、理由は一つ……
「何らかのゲリラ戦を仕掛けるつもりか?」
アズサは元アリウススクワッド。そういった戦い方を知っていてもおかしくない。
だが……さっきまでの彼女に罠を仕掛けるチャンスなどあっただろうか?
……イヤ、ないな。俺と合流してから彼女は、ただ俺のあとについてきただけ。敵意をもって仕掛けてもその動きで気付かない筈がない!
すぐに距離をつめてやろうと走り出した、次の瞬間。
俺の足に、妙な感覚が走り。
「……え?」
次の瞬間、爆発に包まれた。
⋆
「……よし、やはり考えた通りだ」
アズサは、遠くで爆発の土煙が見えたと同時に、自分の考えが正しいと確信した。
―――実はアズサは、数日前からこの時の勝負に備えて、スバルの戦いの情報を集めていたのだ。
先生に尋ねてスバルとの交戦経験者を探し、彼女らが見たこと・聞いたことを聞いて回った。アズサ自身がスバルと戦ったこともあるし、スバルの戦いを直接見たこともあった。
曰く、銃弾を弾いたり攻撃したりする時、身体が黒く変色する。
曰く、未来でも見ているかのように、銃撃が躱される。
曰く、見たことも聞いた事もない体術を使い、自らの手からエネルギー波のようなものを出す。
手に入れた情報がどれだけ荒唐無稽でも、アズサはそれを無条件に捨てたりはしなかった。
そうして集めた情報をもとに、ひとつの仮設を立てていた。
「(銃に頼らない攻撃方法と戦術に優れている一方で…銃の技術・ゲリラ戦術には疎い。更に、意志ある攻撃は殆ど通用しない……裏を返せば、罠を使用した、意志を介さない攻撃……例えばブービートラップのようなものを予見して躱す事はおそらく出来ていない!)」
アズサは、かつてエデン条約の調印式の際に一人でサオリ達と戦いに行こうとして……追いつかれたスバルに抵抗むなしく取り押さえられている。
あの時は結果的にハッピーエンドで終わったから良かったものの、振り切ろうとして敗北した記憶はしっかり残っており、今回ではそれを生かしていた。
真正面から戦うつもりなど毛頭ない。自分の信じるものの為、知りたいものの為…この勝負を勝てない戦いにする義理はなかった。だから、アズサは罠を仕掛けていたのだ。スバルと話に向かう最中……荷物から落としたように見せかけて。
戦いが始まったらその瞬間に閃光弾を複数個時間差で投げて時間を稼ぎつつ、全力でスバルから距離を取りがてら落とした罠の位置の調整。こうする事で、スバルに悟られることなく罠を仕掛ける事に成功していたのだ。
「そろそろ、次の罠を仕掛けないと。
スバルなら、爆破を耐えて突っ込んできてもおかしくない…!」
現在アズサはその罠で時間を稼ぎつつ、ある地点を目指しながらその道中で更に別の罠を仕掛けている所であった。
時間はかからず、かつゲリラ戦慣れしていないスバルなら確実にかかりそうな罠を、次々と仕掛けていく。
すべて、目的地に行くための時間を稼ぐためであった。そこに行けば……ある意味絶望的な戦局を覆せると思ったのだ。
「…よし、次…!」
ブービートラップのワイヤーをしかけ終わったアズサは、目的の地点―――古聖堂へ走っていく。
⋆
罠の爆発を次々と耐え抜きながら、俺は考えていた。
アズサは一体、何を狙っているのだろうか。なんのために、追いかける先々に罠を仕掛けているのだろうか、と。
俺と正面戦闘を避けたい理由は分かる。ツルギ先輩やネル先輩、ヒナちゃんやミカと互角に戦えるヤツに正面から挑もうと思う程彼女はアホではない。
だったら、何を狙っているのかというと……分からん。逃げる方向はさいわい『円』で解るから、そこから推測を立てるしかない。
「この方向……古聖堂がある。そこで何かしらの手を打つ気だな?」
屋内戦なら分があるかもしれない、とか?
まぁいい。追いつけばわかる事だ。
「…! またトラップ…」
今度はワイヤー式だ。さっき引っかかったから気付けた。
作動しないようにワイヤーを手刀で斬って………
「…ん?」
そこで、ワイヤーのくくりつけてある爆弾から、音がしていることに気が付いた。
それは、チッ、チッ、チッ……というような。まるで、時計の音のような…
「こ、これ……時限爆弾か!?」
つい口から出た問いに、爆弾は爆発で答えた。
衝撃が全身を襲い、火薬の臭いがこの場を充満する。
「……」
ダメージはない。『擬・武装色』を使えばノーダメージで凌ぐことはできる。
だが、衝撃は受ける。爆風も別だ。俺は確実に、足止めを食らっていた。
「…………いちいち解除したり、爆発するのメンドくせぇな。
これ以上アズサに時間を与えるワケにもいかねぇし……」
もう一度、アズサの気配を探す。
その結果…どうやら、もう古聖堂に辿り着いているようであった。
あそこに向かったなら……罠の数々の餌食になるのだろう。もうなってるけど……
「……後でナギサやら先生やらに文句を言われそうだが、やむを得ん」
まぁ、いざって時はアリウスとゲマトリアに全部押し付けるか。
ホシノを騙して拉致った上に、条約調印式を襲って多くの怪我人を出した。更にはヒエロニムスにトリニティ本校を破壊させた*1しな。
ベアおばについては言うまでもない。アリウス生徒を、子どもを、消耗品のように使い倒した罪を命を以て償ってもらう予定だ。
マ、そんな奴らだから覚えのない罪を2,3個上乗せしてもなんの問題も無い。
「『かぁぁぁ……―――」
両手首を合わせて手を開く。
「めぇぇぇ……―――」
その両手を腰に持って行って……
「はぁぁぁ……―――めぇぇぇ……―――」
“アレ”を、古聖堂に向かって放った。
⋆
ドグォォォォン―――!!
「な、なんだ…!?」
突然空間全体を襲われたかのような衝撃に、アズサは言葉を失った。
辿り着いた建物……通功の古聖堂の窓から覗き込むと、そこからの光景に言葉を失った。
ナニカを放った後のようなスバル。崩れる古聖堂の壁。レーザービームのようなものが通過した跡。
アズサは、それが信じられなかった。たとえ、事前に見聞きした事であっても。
「ばかな……アイツ、古聖堂を破壊する気かッ!?」
アズサの立てた作戦はこうだ。
まず、スバルとの正面戦闘を避ける。どう逆立ちしても勝てる戦力差ではないからだ。
そこで、徹底的にゲリラ戦をしかけ、短時間で仕掛けられるブービートラップを中心にスバルを削っていく。
追いかけるスバルを撒いて迷わせ、出来る限り多くの罠にかけて体力を減らしていく。
最後に、削りに削ったところを古聖堂にて待ち構え、特大の火薬量で総攻撃を仕掛ける、というものだった。
だが。この作戦にはいくつか穴があったのだ。
まず……だが、ゲリラ戦は「どこに誰がいるのか」が知られては効果が著しく低下するのだ。それを防ぐために、アズサは初手で大規模な閃光弾攻撃を放ったのだが……彼女は「スバルが気配を探知できる手段を持っていること」を知らなかった。
それに加えて……アズサは「スバルの放つエネルギー波の威力」を具体的に知らなかった。それ故に、スバルに古聖堂を『擬・かめはめ波』で攻撃させることを許してしまった。
「どこだ…アイツは今、どこにっ!」
だが、アズサはその程度で取り乱したりはしない。
攻撃をされた事実をすぐさま受け入れ、被害状況を確認。貯めた火薬に被害が無いことを確認してから、スナイパーライフルのスコープでスバルを探し始めた。
スバルを見つけ出すのに、時間はかからなかった。派手にブービートラップにかかって、爆発している煙が見えたからだ。
「!!……トラップを突っ切っている!?」
スバルの行動は、明らかにアズサの常識外にあった。
超・即席のトラップとはいえ、攻撃力はしっかり残っているタイプの罠しか張っていない。
それにすべて引っかかり爆風に揉まれているにも関わらず、スコープ越しの彼女には余裕さえ感じ取れる。
更に、コチラを向いてニヤリと狩人のような笑みを浮かべて―――
「!?!?!?!?」
アズサは、ほぼ反射的に引き金を引いていた。
スバルが笑いかけてきたからだ。
だが、スコープの中のスバルが倒れる気配がない。
一発、二発、三発。
コッキングして放つが……スバルに防がれた。
最初の一発はたまたま胴体に当たったのかややのけぞったが…それだけ。二発目は黒くなった両手を盾にして防がれ、三発目は確実にこっちを見て右手だけで弾かれた。
信じられないことだが、アズサは結論を出した。
………今の狙撃で、位置を特定されたと!
「(まっすぐスバルはこっちに来る……ならば、ここを爆破して生き埋めにするしかない。条約の調印で使ったこの建物を破壊するのは気が引けるけど……それくらいの規模でなければ、おそらくスバルには勝てない!)」
そう判断したアズサの行動は早かった。
荷物を纏めてフェイクの影を作り、ドローンを起動。古聖堂から脱出して起爆スイッチとタブレットを取り出す。
ドローンのカメラでスバルが建物に入った……その瞬間を見定めて。
カチリ、と―――それを押した。
耳が機能しなくなるかと錯覚するかと思う程の轟音。
それと共に、通功の古聖堂はその姿を完全に崩して、瓦礫の山と化した。
それ即ち、アズサの爆破によってスバルが見事に生き埋めになったことを意味する。
「ふぅ……火薬は足りたか…」
やり過ぎたとは思っていない………とは言い切れないが、こうでもしなければスバルには勝てないだろう。そう判断してのことだった。
正直、手ごたえがあったかどうかは分からない。だがあってくれ、と思うしかなかった。
アズサは最も手に馴染んだ
すると、アズサは見つけた。ガラ、と瓦礫の山の一部が崩れて。
「冗談でしょ…あれだけやって、これか…!?」
手が現れて、そこから瓦礫を中から掘り起こすかのような動きが見えて。やがて―――
「いやー、マジびっくりしたわ。正直、お前のことを舐めてたよ」
そこから、スバルが現れた。
⋆
古聖堂に入った途端、大爆発が起きて崩れてきた時は肝が冷えたわ。
『擬・武装色の覇気』を全身に纏い、天井を『擬・
その後地道に掘り進めて脱出できたが、流石はアズサ。俺に勝つためにここまでするとはな。
かつてアリウススクワッドに所属していただけはある。たった今、この瞬間まで、アズサの姿を捉えるのに苦労したぜ。途中の狙撃がなかったら、姿を見る事さえ出来なかったかもな。
まぁ、それでもだ。
姿が見える程度にまで距離をつめてしまえば、こっちのものだ…!
「言っておくが、俺はまだ降参しないぞ。戦いは、まだまだこれから、だ!!!」
「くっ!!」
俺とアズサの銃声が同時に鳴った。
アズサは俺の銃口から、俺は『擬・見聞色の覇気』での敵意の察知から、最初の攻撃をかわした。
そして、2発、3発。からのリロード。リボルバーだから、銃口が敵から離れるが問題ない。普通ならスキだらけのリロードは、俺にとってはスキではない。むしろ、銃撃戦に慣れたヤツを釣る餌にもなり得る!
「『擬・
「ぐあっ!?」
リロードの隙を突いて瓦礫から出て撃ってこようとしたアズサに放ったのは、飛ぶ指の刺突。
焦っていたのか、アズサはその一撃をモロに受けてしまった。だが、銃は落としていないあたりに強い戦意が伺える。
「い、今……なにが……」
「タダの指突だよ。極めれば立派な攻撃さ」
「ばかな…そんな技術、アリウスにはなかった…」
だろうな。これは無法を行う海賊を取り締まる者・海軍の技術だ。
さて、このうちに排莢の済んだ弾倉に6つ、弾丸を込めてから銃身にしまって固定した。
「俺のリロードは―――」
これこそ、この飛ぶ
リロードとはスキ……この常識を覆す事を何と言うでしょう?
……そう、
「―――レボリューションだ!」
撃たれる弾丸の密度は、明らかにスバルの方が薄い。銃のスペックは圧倒的にアズサの方が高いのだから。
だが、アズサは察知していた。スバルの弾丸が只者ではないことを。現に、盾にしていた遮蔽物の数々が、まるでライフルの弾痕のように大きく抉れていたのだから。
「拳銃の弾痕じゃない…!」
「こんなん武器に覇気流せりゃだれでも出来る」
「覇…気…?」
それからしばらく、俺とアズサの弾丸が飛び交う銃撃戦が続いた。
しばらく経ったが、それでも尚どちらも一発も当たらずにいる。アズサもだ。
俺の銃撃に対して、射線から外れて攻撃を避けているのだ。それには、“覇気”に一切頼らない、明らかな経験にモノを言わせる姿があった。
リロードを終わらせた直後に俺は、
銃を下ろして、一切の攻撃をやめたのだ。
「……? なんのマネだ」
「どうやら……予想外の
「……!?!?!?」
俺の指した方向にいた人物に、アズサも表情を崩して驚いていた。
何故なら、彼女は……おれが沈めた筈の人物。アズサが死んだとばっかし思っていた人物。
その人物が今、俺達の前に立っていたのだから。
「ヒヨリ……!!?」
条約の調印会場で戦ったアリウススクワッドの一員が、ここに現れたのだから。
「やっと、見つけた……!」
「! アズサ、下がれ!!」
即座に駆け寄ってくるヒヨリ。
なにか分からんが、仕掛けてくるなら返り討ちにしてくれる。
俺がアズサを庇いながら、近づいてくるヒヨリを迎え撃とうとして。
「ママぁぁ!」
「―――ん?」
彼女の口から出た言葉に面食らって。
接近を許してしまう。その結果、俺は…ヒヨリに抱きつかれた。
ヒヨリの柔らかい胸と暖かい体温を感じながら……暫くの間、沈黙が流れて。
「「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?!?!?!?!?」」
十数秒後。
俺とアズサが、自分のキャラに合わないレベルの、はち切れんばかりの悲鳴をあげた。
Tip!
スバルの覇気は、『意志を持った攻撃』には距離関係なくよく反応するが、アズサのブービートラップみたいな『あらかじめ仕掛けてあった、トラップ攻撃』には一切反応しないぞ!
ちなみにオートマタやデカグラマトンみたいな『自律動作する機械の直接攻撃』には僅かに反応するそうだ!なまじAIが超常的なだけあって反応しやすくなっているそうだ!
おまけ・その頃のヒフミ達
ノボリ「―――ってことがあったっす!」
ユ マ「スバルさんとアズサさんの行方を追いませんか?」
ハナコ「もしかして、イケナイ秘め事をやっていたりして♡」
コハル「そんなわけないでしょ!? 死刑!!」
ヒフミ「ね、念のために調べたいですね……」
ユララ「監視カメラに映ってたよ!スバルちゃんとアズサちゃん!」
全 員「!!」
→そして衝撃の現場に出くわす………
一番えっちぃのは?~アリウス編~
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サオリ
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ヒヨリ
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ミサキ
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アツコ
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アズサ
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バルバラ
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アンブロジウス