HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 作:伝説の超三毛猫
美琴…操折…ドコ……?
さて、先に言っておきますが、もし本編で有名アニメのパロを見かけたとしても「あ、またモンストとコラボしたアニメの影響受けてるな」程度に思っててください
カタコンベの入口についた時、その周辺はアリウス生に囲まれていた。アリウススクワッドの裏切りを予期していた………いや、もともと追わせていたのか。
「結構いるね?」
「ど、どうするんですか、リーダー…」
「アツコが生贄にされるまで時間がない。正面突破といこう」
アリウススクワッドの3人が真正面からの戦闘を決意した時。先生が号令を下す直前、それを遮るヤツがいた。
「ちょっと待ってくれ!」
てか俺だ。
戦う前に、サオリに伝えたいことがあったからだ。
「どうしたんだスバル? 何か問題でも?」
「イヤ、正面突破という点に異論はない。
ただ…本当にちょっと、時間をくれって言う事なんだ」
「……何故だ? 今の状況、聞き逃したワケはあるまい?
アツコが危ないんだぞ。私達としては、一刻も早くバジリカに辿り着かねばならないのだ」
訝しげな視線を送るサオリ。ミサキも無言の抗議の目を送ってきた。
だが安心してほしい。俺が「待ってほしい」と言ったのは合理的な理由あってのことだ。
「気持ちは分かる。その一方で、アリウスの脅威もな……
いくら俺らが強くても少数じゃあ絶対限度がある。だから、用意しといたんだよ」
「用意? 一体何を……」
「決まってんだろ―――」
そこから先を言おうとした時、アリウス生達が集まっていた地点が爆発した。生徒が何人も吹き飛び、蜂の巣をつついたかのような混乱が奴らを襲う。
「な、何事だ!?」
「ミサイルです!」
「馬鹿な! あんな爆薬を積んだミサイルなど、こんな所で使う理由が……」
「あるからブッ放したのだ!!」
そこで現れたのは、小柄ながら角が特徴的な生徒。そいつが、装甲車の上で大軍の指揮をとったのだ。
「そこに温泉の可能性がある限り!!」
「「「「「私達はそれを開発し尽くすのみ!!」」」」」
「行くのだ者共! 奴らは強敵だが温泉を知らん!
すべてを蹴散らしてやれ!!!」
「「「「「「おおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーっ!!!」」」」」」
「うわぁ!? なんだコイツら!?」
「な…何故ゲヘナがこの場所を知っているんだ!!?」
突如訪れた奇襲に、アリウス生達はもちろんのこと、アリウススクワッドの面々も目を丸くした。
そう…これこそが、俺がサオリ達を待たせた理由……!
「援軍だよ、サオリ…
俺は、援軍を呼んでおいたのさ!」
「ありえん……カタコンベの場所は私達以外知らない筈だ…」
「秘密にしているものは、いつかバレるものさ…それは、お前らアリウスのトップシークレットだって例外じゃあない」
「そんな馬鹿なことが……そんな情報、アリウス生なら吐く筈が…」
「あ、あの、サオリ姉さん…」
「ヒヨリ……? お前、まさか」
俺は、サオリと合流する前に、ヒヨリからカタコンベの場所を聞き出していたのだ。そしてそれを、こんな時の為に何人かに送っておいたのである。
全員来られるか分からなかったが、即座に返信が来たのはカスミだった。『動ける部員全員集めてすぐ行く!』『10分くらいで行けるだろう!』と言っていたが、まさか本当に来てくれるとは、ありがたい。
「温泉開発部だ。アイツらのぶっ飛び具合はキヴォトスでもめったに見られない」
「まさかスバル…温泉開発部に連絡したの!?」
「えぇ……ようやく未開発地帯が見つかりましたよってね!」
「「「………」」」
ぬぁぁんだその顔は先生!サオリ!ミサキ!
味方の数が少ないことに懸念していたのは君らでしょうが!
アリウスを侵攻して、ベアおば殺してアツコ助け出すのちゃうんかい!?
その為には、戦力は多くても多すぎる事はないだろう!
「温泉開発部はアリウス自治区の温泉開発の為に来ていますから、完全な同盟とはいきませんが、それでもバジリカに辿り着くまでの共同戦線は結べるでしょうね」
「スバル……敢えて聞くけど、他に誰に連絡したの…?」
「ウチの部員とハルナだけです」
「う〜〜ん、果てしなく不安だ…」
「先生、指揮をお願いします。
いくら奴らでも、
「わ、分かった……」
不安の残る顔で先生は指揮を取り始める。
俺もまた、
先生の指揮を受けての戦闘の感想だけど………チュートリアルでハスミが言ってた通りだった。戦いやすい。サオリ達とは、つい先程詳しく知ったばかりだというのに、まるで長年戦ってきたかのような連携が取れたのだ。これは、あらゆる生徒が先生に惚れるワケや。
そして、温泉開発部の奇襲とアリウススクワッドの追撃を受けたアリウス生は…スバルの思い通り、ひとたまりもなかった。
常識と自重を投げ捨てた温泉開発部。自分たちと同じように育ってきたアリウススクワッド。先の襲撃で判明した、要注意人物の間島スバル。どれか一つかならある程度冷静に対応できただろう。
しかし……奇襲を受けた上にこの三勢力からの同時攻撃を受けたのでは…流石の少年兵も、なすすべがなかった。
「ぐわぁぁぁ!!」
「ぎゃあああああっ!!?」
「ふはははは!邪魔な壁や門は全て破壊するのみだ!!!」
アリウス自治区の温泉(暫定)を掘るべく現れた温泉開発部。彼女たちにとって、カタコンベの複雑怪奇な迷路など障害物以外の何者でもない。邪魔するものは、大量の爆薬と銃器で破壊されていく。
「ぐ…あ…」
「ターゲット、クリア。次」
「こっちも大丈夫です…」
「進むぞ」
徹底的な合理的戦闘を叩き込まれたアリウス生…その上澄み・錠前サオリとその仲間達。アリウスの上澄み…そのトップに彼女らが勝つことなど、容易ではない。
「あらよっと」
「ぐわああああああああッ!!」
「バカガード!」
「ぎゃああああああああああああっ!!!?」
「あいつ、仲間を盾に…」
「盾だけじゃあない―――バカアタック!」
「うわあああああああああああああっ!!」
「め、めちゃくちゃだアイツ!!?」
それに加え、アリウスを混乱に陥れたのは…間島スバル。彼女は、銃弾の雨あられを鼻歌混じりのステップで近づき、アリウス生のことごとくを一撃で倒し、更にそいつをそのまま振り回してより多くの人数を薙ぎ払う。撃っても躱されるか弾かれるか仲間を盾に防がれる。
「ぐ…あ………何故…」
「あ?」
「な…ぜ……おまえ、たち…だけが…すく…れ……」
何故、お前達だけが救われるんだ。
途切れ途切れの言葉だったが、スバルの耳にはそう聞こえた。
アリウス生の部隊長であろう、憎しみと怒りと、悲しみがない交ぜになったかのような、怨嗟の疑問に。
「
スバルはまったく興味のなさそうにそう言葉を投げると、コルトアナコンダの引き金を引いた。
アリウス生の部隊長は、痙攣した直後、完全に意識を失ったようで、ヘイローが消えた。
そんな様子を見ることも無く、スバルはどんどん先へ…サオリと先生がいる場所へ足を運んだのである。
「やっぱあの
積み重なったアリウス生の……その裏にいる人物をディスるかのような言葉は、誰の耳にも届くことはなかった。
⋆
カタコンベは、あっという間に俺達に鎮圧された。
いくら少年兵みたいな連中とはいえ、相手が悪すぎたってトコロかな。
現在、カタコンベの入り口付近は温泉開発部によって見事に大きな風穴を開けられ、徹底的な開発(爆)と再整備(笑)の憂き目(笑)に遭っている。ヒヨリによると、カタコンベの入り口や迷宮内は地殻変動でランダムに変化するらしいのだが、ここまで広くボコボコにされては、どう変化しても迷路にはならないだろう。
「わ、私達のカタコンベが…」
「どーせマダムブチ転がしてアツコ取り戻すんだ。これくらいどうってことない」
「イヤ、流石にコレはやり過ぎでしょ…」
「ナニをイッているんだミサキ。最短ルートでアツコ取り戻したいんなら迷路に付き合う必要なんてない、ブッ壊して直線突っ切っていいんだよ。それに…お前らも普段からイッているじゃないか」
「? 何を……」
「全ては虚しい。形あるものいつかはなくなる、ってな」
「! お前…」
お、サオリも気付いたか。
アリウスもベアおばも例外じゃあないんだよ!
「このカタコンベも、マダムも、
「教え、そのもの?」
「あぁ。『全ては虚しい』の『全て』とは…文字通り全てのことだ。そこに例外などあってはならん。
そこには…『
「……」
「だが…その教えがすぐになくなっては、『全て虚しい』の教えを継ぐ人は
だからといって、教えが続けば『全て虚しい』の教義そのものと
アリウスの連中は…今まで、ダレもそのムジュンに気付かなかった………マダムは上手いこと、子ども達を搾取し続けてきたようだなァ……!」
「ッ………!」
先生の表情がひときわ険しくなったのが見えた。
もし、それが事実だったのならば。彼女を…
まぁ、俺にとっても先生の抱くその怒りは理解できるものだ。ベアおば……前世SNSでめちゃくちゃボコボコにディスられていたが………キヴォトスに生まれ*1、トリニティで育ち、アリウス生を何度も生で見たこの俺も、頭でなくて心で分かる―――ベアおば、アイツは存在していい生き物ではない。
大人が子供を搾取して当然と言い張り、極限まで絞り上げて脅し、子ども同士を争わせ悦に浸る………まごうことなき極悪人だ。
世界のルール?知った事か。そんなヤツがいるから、闇のヨースターさんとか言われるんだよ。
ま、それを抜きにした俺の
「スバル…お前まさか…こう言うつもりか?
『マダムの教えには何の意味もなかった』と……!」
「そうだ。最初からイッてたじゃあないか…『
ベアおばが支配する為の口実。
それがアズサをはじめアリウス生が口にしていた「バニーなんとか」の正体だったというワケだ。
同じバニーなら、バニースーツの方が1000兆倍も価値があるわ!
アリウススクワッドよ、この件が終わったらバニースーツを着てみるがいい。
先生方がこぞって大人のカードを砕き、天井すること間違いないだろう。
その日が来たら、是非プロデュースさせて欲しいものだ。
「……そんなの、あんたの勝手な解釈から来た屁理屈じゃない…」
「ミサキ?」
「どんな屁理屈を立てても、事実は変わらないのに…」
「ミサキちゃん! ママにそんな言い方…」
「お母さんじゃない」
俺の主張に反対したのは、ミサキだ。
曰く、今のは俺の主観による解釈にすぎない、と。
それに対して俺は、腕を組んで不敵な笑みで答えてやった。
「―――
「え?」
「今さっき言った事は俺の感想………そう言われりゃあ、そうなんだ。
だがな、それこそ今のお前らに必要なことだと、思うよ?」
「ママ…」
「分かりやすく言うとだな……つまり。
『全ては虚しい』という思想を
「どう…」
「受け取るか……?」
「アズサのように『それでも全力で生きる』と前を向いてもいいし…
俺みたいに『そんなものに負ける事はない』と開き直ってもいい…
結局は、お前ら自身がどう考えるか…そこが重要なんじゃあないかな。………そうだろう、先生?」
そう締めくくって、俺はさっきから置いてけぼりにされている先生に話を振った。
話題が自分に飛んできた先生は、ほんの最初だけはビックリした様子を見せたが、それでも話自体は聞いていたようで、すぐに頷いて、サオリとミサキに微笑みかけた。
「………うん、そう…だね。
起こってしまったことは変えられないけど…これからの人生、みんながどう生きるか…それを考えるのは、君達自身であるべきだから。」
「先生…」
「もし、どうしたらいいか分からなくなったら、私が一緒に考えてあげるよ。
安心して、私を頼ってくれていい。責任なら、私が取るからね」
うーーーむ、やはり先生は聖人だ。
あまりに優しいムーブに、サオリ達は絶句して何も言えなかった。
まぁ……そうされたことが、なかったんだろうな。先生も、そこには気づいているのだろうか。
「……ま、考えがまとまったらいつか、俺や先生に言ってくれや。
皆がちゃんと考えられるようになったら、お母さん嬉しいぞ!!」
「分かった!」
「お母さんっていうなと言っているだろう!」
「…………………先を急ぐよ」
ヒヨリがすがすがしい程に嬉しい返事をし、サオリは青筋を若干立てつつ叫び、ミサキは露骨に話題を逸らした。
「…ねぇ、スバル。どうして、ヒヨリ達のお母さんの演技をしてるの?」
「ヒヨリの状況は知っているでしょう? あいつの精神状態を加味してですね……」
「……の、割には楽しんでない?」
「…………実益も求めていると言ってもらいましょうか」
「否定しないんだ………」
先生の苦笑いを、俺は敢えてスルーした。
面白いのもそうだし、この件の“先”でも、何かしら使えるかもしれないしな。
………あ、ちょっと待って。やり残してたコトあったの思い出した。
「…先生。ちょっと、先に行ってて貰えます?」
「どうして?」
「少し、やっておきたい事がありまして。すぐに終わる事ですので、お願いします」
「それくらいなら、私がついてようか?」
「先生は、サオリ達についてて欲しいんです」
「……分かった。あんまり遅れないでね」
先生をスクワッドと共に先に行かせる。
周囲には、倒れているアリウス生しかいない。温泉開発部も、この辺り一帯の道を開発し終えたのか先に行っているようだ。
だから―――俺の
「エデン条約…アレは楽園の名を冠していたが……命名したヤツはカッコつけにも程があるだろう。
楽園とは、ルールを作って証明するモンじゃあなくって、想像して実現するモンだとばっかし思ってたんだがねぇ……セイアが聞いたらなんて言うだろか」
一カメ。考える素振りを取った。
「ジョセフ・マーフィーやジュール・ヴェルヌもイッてたぜ。人が想像したものは、実現できるってな。
何故この言葉らが歴史に埋もれず偉人の言葉として残っているんだろうな? 無意味なモンは、忘れ去られんのが人間様の歴史だぜ」
二カメ。身体をねじって、向いている方向を変えた。
「…まぁいいや。お前さん、こういうややこしい前座は嫌いそうだしな。自分は滅茶苦茶話しそうなのに。ここらで切り上げて本題をかまそう」
三カメ。無意味な独り言になるかもしれない。
だが、誰か聞いているかもしれない。特に、誰もいない、誰も知らない筈の情報を覗き見る悪い大人……とかな。
そいつらに語りかけるつもりで…虚空の先に、聞いているヤツがいるかのように、まっすぐ睨みつけてから、こう言った。
「―――ベアトリーチェ。貴様…見ているな?
キヴォトスの為、先生の為、そして……俺自身の野望の為に。貴様の全てをいただくぞベアおば。
今すぐ妙な儀式をやめて…生前葬でもやりながら首洗って待ってろ!!」
…
……
………
返答はない。聞こえるのは、僅かな風と、それに揺られる小石の音だけだ。
まー当たり前だな、誰かに聞かれてると思う方がどうかしている。
だが、ゲマトリアの謎パワーによるNOZOKIを知っている身からすれば、俺の情報がどこまでバレてるか分からん。
俺が乱入したことで、ベアおばが逃げ出したとかないと思いたいけどな………言いたいことは言ったし、さっさと先を急がないとな。
遅れた距離は、俺ならすぐに追いつける。俺は、すぐに先生たちを追いかけた。
Tip!
ちなみに、スバルがセイアに「楽園の存在を、証明できるのか」という第五の古則を振られたら、スバルは
・楽園とは、証明するものではなく創造するもの
・そもそも楽園を定義づける事自体が間違っている
・楽園とは、俺自身がいる場所のことだ。何故なら俺がそう言ったからだ
・それでもどうしても証明が欲しいのなら、楽園から追い出されたヤツを見つけてみろ
という答えを、「こんな禅問答考えたヤツは相当のヒマ人か大馬鹿野郎だな」「そんなしょーもない事よりもセイア、お前もセクシーFOX魔女にならないか?」と盛大にこき下ろしながら答えるぞ!
セイア「君の脳ミソは、随分ピンク一色に染まり切っているようだね? おまけに筋肉に支配されかけているとは恐れ入るよ」
スバル「お褒めに預かり恐悦至極。だが、もやしのようなお前の脳ミソよりかは100億倍はマシだ。それとも、全人類がお前さんみたいな頭デッカチだとでも?」
先 生「ケ ン カ し な い の !!!」
スバルの元先生バレのシチュは?
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先生が推理して当てる
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コハルかハナコのゆさぶりに引っかかる
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ゲマトリアのアウティング
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未来の情報のメモを見られる
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アロナが先生に教える
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ヴェリタスに機密を抜き取られる
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それ以外(存在しない記憶をば……)